You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

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Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

オマエの血ィ吸うたろかぁ

今月イマジカBSでやっていた特集放送はひさしぶりに見応えあってなかなか楽しかった。テーマとして取り上げられていたのは「吸血鬼映画」である。そのラインナップは以下のとおり。

「魔人ドラキュラ」(31)
「吸血鬼ドラキュラ」(58)
「鮮血の処女狩り」(70)
「処女の生血」(74)
「ドラキュラ」(92)
「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(00)
「ヴァン・ヘルシング」(04)
「ぼくのエリ 200歳の少女」(08)
「血の伯爵夫人」(09)
「トワイライト~初恋~」(08)
「ニュームーン/トワイライト・サーガ」(09)
「エクリプス/トワイライト・サーガ」(10)
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1」(11)
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」(12)

贅沢は言えないができればもう少し80年代の作品とかC・リーのドラキュラをあと何本か入れてくれれば嬉しかったけど、これだけ各年代の吸血鬼映画が一堂に会するのは珍しかったのではないだろうか。今回は「トワイライト」シリーズ以外はすべて見させてもらったので簡単に感想を書きつつ、ヴァンパイア映画の思い出なども一緒に綴ってみようかと思っている。

なお自分がトワイライトシリーズを見ないのはたんなる食わず嫌いなところもあるのだけど、勝手な決めつけでむかしの少女漫画「ときめきトゥナイト」みたいなモンではないかという"おっさんが見るにはどうなんだろう"的な抑制が無自覚に働いたに過ぎず。たぶん見たら全然違う映画なのかもしれないけど(^_^;)ちょっとこのたびは逃げてしまった。

いちおそれ以外は全部見たので何本かピックアップして簡単に感想を書き殴ってみるとしよう。

「魔人ドラキュラ」
 
もう何年ぶりになるかなー、最初にVHSで出たときにレンタルしたと思うけどたぶん20年以上前だね(ーー;) そのときに確かロン・チェイニーの狼男やボリス・カーロフのフランケンシュタインとか1930年代の名作ユニバーサルホラーをまとめた見たような記憶がある。

U3.jpgほんとは自分の世代的にここまで古いモンスター映画に思い入れはなかったのだけど、中学生の頃に朝日ソノラマの「宇宙船」という雑誌がホラー映画特集を組んでいて(他ではハマープロ、AIPの作品など)そのときにこの辺の作品群が紹介されていたのを読んで一気に興味を深めてしまったところがあったのだ。

今回はものすごいインターバルを置いての再見となったわけだが、まず画質がすごく綺麗になっていたことに驚いた。さすがデジタルHDの力は吸血鬼の魔力より偉大なりということで見進むと、自分の記憶にあった舞台調の作りやドラキュラ役ベラ・ルゴシの芝居がオーバーアクトに見えるところなんかは憶えていたとおり。特にドラキュラ城のセットは時代を考えるとすごい大がかりな作りになっているのに驚かされる。ここは今見ても素直に凄いと思えた。

それからこの映画のドラキュラは怪人・怪物というよりは喋りの達者な詐欺師のような風情になっていて、最後の方は"人間対吸血鬼"の構図ではないまるで彼に騙された「ドラキュラ被害者の会」の皆さんが抗議に城までやってくるような、そんな情景にも見えてしまうのである( ̄。 ̄;) 

正直この手の映画に興味のない人が今見たら20分くらいで寝てしまうかもしれない退屈さはあるが、内容ではなくあくまでも吸血鬼映画というジャンル物オリジンの一つとして味わうのが本作のベストな楽しみ方ではないだろうか(あと別の見方とすればティム・バートン監督の「エド・ウッド」(ルゴシが実名で登場←演じていたのはマーティン・ランドー)を見て、ルゴシ個人に対する思い入れ度をアップさせてからこの映画に臨むというパターンもあり)

「吸血鬼ドラキュラ」
 
こちらのほうも中学時代に買った幻のホラー映画マガジン「HORRORWORLD」(たった二号で廃刊してしまったなあ(ーー;))という本で、主にハマープロのホラー映画が特集されていたのだけど、まだクリストファー・リーのドラキュラはテレビで何本か見ていた関係で(「ドラキュラ72」とか「ドラキュラ血の味」「ドラキュラ血のエクソシズム」あたりを水曜ロードショーで見たハズだ)馴染みもあったし、そこに書いてあることはずんずんと脳に染みいるように頭に入ってきたのである(いつしかハマーのホラーは自分の中で必修科目のようになってしまっていた)

HW.jpgこの本を読んでわかったのは自分が子供の頃テレビで見た初めての吸血鬼映画が「ドラゴンVS7人の吸血鬼」( ̄。 ̄;)(タイトルだけ聞いたらしょーもないC級映画のノリだけど、実はけっこう面白かった)というもので、これもハマープロの作品だったこと(香港のショウブラザースとの合作)そしてこれにはC・リーは出ておらず別の俳優(ジョン・フォーブス・ロバートソン)がドラキュラを演じているが、ヘルシング役はいつものピーター・カッシングだったこととか、読みながらなるほどそうだったのかと勉強(?)になることだらけ。

それでこのC・リーとカッシングの黄金コンビによる一作目はその後なかなか鑑賞するチャンスもなかったのだけど、数年してテレビの深夜放送でオンエアがあったのを見たのが最初だった(これは高校生の頃。めっちゃ見たかったはずなのになぜかそのときの印象があまり無い)

