You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: 《テレビ・ストーカーSeason2》=いろんなTV番組を見た話  

金田一さん、またまた事件ですよ

11月のテレビ金田一祭りを今になって振り返ってみる。

我が輩は特に金田一耕助(および横溝正史)のファンというわけではなかったけど、これだけ集中放送があるならとオンエアされたもののうち9割近くを録画してじっくりと見てみることにした。放送があったのはほぼBSプレミアムばかりだが、今たまたま東映チャンネルと契約していて(「仮面ライダードライブ・ファイナルステージ」を見たくて11月だけ契約していたのだ(ーー;))こちらでは「悪魔が来たりて笛を吹く」なんかもやっていたので一緒に録画して追加鑑賞を試みた。この映画は今回初見だったけど池中玄太にしか見えない(__;)西田敏行の金田一より夏八木勲の等々力警部の方が暑苦しくも目立っており、殆ど彼が主役のような映画だったと思っている(と、なんだかんだ言ってるが映画自体は楽しかったな~)

そして本命のBSプレミアムでは石坂浩二版を三本(「獄門島」「犬神家の一族」「悪魔の手毬歌」)と渥美清版の「八つ墓村」の計四本が連日流され、さらにスペシャルドラマとして「シン・ゴジラ」のランドゥ~・ヤグーチ(同じくシンゴジの石原さとみ調で言うとこうなる)こと長谷川博己が金田一を演じた「獄門島」が放送されたのである。正直企画に乗っかかったようなリメイクドラマにそれほどの期待値があったわけではないが、これが意外な力作であり怪作でもあったのだ。

タイミング良く石坂版の「獄門島」とセットで続けて見たのだけれども、話自体はほぼ同じながらドラマ版の方がより原作に近い設定になっており、石坂版金田一がどちらかというとメッセンジャーボーイのような役割で何処か傍観者然としていたものを長谷川版金田一ではそのこと(戦友だった鬼頭千万太の最後の言葉を直接聞いていて、それが「自分の代わりに獄門島にいる妹たちを助けてくれ」だったという)によってさらに深く事件に関わる体になっていたのだった。

この長谷川金田一の事件への「首の突っ込み方」は尋常ではなく( ̄。 ̄;)話の途中からはもう島の秘密すべてを明かしてやるぞ!と言った偏執的な行動、言動に少しずつシフトしていくのが怖さすら感じさせる。しかもソコにプラスして金田一が戦争で負ったトラウマに未だ苛まれているという要素も入ってくるため彼がどんどん病んでいる人に見えてしまい、なんというかこういう金田一像は過去に映像化された作品の何処にもなかったんじゃないかとも思えたのだった(全作見ているわけではないのでココは私見のみで語っているだけだけれども)

そういう意味でこの新作ドラマ版を「怪作」だと表記したのは間違ってないと思っているのだが、現代的なメンヘラ名探偵としてキャラはめっちゃ立っていたし、佐渡島でのロケがたいへん効果的(そして魅力十分)でどこが映っても怪しさ大ヒットだったのが映画版に負けず劣らずでたいへん素晴らしかったと思っているのである。

このままシリーズ化する気があるなら私はとことん付き合ってみたいが、次作はもう少し女優さんを目立つようにしてくれると嬉しい(今作の仲里依紗も悪くはないのだが、映画版の大原麗子や司葉子を見た後だとちょっとね(^_^;) )ラストで「次の事件は"悪魔が来たりて笛を吹く"だよ」みたいな告知(?)はされていたけど、そのときはもう一度西田敏行版を引っ張り出して比べてみよう。

あと書き忘れていたけど、このドラマの主題歌を唄っているのがマリリン・マンソンだったことにも驚いた(タイトルは♪KILLING STRANGERS♪)曲だけ聴いてもカッコイイのだが、オープニングタイトルとしてもピタリとハマッている(「悪霊島」のレット・イット・ビーよりよっぽど合っていた)

で、BSプレミアムではこれだけに止まらず、池松壮亮を金田一に立てて横溝正史の短編小説を三夜連続でドラマ化したのたった。私は1話の「黒蘭姫」と2話の「殺人鬼」だけを見たのだが、最終話の「百日紅の下にて」を見られなかったのは少々後悔しているところである(と、それくらいこの短編シリーズの方も良かったのだよ)

