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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

怪奇な映画はピープロのしわざ

何の授業だったかはまったく憶えていないが、小学生の頃に学校の図書館で必ず何か一冊の本を読まなければいけないという時間があり、そのときの僕は迷うことなく江戸川乱歩の子供向き小説「少年探偵・電人M」というタイトルを手に取ったのであった。

特に少年探偵団や乱歩が好きだったわけではなく題名の「電人」という古めかしい言葉に惹かれたが故のチョイスだったわけだけど、元を正せばあの頃大好きなテレビ番組だった「電人ザボーガー」のイメージから「タブンコレモオモシロイノデハナイカ」とロボット風連想ゲームに脳内がインスパイアされたのは間違いなかった(小説の方は貧乏くさい話(__;)ではありながらけっこう面白い内容。そのあとこのシリーズ10冊くらいは読んだな)

その「ザボーガー」が少し前からホームドラマチャンネルで放送が始まり、僕自身昭和49年の本放送以来となる再見となったのだが、これまたそのタイミングで某知人が昨年公開された「ザボーガー」の劇場用新作をブルーレイで買ってきて、ほぼ同時期くらいに新旧ふたりの電人を見比べる機会が出来上がってしまったのだった。

・劇場版「電人ザボーガー」オフィシャル

・「電人ザボーガー」作品解説

 
テレビのザボーガーは僕の地方では確か関西テレビが土曜日の18時台に放送していて、途中新シリーズになってからは同じ曜日の朝に時間が変更になったと記憶している(土曜の朝の放送は最後まで見ていると学校に間に合わんので(__;)必殺技のストロングバズーカが炸裂して敵が倒されたらすぐ登校という流れだった。なのでこの「恐竜軍団シリーズ」のエンディングを僕は未だ見たことがない)

バイクがロボットになるという設定や、ザボーガーの体内に仕込まれた偵察用へり/ミニカーと言った小道具メカが昭和の10代小学生男子的琴線に触れまくり毎回見ていたはずだが、それ以外の細かいストーリーとかは実は全然頭に残っていなかったのである。

世間一般の人たちにとってはおそらくビートたけしの「スーパージョッキー」でさんざん笑いものとして突っ込まれる対象として「ザボーガー」が取りあげられていたのを憶えている方もいるだろう。100円ショップで売ってる器みたいに見た目だけ良くて中身のないレンホーとか言う元大臣がコーナー司会でこの番組を弄りたおしていたはずだ。
 
現在6話目まで視聴済だが実際件の「スーパージョッキー」でもツッコまれたとおり、カネかかってないのはハッキリ言って一目瞭然(__;)じゃあクダラナイのかというとそれはそうじゃない。以前このブログで同じピープロ製作の「ライオン丸」の事を書いたが、そのときと同じでどれだけチープなセットや舞台しか整わなくとも役者やスタッフに情熱と熱意があれば福屋工務店ではないけれど(ーー;)ちゃんと視聴者には熱さとして伝わるのだと。

この番組の場合はなんと言っても主人公・大門豊を演じる故・山口暁の芝居がとにかく火傷レベルに熱いのが良いのだ(ーー;)当時(70年代中期から後期)のテレビや映画は何処を見てもブルース・リーの影響下にあって、そこかしこに小さなドラゴンが出現していたけど、山口暁のドラゴンぶりは良い意味で相当常軌を逸していた。主人公にあてがわれている「秘密刑事」という肩書きがなんの意味も成してないところはありながら(__;)父を殺された復讐に燃え、それをまさに義兄弟のようなロボットであるザボーガーと共に戦い続ける彼の姿はやれ古いだダサイだ予算がないだといった外野からの声を完全シャットアウトしてしまうほどの力強さに満ちていたのである。

そしてその余勢を駆って見た36年ぶりの新作だが「片腕マシンガール」等で知られる井口昇監督が演出を担当。この人の映画を見たことある人ならだいたいの想像はつくと思うけど、殆どの作品が常に万人受けする映画にはなっていない。今回の「ザボーガー」でもこの感性が合わない人にとってはおそらく一生面白さは伝わらないであろう、ある種客を選ぶ映画となってしまっている。僕個人はけっこうボーダーライン際際だったというかしょーもないと思う心が50あれば面白いと思う心も50あり、失笑しながらつい真剣に見入ってしまう特異な映画ともなってしまった。

