You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

ドールハウスへようこそ

さる11/19の土曜日に友人たちと高知旅行に行ってきたのだが、その日最大の目的は「海洋堂ホビー館四万十」の見学にあった。どんなところかというのはリンクを見るなりして判断して頂きたいが(^_^;)僕は特撮怪獣ファンを自認しながらもこの手のジャンルはあまり詳しくなく、どの程度楽しめるのか些か不安もあったけど実際に見学してみたらかなり楽しい空間だったのである。

旅の顛末は本館ブログに書いてるのでそちら参照とするが、当日撮ってきた写真(撮影は館の方に了解済み)をアルバムよろしく貼り付けてみた。これで雰囲気を推し量って頂き「行ってみようか」と思ってくれる人が一人でもいたら嬉しいなと。
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Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

なぜか2年続けてマックイーン

TOHOシネマズ高知で「華麗なる賭け」を見てきた。

四国内では高知と愛媛だけで開催されている「午前10時の映画祭」を旅行のついでに見に行ったわけだが昨年の今頃も同じ場所に来ており、そのときもスティーブ・マックイーン出演の「大脱走」だったので2年続けて主演俳優が同じ映画を見ることになってしまった。

この「華麗なる賭け」という映画はメジャータイトルの割になぜか今まで一度も見る機会が無かったから(リメイク版の「トーマス・クラウン・アフェアー」はテレビで見た。こちらは007のピアース・ブロスナン主演。マックイーンもその昔007候補だったこともあるので、このキャスティングはみょーに納得)まあいいかなと思い鑑賞を開始したのだけど、事前イメージとはだいぶ違う映画だったのにたいへん驚いた(__;)

アクション俳優のマックイーンがそういう活劇場面で殆ど活躍しないのも意外だったし、フェイ・ダナウェイ(確かリメイク版にも別の役で出ていたはず)がアイドル風の芝居(あるいはあれがコケティッシュというものなのか)をしているのも想定外。なにより金持ちの道楽を極めた最後のギャンブルがそのまま映画のタイトルに直結していたというのも読めなかった(普通に考えたらそうなるんだろうけど、まさかそれはないだろうと考えたらそうだったという(__;)「まんま」なオチではあるけれど)

なんというか世評で言われるほどの傑作・名作とは思わなかったが、異色作だったなというのが僕の感想。当時としては珍しかったと思われる分割画面の演出も今見ると野暮ったい印象だし、音楽の使い方が舞台みたいな(画面見ながら演奏しているかのような)大仰さで何でもないシーンを意味なく盛り上げようとするなあという違和感もあるけれど、主演二人のオーラにはかなり強力な物があって画面に引き込まれていたのも事実なのである。特にフェイ・ダナウェイが可愛い女と大人の女を場面場面でキャラ分けしているのが凄いなと、そこに一番感心した。

※曲も単独で聴いたら悪くないんだよな・・・




Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

このタイトルちょっと間違えてへん??

日本映画専門チャンネルの懸賞で当選したチケットを使い北島シネマで「ステキな金縛り」を見てきた。



どうしても試写会だとか招待券で映画見る時って少し贔屓目に見てしまうところもあるのだが、まあこんなもんだろうかなあ。豪華な配役を施したコントという体裁は三谷映画の特徴だけど、爆笑できるポイントは意外なほど少なくて(生瀬と唐沢でクスっとくるくらい)脚本そのものも案外雑な作りになってたという感じだったしねー。

そもそも人の命の重さっていうものをブラックな笑いでパッケージするのかそれともそうじゃないのかっていう作品のスタンスそのものがまず曖昧だ(深津絵里の父親の対する想いと瀕死の阿部寛に対する応対がバラバラで、この点が一番いい加減)って今書いてて思ったけど、この映画って全体的に「曖昧」という印象がホント凄く感じるのである。法廷コメディをやりたいのか、ヒロインの成長物語をやりたいのか、幽霊噺をやりたいのか、なんとも落ち着き無くあれ食いコレ食いという食べ方の汚い子供みたいな首のすわらなさっていうかな。

