You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

Sort by 02 2012

Category: ◆映画は六畳間の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

豪気な挑戦は年金生活で

少し前BSスカパーで放送のあった「ピリペンコさんの手作り潜水艦」という映画を見た。録画してしばらくほったらかしにしていたのでレコーダーの甲羅干し的鑑賞とも言える(そんな映画がまだまだ何本もあるなあ・・・(__;))

blogparts_02.jpgあんまり出回っている映画でもないので自分のブログでは珍しいあらすじ紹介をしておくと_

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「ウクライナの小さな村に住むピリペンコさんは62歳の年金生活者。彼は自作の潜水艦を作って黒海に潜ることを30年も前から夢見ている。

貯めた年金を切り崩し、古い部品を集めては潜水艦作りにふけるピリペンコさん。そんな風変わりな趣味に、何かと振り回されっぱなしの妻や村人たち。それでも、純粋に潜水艦作りを楽しむピリペンコさんはどこか憎めない・・・。

果たして、ピリペンコさんは無事に黒海に潜ることができるのか?

抜けるような青空と穏やかな人々、脈略なく村のあちこちに現われる動物たちが醸し出す、時代に逆行するようなトボケ感とユニークさが観客に愛され、山形国際ドキュメンタリー映画祭では市民賞を受賞しました。

こんな時代に「人生を良い加減(いいかげん?)に生きるコツ」を教えてくれる、ちょっと風変わりなライフワーク・ドキュメンタリー!」(以上公式サイトより)
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と、いう見たらそのまんまな作品(__;)

自分の年齢がある程度上昇してくると、ある日突然「イイ年の取り方ってどんなんだろう?」みたいに禅問答チックな思考が脳内を駆け巡るときがある。

それはよくある夫婦揃って天気の良い日に縁側で昆布茶などを飲みながら「安らぐなあ」と長門勇のCM調に(古い古い(__;))つぶやいてみるという、見ようによっては完全に思考停止した”生きているだけ”の老人の姿だったりするわけで、一般的にはそういう形が美しい余生の過ごし方という事になってしまうのだろう。

でもホントはこの映画のように長年の知恵と有り余る時間とを有効利用してひたすらに「やりたいことをやる」というのが正しくも清々しい晩節なのかもしれない。たぶん自分がおんなじ事やったら劇中のピリペンコさん以上に非難囂々となるだろうけど(__;)ずっと見ているとなんか「こういう老後っていいよな」って思えてしょうがない作品でもあった。

さしずめ僕がやるなら55歳くらいから少しずつ工具の使い方とか覚えて(^_^;)自宅を勝手にDIY改造してお手製ホームシアターを作ってしまうとか、そういうイメージなのかと想像しているけどね(おそらく熱中加減の程度によっては熟年離婚の危機もあるのでその辺のさじ加減は要注意)

<a href='http://video.jp.msn.com/?mkt=ja-jp&vid=baede377-d30d-4d77-9020-b027ccccdb4b&from=&src=v5:embed::' target='_new' title='ピリペンコさんの手づくり潜水艦 予告編' >ビデオ: ピリペンコさんの手づくり潜水艦 予告編</a>

Category: ◆Indies Cinema Paradise=自主映画四方山話  

驚きはゆうばりとともに

来月公開の「ウルトラマンサーガ」で劇場映画デビューする”おかひでき”という監督さんがいるのだが、つい最近この人が20年以上前よみうりテレビで放送された「やけくそ爆裂どんづまりサンダーロード体力編2」の岡秀樹監督と同じ人であるというのを知ってたいへん驚いている(「ゆうばり映画祭」関連の情報を辿っていったらたまたまそのことがわかって、最後はツイッター上でご本人に確認しました(^_^;))