その失笑部分などでも想像してしまうのはたぶん笑わせようという気はないけど結果的にそうなってしまっているという、この辺は監督独特の個性じゃないのかと思うけど最初から見ていると、コレは酷い(>_<)→格好いい(^◇^;)→いややっぱ酷いわ(×_×)→なんか泣けるな(T_T)という喜怒哀楽毀誉褒貶が自分の中でぐるぐると回り続けているのだ。こんな変わった映画はそうそうお目にかかれるものではない。

また、良かったところをプッシュするとまず音楽の使い方は特撮ファン的には100点満点。BGMに使っている菊池俊輔のオリジナルスコア(再演奏及びアレンジ・福田裕彦)や主題歌の入り方なんかはカンペキに「カッコエエ!」とオッサン的視点で見ても文句なしの演出だった。さらにもっとも感心したのは青年時代の大門を演じた古原靖久の大真面目な過剰演技が山口暁の領域に手が届いていたところにあるだろう。映画版から伝わる熱さは殆ど彼から出ていたようなものだと思うのである。

今作は見た人によっていろいろ意見の別れる作品となるだろうが、僕にとっては燃える70年代特撮アクションテレビだったテレビ版オリジナル「ザボーガー」、際立つ個性の並び立つ奇妙奇天烈な現代カルトムービーの「劇場版ザボーガー」、そのどちらも”熱さ”が前面に出ている実に魅力溢れる快(怪)作だったと言わせていただきたい。

そんなわけで今回は三つの「電人」の話。たまたまレンタル屋で手にした人にはなるべく広い心で(ーー;)見て頂きたいと思います。


Category: ◆玄関開けたらトワイライトゾーン=海外ドラマを見た話  

周回遅れで流行に乗るのも悪くない

最近ちょっと本数減ってきた海外ドラマの鑑賞記録。お休み中のヤツもあるけど今とりあえず頭に残っているものを書き散らかしてみる。

「glee/グリー」・・・NHK-Eテレ・1stSeason放送中
 

地上波でアタマから放送するということだったので初回を「なんとなく」見てみることにした。FOXも契約してるから今まで見ようと思えばいつでも見られたのに放送日の確認を怠っていたのと、ちょっとミュージカルというものに対して食わず嫌いなところもあってかここまでは完全スルーしていたのだ。過去のエントリーで書いたような気もするけど、僕は「サウンド・オブ・ミュージック」でクリストファー・プラマーが階段を降りてきながら「エーデルワイス」を歌うシーンに爆笑して以来(^0^;)(映画自体は大好きでDVDも買ってるけどさ(__;))どーも「歌を挟むことにより間抜けな空間ができあがる」という決めつけが出来ちゃってて、以降ジャンルとしては少し敬遠気味のところがあったのだ。

ところが吹替だし気楽に見たらいいやな、とものすごい軽い気持ちで見てみたらアカン!もう止められへんっ!(>_<)という感じで今やすっかり定期録画番組の一本となってしまったのである。これはよー考えたらアタリマエなのだけど、ミュージカルではありながら歌うシーンというのは合唱部としての活動シーンばかりなわけで、本編中で歌い踊ることになんら無理を感じないということが邪な感情のわきあがってこない最大の理由であった。

さらにいえば僕のようなオッサンがこの番組を面白いと感じるのは、おそらくドラマの作り方自体が新しくもなんともないところに要因があると思うのだけど、それは例えばウィルが突然号泣しながら「俺はおまえたちをぶん殴る!」と言えばその瞬間「スクール・ウォーズ」となり、授業中の挨拶で「レッツ・ビギン!」と叫べば「飛び出せ!青春」にもなってしまうわけで、ドラマフォーマットとしては実は昭和にさんざんあった国産青春ドラマとまったく同じ事をやっているというのが何処かで”食いつき易さ”を醸し出していると思うのである(クラブが運動部じゃないだけでダメクラブの成長物語という点では殆ど色合いに変化はないなと)