どうせなら西田敏行の無念を晴らすための幽霊裁判(検事と弁護士と裁判官以外はみんな幽霊みたいな)にしてしまえばもっと纏まった話になったという気もするけど、結局何をメインで見せたかったのかっていうのがくどいようだが本当に曖昧でわからない。ともかくお金払って見てないので(^_^;)あんまし悪口は書きたくないのだけど・・・

プラスポイントというか個人的にはこの映画のすべてだなって思えたのは深津絵里の魅力に尽きる。とても40手前の女性とは思えない「かわいさ」というものが(そのイメージは「(ハル)」の頃から全然変わらんな)全編に漂っていて、それだけでもこの長い映画(この話で140分も必要なのがよくワカラン)を持たせた功績はあったなと(そのうえやっぱりこの人旨いな。深夜の公園でビール片手に泣きながら喋ってるシーンなんかグっ(>_<)と来たわ)

ざっくりとした感想を書けば「そこそこ楽しかったですよ」としか言えない映画だけど、たぶん年末年始にテレビで見たら思いの外面白く感じるのではないだろうかと、妙にそんな気がしている(要するに何処まで行っても三谷作品ってテレビ向きという事か・・・)

あと、タイトルと内容があんまりかみ合ってないと思ったのは僕だけでしょうか??



Category: ◆玄関開けたらトワイライトゾーン=海外ドラマを見た話  

自分のためのエントリーかもしれんな・後編

そして見続けているシリーズの皆さん。

◇継続中◇

「バーン・ノーティス」現在Season4・・・FOXで放送中


相変わらず楽しいんだけどこのSeasonから新レギュラーが登場して今までの心地よい空気(三人+マイケルの母ちゃんが醸し出す奇妙で抜群なチームワーク)が変わってしまうのだけが少し心配だった。万が一ジェシーがフィオナとひっついたりでもしたら、それはそれで寂しいなって思ってたけど今のところそういうこともなく、またムードの悪化も最小限に食い止められているようだから安心(?)はしてるけど。ぼくは海外ドラマのシリーズで一番イヤなのはこの「レギュラーキャストが醸し出す心地よい流れ(Groove感と言えばいいのか??)」を寸断されることだと思っているので、それだけは止めてくれよと言いたいのだ。

しかしここまでシリーズが続くともはや解雇の理由なんかどうでも良いんじゃないのかという気がしないでもないのだが(^_^;)このままマイアミで「何でも屋」的な仕事を見せる痛快娯楽活劇でも良いかもって思ってしまうな。


「ドールハウス」season2・・・FOXで放送中


このシーズンでファイナルとのことだが、比較的静かだった前シーズンから比べたら毎回先の読めない起伏のある話ばかりで驚いている。これは「もう終わるから」というヤケクソの境地なのか、それとも元々こういう流れを考えていたのか。どっちにしろ今のところ(10話まで視聴済)一度もハズレなしで来ているのが凄い。今になって1stseasonをあきらめずに完走しておいて良かったなと思っている(^_^;)


「メンタリスト」season2・・・スーパードラマTVで放送中


↑で書いた「レギュラーキャストの心地よいGroove感」(この番組なんかそれが一番の魅力だと思っているのに)を新ボスのハイタワー登場とヴァンペルト/リグスビーのカップル解消(あとで何とかしてくれるんなら許すけど、意味ない別れ話をストーリーに組み込むのはあまり感心しない)という流れで寸断される寸前まで行ったが、なんとか持ち堪えた感じ。ボスコも良いキャラだったのに退場するのが速すぎたんじゃないかな。それでもこのシーズンはジェーンの人格形成要因となった子供の頃の話とか、リズボンとの微妙な空気であるとかが少し深く中に入ってきて、平均すると十分見られるモノにはなっているのだが、これ以上の進路変更はちょっと待てよと。