「サンダーロード」と言っても石井聰亙監督の「狂い咲きサンダーロード」とは何の関係もないインディーズ製作の8ミリ作品で、これは当時「CINEMA大好き!」という深夜の映画枠で放送された自主映画コンテスト企画にエントリーされた中の一遍だった。年で言うと87年だったかな?このときの放送が好評だったのか翌年からこれがレギュラー企画となって都合7,8回開催された筈だけど、8ミリ映画少年上がりの自分としては見ずにはおれまいという内容の番組だったのである(いつか投稿してやる!と思いながらそれっきりで終わったなあ・・・)

毎年10~15本程度の放送があったからトータルでたぶん100本近い自主映画をこの枠で見た。そんな中で今でも印象に残っている作品がタイトルすぐ浮かぶモノだと_

「秘芸・水戸黄門」(役者一人ですべてのキャスト・音楽・効果音・撮影をこなしたムチャな短編(__;)左下の動画参照。続編で「ゴジラ対水戸黄門」というのもあるがこちらはイマイチ)
「中尾真司探検隊」(川口浩探検隊のパロディだが主演俳優のキャラが濃すぎて胸焼けしそうな面白さがあった)
「ダイヤモンドの月」(たぶんこのコンテスト内ではもっとも完成度の高い作品だったと思う)
 

そして一番インパクトが強かったのが↑に書いた「やけくそ爆裂どんづまりサンダ―ロードパート2体力編」で、本放送を録画してから今まで何度見たかワカラナイくらいツボに来た作品だったのだ。

中身を簡単に紹介すると、どこか奥深い山中で男二人がひたすら逃げる/追いかけるを繰り返すという自主映画では「ありがち」な作品なのだが本編中の疾走感というのがもう尋常ではなく、見ているとすべてのものが画面から飛び出してくるんじゃないかと感じるほどの勢いに満ちていて、4分程度の尺で終わってしまうのが惜しいくらいの映像的快感溢れる傑作だったと僕は今でも思っているのである(こういう映画は10の説明より直接見てもらう方が話は早いと思うけど、ネット上では動画が見つからず。自分でアップしようかとも思ったが権利関係が不明なので躊躇した)

その後岡監督は同番組からの流れで伊丹市市制施行50周年記念映画の監督に抜擢されて「ひとけたの夏」(右上動画参照)という作品を演出しており、こちらも同じ枠で放送されたのだが「サンダーロード」とは違い関西圏に住む1970年代の少年物語を落ち着いたテンポでリアルに撮り上げた実にホロリとさせるジュブナイル映画となっていたのだ。

コレを見たときにこの人は近い将来ぜったいスゴイ監督になると確信したものだが、そこから今回の「ウルトラマンサーガ」まで実に20年の歳月を要してしまったわけである(経歴を調べると円谷系列の作品で助監督を務めたり、OVAで演出も担当されたそうだが、僕はまったく知らなかった)

その本格プロデビューまでのインターバルが今の日本映画界では長いのか短いのかはわからないけど、個人的には満を持して登場した自分と同世代の映画監督ということで、これからの活躍を期待せずにはおられない存在の人でもあるのだ。ぜひとも「サーガ」を契機に大ブレイクしてもらうことを期待したいモノであります(元々見に行くつもりだったけど今回のことが判明してから俄然期待値が高まってしまった)


Category: ◆玄関開けたらトワイライトゾーン=海外ドラマを見た話  

今だチャンスだクリフハンガー

しばらくやってなかった海外ドラマ感想纏め書きシリーズ。今回は主にネクストシーズンまで待機中のものを中心。

「ウォーキング・デッド」・・・2nd Season #7で現在休止中。
 

米本国での放送とタイムラグが殆ど無い関係でこうなってしまったそうである。

各人が酷い苦労の末に(__;)「大草原の小さな家」みたいなところにようやく辿り着き(と言っても土地の周りにはウォーカーがむぉーと徘徊してるのだけど)僅かでも希望を夢見ることは出来ないのかと思いながら顛末を見ていたが、この番組はそういうドラマ的な展開というのは敢えて回避しているのではないかと思ってしまうほど登場人物の心理描写がとにかくリアルで生々しい(特にこの休憩前の7話はフィクションを見て久方ぶりに気分がめっちゃ落ち込んでしまったほどダウナーな展開に(@@;))