そこへ持ってきて使用曲のチョイスがマニアックにならずに、僕のような洋楽ビギナーでも知っている歌をかなり使ってくれてるというのも見易い部分だし、そして何よりライバル教師(これは先の日本ドラマで言うところの穂積隆信であり柳生博の役どころ)のスー先生がも~最高(__;)存在感と言いアクの強さと言いセリフのおもしろさと言い(「あたしゃね~、かつて軍の特殊部隊にいことがあるんだよ~」には珈琲吹きそうになるほどツボにきたわ(__;)「あんたたちの脇の臭いを嗅いでみな!それが負け犬の臭いだよ~」も笑た・・・)ここ何年かの脇役ではベストな人だと思ったよ(演じているジェーン・リンチはリアル同性愛者の人らしいが、それがあの迫力を生んでいるのかも・・・)

これだけ日本でも人気が出た後で今頃見たんかい!と言われそうな気もするがこういうハマり方もたまにはいいだろう。


カリフォルニケーション」・・・FOXで4thSeasonが終了。
 

捉え方の難しいドラマで何でオレはこれをずっと見ているのかと考えたとき、向こうのテレビドラマでは珍しく(ペイチャンネル用の番組だからと言うことらしいが)毎週のように女優さんのおっぱいがぽんぽろぽんぽろと飛び出すところとか(それもけっこういろんなドラマで見たことあるマデリン・ジーマ(「HEROES」等)やポーラ・マーシャル(「nip/tuck」等)なんかが惜しげもなく(__;))レベルの低い下ネタギャグが深夜の視聴生理に合ってしまうところとか、デビッド・ドゥカブニーがスーツ着るシーンで「FBIの捜査官に見えない?」と言ったりする自虐ギャグなんかのホントに些末なところしか楽しいところがは無いにもかかわらずだ。

もう30分しかないドラマなのに出てくるヤツがバカばっかりでイライラすることが多くて、全体の90パーセントくらいはどうしようもないくだらないお話なのだけど、最後の最後で視聴ストップを踏みとどまらせているのはドゥカブニー扮するハンクとその娘ベッカ(マドレーヌ・マーティン)との親子の会話シーン(だいたい毎回最後にある)がそこまでのことがなかったかのように(__;)めちゃめちゃしんみりさせてしまうところにあるのだ。この落差と言うがほぼケーハクエロコメディをやっているところに突如としてハートフルな世界が出現し、最後ハンクに哀愁感がドンと漂う終わらせ方をしているのに旨く引っ張られているような感じなのである。

要はイケメン中年の「ダメおやじ」をやりながらなぜか最後は「レモンハート」になっていたという、一本のドラマで古谷三敏の世界を満喫できる作りでもあると言うことだろうか(なんて強引なこじつけだ・・・(__;))


「リベンジ」・・・DLifeで1stSeason放送中
 

毎回一人ずつに復讐の鉄槌を打ち込んでいく展開かと思ったらちょっと風向きが変わってきたのかな??ここまで(9話まで)の印象ではエミリー脇甘いし、人に頼らないと言いつついろんなやつの手を煩わしている彼女がなんでノーランと明確に手を組まないのとか、ストーリー的な疑問や抜けは多いけどキャストに美人多いのと(^_^;)キャラのアタマ数多い割に人物相関図がわかりやすいので結構楽しめてしまう作りになっている(前回のエビでは真田広之が登場したが、やっぱりこんな役かよ!っていうのが妙に可笑しかったなあ(「バットマン・ビギンズ」のラーズ・グル・アールみたいなイメージか))

あとこのお話復讐「される側」の人たちが一部のメンバ除いてすごく良いヤツに見えてしまうのもめずらしくて、なんかこのまま酷い目に遭ってしまうのかと思うとなんとなく可愛そうな気にもなってみたりする(最大の敵役であるビクトリア役のマデリーン・ストウは昔から好きだったし←50過ぎても綺麗だわ(__;) その二人の子供役俳優も全然嫌味な感じないしね)あんまり引っ張らずに長くてもシーズン2くらいで終わったら良いドラマじゃないかと思うけどねー。