「Fringe」season2・・・スーパードラマTVで放送中


ようやくseason1を見終えたところだが、このドラマは字幕の方が断然わかりやすい。最初の数話を吹き替えで見ていたのだがあまり面白いと思えず、これは脱落ドラマかなって思っていた矢先キャッチアップで字幕版を見直してみたら不思議とスッと頭に入ってきて、それから一気に最終話まで鑑賞した。正直抜群に良くできているかと聞かれると微妙なラインではあるけど、やっていることが殆ど僕のフェイバリットドラマ「怪奇大作戦」的荒唐無稽疑似科学(劇中で言ってる”FringeScience”ってまさにこういうことなのかね)なのが憎めない作りになっているのだろうと思うのだ。キャスト的にはあともう一人綺麗所がほしいところではあるけど・・・


「ウォーキング・デッド」season2・・・FOXで放送中


こういうドラマって今まであんまり無かったんじゃないかなあ。映画なら「バイオハザード」みたいにありがちなゾンビ物だけど、こうして10数回もエピソードが続くとリアルに作り込まないととても見られるモノにはならないわけで、その辺は旨くサバイバル物として面白く仕上がっていると思えた。「リビングデッドが当たり前に存在する日常」を日々生きる人たちの物語というのも舞台は珍しくないものの着眼点は新鮮。最後どう纏めるのか予想できないけど、せっかく個性的なドラマやってるんだからほったらかしで終わるのだけは勘弁してほしい。


「レバレッジ」season3・・・FOXで放送中


このドラマがたいしたもんだって思うのは常に80点くらいの出来を果てしなく続けているところにあると僕は思うのだ。深くなく、重くなく、疲れず爽快で単純というある意味お手軽なエンタテイメントを何シーズンも継続できているというのは、実はそんなに簡単なことではない。同じ事をやればいずれ飽きられるわけで丸々3シーズンキャストの変更もなく(助っ人でジェリー・ライアンが少し出てただけで)激しいことをやりながらチームの雰囲気はアットホーム(くどいようだが要するに「レギュラーキャストが醸し出す心地よいGroove感」ね(^_^;))というのが僕はとてつもなく好きな部分なのだ(今回のエントリーはこのテーマが共通項になってるなあ。あと蛇足ながら僕個人は超無愛想キャラのパーカーが不思議と可愛く見えるのがツボ)



あと「V」も書こうと思ったが、まだ2話目なので次の機会に。
Category: ◆玄関開けたらトワイライトゾーン=海外ドラマを見た話  

自分のためのエントリーかもしれんな・前編

この時点での海外ドラマ視聴状況確認。

◆脱落組◆

「HAWAI-5.0」・・・AXNで放送中


初回はまあまあ見易いアクションドラマだなって思ったのだが、けっこうチーム結成のプロセスが成り行き任せに見えてしまって(だいたいのチーム物はそうなんだけど)ヨシ!このメンバーで行くぞ!っていう煽りというか勢いみたいなものがちょっと薄かったような感じがした。

それから5回目まで見たけど、結局この最初の印象がずっと尾を引いてしまい乗り切れないまま視聴停止(__;) 元々古典ドラマのリメイクなので旧作を好きだった人ならハマれたのかもねー。僕は古い方はまったく見たことが無く(あのベンチャーズのテーマ曲だけは知っていた)舞台であるハワイにも一度も行ったことがないので、そういう馴染みのなさが作用したところもあったかも。

ストーリー的にも目新しいものは特になかったしなあ(もうそろそろメンバーの一人が妻子と別居中みたいなのやめへん?)浜辺のシーンでダニエル・デイ・キムが出てると「あれ、LOSTだっけ?」って思えてしまうのだけ楽しかったくらいか(^_^;)ちなみにOPはかっこよくて良い。


