You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

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Category: ◆玄関開けたらトワイライトゾーン=海外ドラマを見た話  

ビッチなツインズVS最強のおかん

少し前からDLifeで始まった新ドラマを2本見ている。

一本はアシュレイ・ジャッド主演の「ミッシング」 もう一本はサラ・ミッシェル・ゲラー主演の「リンガー~二つの顔」

 

現状報告すると期待値の高かった「リンガー」は4話目で視聴ストップ中。「ミッシング」の方はなんとか継続中といったところである。

まず「リンガー」の方だけど、双子の入れ替わりものサスペンスというのは昔からけっこうあったので設定に驚きはしなかったが、犯罪歴ある妹がリッチな姉になりすますまでの見せ方が下手すぎて説得力がなさ過ぎる。あれでなんで警察も廻りの人たちも気がつかないのか(しかも早々に姉が生きていたことが判明してストーリーも纏まり悪くなってしまうし)ドラマとはいえちょっとムリないか??と思ってしまうのだ。

上に書いた「纏まりの悪さ」というのも結局よけいなネタ振りにしかならない邪魔な要素が多すぎて(姉夫婦の仮面夫婦状態であるとか姉の妊娠であるとか義理の娘のドラッグ問題とか、ほぼ物語進行の足止めにしかなってないという)お話の芯となるべき正反対な姉妹の描写がおざなり且つスカスカになっているために見ている途中からは「もうどっちがどっちでもええやん(__;)」としか思えなかったし、コレは見続けるのがしんどいドラマと感じましたわ。

そんなわけでもともとサラ・ミッシェル・ゲラーが好きで見始めたドラマだったけど(他の出演者もヨアン・グリフィズや「LOST」のネスター・カーボネルとか意外に豪華)残念ながらあっさりとリタイア中。

「ミッシング」の方は用意されている設定は僕好みで(息子を誘拐された花屋で働くシングルマザーが実は元・CIAの工作員だったという(ーー;))毎回観光ビデオレベルに展開される様々なローマの景色(かなり時間かけてロケをしている感じ)と相まってアクションテレビドラマとしては及第点を超えていると思っている。

ただまあなんちゅうか一回目見たときから気になっていたことだけど、彼女にはスキルはあっても人的な後ろ盾はなく、ひとりでいったいどうやって息子を見つけるつもりだろうかと(そしてきっとそれが孤独な母親の戦いの物語として動いていくのだろうとも)わくわくしながら何週か見てみたら何処に行っても旧知の知り合いは居るし、現地の諜報機関に最初は邪険にされながらいつの間にやらメンバーの一人みたいな形になって集団で活動したり(ーー;)あららこれって僕が思っていたような話じゃなかったんだとこの時点で気がついたのだった。

今のところこのシーズンは全部見るつもりでいるけど、先の「リンガー」同様こちらもそんなに何シーズンも引っ張れるような類のドラマではなさそう。

あとDLifeではむかし好きで見ていた「カイルXY」(「glee」のコーリー・モンテースがカイルの恋敵役だったのは最近知った(__;))が始まるのと11月に新作の「SMASH」という番組がスタートするのが楽しみ。このチャンネルは相変わらず新旧ラインナップのバランスが良くてよろしい。
Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

胸につけてるマークは流星

昨日の話だが高松市美術館で開催中の「ウルトラマン・アート!」を見に行ってきた。巷で話題の東京都現代美術館でやっている「特撮博物館」ほどのインパクトはないが(BS日テレで紹介番組を見たが、あれは一度行ってみたいなあ・・・)地方在住者としてはこのようなサブカル系のイベントが四国で大々的に行われると言うだけでありがたいことだと思っているのである。例によって見学の顛末は本巻参照。

IMG_0102.jpgこれは1966年に放送が始まったウルトラシリーズ生誕45年周年を記念して一昨年より2年の月日をかけ北海道から全国を巡回しているイベントである。今回の高松での開催がファイナルとなるとのこと。

1966年と言えば正に僕と同い年(ーー;) 極端な言い方をすればこの世代はウルトラシリーズと共に年齢を重ねてきたと言っても良いくらいのものだろう(ちなみに僕は「ウルトラマン」第一話放送の4日後に生まれている)

内容としては円谷プロの成り立ちからウルトラQ~ウルトラセブンまでの時代に(昭和38年~44年)絞り込み、実際に撮影に使用した着ぐるみやセットの一部、或いはデザイン原画や脚本の直筆原稿等々貴重な逸品の数々が展示されていた。