「デスパレートな妻たち」・・・DLifeで1stSeason放送中。
 

これも「glee」同様「今頃か!」って言われる見始めの遅さ(__;)で、なんでこのドラマは今まで食指が湧かなかったかというと、ひとえに女優さんの個人的好みの問題にあったのだ。メインキャスト4人が僕の邪眼ではあんまり「おおっ」ていう反応を感じられず(他ドラマで言うとその最もたるものは「Sex and the city」になる)初回見てアカンかったらもう見ないなあと思っていたのだけど、ほほう隣の芝は青く見えてさらにその芝の下にはどす黒い秘密が渦巻いているのか(ーー;)的な展開がずっと続いていくのに、おー面白いではありませんかとこちらもあっさり毎週録画決定したのでありました。

それで毎回見てると「こんな女コワイわ!」って思ってたブリーがすごい面白い人だと思うようになったし、ガブリエルの間男が羨ましいって思えたりで(__;)イメージはどんどん良い方に好転。ドラマにはまるかはまらないかってホントにちょっとしたことだよなって事を実感した番組でもあったなと。


「Alcatraz」・・・AXNで1stSeason放送中。
 

初回の2話連続放送を見た結果三話目からは録画リストから除外となってしまった。予告を見た限りではおもしろそうな気配や臭いはぷんぷんしていたのに、結局時空を超えて現代にやってくる囚人を一人ずつ捕まえていくというそれだけの話なんで、たぶん以降のエビからシーズンラストまでは同じ事の繰り返しになりそうな気がしているのだ。

場面転換やアイキャッチに鉄格子が閉まるイメージを画面にかぶせているのが旨いなと感じたり、再び捕まえた囚人たちを「現在のAlcatraz」へ再収監していくのがゲームをコンプしていく感覚に近くてその点は面白いなと思えたけど、どうも話を広げていくのがどんどん難しくなりそうな予感がありあり(そして伏線収束もなく番組が終わっていくという末路も少し見えそう)

うー、書いてるうちに長くなったので「プリティ・リトル・ライアーズ」「フリンジ」「Dr.HOUSE」の話は次回順延。一つだけ書いておくと「プリティ」のハンナ役・アシュレイ・ベンソンは今見ているドラマでは僕の一番のお気に入りであります、という比較的どうでもいい話でこのエントリーは終了。この後は風呂入って「glee」の録画見ながら寝るとしましょう(-。_)。。o〇
Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

いろいろ見ておるのだけれども

連休中映画館には二度ほど行った。一本目は「仮面ライダー×スーパー戦隊・ヒーロー大戦」

 

うむー、言いたか無いけど僕は「出がらし感」を感じたなあ・・・すでにここまでの「レッツゴー仮面ライダー」「199ヒーロー」でそれぞれライダー/スーパー戦隊の記念碑的イベント(歴代役者の再登場人数もそれぞれ最多だったし)はピークを迎えていたわけで、それをここで合同にしたところで絵的に賑やかになること以外に良くなった部分は何もなかったような気がしたな。

ストーリーの方もなんだか辻褄合わせをする気あるのか無いのか中途半端なシナリオだったし、話を引っ張るのがサブのキャラたち(ゴーカイブルーだったりディエンドだったり)なのも発想としては面白いと思ったけど、こんなに長々と引っ張ったんではダレ場だらけで飽きるのなんのって(×_×)

どう考えたって整合性なんか取れないのは最初から見えてたんだから、各設定は基本以外無視して一発勝負の番外編にした方が潔かったのではないかね。本来ヒーローだらけのビッグスケールな話のはずなのに、中盤はこぢんまりとしたVシネ風作劇(それも竹内力の出てない「ミナミの帝王」みたいな)をやっているように見えたのも問題だろう。

多少ストーリーに無理があったってこういう映画は楽しさで救われるところもあるのに、今回は本当にその部分がほとんどないのがしんどかったように思えた(最後のおまけみたいな「しんちゃん」とのコラボは楽しかったけどね(__;))




そしてもう一本は「ジョン・カーター」を見てきた。

 