「ニキータ/NIKITA」・・・AXNで放送中


映画の後日談と言うことで物語は展開していくわけだけど”二人目のニキータ”となる彼女の協力者アレックスの存在がハッキリ言って邪魔。要するにこのドラマは完全なる「抜け忍もの」として描かれているわけで、孤立無援となった主人公が一期一会の人たちと交流を図りながら(或いは迷惑をかけながら)放浪しつつ復讐を果たしていくという形がぜったい僕は面白かったと思うのだ。

こんなカプセル怪獣みたいな配下の者を使ってちまちまと情報を盗んでいくようなやり方だとなかなか話も前に進まないし、またカタルシスも感じない。マギーQはすごくいいキャスティングだと思うので(ジャッキー・チェン直伝のアクションをもっと全開で披露して貰いたい)パターン化しても良いからもっと単純なお話しにしてくれた方が見易かったのではないだろうか。

辛気くさいドラマなら他になんぼでもあるんだから誰もが知っているキャラクターの後日談までそんなんにしてほしくないなと、そんなことを思うようになるとなかなか継続視聴の意欲は萎える。そんなわけでコレは7話で停止中。


「ザ・イベント/THE EVENT」・・・スーパードラマTVで放送中


先行放送で1,2話を続けてみた。そしたらまあ「Lost」風のフラッシュバック/フラッシュフォワードがあり「24」ばりの分割画面でのアクションシーンがあったり(テロ対策の描写なんかまんまんそれっぽいし)「Xファイル」調の国家と宇宙人による密約話があったりと、どこかで見たことあるような場面をコラージュして繋いだかのような既視感だらけの作りになっていて、主人公たちが最初の危機から回避するあたりまではなかなかに面白く見えた。

しかし中盤に入り展開が思わせぶりな台詞ばかりになってドラマ自体が少し停滞しだすと、おいおいコレってちゃんとオチ作ってあるんだろうな??といらぬ心配までしてしまうし、地球規模の大きな話だなって思っていたのがだんだんちまちました群像劇みたいになってきて明らかなスケールダウンを見せてきたのもやや不安。こちとら大風呂敷の柄に見とれてそれを手に取ったというのに、なんやねんひょっとして中身無いんちゃうかというイヤな気配も感じ始めておるのである(^_^;)

とりあえずハル・ホルブルック(「カプリコン1」のあのオッサン)の存在が超怪しいのがよかったが、こちらも12話でSTOP中。もう少し見てみれば話も大きくなるのかもしれないけど、とても待てそうもなし(__;)




Category: ◆Indies Cinema Paradise=自主映画四方山話  

3ird~"The Hurt Locker"

急に思い出す回顧シリーズの第三話。高校生活も最終年に突入し、気がつけば僕には副部長などと言う畏れ多い肩書きが付いていたのだった。スチャラカ部員だった僕に果たして勤まるのかどうか大いに不安はあったが、実際やりだすと役回りとしてはまさに事務裏方というか新部長の完全アシスト(この部長というのは1年の時僕がむりやり入部に誘った彼)に徹するという形だったので、案外自分には向いていたような感じではあった。この辺は先輩方の見識眼(3年は卒業時に次の首脳陣を決定するという役割があったのだ)が優れていたと言うことだろう。

部長に決まった同級生は恰幅もよく声もでかくて社交性もあり、まさにグループの代表としてはうってつけのキャラ。予算編成会議みたいな学校側やほかの倶楽部との折衝面ではしっかり活躍してくれたので、僕はその側で主に映画制作そのものの進行を引き受け、ほかにも同時に新入生用のプレゼン原稿や卒業文集の部活紹介等、部長名義で発表されるそれらの書面を俗に言う「ゴーストライター」という形で担っていたのである。自分で言うのもなんだが彼との2トップは良いバランスで成り立っていたと思っている。新入生の勧誘も思いの外うまくいきあとは作品の善し悪しだ・・・とココまでは良かったのだけど(__;)