現場で感心したのはチケットカウンターのお姉さん方が全員科学特捜隊のバッジ(流星マークの無線機)を付けていたことだろうか(徹底しててイイなと思ったよ(^_^;))

やはり「アート」という括りなので、軸になっていたのは成田亨のデザイン画や高山良策の手による怪獣着ぐるみの数々、そして佐々木明作のカラータイマーやヒーロースーツ等々と言った美術スタッフの「作品」たち。

一部レプリカもあったが、本編で使用した本物の科学特捜隊/ウルトラ警備隊の隊員服にゴモラアボラスと言った人気怪獣の生首など(^_^;) 今まで書籍等でしか見ることの出来なかったものを実際目に出来たことに僕は大いに感動していたのであった(T_T)

初めて知ったことで言えばウルトラホーク2号のミニチュアが想像以上にサイズの大きかったことと(これは敵側宇宙人の円盤ミニチュアも同様←飾られていたのはプロテ星人の円盤)科学特捜隊のスーパーガンが金属製で出来ていたことなどに驚かされた(一週間前同所で講演をしたフジ隊員役・桜井浩子さんの話によれば銃が重くて静止しなければならない(後で光線を合成するため動くとズレてしまう)場面で苦労されたそうである)

残念なことに撮影を許可されたのは入り口近辺にあった「撮影専用」のものしかなかったけれども、これはこれでけっこう楽しいものが用意されており(上の戦闘機群もそう)なかでもオモシロイと感じたのは下の写真の”メトロン星人と記念撮影をしよう"のゾーンだ。

IMG_0097.jpgこれはウルトラセブン第8話「狙われた街」に登場する名場面を再現した物だが、子供がどんどん座っていくのでちょっとオッサンである自分が上がっていくのは躊躇があったため残念ながらツーショットは撮れなかったけど(ーー;)良いアイディアだとは思ったなあ。

ちなみにこの場面故・金城哲夫のシナリオには「ビルの一室で立ったまま対峙する」となっていて、六畳間にちゃぶ台というのは故・実相寺昭雄監督の好みでこのような演出になったとか。

当時作品の海外輸出を考えていたテレビ局からは「和的なテイストは勘弁してくれ」とクレームがあったらしいけど結果的にこのほうがシュールな絵になって未だ「名場面」として語られてるんだからねー・・・

可笑しかったのはこの場所に上がった何人目かの子供が正座して星人に向き合い、親が写真を撮ってたら「なんかメトロン星人に叱られてるみたいだぞ」と言われてなるほどその通りだなと(^0^;)

今回の展示は先に書いたとおりウルトラQからウルトラセブンまでの三作品に限定されていたが、ぜひこの後のシリーズでも(そしてウルトラシリーズ以外の物も含めて)こういう催しをやって貰いたいなと思いながら僕は会場を後にしたのであった(ひじょーに楽しいイベントであったと自信持って言えるので行ける人には是非行っていただきたい。高松では10月28日まで開催予定)

 
Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

こんなヒット作でこの名前を見たことが嬉しい

今日何日?なんと1日サービスデーに見た「アベンジャーズ」の話を今頃書く遅さ(ーー;)

 

これに集結するヒーローの関連映画では「ハルク」と「アイアンマン」しか見てなかったけど、特にそれは問題なくストーリーには入れた(ちゅーかアレだけ説明してくれたらわかるわな(ーー;))さして思い入れのないヒーロー集合物でどこまで感情移入できるのかは自分でもわかんなかったけど、クライマックスで全員集合したシーンは意外に感動したな~(T_T)

やっぱりこういうパターンは東映まんがまつりで何度も見た「マジンガーZ対デビルマン」や「グレートマジンガー対ゲッターロボ」と同じで、お山の大将同士(冠番組持った者同士)がいがみ合いつつも最後は大同団結するというのがヒーロー集合映画の鉄板というモノなのだろう。

何度かこのブログで引用したフレーズだと「強者結集のカタルシス」(「大特撮」という本で書かれていたいわゆる「七人の侍」状態のことを指す言葉)というのが正にこれに当たるのではないかと思うが、この形は万国共通で男子の感性を揺さぶる表現方法なのでしょうな。

映画自体はそういう特に何も考えず最後まで楽しめてしまうお祭り作品だけど、感心するのはこれに至るまでの前振りをいろんな作品でやりつつ(「アイアンマン2」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」も含めれば5本の映画をまとめ上げたことになる)力わざで「アベンジャーズ」に仕上げたその根気良さというかマーケティングの確かさというか、この映画がこれほど世界的に大ヒットしているのを見ると制作サイドの旨さというものを感じずにはいられない。  