公開前にやれ「映画史上最大の赤字」とか「ダレがこの映画見るんだ?」みたいな声が各所で飛んでいて、これは地雷映画かもしれんなと思いながら見に行くのを躊躇していたのだけど、連休中集った旧友たちと宴会までの繋ぎで映画に行こうという話になり、協議の結果これが選ばれることになってしまったのである。

個人的には「バトルシップ」に行きたいなあと思っていたがメンバー四人中二人までが鑑賞済みと言うことであえなく却下となってしまった。しかしこの時点に至るまで僕は知らなかったのだが、この映画はバロウズ(「ターザン」等で有名な)原作「火星のプリンセス」の実写化であるとのこと。

この原作自体は未読だったけど存在自体は10代の頃から知っていて、よく「スターログ」なんかでも紹介されていた記憶がある。あのフランク・フラゼッタのイメージイラストみたいなのがカラーで紹介されたりしてなかったかなあ・・・

そこで描かれたプリンセスのとんでもないセクシーな半裸(ほぼハダカにも見えましたが・・・(__;))姿にどきどきしたことを覚えてるけど、なんで当時読まなかったのかは自分でもよくわからない。

それで映画の方だけど、マイナスイメージしか持ってなかったところで懐かしいイメージに融和され、なんだかんだでけっこう楽しい話じゃないかと思えてしまったのだった。原作読破組の一緒に行ったメンバに聞いたら「原作のカーターはもっと脳天気なヤツ」と教えられ、ちょっと意外な気分に(映画の方もたいがいノーテンキだったけど(^0^;))

この映画のオチにつながる最後のくだりが古くさいことやってるんだけど、僕はこういう終わり方好きなのでそれで満足するところもあったかな。プリンセスのセクシー度はやや控えめではあったが、娯楽映画としては見所多くて退屈するところないし、これってそんなに悪い映画じゃないと思うよ。


Category: ◆映画は六畳間の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

初夏になってゆうばりの回顧その2

「その1」からこんなに間が開いたのは連休中遊び呆けていたからではなく(__;)私のパソコンが壊れて、その入替等に時間がかかっていたからなのだが、ようやくそれも落ち着き夕べから通常モードに復帰したところなのである。いろいろ書きたいことが溜まっているので(~Q~;)少しずつ処理していかねばイカンが、ともかく今回はゆうばりの感想続きを書く。

「大阪外道」・・・おそらくだけど出演者のほとんどはスタッフの知人友人親族関連ではないかと思うのだが、完全なる素人芝居をネイティブな大阪弁が見事にフォローして逆にリアリティを作り出すことに成功している。いろんな方言あれどここまで耳障りの良いイントネーションは大阪弁が最高と実感できる映画だ。チンピラの恫喝場面が本物臭強くて時々びびりそうになりながら(^_^;)見てしまった。西日本の人間ならきっと面白いと思えることだろう。

「ポーラサークル?未知なるどアホウオムニバス」・・・ どアホウと謳っている割にはその肝心なアホ度の弾け方が弱い。オムニバスという形式は好きだけど並んでいる作品のコントラストがはっきりしないのでどれも似たり寄ったりの感じがしてその意味でも物足りなさがあり。

「こっぴどい猫」 ・・・どうしてこの話が130分も必要かねー。もう途中から眠いしたるいしでよく最後まで見られたなと自分を褒めてやりたくなったよ(__;)たぶんこのラインナップでは個人的ワーストの1,2に入るな。

「先生を流産させる会」 ・・・刺激的なタイトルでネタとしてもあんまり好きなテーマじゃないなって思ったけど、先入観抜きにして本編見たらこれだけ「悪意」がストレートに観客に伝わるのはある種凄いことではないかとも思ってしまった。それだけこの女の子たちの言動がこちらに余計なことを考えさせず、ただホントにそこで傍観しているが如くイライラさせられてしまうというのは本当に大したものだなと。正直そんなに何回も見たいような類の作品ではないが、完成度としてはかなりのものがあると僕は思う。

「もしかしたらバイバイ! 」・・・劇中での会話センスが抜群でそこだけは面白いのだけど、結局何をどうしたいのかわかりにくい映画でちょっと判断に困る作品。普通この手合いの映画は途中で飽きてしまうことが多いが、役者が良くて助かってる部分もあるかもだな。