実際ここまでの話では誰が悪いヤツで誰が良いヤツと言ったキャラの割り振りなどはあまりなく(せいぜいDV夫のアイツ(役名なんだっけ?(__;)またそういうヤツはわりとすぐ退場してしまうし))男女間の感情の動きであるとかグループ内部の序列や立ち位置であるとかで、そのときそのときの言動が変わってくるあたりがひじょーに現実的だと思うのだ。

初回を見たときから思っていたけど「今更ゾンビ?」というイメージでスタートした(初回の開始25分はそれこそこのジャンルにありがちな始まり方だったわけで)このドラマはリビングデッド云々の設定はあくまでも背景的なものとして処理されており(どうしてこうなったのかという説明がここまでは一切無いけど最後に持ってくるのどうか今のところは読めない。しかし現状では語られない方がストーリーも旨く流れていると思える)むしろ極限状態に置かれたときの人間がどう行動していくかというサバイバルストーリーを軸にしているという点で、連続ドラマとしては希有な作品(「LOST」でも「ジェリコ」でもない独特の空気というか)になっていると僕は思うのである。

そんなわけで続きが気になるところけど、今になってBS-FOXで放送が始まるなんて思ってなかったから少し後悔中。ずっと青スカパーのSD画質を見ていたのであらためてHD放送を見直してもイイかも。今のところ最近じゃ一番のアタリ。


「V」・・・1st Season放送中。
 

アカン、ついに10話目で脱落した(__;)どうも真面目に作りすぎとりゃせんかと凄く感じるのだけど、元々この話は人の皮を被った蜥蜴型極悪宇宙人とレジスタンスの戦いを描いた物語なワケで、どう考えたって痛快娯楽SFアクションにならないとおかしい筈なのに、何をこんな重々しく描く必要があるのかと思えて仕方なかったなあ(旧作の潔いバカドラマぶりを見習えと言いたい)

それにとてもじゃないけどそんな何十話何シーズンも続けられる話でもないんだから、話引っ張れば引っ張るほど各親子や夫婦の物語(神父の信仰心云々ネタもここに入ってきそうでじつに鬱陶しい)がどんどん入り込んできて焦点がますますぼやけてくるしさ。もっと根幹的なことを言えばとっととVが本性現して人間側の反撃をがしがし入れていかないと枝葉の話ばっかりになるだろうと思ったし(実際ここまではそうなっている)10回も放送して対抗できたのが数体のV退治と「ファンタズム」風ボールの破壊とシャトルの撃墜(しかもVの被害はゼロという)だけというのは見ている方としたらイライラばっかりが募って楽しくも何ともないわけでねー。


「バーン・ノーティス」・・・4th Season終了。
 

これでトータル80話くらいになるけど、なんかマイケルを解雇した黒幕に対する興味が少しずつ失せていくような気がしている。そりゃそれを止めたらタイトル変えないといけないわけで(^_^;)止めるときは最終回以外あり得ないのだが、それにしても毎回シーズンフィナーレはこのパターンをやるのかと思うと少し心配ではあるなあ(それともシーズン毎に「プリズナー・ナンバー6」のナンバー2との対決みたいなのを入れてくるのだろうか)

単発エピソード部分は毎回平均値が高くて面白いのは確約保証できるレベルなのだけど、もうそろそろなんとかしてくれんかねという時期には来ているのではないか。


「アメリカン・ホラー・ストーリー」・・・1st Season終了。
 

過去海外ドラマのホラー作品に本気で怖!と思えたものはそれほど無かったのだが、この番組の初回は深夜に見たことを後悔したくなるほど(__;)オソロシイ絵作りがされていて、実におどろおどろしいお化け屋敷物語が始まったなと翌週以降の期待値はぐっと高くなっていたのだ(特にOPがめっちゃ怖かった・・・{{ (>_<) }})