こちらはすべて三〇分ドラマとして作られていて、コンセプトとしては原作をとことん忠実に映像化することであるというのが前提になっており、そのため本編で用いられるモノローグ/ダイアローグはすべて小説から一言一句正確に流用され、クラシックな文体が映像に台詞としてオーバーラップされのである(これがまた画面と絶妙に合っていて良いのだ)

※下写真左が長谷川博己、右が池松壮亮の金田一さん
kindaichi.jpg池松壮亮はひょっとしたら最年少金田一になるのかな?(26歳)少年ぽい幼さを感じさせながら身なりは小汚く、しかし利発な印象を与えるのは従来の金田一イメージ通りだが、これはこれでアリだなと言う感じ。

またキャストに芸人さんを入れ込んできたのが意外にハマっていたり(レイザーラモンHGと鳥居みゆき。特に鳥居みゆきは喋らず黙って立ってたらめっちゃ綺麗なおねいさんに見えた)

それから2話に出てきた海外で活躍中の女優・福島リラなんかもこういうジャンルに出てくるとビジュアルがけっこうコワいし( ̄▽ ̄;) 出演者の布陣も変わっていてかなり面白かった。

演出面だと絵の組み方も1話が舞台劇のような見せ方になっていたかと思えば2話は一転してロケ・セットをフルに使った映画的な撮り方になっていたりと様々な試みがされていて楽しめる作り。

こっちも不定期でいいからシリーズ化してくれたら良いのだがなあ(以前同じBSプレミアムでやっていた満島ひかりの明智小五郎もまたやってほしいのだけど・・・)


Category: 《玄関開けたらトワイライトゾーン》=海外ドラマを見た話  

船長、まったく目処が立っていませんよ

タイトルは久松保夫さんの声で読むように(久松さんの声知らん人は瑳川哲朗さんか菅生隆之さんの声で読んでください)

実は九月の末からぜんっぜん映画館に行けておらず、見よう見ようと思っていた「スタートレック/BEYOND」もいつの間にやら徳島では上映が終了していたのだった( ノД`) 我が輩胸張ってトレッキーです!と言えるほどのマニアではないけれど、このシリーズはそれなりに好きだったし、映画版の方は一応全作追いかけていたので今回見逃してしまったのはホントに残念だと思っているのである。

しかし捨てる神あれば拾う神あり、くそ~と悔しがっていた正にそのタイミングでNetflixがスタトレ全シリーズ(テレビシリーズ/映画版含めて)の配信を行うことを発表(下記画像はネトフリ公式ツイートからの転載)
st.jpg

11/28現在配信中なのは以下の通り。

「宇宙大作戦」(テレビ第1シリーズ)
「まんが宇宙大作戦」(テレビアニメ版)
「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」(テレビ第3シリーズ)

「スタートレック」(劇場版第一作。「宇宙大作戦」主要キャストによる映画。以後「Ⅵ」まで同メンバー)
「スタートレックII カーンの逆襲」
「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」
「スタートレックIV 故郷への長い道」
「スタートレックV 新たなる未知へ」
「スタートレックVI 未知の世界」
「ジェネレーションズ」(「ネクストジェネレーション」と「宇宙大作戦」新旧キャスト共演の劇場版)
「ファーストコンタクト」(「ネクストジェネレーション」主要キャストによる劇場版。以後「ネメシス」まで同メンバー)
「スタートレック 叛乱」
「ネメシス/S.T.X」
「スター・トレック」(キャストを一新したリブート版映画。現在も継続中)
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」

以後配信予定となっているのは以下の通り。

「新スタートレック/The Next Generation」(テレビ第2シリーズ)
「スタートレック:ヴォイジャー」(テレビ第4シリーズ)
「スタートレック:エンタープライズ」(テレビ第5シリーズ)

※配信未定だがいずれ「BEYOND」もやってくれることだろう。と、いうかここまでやるなら絶対やってくれよ>Netflixさん

で、上の方で「我が輩トレッキーじゃないよ」と書いたのは実はテレビシリーズの方を「宇宙大作戦」(これは全話を数回ずつくらい見ているが)と「ネクストジェネレーション」(全176話のうち50話くらいしか見てない)以外殆ど見てないというのがあって、何処かでスタートレックを語ることに少し遠慮を感じているところもあったのである。