「SHINDA GAIJINII:SHINDA GAIDEN」 ・・・導入部旨いが中身は至って平凡。たぶん5回見ても印象には残らないという気がする。全体としては良くできて纏まってるけどそれがかえって印象の薄さとなっているのかも。

「人喰いメイドと殺人ナース」・・・なんと!これだけe2で未放送という不公平。油断してたから青スカパーでも録画スルーしてしまったよ。すごい見たかったのにもったいないわあ(×_×)誰か見た人感想教えてー。

・・・と、いうことで一通り見てまわったが、やはり今回の私的ベストムービーは「くそガキの告白」で、これに勝るものは他になかった。

公式サイト

kusogaki500.jpgこの映画の何が良かったかをごくごくかいつまんで書くと(__;)とにかく作り手側の想いや気持ちがすべて主役の言動を通して画面越しにダイレクトでこちらへ届いてくるところにあった。

そこにはひたすら「何のために映画を撮るんだ!」「主演女優を好きになれなきゃ本気で映画なんか撮れないよ!」と言ったあまりにも切なく生々しい心の叫びが臆面もなくびんびんと伝わってくるのである(こういうのは一度でも自主映画に関わったことある人ならみんな共感できる部分ではないかなあ)

完成度という点では他のラインナップにあった作品群に何本も上回るものがあったし、カットしてもいいような場面もかなりあるけど(ミステリースポットの絡みは特に無くても良かったような気もする)映画の善し悪しは技術だけじゃないんだって言うのを久しぶりに思い出せた映画でもあったかな。

たとえばヒロインの田代さやかなんて、僕はグラビア系も好きな人だから(__;)以前から名前も存在も知ってはいたが、正直それほど魅力のある子だとは思えなかったのに(B級とC級の間くらいのタレントさんかな的印象)この映画の中ではびっくりするくらい無邪気に可愛く、そしてミステリアス且つ色っぽくと百花繚乱入り乱れるが如く魅力の引き出しを開け続けながら撮られていて、映画を見終わる頃には軽くこの子のことを好きになりかかっている自分に驚いてしまうほどなのである。

僕のような一見の客にここまで感じさせるような表現を演出しようとすれば、とことん真摯に女優さんに惚れ込まなければ絶対不可能な仕事だと思うし(勝手な想像だけど、撮影中おそらく監督は田代さやかのことが本気で好きだったと思いますわ)主演の今野に対しても(彼の芸人としてのバックボーンが旨さとなって出ていた部分はあったにせよ)監督の分身として心底感情移入しなければあれだけの緊張感と刹那な生々しさは絶対生まれなかっただろうと感じるのだ(この映画においてはもはや”憑依”と言ってもいいレベルだろう(__;))

そういう思い込みというか情念というのか、それを本気度120パーセントで滾り続けた作品がこの「くそガキの告白」だったのではないかと自分なりにそういう解釈をしている。見ようによっては恥ずかしくなりそうな、まるで監督が俺の肛門を見ろ!と言って内蔵まで開帳しているかのようなそんな自分晒し全開の作品ではなかったかと、ちょっと上手にこの感想を伝えるのは難しいけど僕はこの映画見ただけで監督の鈴木太一氏が正直で信用に足る人物だとすら思えてしまっているのである(イイやつかどうかまでははわかんないけどね(__;))

よく私小説的部分がなければホントに人様に伝えたい映画など撮れないということを言う人もいるが、その理屈でいけばこの映画などそれ以外の何者でも無いと思えたし、今回のラインナップの中ではそれをもっとも濃厚に感じた作品でもあった。

あと蛇足的なことを書くと鈴木監督は今後AV方面にシフトしていくのも面白いのではないだろうか。こういう己の思い込みがエンタテイメントに昇華される映像的快楽を撮れてしまうセンスってなんとなく第二のカンパニー松尾監督のような存在になれる人じゃないのかなって思ってみたりもするのだが(この才能を生かす場所が今の日本映画界に果たしてあるのかなという気もして・・・)

