You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

あなたの清順はどこから??

◆さらば神様・・・映画監督の鈴木清順さんが今月13日にお亡くなりになっていたそうである(享年93歳)私の年代の特撮ファンだと清順監督の代表作は「恐怖劇場アンバランス」の第一話だった「木乃伊の恋」になってしまうのだが(あとは演出じゃなく役者として参加していた「ポワトリン」の神様かな??( ̄▽ ̄;))それ以外だとやはり「ツィゴイネルワイゼン」以降の80年代からの作品の方が印象深くて、日活でアクション映画を撮っていた頃のものは殆ど見たことが無かったのである(「新・ルバン三世」で監修に名を連ねていたのも意外だったけど)

良い機会なので追悼を兼ねて未見だった名作「殺しの烙印」なんかを見てみたいと思っているところだ。それにしても93歳と言えば本当に大往生でした。謹んでご冥福をお祈りいたします、合掌(-人-) (そういえば10代の頃、何度見てもよくわからなかった「ツィゴイネルワイゼン」と「陽炎座」を麻薬のようにリピート再生していた時期もあったな。きっと若者のリビドーを目だけでは無く脳から刺激する「裏エロス」的な物が詰まっていたのだろう←ハダカや絡みと言った直接的表現は控えめだった印象があるのに、みょ~に淫靡な描写が多くてドキドキした)

◇その後のプライム特撮事情・・・アレ以降も順次Amazonプライムのトクサツ系コンテンツは増殖中で、追加されたラインナップは下記の通り。

・「イナズマンF」
・「アクマイザー3」
・「がんばれ!ロボコン」
・「コンドールマン」


これを見つけたときに思わず「おおっ、ロボコン入ってるやん(^^)」と声に出したら隣にいた妻から「ロボコンって特撮なんか?」とツッこまれ、ついついムキになって「特撮に決まっとるやろ!」と反論してしまった( ̄。 ̄;) (或いはポンキッキのような着ぐるみ寸劇と思われていたのかもしれないが)ちなみにアクマイザーイナズマンFのOP/EDは我が輩がお宝では無くオタカラ(OTA・カラオケの略)に行くと必ず選ぶ名曲群。そして今見たらウデスパーは単体の時の方がカッコイイことも再確認中(前はα・βに別れたときの方が良いと思ってたけど)そんなわけで次回追加配信にはそろそろコレ↓も入れていただきたい。


◆オープン戦観戦のついでに・・・来月アタマに福岡へ行くことが決まった。メインの用事は野球観戦だが、時間が合えば前から一度覗いてみたかった中洲大洋映画劇場へ行ってみるつもりである。夜行バスで行くため零泊二日の弾丸ツアーになるのだけど(ーー;)なるべく車中で睡眠取って、元気よく現地散策に臨みたいものだ。あと福岡の博多駅前には駅前パレス/駅前ロマンという成人映画館があるそうで、入る入らないは別にしても(^_^;)その佇まいだけは見学して帰りたいなと。

見慣れたカラータイマーの灯りが、何故だがあざやかに映るわ

IMG_1725.jpg年末から年明けにかけていろいろな本を買った(右写真のみなさん)

物量的にはたいしたこと無いのだが、いちおう一通り読んだので簡単な読書感想文を書いておく。

じつはこれ以外にも読んだモノは何冊かあるのだけど、これがまあ「清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実」とか「1993年の女子プロレス」「完本 1976年のアントニオ猪木」「1964年のジャイアント馬場」と言った野球・プロレスのドキュメンタリー本ばかりで( ̄▽ ̄;)ここに書けるようなジャンルの書籍があまりなかったというのもある。

ちなみに次に読もうと思っているのが「1984年のUWF」とまたしてもプロレス系(柳沢建さんのシリーズが続くな(ーー;))映画系は今月末に発売予定の「別冊映画秘宝・謎の映画」まで買うモノは無さそうだ。