そしてもっと驚くのはそのように大当たりしたメジャー作品の監督を我らがジョス・ウェードン(このたびの日本語表記は”ジョス・ウィードン”になってるけど、ホントのところ"Joseph Whedon"ってどう読むのでしょうなあ)がやっていると言うところにあるのだ。

捻くれテレビマニアの一人としては映画「エイリアン4」「トイストーリー」の脚本家と言う実績よりもディープでオタク趣味丸出しのテレビドラマ「バフィー・恋する十字架」「エンジェル」「ファイアフライ」「ドールハウス」と言った一癖二癖三癖ある濃いドラマの制作総指揮者としての印象がはるかに強い人でもあったわけだけど、いわば万人受けとは縁遠いマイナーな実力者(先のドラマはそれなりに当たったモノも多いが、どちらかと言えば一般層向けの作品ではなかった)というイメージがあったので、今になってハリウッドのセンターにすっくと立つ彼の姿は正に画面に登場しないもう一人のヒーローにすら思えたモノだったし、ずっと彼の作り出す作品のファンだった者としては心底嬉しい事態でもあった。

僕はこの人の作るドラマが初期設定はひじょーにベタでぬるいものでありつつも、エピソードを重ねるにつれてどんどん奥行きが深くなりシーズンを進むにしたがってますます先が読めなくなっていくというのが本当に好きだったのである。今回の「アベンジャーズ」にはそのような気配は皆無ではあったけど(ーー;)これがシリーズとなったりしたときには必ず今と違ったものが展開されていることだろうと予想している(このまんまフツーにメジャー監督化してむかしの良さが消えるのだけは勘弁してくれと思うけどね(__;))

あと「アベンジャーズ」で面白かったのはハルクの扱いがとんでもなく高い位置にあって、敵も味方もそこまで恐れる存在だったのかと、過去のハルク映画では考えられないパワーアップしたキャラになっていたのが可笑しかった。実はコイツひとりで何とかなったんじゃないの?と思えたくらい(^_^;)

ちなみに帰宅後は関連映画を改めて見たくなったので現在少しずつ鑑賞中。上では↑ああ書いたけど「ソー」だけは先に見ておくべきだったと少しだけ後悔・・・

※参考動画は"Firefly"と"Buff the Vampire Slayer" 久々に見たら皆若いなー(__;)

Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

そんなに月5に拘ってどうする

昨年10月以降このブログでは月最低5本程度の更新頻度を目標としてきた。それが今になって(コレ書いてるのはすでに10月末(__;))9月分を見返した際なんと一本足りなかったことに気がついたのだった。こんなもん別にどーでもええことだとも思ったが、なんとなく自分の中で気持ち悪い割り切れなさがあったので後出しジャンケンさながらの追加エントリーを挿入することにしたのである。今更このタイミングで記事入れたって誰にも気づいてもらえないだろうけど(^◇^;)自分が得心するだめだけにここはちゃっちゃっと終わらせておきましょう。旨いこと感想アップしてなかった映画が結構あったので今回はそのへんのおさらい(ちなみに全作スターチャンネルで視聴)

「箪笥」「ゲスト」
 

これはスターチャンネルのおなじみ企画「見比べシネマ」で一度に鑑賞。リメイクの「ゲスト」はヒロインのエミリー・ ブラウニング(「エンジェル・ウォーズ」のあの子)だけが良くって、あとは原典のストーリーを中途半端になぞっただけの映画でしかなかったけどオリジナルの「箪笥」は自分が思っていたより遙かに奇怪且つ変わった魅力を有した面白い映画となっていた。

超・おおざっぱに説明すればこれは俗に言う"お化け屋敷映画"ではあるのだが、オカルト的事象もさりながらそれ以上にゾクっとしたのは母を失ってまだその傷の癒えない姉妹と継母としてやってくる美人後妻の女同士の闘いにまったくカラッとした部分が無かったことに他ならない。これはよくある父(夫)を挟んだ特殊な三角関係という構図とは別のじめじめと陰湿な心理戦とでも言うのか、それをわずか4人の家族しかいない家の中で毎日行っているという息苦しさである。

そこへなにやらこの家ではあんな事やこんな事もあって奇妙なことがたくさん起きている!というホラー的な解釈へ話が動いていくので(何書いてもネタバレしそうで難しいのだが・・・(ーー;))ひたすら陰々滅々とした空気の中でこの事件に我々観客も巻き込まれていきそうなそんな雰囲気さえ感じてしまうのである。