良い機会だから順番に消化していこうと思っているが、ありがたいのは吹替版も同時に用意されていて、特に「宇宙大作戦」と「まんが宇宙大作戦」は放送当時の音源をそのまま流してくれているので懐かしい声優さんの声をたくさん聴くことが出来るのだ。これがホントに嬉しい(矢島正明/久松保夫/吉沢久嘉/小林修/内海賢二/ 松島みのり/富山敬/田中亮一/納谷六朗・・・メンバー見ただけでワクワクしてきますわ)

※プライムやhuluだと「字幕版」「吹き替え版」とコンテンツが二本必要になるのだが、ネトフリは字幕/吹替を切り替えて再生することが可能。

それと意外だったのは「宇宙大作戦」第一話として日本のテレビでは未放映だったパイロット版の「歪んだ楽園」"The Cage"がラインナップに入っていたこと。現在入手可能なブルーレイボックスには収録されているそうだが、我が輩は初めて見たのでとっても新鮮だった(吹き替えは新録で収録されているので声優さんは現役の方々)

今こういう懐かしの海外ドラマというのはどの媒体もそれほど力を入れて放送・配信を行っておらず、BSプレミアムが「ナイトライダー」「名探偵ポワロ」「刑事コロンボ」「サンダーバード」あたりをやったり、他局のBS/CSが「スパイ大作戦」「謎の円盤UFO」「プリズナー№6」なんてのを繰り返しオンエアはしているが本数としたらまだまだ全然多くないと思うのだ。

IMG_1673.jpg一昔前なら各CS放送あたりは昔のドラマを主要コンテンツとして揃えていた時期もあったのだけれども、今や殆どのチャンネルが最新ドラマばかりとなってしまっている。

それはそれで悪いことじゃないんだけど古いドラマにももう少し光を当ててもらいたいなと言うのがあるわけで(FOXクラシックなんて私からしたら全然「クラシック」扱いの本数が少ないと思うんだけどねー・・・)

ネトフリがこうして古典シリーズの配信を今後も手広くやっていってくれるなら大歓迎。思わずリクエストページで「キャグニー&レイシー」「悪魔の手ざわり」「事件記者コルチャック」「トワイライトゾーン」「アウターリミッツ」なんかを提案してしまった( ̄。 ̄;)

しかしスタトレ完全制覇まで一からやり直すとなると727エピソードというのはタイヘンかもしれないな。終了するのはいったいいつのことになるのだろうか??ヽ( ̄д ̄;)ノ

そしてこれまたタイミング良く出版された「別冊映画秘宝スター・トレック完全読本」をガイド本として有用しているところ。ちなみにこの本は2009年に出た「別冊映画秘宝 スター・トレック ビギンズ」を加筆再編集したもので(当時はクリス・パインがカークを演じたリブート版「スタートレック」が公開された時だった) そっちも併読して本編見るとよりわかりやすいと思われる。

いつになるかわからないがすべてのエピを完走した暁には大阪・心斎橋にあるというスタートレックバー"Trek"へ行って、濃いスタトレ話に参加出来るようになりたいモノであります。

 
Category: 《映画は液晶前の指定席で》=TVやDVD等で見た映画の話  

秋の夜長は何処へ行ってしまったのだろう??

もう冬だよ(・Д・)ノ

まあそんなことはどーでもいいのだけど、最近平日の夜に寝る時間がどんどん早くなってきていて、酷いときだともう23時くらいには布団に入って横になる時もあるくらいなのだが(早い早い( ̄。 ̄;))そのせいで映画やドラマを見るのが週末に集中してしまい、なかなか見たい本数を消化できなくて難儀している状態が続いているのだ。

特に今はレンタルじゃ無くテレビ録画と配信系ばかりを見ているためHDDには未視聴の物が溜まりに溜まり、同じくhulu/Netflix/Amzonの方ではマイリストのみが果てしなく膨張し続けるという有様である。