それと同じ洋泉社からそろそろ出るという「謎の円盤UFO完全資料集」の情報が流れてこないのが気になっているのだけど、ひょっとして延期になったのだろうか??(価格が4000円超えるという話だから買うかどうかはまだ未定だけどねー・・・(__;))

と、いうことで読んだ本をあらためて一冊ずつご紹介。


 「ウルトラマンの飛翔」 白石 雅彦 (著)・・・「ウルトラQの誕生」から続くシリーズ本。タイトル通り「ウルトラマン」という番組がどういう経緯で始まり、どのように国民的人気番組へとなっていったのか、時系列に沿って発生した出来事を振り返りながら様々な関係者を綿密に取材した渾身のドキュメンタリーとなっている。

また各エピソードごとの解説も準備稿の一部抜粋から当初の製作意図を推察したり、企画会議や撮影スケジュールの流れを紹介して現場の生々しさを疑似体験させてくれる要素もあり。著者の白石さんは続いて「ウルトラセブン」の同本を出版すると明言されているので、そちらの方も楽しみだ(しかしこのペースで最新作の「オーブ」までウルトラシリーズを追いかけるとすると、いったいすべての本が完成するまであと何年かかるのだろうか・・・)


 「実相寺昭雄 才気の伽藍 鬼才映画監督の生涯と作品」 樋口 尚文 (著)・・・昨年末に京都で開催された「鬼才・実相寺昭雄 映像の世界」を観に行った際に主催者の方からこおいう本が出ますよと言う話は聞いていたので気にはなっていたのだ。しかし実相寺監督の関連本というのは既に過去何冊も出版されており、なかでも2014年に刊行された「別冊映画秘宝・実相寺昭雄研究読本」が極めつけで、これがあればもう他の本は不要なのではと思っていたのである。

それがたまたま仕事帰りにコレを書店で見かけてしまい、ぱらぱらっと目を通しているうちにいつのまにやら本を手に取りレジへと歩いていたのであった( ̄。 ̄;)これは著者の樋口さんも書いておられるのだが実は評伝という形で実相寺監督を取り上げた媒体は殆どなかったので、おそらくはこの本がはじめてになるのかもしれない。そこに目新しさを感じて購入したのだけど、ホントに知らない話が山のようにあってほうほうと読んでいるとあっという間に時間が経ってしまった。


 「怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影」 切通 理作 (著)・・・こちらは特撮論客の雄・われらが切通理作が24年も前に出した名著「怪獣使いと少年ウルトラマンの作家たち」の続刊である。

前著の方は主に初期ウルトラシリーズのメインライター達(金城哲夫/佐々木守/上原正三/市川森一)にスポットを当てた構成になっていたのだが、今回は70年代という時代括りで劇場映画・テレビ番組・メディア展開・社会現象まで手広く検証した内容になっており、さらには話の中心が第2期ウルトラシリーズ(「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」)だというのが当時のリアル視聴者であった我が輩(5歳から9歳の間)にピンポイントで迫ってきて、あああのときのアレはこういうことだったのかと今になって目から鱗がぽろぽろ落ちる状態になっているのだった。こちらも名著扱いして良い本だと思ったが、巻末の福井敏晴との対談は別に無くても良かった気はしたなあ・・・( ̄。 ̄;)


 「ゆめいらんかね やしきたかじん伝  角岡 伸彦 (著)・・・MBSラジオ「ヤングタウン」の頃からたかじんのファンだった我が輩は「砂の十字架」(たかじん本人は生前この歌を嫌っていたのだけどね( ̄▽ ̄;))以降のレコードを殆ど聴いてきたし、徳島でコンサートが行われたときには会場で生歌(実はライブでは歌より漫談の方が尺は長いのだが)も聴いているくらい好きなタレントさんだったのである。