合間合間でカットインする海辺に建った彼女たちの家の姿が日中だけは幸せの象徴のように見えていたのがなんとも皮肉で、陽が落ちてからの邸内で起こる出来事とのコントラストが激しく差異があって怖ろしかった。恐怖映画としてはちょっと珍しいタイプの作品では無かったかと僕は思っている。

「スカイライン-征服」
 

映画始まってのっけから異星人による侵略が開始、街中がゆっくりとパニックになっていく様は意外とリアルに撮られていて安易なドンパチ画面にもなかなか変わらないので(マンションの屋上からの景色を引き気味の俯瞰映像で捉え、かなり向こうでえらいことが起こっているのを(__;)ニュース映像みたいなビジュアルで見せていたのが良かった)この映画いけるかも!と期待したのも束の間、失速はあっという間にやってきてしまった(ーー;)

もう主人公たちのいるマンション上空にUFOが飛来してから後は驚くほど話がナニモナイのに閉口した( ̄。 ̄;) ちょっとー、こういうエイリアン物って人類の知恵と英知をもっと結集してちゃんと戦ってこその面白さでしょうにと思っているうちにあのひどいオチへと繋がっていくのだけど、もう少しまともなストーリー用意しておけよと思わずにはいられなかったなあ。UFO来た!宇宙人出た!みんな捕まった!で終わりなんてそんなんアリ??(見ようによっちゃヤケクソ気味の終わり方がスーパーバカ映画的でその部分だけはいいんだけどねー・・・)

「世界侵略・ロサンゼルス決戦」

これも予想とは違ってた映画だったし、この作りははっきり言ってSFじゃないよね。どちらかと言えば「ハートロッカー」とか「ブラックホーク・ダウン」みたいな現代戦争映画と言った趣があったな。どういう意図があっての構成かは知らんけど、戦場の生々しさはある程度伝わるけど何処まで行ったって宇宙人と戦争する荒唐無稽な話を撮っているわけで、この人間同士でやり合っているようなリアル戦場を見せていく演出がどれほどの効果を上げていたかというのは甚だ疑問。僕自身は特にワクワクするところも無かったし、行けー!と燃える場面も殆ど無かった。

一番の問題は宇宙人が弱すぎたのと(ーー;)(ウィル・スミスに素手でのされた「ID4」の宇宙人以下だったなあ)市街戦で対峙するという見せ場的スケールの弱さであろう。なんか街の一部ですべてがチマチマチマチマ行われているうちになんとなく解決しましたみたいな、そんな印象の薄さしか最後は残らず。

予告で流れていた「宇宙人は何十年も前から侵略の予兆を見せていたのだ」という「宇宙戦争」を彷彿させるような正統SFものの空気は本編中に微塵も感じられなかった。思いっきりこれに騙されましたな(ーー;)とりあえず良かったのは相変わらずミシェル・ロドリゲスが男前であったと(例によって現代に蘇ったバスケス状態)

「4デイズ」

ツカミはかなり面白かったので期待していたら、いろんな事を臭わせただけでオチが無い!ジャクソンこれじゃただのイタい人!!ここにトリニティ(いやいや(__;)キャリー・アン・モスでした)が一緒にいる意味なーーーんにもナイ!!!・・・っとふだん僕はどんなしょーもない映画でも何か楽しい所を見つけて自分を納得させるようにしているのだが、この映画にはそれすら見つけることが出来ず。何年かぶりでヒットしたザ・ハズレな映画だったかもしれない(T_T) まだテレビで見たからこの程度の怒りで済んでるけどさ。キャストは良かったのに。。。

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Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

思てたんと違ーーーう!!

と、叫んだのは数年前のM-1グランプリで決勝に残れなかったときの笑い飯・西田だったけれども(退場間際に吐いた名セリフだったがこの日はどのネタよりこの一言が面白かった(__;))今回この映画を見た直後にまったく同じ事を言いたくなった「プロメテウス」のはなし。

なに?こんな映画だったの??と言うのが率直な感想だ。宣伝に「人類はどこから来たのか?」という枕詞が果てしなく引っ付いていたことといい、タイトルの「プロメテウス」というのがそもそもギリシャ神話に出てくる神の名前だったりすることといい、もうてっきりキリスト教的欧米の宗教観を事前勉強しなければイカンのではないかと(じゃないと理解できないんじゃないかと)心配していたくらいだったのに、見てみたら特に深みのない案外普通のSF映画だったような気がしてしょうがなかった。