まあ慌ててもしょうが無いしレンタルと違ってこれらは返却の必要が無いので(とは言いつつ配信系は急にラインナップから消えてしまうこともあるのだけど)少しずつ見ていけば良いとは思っているが、以前のような深夜の一気見鑑賞ができる体力がほしい今日この頃(30代までは一晩で3~4本の映画見ることなんてザラだったのに・・・)

そうした牛歩のような自宅鑑賞でここ最近(ちゅーても一月以上を要してますが)見てきたのは以下の連中である。


「LUCY/ルーシー」・・・huluで見た。人間が脳の機能を使えているのはわずか数パーセントしか無く、それがフルで使えたら凄いことになるよっていうわりと昔からあるネタをかなり強引に力わざで丸め込んだような映画。個人的にはまあまあ楽しかった。

スカーレット・ヨハンソンがある種の超人と化していく展開になるのだけど(途中からなんだかマーベル映画を見てる気分になってたなあ( ̄。 ̄;))そのきっかけのくだりやヨハンソンが人知を越えた存在になっていく過程なんかを見ていると高校生の自主映画みたいな青臭い話でなんだかスゴいなと思ってしまった(こういうことをてらいもなくやれてしまうリュック・ベッソンが逆にたいしたもんだという気もしたが)



「恋の罪」・・・Netflixで見た。実録犯罪もの(この映画は97年に起きた東電OL殺人事件を基に作られている)の映画としては「凶悪」を見て以来。

ちょっと前に買った本「衝撃の実録映画大全集」でこの映画が取り上げられていたこともあって興味は持っていたのだけれども、基本的に私は園子温監督作とは相性悪いと思っていたので(ーー;)敢えてスルーしていたのだった。今回hulu/Netflix双方に配信されたのを知り、じゃあ見てようかとなったのだがオチのわかりにくいのは相変わらずながら、裏の顔を持つ三人のオンナの群像劇としてはなかなか良かったと思っているのである(特に監督夫人である神楽坂恵のパートがもっとも振り幅(キャラ変)が大きくて面白く、脱ぎっぷりも最高←体型も私好みで素晴らしいのだ)



「ホドロフスキーのDUNE」・・・Netflixで見た。84年に公開された「DUNE/砂の惑星」(監督はデビッド・リンチ)がそれ以前アレハンドロ・ホドロフスキー監督によって企画され、製作直前で中止になったという有名な話を監督本人はじめ関係者の証言を集め、メビウス(SF漫画家/イラストレーター)がこの映画の為に書いた絵コンテをアニメ風に処理してイメージをわかりやすく伝えながら「じっさいに完成していたら一体どういうことになっていたのだろう?」と想像させる、ひじょーに良く出来た面白いドキュメンタリー。

コレ見てビックリしたのは過去手がけた映画が一本残らず「なんじゃそりゃ( ̄▽ ̄;)」的な映画ばっかり(「エル・トポ」にしろ「ホーリー・マウンテン」にしろ「サンタ・サングレ」にしろ)だったホドロフスキー監督がとっても人間味溢れた、尚且つ繊細ながらもエネルギッシュな人だったこと(もっとケッタイで岡本太郎みたいなおっさんだと思ってたのに)だからこそ当時新進気鋭だったスタッフや俳優たちがわれもわれもと集まってきたのだろうし、この並んだ様々な名前を見ていると彼だからこんなムチャクチャな人たちを集めることができたのだろうと、そう思わずには居られなかった(たぶんこの人に誘われたらイヤとは言えない独特の魅力を感じさせる人物なのだろうなあ)

そうかと思えばせっかくコンタクトを取る事に成功した「2001年宇宙の旅」等で知られるハリウッド特撮界の大物、ダグラス・トランブルとの初回交渉で感性が合わないとみるや「キミとはやってられへんわ!」と簡単に決裂してしまうあたりも実に痛快(セッティングした廻りのスタッフは「え~」と思っただろうけどね(゚△゚;ノ)ノ 人の好き嫌いはハッキリしているようで) そしてこの映画の中でもっとも私がツボに来たのは紆余曲折の末「DUNE」の製作が頓挫してしまい、その後数年してから映画化権を大手映画会社に買い取られ、最終的にはデビッド・リンチ監督の手によってまったく別の「DUNE」が完成し、それを劇場で見ることになったホドロフスキーの態度である。