な、の、に、だ、最後まで見た今ではこの家が怖かったことなどただの気の迷いではないかと思えるほど、恐怖レベルが「屁でもない」ところまでダウンしてしまったのである。これはひとえに作り手サイドの方が”霊魂”という存在の意味というか捉え方を理解していなかった点にあると僕は想像している。

要するに日本的な言い方をすれば”怨念”というものになるだろうか。その家に代々取り憑いては住人の命を奪い続けてきたといういわば「悪魔の住む家」に於いて普通の人がもっともオソロシイと感じるのはその部分以外ないわけで、それを描写するのに死霊のみなさんをここまでハッキリ登場させるなどという演出が愚の骨頂であるとどうして誰も気づかないのだろうかと、終盤はそのことばかりが気になってどーしようもなかった(図書館で銃殺された高校生幽霊の一団なんかまんまソレ。ここまで来たら殆ど「怪物くん」と同レベルだぞ!と言いたい)

登場人物はみんな個性的で良かったからホントに勿体なかったなと思うわ。中でも男目線の時だけ(女目線だとババアに見えるという)セクシーメイドに変身するモリアなんか設定としたら最高だし(^_^;)(他でもラバースーツ男の見せ方とか最初は旨いこと処理してる思ったけどね)

あと「リスナー」2nd Seasonと「レバレッジ」3rd Seasonは最終話見たら書く予定。
Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

ポールポールでそりゃもう大さわぎさ

「宇宙人ポール」を見てきた。

 

映画館が県内にシネコン一館しかない我が徳島県で、こんなクチコミ映画が公開されるとは思わなかった。たった2週間という短い期間ではあるけど編成担当の方には感謝しよう(なんて思ってたら「ヘルプ~心がつなぐストーリー」も公開予定があるらしく、なんとなくだけどココの担当者は「キラキラ」を聞いている町山ファンではないのかと邪推してしまうな)

それはともかく「ポール」である。雑誌やネットの紹介記事で受けた印象では「パロディ満載のバカムービー」という括りで語られることが多くて、最近だと「最狂絶叫計画」のようなものをイメージしてしまうところもあるのだが、これは「ショーン・オブ・ザ・デッド」で超真面目な爆笑ゾンビ物を、「ホットファズ」で超真面目な爆笑刑事アクションを撮り上げたサイモン・ペック&ニック・フロストのコンビによるものなので、そこは簡単に十把一絡げでは語れない映画になっていたのだった(監督だけはエドガー・ライトからグレッグ・モトローラに交代)

今作は強いて言えば超真面目な爆笑第三種接近遭遇映画と言えばいいのだろうか??彼らの過去の作品同様、この「ポール」でもパロディ(この映画で言うとほぼ「スピルバーグ祭り」と言った状態。デビルズタワー登場は意外と感動したぞ(__;))というのは映画本編の売りなどではなく、劇中に必要な物として常に存在しているので、そこには”あざとさ”であるとか”狙い”的な商売臭い着眼点は殆ど感じることがない(オマージュというのはこういう使い方が正しいのだと思ってしまうなあ。別の言い方をすれば自分の好きな映画を自分で再現してみたいと思うのはいつの時代も映画少年の基本で、自主映画経験者なら一度はすることだが(^_^;)それをプロになってもやってしまう彼らやタランティーノはある意味スゴイ人たちだと思ってしまうのだ←「ウケるから」じゃなくて「好きだから」というのがわかるパロディは愛を感じるし鼻白むこともないよね)