そのたかじんの人生を詳しく綴った物としてはかなりの良著だと思って読ませてもらったが、ここには百田尚樹の本みたいなスキャンダラスで暴露本的読み物ではない"人間・やしきたかじん"の短くも濃密な生涯が語られている。決して美辞麗句だけでは無くたかじんのダークサイドもしっかり書かれているし先の実相寺監督の本と同様「評伝」としての読み応えはかなりあると言えましょう(但し著者がたかじんの出自に妙に拘るのは少々感じが悪かったし理解に苦しんだが、それ以外は言うことなかったのではないだろうか)


magumapb8.jpeg 「サブカル・ポップマガジン・まぐまPB8~戦後特撮怪獣60年誌-「ウルトラマン」から「シン・ゴジラ」へ~」・・・この本はブログ仲間のお一人であるKeiさんこと新井啓介さんに教えていただいた雑誌。

表紙のイラストがなんだかとても気に入ってしまい(ーー;)これを見ただけでもう注文手続きを取っていたくらいなのだけど、中身の方もいろんな怪獣話が幕の内弁当のように並んでいて、同好のスキモノであれば読後は米粒一つ残さない状態になっているはずである。

※この本だけはAmazonで買えなかったので興味のある方は直接版元の蒼天社に注文してみてください(上記雑誌名のリンク先がソコになっています)

そして最後に私がもっとも好きだったたかじんの歌を貼り付けておきます。以前書いた「雨の日はバルゴンで」というしょーもないタイトルの記事はこの歌が元ネタでありました( ̄。 ̄;)

冬の記憶は波のうさぎ

一月遅れの映画感想文はまだ続く。前回書いた「君の名は」を観た翌一月三日は「この世界の片隅に」を観てきたのであった。場所は徳島市内で唯一営業している映画館、ufotableシネマである(劇場そのものの話については本記事最後に追記)

ここでは年末から「君の名は」の上映も急遽決まっていたのでハシゴ鑑賞して一気に見るという事も出来たのだが、あまり長時間となると駐車場代が高く付くため(ーー;)分散して観ることにしたのだ。こちらの方も整理券が配られるほどの盛況ぶりで、我が輩この劇場は開館以来二回しか来たことが無かったのだけど、三度目にして初の満席状態を体験したのであった(映画のテーマが戦争だけにアニメとはいえ観客の年齢層は高く、私と同世代か少し上くらいの年代の方々が多かったようだ)

そして映画本編の方だが例によって鑑賞前にストーリー的な情報を一切アタマに入れていなかったため、絵柄の印象から来る勝手なイメージで「火垂るの墓」調のトラウマ級に悲しい話という想像をしながら見ていたわけだけど、なんというか漠然とした言い方になるがこれは良く出来た"戦争ファンタジー物"(語弊のある表現かもしれんな( ̄。 ̄;))だったんだなと言う感想を強く持ってしまったのだった。つまりこの映画はことさら戦争の悲惨さを訴えたりする反戦映画などでは無く、戦時下の日常生活を一人の女の子目線で捉えた絵日記のような物ではなかったのかと私には思えたのである。

いちばん自分の中で近い物だと「まんが日本昔ばなし」を見ている心地良さに似た感覚とでも言おうか、たぶん主人公のすずの声が市原悦子でも違和感はまったくなかったのではないかと思えたし(ーー;) 最初は映画冒頭で描かれる怪物(?)みたいなオッサンにすずがプチ誘拐されるシーンから「え?コレってホントにあったことなの?それともこの子の想像の中の物語なの??」と少々困惑もしてしまった。さらにそのあとの座敷童のくだりとか、なんか現実との境界線が曖昧なまま話が進んでいくのかなと心配していたのだけど(途中からそうじゃないというのはわかるのだが、台詞でも「あれは夢だったのかも」と語られていたくらいだったから、あの辺は見ていて戸惑うところもあり)その導入部含めて全編がそうした茫洋な感覚で覆われているような映画だという印象を強く持ってしまったのだ。