当時全身全霊を賭けて「DUNE」に挑んでいただけにそれがキャンセルになったときの落胆は激しく、ましてやそれが違う監督の手によって映画化された事にホドロフスキーはショックを受けていて、しかもその監督が以前から才能を評価していたデビッド・リンチと知りきっと自分より見事な映画に仕上げるだろうと怖々劇場に行ってみたら「あまりのひどさに元気が出た!」と言い放ったところだった(言外に「ざまあみろ!」と叫んでるようにも受け取れたが、そうした発言は監督のリンチではなく企画そのものを強奪した制作者に対してのモノ←それくらい駄作だと思ったという事ですわ(;゜0゜))私はおそらくこの見事なくらいの"大人げのなさ"が彼の最大の魅力であり個性なのだろうと思うのである。

前から気になる監督さんの一人ではあったのだが、私はコレを見てますますこの人のことが好きになってしまった。未見だった「リアリティのダンス」も早く見とかなイカンね(^^)

 
Category: 《不定期で乗っかかるいろんなベスト10話》  

今度は戦争だ!~This time it's war!~

てなわけで前回の続きというか「戦争映画ベスト10」で自分が投票した作品についての選定理由。こうして書いてみるとわかるが自分の場合ホント「戦争」という言葉の捉え方がじつに捻くれている(ーー;) たぶん純粋な「戦争映画」って殆ど無いんじゃないかと言われそうだけど、以下各の作品についてなんだかんだ呟いてみた。


1.「世界大戦争」・・・特撮ファンである自分が「戦争」と聞いて連想するのはやはり「怪獣大戦争」「宇宙大戦争」「惑星大戦争」「海底大戦争」と言ったSFモノばかりで、唯一それらしい映画で大好きな作品となるとどーしてもこの「世界大戦争」になってしまうのである。

東宝特撮映画でお馴染みの戦記シリーズ等と違い、ここには戦争映画的魅力の一端である爽快な空中戦や戦術を駆使したゲーム感覚溢れる攻防は一切描かれておらず、頻繁な領空・領海侵犯をきっかけとして中東・38度線等をはじめ近隣諸国でもめ事が大きくなっていくという展開に終始している。そのことが昔の映画とは言いながら(昭和36年時点での近未来を描いている)五〇年経った今でも世界はナニも変わってないじゃないかと思わせる無常観を内包しているような気もして、実のところ映画としてのアナクロ感というのはそれほど感じないのだった(まあ計器や車輌なんかの古くさいのはしょうが無いんだけどさ(ーー;))

そしてカタストロフの瞬間を迎える市井の人々を代表して描かれるフランキー堺一家の絶望というのはリアルに自分の身に置き換えて見ることが出来たし、彼が夕陽に向かって叫ぶシーンは何度見ても胸が切なくなってしまう名場面。


2.「フルメタルジャケット」・・・スタンリー・キューブリック監督の映画で劇場に行ったのは「シャイニング」と本作のみで、実は我が輩「2001年宇宙の旅」や「博士の異常な愛情」と言った他の代表作よりもこちららの方に思い入れを感じているのだ。

しかも映画としては後半ベトナムの戦場へ行くまでが抜群に面白く、もう中盤以降は別に見なくても良いんじゃ無いかとさえ思っているくらい前半の海兵隊訓練キャンプ場面がとにかく素晴らしい。中でもハートマン軍曹(ロナルド・リー・アーメイ)が発するすべての台詞が脳内に刷り込まれ、あのとき映画館から出てからかれこれ28年が経っているが未だにその記憶が薄れることは無いのだった(特に「エスキモーのプッシー冷凍○○○!」というのが秀逸)

当時この映画を見た私の仲間内では所有物に名前を付けて不気味に笑うという「ほほえみデブごっこ」が局地的に流行っており( ̄▽ ̄;) よく彼(今も活躍中のヴィンセント・ドノフリオ。最近だと「ジュラシック・ワールド」が印象的)のマネをして遊んだものだった(アホの極みですな)


3.「大脱走」・・・私が子供の頃から年末年始のテレビで何度か見た事はあったのだが、深夜のオンエアが多かったのでだいたい途中で寝てしまい(ーー;)ちゃんと通しで見たのは五年前に「午前一〇時の映画祭」に行ったときが最初だったはず。