そういう流れの中でイギリス人とキリスト教福音派のアメリカ人とアメリカナイズされた宇宙人(^0^;)が危機を回避しながらも楽しく旅をするという、なんとも奇天烈な展開ではありながら何故だか心が穏やかになってしまう、こう書くとバカにされそうな気もするが(__;)最後は「愛と友情のロードムービー」として完結していることにホントに驚いてしまうのである(僕個人はクライブが「この旅は特別な物なんだよ」ってポールに語る場面で”男同士の友情”が切なくも大事なものであるという心情部分にけっこうシンクロしてしまって、あーオレもゲイでもないし女も好きだけどそういう気持ちって多分にあるよなーってすごい共感してしまった)

そんなわけでもし「ポール」を斜に構えたスカした笑いのバカ映画と決めつけている人がいたら、邪な感情を抜きにして素直に見てほしいなと(その上でスピルバーグ映画と矢追純一の「木曜スペシャル」が好きだったらもっと楽しめること請け合い)

※「ホットファズ」を見たときのエントリー記事


Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

星空のメッセージ

見たぞ!「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」

 

小さなおともだち群に混ざるのがイヤで平日有給を利用して月曜の日中に行ってきたのに、あいにく数組の親子連れが(しまった!幼稚園より下の子はフリーな時間ではないか!!)こういう空気には慣れっこのつもりだけどオッサン一人のワシはちょっと気まずかったかも・・・(__;)

しかし映画が始まればそんな事は関係ない、冒頭のドルギランが東京上空を飛んでいる絵を見ただけでもう「おおーっ、こんなキレイな特撮画面が見られるなんて・・・(T_T)」と30年前の汚かったビデオ合成画面を思い出しながらひとり感動に浸っていたのである。

そしてテレビシリーズのOPと被るイメージでギャバンが登場し力強く名乗りを上げると不覚にも目頭が熱くなるのを抑える事が出来なかったのだ。この感情は少し前の「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」や「レッツゴー仮面ライダー」のときとは違う、リアルな十代への回帰という現象から派生した物に間違いないだろう。昨今のライダー/戦隊総登場にはどこか冷めた気持ちが常にあって、まあまあお祭り感覚で良いんじゃないの?という斜に構えた気持ちの方が強く、作品への没入度という点では正直それほどのものはなかった(再登場した昭和ライダー/戦隊は声とイメージ映像しか出番がなかった事も大きい)

ところが今作では30年という時を超え、誰が見てもあの頃のままの「ギャバン」が目の前に登場したという、これがどれほど凄いことか特撮ファン以外の方に果たしておわかりいただけるだろうか? たとえば「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のときのようなヒーローオールスター映画では単に主演俳優が年を取って出ているというそれだけの感慨(僕の個人的な感想だけどそこにいたのは老齢となった役者・黒部進/森次晃嗣であって、残念ながら「その後」のハヤタやダンではなかった)しか味わえなかったのに対して、今回は間違いなく初回放送時からそのまま年齢を重ねた一条寺烈/ギャバンがそこにいるという感覚だったのである。

ここで少し補足説明をしておくと、「ギャバン」が始まった1982年頃というのはすでに僕も高校生となっていが、オタク的青春真っ盛りの時を過ごしていながらも環境としてはあまり良いとは言えない時代だった。ウルトラもライダーも「80」「スーパー1」終了後の潜伏期間に入っていたし、テレビで見られる特撮物といえば「スーパー戦隊」のみで後はたまに入る再放送だけ。

映画に至ってはゴジラもガメラもまだ眠ったままだったし、他ではせいぜい「魔界転生」「伊賀忍法帖」と言った特撮を隠し味に使う程度の作品しかなく、ましてやビデオソフトもCS放送も普及していないある意味特撮ファンにとっての飢餓状態が長期間続いていた中、救世主のごとく登場したのがこの「ギャバン」だったのだ。

何でこの番組のことを知ったかは忘れたが(「テレビマガジン」とかその辺だったかなあ・・・当時の「宇宙船」や「スターログ」ではあまり紹介記事がなかったと思う)とにかく今まで見たこともないような単独ヒーロー物で「ロボット刑事」みたいなもんか??と言ったつかみ所のない漠然としたイメージしかなく、殆どぶっつけ本番で第一話「東京地底の怪要塞」を見ることになった。