なので映画の中で描写されるそれ以降の出来事がどれだけヘビーで辛いことになっても、心底深刻なことと感じられないフィルターのような効果を生んでいたような気がしたのである(おそらく戦争体験者の方がこの映画を見たら「そりゃ違うよ」とつっこみを入れる人も居られるだろうとは思うのだが、先に書いたように私はこの作品をよくあるセンソーハンタイ的なプロパガンダ映画とは感じられなかったので、そうした見方はあまり意味が無いとも思うのである。また、そういう方面を求めるのであれば中沢啓治先生の「はだしのゲン」とか水木しげる先生の「総員玉砕せよ」なんかを読んだほうが良い←戦争体験者の追想含む物語という説得力の点で)

今回は(いや、いつもか?)ちょっと抽象的な感想に終始してしまったけど、私は本作を戦争映画としてカテゴライズするならばひじょーに珍しいタイプの映画ではなかったかと思っているし、劇場で見る価値は大いにあったとも思っている。そして重いテーマを背負わされながらもヒロイン・すずの"萌え"と言う魅力を武器にして(映画全体から醸し出される茫洋感はきっとここから出ていたはず)突き抜けたある意味アイドル映画以上にアイドル映画らしい映画だったのではという気もしているのだ(若いとは言え結婚している女子キャラにこういう言い方はどうかとも思うけれども)

あと最後に付け加えると映画終わりで原作漫画も読んだのだが、映画の中でわかりにくかったこと(すずと周作の最初の出会いがどのシーンなのかとか(絵を見りゃわかるという人もいたけど(ーー;)あれでは我が輩わからなんだですよ)想像妊娠のくだりであるとか、兄の要一が如何に「鬼イチャン」であるのかをもっと描写しないと後で彼に対する気持ちの説明が意味不明になってしまう等々)が全て語られていたのに驚いてしまった。あれは省かずにそのまま持ち込むべきでは無かったのかと思ったなあ・・・

と、以下は蛇足中の蛇足だが本作を上映した劇場・ufotableシネマについての話。もともとこのエリア(東新町商店街という名称で、今だとアニメファンにはマチアソビ等でお馴染みかも)では15年ほど前まで映画館が何軒も点在しており徳島で映画を見るならまずこの場所へ来なければ話にならない時期もあったわけだけど、ゼロ年代に突入してから次々と閉館の憂き目に遭い、いっときは映画館が一軒も無い時期が続いていたのである(その間徳島では郊外のシネコン一軒だけが営業をしており、数年間は「日本で唯一県庁所在地に映画館の無い街」として名を馳せた(?)のであった)運営会社であるufotableは「Fate/Zero」等を作っているアニメ制作会社であり、社長の近藤光氏が徳島出身であるという縁から地元興し的開業を行ったのが2012年のこと。 

※gigazineでのオープニングイベント紹介記事

オープン当初はアニメ専門の劇場という営業スタイルを取っていたのだが近年は海外作品の上映本数も増えてきており、少しずつミニシアターの風情を纏い始めたところでもある(とは言いながらも上記記事の通り館内の装飾はアニメだらけで慣れてない人ならビックリするかもしれない(^_^;))私の自宅からはけっこう遠いので、今後は可能なら近隣の駐車場割引とかを適用してくれると嬉しい(それしてくれるなら冗談抜きでもっと通いまっせ)

それから蛇足ついでの余談ながら「この世界の片隅に」は6年前にドラマ化が行われており、現在はhuluでの鑑賞が可能。キャストを見るとすず=北川景子、周作=小出恵介、リン=優香、径子=りょう、となっており微妙と言えば微妙なライン( ̄▽ ̄;)(りょうはけっこう良いキャスティングだと思ったが)
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おれがあいつであいつがおれで