幸いというかこの映画を劇場で見ることが出来たのは今考えるとラッキーだったと思うのだけど、テレビ視聴ではまったく気がつかなかったワイドスクリーンであることを前提にした演出というのが随所にあって(マックィーンがバイクで激走する有名なシーンなんてその筆頭だし、脱出用トンネルを掘り進めるところも然り←今なら3Dで処理してもっと奥行き+狭さを前面に出してきたかも)それらを見ているともう齧り付きで画面に集中できたのだった。

で、この映画ハッピーエンドとは言い難い終わり方をしているのに何故か全体が明るいムードに統一されていて、ヒルツ(マックィーン)が「またやったるでえ」てなカオをしているのを見ていると「やれやれ!」と思わずハッパをかけたくなる気分になってしまうのだよ(おそらくテーマ曲がめちゃめちゃご陽気なせいもあるとは思うけど)あと私の場合戦争云々は別にしてオトコの友情物語としても好きな映画なのである。


4.「ブラックブック」・・・ナチスがらみの映画数あれど、占領下のオランダを舞台にしたここまで私小説的な映画は珍しいのでは無いだろうか(監督のポール・ヴァーホーベンはオランダでの戦中生活を幼少時代実際に体験しており、その有無を言わせぬ説得力というのは確実に映画の空気として前面に出ていると思う)

そして私がこの映画を好きなのは戦争に翻弄されながらも逞しく生きている女性達の姿が生き生きと描写されているところで、ヒロインのエリス(カリス・ファン・ハウテン←「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出てましたなあ)はもちろん脇で登場する様々な女性陣が立場をコロコロと変えながら女の武器を使ってでも生き残ろうとするバイタリティとでも言うのかな?それをとても魅力的に感じているのである(やはり非常時はオンナの方が強いのだよと)


5.「日本のいちばん長い日」・・・私が本作の主役表記を黒沢年雄(畑中少佐役)と書いたのはマチガイでも何でも無く、本気でそう思っているからなのだが異論のある方はおられますやろか??ほぼすべてのキャストがリキみまくって出演している中、黒沢の力み具合と発汗量は異常とも言えるくらいのモノで、そのうちアタマの血管から血が噴き出すんじゃ無いかと心配になるほどのアツさ( ̄。 ̄;)

それから本作はつい最近役所広司主演でリメイク作品が作られたので、そちらを見たことがある人もいるとは思うのだが私はどうせなら一本の映画ではなく「24」方式のリアルタイム進行ドラマとしてやってほしかったというのがある(ポツダム宣言実行をラストシーンにしてそこまでの24時間を全二四回でやってみるという)


6.「バーディ」・・・これも純粋な戦争映画とは言えないけど、ベトナム戦争ネタの異色作として「ジェイコブズ・ラダー」か「バーディ」のどちらかは入れておきたかったのだ。

こう書くと身も蓋もないが、この映画って個人的にはオチがすべてだと思っていて、アレが無ければふつーのベトナム帰還兵の物語で終わっていたところを卑怯な(?)落とし方で印象度をアップさせている、あのあざとさが我が輩は好きなのである。


7.「ファイナルカウントダウン」・・・この映画もハッキリ言って"戦争映画"では無いけれども、一応「真珠湾攻撃の現場」に居たという体のストーリーなのでそこだけで無理矢理ごり押ししてしまった。まあ最後は好きなんだから許しておくれよということで押し切るしか無いなと(__;)

それからマジメな話をすると本作には当時(1980年)の米海軍プロモーションビデオ的な側面もあるので、ホンモノの原子力空母ニミッツが画面に登場することと併せて作り物ではない軍隊の迫力が楽しめるのも良いのだ(この辺は後年の「トップガン」より濃厚)


8.「1941」・・・なかなかのバリューがあるスター達がどこまでもくだらない事を力一杯やって、結果的にクスリとも笑えない寒いコメディになってしまったわけだど(我が輩はそう思っているのだけどね)不思議と昔からキライになれない映画で、場面場面では好きなシーンもあるし(ナニ見ても「ハ~リウッド!」と叫ぶ日本兵とか「ジョーズ」の全裸姉ちゃんスーザン・バックリニー再登場等。それからサントラはスゴく良いのだよ)DVDでダイジェスト視聴したら面白い映画なんじゃ無いかと錯覚(?)を起こしそうになるほど(止め絵にするとどの場面もカッコイイんだけどなー・・・)