映画の構成としたら前半は今野のダメ人間物語で始まって中盤からダメなヒロインの話になり、最後は監督自身の心情部分をパッケージしたかのようなボールが観客に向かって顔面に投げつけられるという(__;)ある意味強引で不器用な映画ではあるが、僕はこの作品を心底好きになることが出来てしまった。

たぶんそんなにいろんなところで公開されるような映画じゃないかもしれないが、ビデオスルーになったらまずは男子必見の作品であると、さほど役に立たない太鼓判を押させてもらいましょう。また劇場に行ける環境下にある人は是非率先して見に行ってみていただきたいものであります。


Category: ◆映画は六畳間の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

初夏になってゆうばりの回顧その1

2月にBSスカパーで放送のあった「2012ゆうばり映画祭」の録画を少しずつ見ているが、本数多いので走り書き程度にまとめながら簡単な感想をアップする。

「妹の足」 ・・・妹と兄の距離感が理解不能。リアル妹のいる立場から言えばこんな感覚は賛同もできないし、この映画の可笑しさそのものがち僕にはちっともわからない。今のところ一番のハズレ。

「ビートルズ」 ・・・まとまってるけどこのセンスはちょっと古いわな(__;)なんとなく80年代によく8ミリで撮られていた学生映画の臭いがしたよ。

「瑕疵あり」 ・・・ショートムービーなのにアタマから8割くらいは退屈。しかしオチへの誘いが勢いあり、イヤな気分満載で突き放されるラストが最高。ここだけで一気に評価アップ。僕は好きな世界だった。

「元気屋の戯言」 ・・・特に面白い映画じゃないけど元気屋が徘徊する街の景色や雰囲気がかなり素敵に撮られていて、そこだけで90分見えてしまう魅力はあり。

「リア・ウインドウ」 ・・・タイトル通り「裏窓」パターンのサスペンスだが、主人公達の異国での戸惑いとかがすごくリアルに(「ロスト・イン・トランスレーション」なんかの何倍も)伝わる秀作。

「ムーンライト・ソナタ」 ・・・韓国版東海テレビ風昼メロ。深刻なストーリーなのに話のテンポも演技のリズムもどこかずれていて奇妙な味を生んでいる。辛気くさい物語だが短編なので最後までつきあえる内容だ。

「疑う女」 ・・・コレめっちゃ好きですわ(__;)もうなんかこういう「オチの台詞がすべて」みたいなのがやっぱりインディーズだよなと一人でニヤニヤしてしまった。

「どんずまり便器」 ・・・・個人的にはすごい微妙。「妹の足」の感想と同じく劇中の兄妹関係に感情移入ができない分作品世界に没入するのは難しかった。映像センスは現代民話調でキライではないが、やはり微妙(__;)

「a taste of kiss -テイストオブキス-」 ・・・CGを多用して凝った絵作りをしているしストーリーも相当頭を捻った後が伺えるが、いかんせん何処まで行っても「ブレードランナーごっこ」以上の空気はなく、全体の印象が「CASSHERN」をさらに安くしたような物になってしまっているのも残念に思う。

「SchoolGirl×Complex」 ・・・タイトルのコンプレックス云々が最後までこちらには伝わらなかったが、純情ロードムービーとしては一見の価値あり。むしろそっちを前面に出すべき映画だろう。

「RANATO」 ・・・どうもこういう映画は苦手だ。個人的には一番眠たかったし劇団EXILEのファン御用達映画にしか思えず。ヒロインの女優:香子はキレイだったのでそこはヨシ。

「揺れに揺られて、揺られてゆらり/悲しみは地下鉄で」 ・・・しょーもないけどなぜか見てしまう脱力系短編。演出や芝居が至って真面目なのが緩くおかしい。「世にも奇妙な物語」なんかにそのまま使えそうな感じもあった。

「好きなんかじゃない! 」・・・好きなタイプの偏屈青春映画なのにヒロインの子がこの役にぜんぜん合ってない。それだけで台無しなのが勿体ない。

「タイデイ・アップ(Tidy Up)」 ・・・お話枕がとてもわかりやすく、すごく面白そうな入り方をしているのにオチ無いのはひどいわ。15分の映画でこれやられたらどうしても腹立つな。