今年初めて映画館で見た映画は妻の希望もあって「君の名は」になった。

 
徳島では昨年の夏からシネマサンシャインで公開がされていたのだが、全国的なヒットの余波がこのド田舎にも届いており、年が明けた今現在も未だ上映中。私が行ったのは正月休み1月2日の昼だったけど、ほぼ満席と言って良い状態だった。

今まで何度か本ブログでも言及してきたが我が輩は現代アニメーションにほんとに疎くて(85年以降のアニメ作品は映画テレビ問わず数えるほどしか見ていない)新海誠監督の作品も当然のように過去一本として見たことが無かったのである。そのため数日前から自宅で旧作を何本か見て(「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「彼女と彼女の猫」)それから本作の鑑賞に臨んだわけだけど"慣らし"が効いたのか(ーー;)思っていたより50オトコの琴線にもすとんと落ちてくる好編だったと思っている。

そもそも「男女入れ替わり」というキーワード以外なんの情報も持っていなかった自分にとっていったいどんな映画なのか、内容面でやや不安もあったわけだけどこういう大がかりな話とは思ってなかったので、まずそこで気持ちよく裏をかかれた(?)気分になってしまった(二人が直ぐにコンタクトを取れない理由が"ああいうこと"だったのは素直に感心したし)

いちばんこうなったらヤだなあと思っていたのは劇中で起こる事象のエクスキューズが西洋的な魔術の影響であるとか、ゲーム世界が現実に侵食して云々みたいな事になることで、そういうのは心底カンベンして欲しかったのだ。それが土着的日本風土漂う巫女の力(そのことが全てではないにしろ、どうして三葉なのかという点での説得力は薄いながらもアリ。但し瀧の方に「何故彼なのか」という前提が不明なのは不満だが)を持ってきたのが私は面白いと感じた。

そしてこの映画はタイトル通りかつて岸惠子主演で大ヒットした同名映画(偶然にもその年(昭和29年)の観客動員では「君の名は」が「ゴジラ」を上回っており、62年経って同じ現象が起きたことになる)を下敷きにした、携帯電話以前の時代にしか成立しなかった所謂"すれちがい物"のラブストーリーに「転校生」「レディホーク」「イルマーレ」(これらは私が個人的に想起しただけで実際のところどうだったかのかは不明)と言った旧来からある様々な名作を旨く再構成した巧みなパッチワーク映画だという事を物凄く感じたのだった(未見の方はこの説明でなんとなく作風をイメージしてもらえたら良いのだけれども)

で、ちょっと話は脱線するけど新海監督の作品を続けて見てなんとなく思ったことなのだが、どれもこれもラブストーリーの体裁を保っているのにすべてのカップルが突き詰めた恋愛を放棄しているように見えたのである。両想いというのが前提にありながら男女双方が己の思い込みだけをどんどん肥大化させ「きっとこうだ」「きっとこうなのよ」的な流れをひたすら辿り、最終的にはどんどん内向きな思考に偏っていく展開がひじょうに多い気がしたのだ。

これは私の穿った見方にしか過ぎないけど、この人は何処かで恋愛に対する一歩引いた目線というか、気持ちをぶつけて受け止めてもらえないことに対する恐怖みたいなものをずっと持っている人なのかなと、そんな想像もしてしまったのだよ(と、同時に遠距離恋愛に対するあこがれと不安みたいなのもすごくあったのではないか)それが彼の実体験から来ているのかどうかは知らないが、たぶん好きな人に振り向いてもらえないときは立ち直れないほどのダメージを受けてしまうガラスのハートの持ち主なのかも。

たとえば「秒速5センチメートル」の中ではただ"会う"だけの行為にとてつもないハードルを用意して、まるでそのこと自体が最大の目的であるかのような見せ方に繋がっており(忌憚なく言ってしまうと会った後のことはオマケ扱いのような)おそらくストレートに恋が成就することよりも、そうした自我との戦いのプロセスこそが美しいと思っている人なのかなとも考えてしまった。