放送は金曜の19時30分という、今思うと完全なる超・ゴールデンタイム。もともとこの枠は「キャンディ・キャンディ」等の女の子向けアニメがずっと続いていた時間帯で前週までは「ハロー!サンディベル」という作品を放送していた。せっかくの好条件なんだからなんとかコレでヒットしてもらいたいなと余計な心配もしながら(__;)ビデオなどない時分なのでリアルタイムでじっくりと鑑賞させてもらったが、もう「あっ」という間に終わってしまったというのが強烈な印象として今でも残っている。

それは過去のヒーロー物のどのパターンにもはまらない各種設定があまりにも新鮮だったこと(それまでの概念ではなかった「蒸着」という言葉のイメージ(強化服を瞬時に転送して変身し、尚且つそのプロセスを時間をかけて紹介するという二段方式の旨い見せ方)と見事に合致したその映像/戦闘場面が突如日常から切り離され、造成地から市街地までの突然の転換にも説得力を生んだ「魔空空間」という戦場/サイバリアンやドルギラン等のメカニック等の斬新なスタイル等々)「バトルフィーバー」「デンジマン」でコメディリリーフのイメージが強かった大葉健二氏の(失礼ながら主役としては非・イケメンであると言う点も含め)単独主演に対して少なからず不安があったにもかかわらず、初回を見終わったその瞬間からこの役は彼しかいない!と思えたこと。

そしてなんと言っても「ギャバン」という新ヒーローが贔屓目抜きにカッコイイと思えたことが一番大きかったのではないかと思うのである(シルバーメタリックのメカメカしいボディに「おおっ!」ときて、レーザーブレードに「むむっ!」ときたというか(^0^;) 今思えばだが、「ギャバン」は僕らくらいの世代(当時の中高生)にとって初めて出現した本気で感情移入できる現役ヒーローではなかったかという気がするのだ←じっさいに第一話を見ると同時期の「ゴーグルV」よりは対象年齢が上であるというのがよくわかる)さらに言えばこの金曜日というのは19時30分から「ギャバン」20時から「ワールドプロレスリング」(ちょうどこの時期は初代タイガーマスクが大活躍していた)と10代のリビドーオタク少年にとっては血湧き肉躍らせることのできる最高の時間ともなっていたのだ(ここだけは特撮兼プロレスファンだけ共感してくれたらイイです(__;))

そんなわけで能書きが長くなったが(__;)この劇場版では放送当時とキャラのブレもまったくなく、大葉氏がギャバンを演りきってくれたこと、もうこれがこの映画の魅力すべてであると言って良いくらいだと僕は声を大にして言いたいのであります(57歳という年齢でありながら体型もさほど変わっておらず、当時を彷彿させる吹き替えなしのアクションを次から次に披露してブランクを全く感じさせなかったあたりがとにかくすごい←映画終了時に「オレもがんばらんとイカンなって素直に思ってしまったからなあ・・・自己啓発の効果まであったわ)

あと蛇足の蛇足だけど、他に感じたことをさらりと書けば_

・ゴーカイジャーは別にいなくてもよかったかも・・・
・ギャバンとマーベラスの関係が少し「超・兄貴」的なのは某かの意図が??
・魔空監獄の描写センスが30年前の小林義明演出より劣っていたのは残念
・最後の三大変身はちょっと絵が手抜きで不満。あれならバンクフィルム使って欲しかった

と、こんなところだけど、終盤も串田アキラの歌声と宙明サウンドだけで何度涙腺が破壊されそうになったかわからない(>_<) 普通に映画としての評価をするのがとっても難しい、そんな思い入れムービーの感想でした。ムリだと思うけど次はシャリバンも出してくれんかねー・・・

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