そらハッキリ説明されてない「謎」なんてなんぼでもあったけど、どうやら続編があるらしいのでそれはそっち見てくれって事なんだろうし(そもそも「人類の起源」って映画始まって5分くらいでもう描写されてたんじゃないの??)前編とも言える本作は最後までちょっとピントのぼけた映画にも思えたなあ。

本編の中ではおそらく意図的に「エイリアン」一作目のシチュエーションやビジュアルを再現することにより、これが同シリーズのビギニングであることを指していると思われたが(なんでそのことをわざわざぼやかしたり、もっと宣伝でプッシュせんのか理解できなかったけど、タイトルに「エイリアン」と挟めない事情でもあったのかねー。タイトルデザインや細かいシークエンスでも「ほぼそのまま」っていうのがいっぱいあって、そこはけっこう楽しめる)一番気になったのはなんとも無粋な事をやりすぎたのではないかという点にあった。

たとえば「エイリアン」で謎とされていた未知の巨人生命体たちの正体をまったく夢のない(^_^;)描写・説明で片付けられてしまったこと、さらにはそこにあったエイリアンの原型がいかにしてあのような姿になったかというのをただの辻褄合わせのような形で見せてしまったこと等々「幽霊の正体見たり枯れ尾花」的なガッカリ種明かしを長々とやられてしまったことがひじょーに僕は残念なところだったと思っている。

あれらは謎のまんまだったからいろいろイマジネーションも膨らんだし元祖「エイリアン」に於いてはストーリーラインにも深く絡んで無かったこともあり、むしろあの惑星の神秘性をアップさせるのに絶大な効果も生んでいたと思うのだけど、今回の場合はそれが”ああいうこと”をしてしまってる関係で逆に安っぽさというかスケールの拡がりを感じられない気分を派生させてしまっていたのではないかと思えるのである。

プロメテウス号の内部にはきっちりセットを組み、ワンカットで部屋から部屋に移動したりするシーンなんかはリアルでこだわりを感じる部分でおおー、カネかかっててイイぞって思えたし、惑星LV-223(ちなみに一本目の「エイリアン」の舞台はLV-426と別の惑星になっている。ここいらは今後続編等でどう整合性を取っていくのかわからんけど)に到着する場面ではこれもおそらく合成ではなくコックピットの向こうに星を模した昔ながらのミニチュアを配した高精度のアナログ特撮を盛り込んで懐かしくも本物っぽい空気感というのを出していたり、着陸シーン以降は今風のCGIを使い分け荒涼とした景色を見事に見せたりと、ビジュアル面でいい所は山のようにあっただけによけい残念な気がするのだ(先に書いたありゃりゃな描写が作品世界に”ノって行けない”もどかしさを与えていたように思うなあ・・・)

ついでのツッコミポイントとしては探検チームの科学者が「あんまり利口じゃない」(__;)というところでいろんなバカ行動を取るのがとっても笑えるのと、未来の医療がスギちゃんもびっくりするほどあまりにワイルドで驚いてしまうところあたり。

それとこれは前から思っていたことだけど、同じ監督が同じシリーズを演出したからと言って同じような面白さは生まれないという個人的な決めつけを僕は感じていて、たとえばルーカスが20年ぶりに監督をした「ファントム・メナス」がどうだったか?スピルバーグが19年ぶりに撮った「クリスタル・スカルの王国」がどうだったか?と思い返すとリドリー・スコットだってそうだったんだと思ってしまうところがあるのだよ(見る前はこのだけ人は違うんじゃないかと期待してたけどね・・・(ーー;)) 

どんな才能ある監督だって20-40代で撮る作品と50-70代で撮る作品じゃもうまったく別の人が監督してると言ってもいいくらい感性は変節しているわけで、ましてや同じような題材を年数経て撮ればそれはぜったい良い方にはならないというのは今回改めて思い知ったような気がしたなあ。。。(そう思うといつの時代も作風が変わらないジョン・カーペンターなんかはある意味すごい監督と言うことになるけどさ)

映画終わりで家帰ってからめっちゃ「エイリアン」を見たくなって夜中にDVDを見直したけど、やっぱり旧作の方が面白いと思えたのは「プロメテス」のおかげか。ちなみに続編は行くつもりでいるよ。こうなったらとことんお付き合いしますとも、ええ。

あと、今回「プロメテウス」鑑賞に当たって役に立ったのは上のリンクにある「別冊映画秘宝大宇宙映画超読本」という本。鑑賞前にさらっと読んで鑑賞後に熟読するとうむうむと唸る書籍であったと言えましょう(表紙が「バーバレラ」なのがよくワカランが・・・)


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