-1984年-

例によってシナリオは前年度中に仕上がっており、タイトルは「Miss:take」 と決定。書いたのはこの僕だ。ホントなら前年出来なかった部員数名による複数の持込シナリオをコンベンション方式で決定したかったのだが、意外と作品が皆から上がってこず、消去法で仕方なく僕のシナリオが採用されることになってしまったのだ(__;)うれしさ半分不安半分でそのまま準備に入り、演出については部長と僕とのツープラトン体制でやろうという事に決まった。

粗筋・・・某国が開発したテロ用生態核爆弾は一見するとごく普通にしか見えない人々に仕込まれ、本人は記憶も自覚も無いまま暗示による刷り込みで実行場所へと赴く仕掛けになっていた。しかし、ちょっとした手違いでプロトタイプ爆弾を埋め込まれた青年に逃げられてしまう。彼を助けたのは大学生のグループで、記憶の無い彼を手伝いなんとか身元を確かめようとするのだが、テロリストグループは彼を見つけ出し取り戻そうと。。。うーむ、こう書くと大きい話だ。

てな話を調子に乗って一気に書いたはよかったが、本来ならタイトルにMissとあるように主人公の爆弾君は女の子をアテ書きしていたわけだけど、女子の確保がままならず(__;)男子へと変更になってしまったのだった。また、こういうシナリオとか小説とか書いたことある人ならわかってくれると思うけど、執筆中って一種のハイ状態というかイタコ状態というか、もうすべてが良くできてるような気がして仕方ない状況に陥るのね(^◇^;) で後から読み返して「あー、俺はなんてしょーもないものを書いてしまったんだろう・・・orz」と自己嫌悪に陥ってしまうと言うのがおきまりのパターンで。それでも時間はないしろくな推敲もせずにとりあえずこのままGOとするしかなかったが、いざ撮影が始まるとそこには過去2年とは違う苦労が我々を待っていたのである。

まずは今まで適当にやってきて(こんな書き方したら諸先輩方に怒られるな(__;))なんとかなったんだから今年もなんとかなるだろうという見通しの甘さ。撮影スケジュールよりもアルバイト等のプライベート確保を優先的に取ってしまったのも大いに問題だったし(部費のカンパ用という大義名分があったとは言え)それを纏めてリーダーシップを発揮できるメンツが我々最上級生に不足していたのも後輩を締めることができない要因となっていたようだ(部長は怖がられぼくはナメられみたいな(^_^;)先々代のリーダーのような偏ったカリスマ性や先代のリーダーのような憎めなさといった某かの特徴が僕らの代には無かったのだろう)そのせいかどうか定かではないが途中で次期部長と目されていた唯一の二年生部員が離脱し、撮影が進み出した頃には主力の半分が一年生という戦力的にかなりな弱体化現象に陥っていたのである。

そんな中でも光明だったのはこの1年の中にしっかりした奴らが何人かいてくれたことだろう。彼らのおかげでなんとかこの年も完成まで漕ぎ着けることが出来たわけで、春先に頑張って勧誘活動をした甲斐がここへ来て花開いたなと僕自身は何度も安堵のため息をついた物だった。しかし製作進行については上に書いたとおり少ない撮影日数のなかでの進捗だったのと、さらに問題だったのは主に現場演出の担当だった僕にいわゆるカメラセンスという物が無かったことにある。つまりディレクター/カメラマンの前提である「繋がりのあるカット」「奥行きのある絵を狙えるカメラポジションの配置」等々を絵に出来るという能力が決定的に欠如していたのである(__;)もう現像終わりでラッシュフィルムを見たら、すべての絵が平面平板で工夫がない。ややもすると家族旅行でも撮っているかのような面白みのない映像が延々と映し出されているのだった。