「空飛ぶ円盤対鋼鉄魔人」 ・・・「惑星大怪獣ネガドン」を見たときと同じ感想しか残らず。良くできてるなあ、昭和特撮怪獣映画の雰囲気めっちゃ出てるなあ、一人でよく作ったなあ。。。。で、なんなの??という感覚。要するにそれ以外の、この映画独特のワクワク感という物が何もないのね。こういうのは一回見たらもういいやって思える類の映像だよなあ。

「記憶のひとしずく」・・・日常会話のリアル度がとんでもなく高い映画だが、それだったらこういう認知症ネタはドキュメンタリーで見るわい!って思えないこともなかったかな。 中学校の講堂で生徒集めて見せたりするのに向いてそう。

「よもすがら」 ・・・ぼくの好みの問題だけどショートフィルムは簡潔にどんっと落とすか、極端なムードだけを全面に出して雰囲気一本で引っ張るかのどちらかが良いと思っているのだが、これはそのどっちにも該当しない、ただただよくわからない中途半端な絶望感のみがそこにあるという映画だった。

「Undead Dragon~死霊遊戯~」 ・・・コレはバカ度高くて最高!旨いのは入り口が真面目なホラーのそれになっていて、急転ブルース・リー顔の男が登場してからガラッと映画の色合いが変わってしまうのが面白い。これもインディーらしい自由なノリがあって好きな映画だ。

「Heart Beat」 ・・・いやー、見た順番が良かったんだろうなあ(__;)「死霊」の後だったからすごい良い映画に思えてしまったよ。作り手の思い込みだけで構成された昨今の嘘臭い青春映画と違い、今日的な高校生とその家族のリアルな物語になっているのが良かったわ。「妖怪人間ベム」に出ていた石橋杏奈がなかなか旨い。

「THE BLOOD」 ・・・なにを見せたいのかイマイチピントのぼけた映画ではあったが、香港映画のようなJホラーのようなATG映画のような色んな魅力の混在されたカオスなムードが満載で、今回のラインナップの中では上位にランクできそうなお気に入り。

「憂恋の花」・・・すごく綺麗なレズビアン映画。と、それ以外の感想が何も浮かばない(__;)これぞジャンル映画ってやつかね。監督はふだんこういう漫画を書いている方だそうだが。

「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」・・・うーむ(__;)これは面白かったわ。粗筋だけ聞いたらなんやねん松田優作の「探偵物語」かよ、って思ったけど、全然主役然としてない脇役面の探偵ヨンゴンが「スペースコブラ」ばりの義手銃を持っていたり、持ち込まれた事件がタイムトラベルがらみだったりととんでもない話の拡がり方で見ている間中「オイオイ(;゜ロ゜)」の連発。しかも出てくるヤツがみんな味あって一回見たらしばらく忘れられなさそうな濃いキャラばかりというのも凄かった。今回の映画祭ではこの映画はじめ韓国の作品多かったけど、インディーズ映画に関してはもう凄いところまで来てるなと実感してしまったよ。

「くそガキの告白」 ・・・今回見た中では今のところこれがベスト。見終わってしばらくはこの作品のことばかり考えてしまうほどインパクトあった。あとまだ何本か未見な物があるので、全部見たら改めて詳しい感想も書こうかと思うが、今回はとりあえず途中経過。

 
Category: ◆ネット地獄で漢をみがけ=エッセイもどき  

テンプレ変える度胸がないよ

5月になってそろそろテンプレ変えようかなって思いながら、このスタイルけっこう気に入っていて離れがたいのもあったし、好みの1カラムのテンプレが他の候補の中に見つからなかったこともありヘッダ画像の変更だけでお茶を濁すことにした(__;)

2回目なので多少は要領を得たというかタイトルを若干見易くしたのと、コラージュの素材を増やしたくらいしか変更点はないが、少しは気分転換になるかなという感じ。今回も自分の大好きな作品群をあれもこれもと放り込んだらちょっと見づらいヤツも出てきたが、左上のなんやようわからん群衆のフォトは「未知との遭遇」なんだけど、こうなるともはや判別できんね(;゜ロ゜)

ちなみに左上の歯むきだしの方は「物体X」の例の方で「デモンズ」の人ではありません。



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