9.「地獄の黙示録」・・・最初に見たのが中学生の時で、そのときは正直ちっとも面白いと感じなかったのだが(不勉強なガキだったからベトナム戦争のことを何も知らないというのもあったし)だいぶ後になってから目から鱗じゃ無いけどおおっ、これはこういう話だったのかと得心したのだった。

その後「地獄の_」のドキュメンタリー映画である「ハート・オブ・ダークネス」を見てさらにこの映画に対する興味が増してしまい、自分にとっては製作の舞台裏や背景を知れば知るほど本編に対する面白さのポイントが変わってくると言う不思議な映画となっている。


10.「パットン大戦車軍団」・・・おそらくこのラインナップの中ではもっとも戦争映画らしい戦争映画だろう。

これはミリタリー映画の大好きな先輩に録音してもらったサントラ盤がきっかけで「一度見てみよう」となった映画で、音楽が良くなければたぶん今でも見ることは無かった映画だと思うのである(まさにジェリー・ゴールドスミスの力恐るべしと言ったところでありましょう)ジョージ・C・スコットがカッコよかったなあ・・・

と、いうことで今回自分の投票作はほぼランキング圏外では無いかと予想しているのだけど(ーー;)せめてベスト50に一本でも入っていたら嬉しいですわね。
Category: 《不定期で乗っかかるいろんなベスト10話》  

2016年戦争映画ベスト10に参加してみました

毎年恒例ワッシュさんのブログ「男の魂に火をつけろ」で開催されるベスト10企画の告知が発表となっていたが、今回のお題は「戦争映画ベスト10」だそうである。

※参加要旨はこちらで  締め切りは12/10(土) 0時迄

対象作品の基準は「作中において「戦争」が描写されている映画」「洋画/邦画、実写/アニメ、劇映画/ドキュメンタリーなどの区別は問わないが”映画作品”に限る」ということになってはいるが、詳しいことは上記リンク先に書いてあるので参加しようかとお考えの方はそちらを参考にして検討してみてください。

さてそれで戦争映画ですよ(ーー;)大きな声じゃ言えないのだが(?)じつは我が輩苦手なジャンルのひとつでもあるし(新旧問わず絶対特撮シーンのあるジャンルなんだから特撮好きを公言する自分が見ないのはおかしいハズなのに、どうも昔からミリタリー関連の映画が好きになれないようで。あと、ついでに言うと西部劇とミュージカルと難病物も苦手)そんなにたくさん本数も見てないので10本出てくるかどうかすらわからなかったのだけど、なんとか頑張って己の脳内からムリヤリ抽出したのが以下の作品群である。



1.「世界大戦争」(昭和36年 監督/松林宗恵 主演/フランキー堺)
2.「フルメタルジャケット」(1988年 監督/スタンリー・キューブリック 主演/マシュー・モディーン)
3.「大脱走」(1963年 監督/ジョン・スタージェス 主演/スティーブ・マックィーン他)
4.「ブラックブック」(2007年 監督/ポール・ヴァーホーベン 主演/カリス・ファン・ハウテン)
5.「日本のいちばん長い日」(昭和42年 監督/岡本喜八 主演/黒沢年雄ほか)
6.「バーディ」(1984年 監督/アラン・パーカー 主演/ニコラス・ケイジ)
7.「ファイナル・カウントダウン」(1980年 監督/ドン・テイラー 主演/カーク・ダグラス)
8.「1941」(1980年 監督/スティーヴン・スピルバーグ 主演/ジョン・ベルーシ)
9.「地獄の黙示録」(1979年 監督/フランシス・コッポラ 主演/マーロン・ブランド)
10.「パットン大戦車軍団」(1970年 監督/ フランクリン・J・シャフナー 主演/ ジョージ・C・スコット)



選定理由については明日か明後日改めて書く予定。とりあえずこれで参加させていただきます(今日はもう明日の休日出勤に備えて早く寝るのだ( ̄。 ̄;))

 

1234567891011121314151617181920212223242526272829303112 < >