文化祭も目前に迫っていたし、今更素質や素養が無いのを嘆いてもどうにもならないので、このままクランクアップを迎え、編集作業へと突入。ひとつだけ自分を褒められることと言えば短いカットをこまかく繋ぐ編集センスは多少持ち合わせていたのではないかと、フィルムを繋ぎながら少しだけ悦に入っていたのだが残念なことにその短いカットの集合体は全体の数パーセント程度しか無く、全25分の本編の内9割はのぺーっとした抑揚もなければ迫力もない絵ばかりとなり、娯楽映画としては惨憺たる出来となってしまったのだった(×_×)しかも諸事情により音声を同録で処理することが出来ず、仕方なくカセットテープにアフレコして上映会当日は人の手によるシンクロ(テープを停めたり進めたりといった)で発表することになってしまったことも痛かったし。

そんなこんなで文化祭当日、昨年までと同様たくさんの生徒が映画を見に集まってくれたわけだが、ただでさえヘタで見所のない映像にわかりにくいストーリーを音切れ切れで上映していたので、来客からは「ぜんぜん意味がわからない(__;)」との声をたくさん頂戴してしまった。この日も例年通り二度の上映を試みたが、初回での評判が口コミで伝わったのか二回目の上映でやってきた生徒は数えるほどでしかなく、僕は義理で見に来てくれたクラスメートたちに口頭でストーリーを説明しながら映画を見て貰うという、インディーズとは言えフィルムメーカーとしては最低なことを(__;)やらねばならなくなったのだった。

上映会が終わり僕の胸に去来したのはふたつ。ひとつは自分には監督(及びカメラマン)としてのセンスは皆無だと言う10代で知ってしまった残酷な事実を受け止めたこと。もう一つはどれほど作品の出来が悪くとも、なんとかみんなで手を取り合って完成させ上映会に臨めたことに対する満足感。その両方が心の中で行ったり来たりを繰り返して、当日は言いようのない気持ちで一杯だったことを今でもよく覚えている。このときにはもう就職も決まっていたし、半年もすればこんなことももう出来なくなるなと少し感傷的にもなりながら、僕は高校生活の終わりが近づいているのを実感していた。

それにしても狙ったわけではないが作品そのものが"Mistake"になってしまうとは、なんとも良いオチだったというかなんというか。。。






Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

誰か説明してくれと右往左往

「ミッション:8ミニッツ」を見てきた。



見せ方が凝っていてなかなか面白かった。同じシチュエーションの繰り返しで少しずつ何かがわかってくるのは最近の映画だと「バンテージ・ポイント」なんかがあったけど、こちらは現実には幽閉されている人間がさらには別の人間の記憶の中を彷徨うという、かなり特殊な設定で構成されているのがよく出来ている(主人公であるギレンホールが「今どういう状態」かというのは結構直ぐバレてしまうと思うけど、それ自体は特に問題ない)

物語アタマから「え?何?何なの??」とろくに状況説明もないまま休みなくストーリーに傾れ込んでいくのもこちらの鑑賞意識が鷲掴みされたみたいでキモチ良い(それこそヒッチコック映画みたいな導入部で、ちょっと前に見た「見知らぬ乗客」を思い出すような)それをダラダラ引き延ばさないで100分程度に纏めてるのも潔くて良いなと思ってしまった。なんとなくだけど70年代のB級SFの臭いと小品感もあって憎めないノリもあったし。

ただ、いろんなところで書かれたり言われたりしているあのオチの解釈は難しいと思ったなー。イヤな書き方すればそんなもん見る人それぞれの取りようで考え方なんぼでもあるやん、って気もするしイヤイヤ実はこんな尊大且つ荘厳なテーマがあるに違いなのだよって知ったかぶりのなんちゃって解説に「そうなのかな」ってごまかされそうな気もするし(^_^;)

ニュートラルな見方をすればあの瞬間の映画時間がプログラムの中から平行世界(別の可能性の)の一つへと変わったのかなって思った方が得心できたんだけど、これはほんと久しぶりに「解説者求ム」と感じた映画でもあった。(そういうよくわからない部分も含めて、これは間違いなく一見の価値あり)



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