私が何本か見た中では相手の真意などお構いなしに自分の中だけで美化された思い出に酔うように満足している(それを心の拠り所にしているというのかな)登場人物ばかりで、少しイラッとくるところもあったのだが「君の名は」に於いてはそこがキレイに昇華される終わり方になってくれたのがよかったと思っているのである。

IMG_1714.jpg旧作同様に感情の一方通行現象は多々あるものの、設定が上手く機能してそこはかなり見やすくなっていたし、なにより私が感心したのは音楽面と映像とのシンクロ比率のすばらしさで、極端に言ってしまうとこれはもう全編が劇伴担当したRADWINPSのアニメPVと言っても良いくらいの出来の良さだったと思っているのだ。

音楽が良かったのは新海監督の過去作でも顕著だったが、そこには良く言われる実写のような美しい背景と同様、新海作品の魅力の一端を担っているように感じるのである←ストーリー的にはフラストレーションのたまった「秒速5センチメートル」なんて山崎まさよしのアニメPVと思って見返すとめっちゃ納得してしまう)

まあ、なんだかんだでそれなりにこの映画を私は気に入ってしまい(^_^;)(さすがに泣いたりはせんかったけど( ̄▽ ̄;))サントラ原作小説も買って、色々と脳内補填しながら今でも余韻を楽しんでいるところである(もし自分が一五歳の時にこれ見ていたら間違いなくアニオタになっていたでしょうなあ・・・)

あと蛇足ながらその原作の方では映画で明言しなかった思春期男子が抱く性的妄想(インスパイアされたであろう映画の一つ「転校生」が持っていた大事な要素)がサラリと軽く書かれていてみょーに可笑しかった(-∀-)

で、ホンマは何て言うてはるんですか??

GR.jpgAmazonプライムで数日前から「ジャイアントロボ」と「キャプテンウルトラ」が配信されている(くしくも両作品共今年で放送開始50周年)これで先行配信されていた「仮面の忍者赤影」と並びライダー以前(1960年代)の東映特撮テレビ代表作が勢揃いした形となった(あとはこれに「悪魔くん」と「忍者ハットリくん」が入ってくれば言うことはない)

定額配信サービスで特撮作品というとこれまではhuluの一人勝ちというイメージがあったのだけど(あちらはウルトラ以外の円谷作品や、ゴジラ/ガメラ/大魔神/ガッパ/ギララ等、国産怪獣映画も充実しているのだ)ここ数ヶ月でAmazonプライムに降りてきた本数がとんでもないことになっており、私が把握しているだけでも下記のような状態になっているのである。

【Amazonプライムで見られる上記以外の特撮テレビ作品】

・スーパー戦隊シリーズ(「ゴレンジャー」から「ゴーバスターズ」まで一部抜けはあるがほぼ網羅)
・ウルトラシリーズ(「マン」~「オーブ」まで一部抜けはあるがほぼ網羅)
・仮面ライダーシリーズ(「一号」~「ウィザード」まで)
・宇宙刑事シリーズ 「ギャバン」~「シャイダー」まで全作
・メタルヒーローシリーズ(「ジャスピオン」~「ビーファイターカブト」まで)

割合から言うと東映作品が圧倒的に多く、今後もいろんな物が降りてくるのではないかと期待しているところである(「大鉄人17」とか「スパイダーマン」あたりにも来て欲しい)

そして「ジャイアントロボ」と「キャプテンウルトラ」をさっそく見てみたのだけれども、どちらも視聴インターバルが二〇年以上を超えており、特に「ロボ」の方は最初にVHSのビデオソフトが(確か「傑作選」という体で順番バラバラに三話か四話分が収録されていたはず)出た83年にレンタルで見て以来なので、実に34年ぶり( ̄。 ̄;)

昭和怪獣ファンの勝手な決めつけでどうしてもこの時代の作品だと円谷>ピープロ>東映という"特撮の出来の良さ"ランキングみたいなものが出来上がっていたので、何処か見くびった意識があったような気がしていたのだが、こうしてあらためて見直すと思いの外どの特撮シーンも良く出来ていたのにたいへん驚いてしまったのである(;゜ロ゜)

後年のスーパー戦隊なんかだと合成カット一つとっても構図・遠近感はバラバラで、殆ど切り貼り状の平面的な絵を見せられたかと思うとセット自体も狭い箱庭みたいなところで積み木っぽいロボットがポコポコ殴り合ってるようなまったく巨大さを感じない印象がすごく強く、「東映のロボット特撮と言えばそんなもん」と刷り込まれていたところもあったのだけど、「ジャイアントロボ」を見ていると初回からオープンセットをフルに使い、怪獣の見せ方もちゃんと奥行きがわかるアングルを確保した形で合成が行われているのがよくわかるのだ(合成用のマスクもほとんどズレてないし建造物のミニチュアもそれなりに用意されていてロボと怪獣と闘っている場面に於いても両者がかなりの大きさであるというのはイージーにイメージ出来る)
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後発の東映作品で何かと言えば「ジャイアントロボ」の特撮シーンが流用されたのもなるほどなという感じで、当時としてはかなり高度な映像に挑戦していたのではないだろうか(「ロボ」の特撮監督だった矢島信夫さんもインタビュー本「矢島信夫伝」の中で「当時としては贅沢な作りだったかも」と回想しておられたくらい)

トータル二六話だから一気にはムリでも数日あれば消化出来る本数だし、このままプロ野球キャンプインまでに( ̄▽ ̄;)最後まで見てやろうかな。それとジャイアントロボといえばその口から発する独特の声が特徴的なのだが、アレは人によって聞こえ方が様々なのか漫画家の江口寿史などは自作の中にロボを登場させたときに「ま゛」と表現していたし、挿入歌である♪ジャイアントロボ・ソング♪の歌詞には「まっし」と書かれているわけで、一体どれがホントなのかは未だにワカラナイ。我が輩は自分の耳だと「んもっしゅっ」と聞こえるのだけどねー・・・

さて、それでもうひとつの「キャプテンウルトラ」の方は正直子供の頃からそんなに馴染みがなくて(「赤影」や「ジャイアントロボ」は私の住んでいる地方では再放送が頻繁にあったのに対し「キャプテン」はオンエアされた記憶がまったく無いのだ)ほとんど思い入れがない番組でもあったせいかイマイチ乗り切れず、敵のバンデル星人のあまりな可愛さ(あれはもう完全にゆるキャラですな(ーー;))につい和んでしまい( ̄。 ̄;)番組の狙いであったスペースオペラの壮大さを感じられないまま二話まで見てしまった。これもたぶん20年くらい前にレンタルで見たきりだと思うが、三話目以降はもう数話しか鑑賞しないかもしれないな。サントラは持ってたから音楽の良いのはわかっていたけど、曲の良さに全然画面がついていってないよね(__;)

このプライムのナツカシ特撮攻勢に対抗してhuluがまた同ジャンル作品を大量投入してくれるとこちらとしては思うつぼ(?)あちらは「レッドバロン」「マッハバロン」以降少しこの手がストップした状態なので、負けじと手を伸ばしてもらいたい物であります(ピープロ作品もそろそろやらんかね)

※1/28追記

上でぼんやりと補充を期待するようなことを書いたらいきなり下記の作品群がプライムへ大量に落下してきたのであった。

「人造人間キカイダー」
「キカイダー01」
「超人バロム1」
「変身忍者嵐」
「好き!好き!魔女先生」
「イナズマン」(ひとまず25話まで「F」は含まず)
「ロボット刑事」

いや~、わたしゃいったい何時に寝ればいいのかねという状態になってきましたなあ・・・・(;゜ロ゜)


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