そのときにいちおう録画もしたがテープがベータだったので(ーー;)デッキ故障とともに再生も出来なくなり、そのままお別れとなっていたのだ。なので今回の放送はそれ以来の再会となる。

おそらくこれもHDでの放送は今回が初めてだったかもしれないな(それともブルーレイ出てたっけ?)「魔人」から27年経っているとはいえもはや本作も50年以上前のクラシック映画。今見たら古くさく感じるかなと思ったけど全然そんなことは無かった。やはりルゴシ御大には悪いけど役者の力量がまったく違う( ̄。 ̄;)

クリストファー・リーのドラキュラを見たら他のものが全部亜流に思えてしまうほど彼はビジュアル的な魅力に満ちていたのである(それは例えば193センチという素晴らしい体躯にマントを羽織って立ったときの凛々しさ、思わずトラコーマかと見紛うほど真っ赤に充血した眼を見開いて美女の喉笛に牙を立てる迫力満点の場面であったり、そのバイオレンスな圧倒的存在感がスゴいのだ)

断末魔で灰になってしまうショックシーン含めて、後発ながらこのドラキュラ像こそが今に続く吸血鬼映画のスタンダードなのだとあらためて思い知った気分。

と、たった二本分書いただけでちょっと長くなったので(ーー;)いったんここで終了。残りは次のエントリーで。

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

こんなところで映画見るのもよかろうもん

地獄のような福岡旅行から戻って二日目、まだまだ疲れは取れないが(ーー;) 偶然現地で見ることになった映画のはなしを書いてみる。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

そもそもこの日は野球を見るため福岡に行っていたのだけれども、時間つぶしに考えていた散策がいろいろあって行けなくなり、急遽球場目の前にあるユナイテッドシネマ福岡へ飛び込んでみたのである(そのへんの詳しい事情については身辺雑記ブログで。いつも通りまったく面白くはないので、ついリンク踏んで読んでしまった人は後から「つまらん」と文句を言わないように( ̄。 ̄;))

縁もゆかりもない初めて入った劇場で1800円も払うのは少し勿体ないなと思ったけれども、この唐人町・百道界隈ではソフトバンクホークスのファンクラブ会員証、または当日試合チケットを提示すれば割引が適用されることになっていたのだ。おおー、それなら両方持ってるぞとチケットカウンターで300円引いてもらい1500円で中に入れることに。そしてユナイテッドシネマは遙か昔札幌の劇場に入館して以来の通算二度目。座席のシートがかなり快適でゆる~く後方へリクライニングされた状態になっており、長時間の映画でも耐えられる仕様になっていたのは感心した。

それで映画の方だけどなんとなく全二〇回くらいのテレビシリーズ第一話という感じの作られ方になっていたように思えたが、設定の説明等が簡潔でわかりやすくストーリーの前提が頭に入ってくるのは実に簡単。そのおかげで朝から歩き通しで疲労困憊だった私でも途中欠伸も出ず眠くもならず最後まで見ることができたのだった。

サントラのジャケットになっていたアナログのカセットテープがなんだったのかは映画始まって直ぐにわかったけど、これの使い方はなかなか心憎く、それをそのまま劇中でのBGMに使うセンスもなかなか楽しめる。またマーベルの集団ヒーローと言えば「ファンタスティック・フォー」や最近ではヒーローオールスタームービーの「アベンジャーズ」等があるけれども、今作でのグループ結成のプロセスはそのどれよりも有無を言わせぬムリヤリさと強引さがあった(__;) しかしこの映画に限ってはそういうオイオイと思えるポイントのすべてを許せてしまう緩いムードを持っているのが強みになっていたようだ(この5人のメンバー構成を見てなぜか傑作格闘コメディ「1,2の三四郎」を思い出した自分は感性がオカシイのだろうか・・・クイルが三四郎でガモーラが志乃、バゥティスタが虎吉でグルートは頁二、そしてロケットは馬之助とややこじつけくさいけどさ(^0^;))

あとストーリー面はどうだこうだと特筆するころはなんにもなかったけど、最初に思っていた「口の悪い凶暴アライグマが活躍する宇宙版「ted」みたいな映画」という自分なりの予想はあっさり覆されてしまい、その他の意外なキャラ達の方に惹かれてしまって映画終わってみたらアイツもコイツもなんだか良いヤツばかりだったなあと登場人物への好感ポイントがぐっと上がってしまったのである。

なかでも僕がもっとも気に入っているのはヨンドゥ役のマイケル・ルーカー。テレビドラマ「ウォーキング・デッド」で悪いヤツなのにどこか憎めないメルルを好演していたのも記憶に新しいが、この映画の役回りがもうほとんどメルルのキャラに丸被り(ーー;) スター・ロードを誘拐した張本人なのに所々で不器用な父性愛を感じさせるあたりがとっても良かったのである。

それ以外だと仕事選ばんのかと一度聞いてみたいグレン・クローズや、これもおいしい役どころだったジョン・C・ライリーとか(劇中に出てくる彼の住居がやや日本風なのも可笑しかった)脇役の魅力がたいへん高レベルな映画だったとも思っている(むろんメインキャストの方でも再び青物美女に挑戦したゾーイ・サルダナがじつにカッコ良かったのをはじめ、あとの四人も個性は満点)

この映画は頭から最後まで間違いなく楽しめる映画だとは思うけど、ちょっとだけ気になったのは字幕のリズムの悪さというか、これたぶん決め台詞だよなと思われる箇所がなんだか回りくどくなって"すとん"と落ちてこないケースが多かったような気がするのだ。これはシナリオが悪いのか翻訳に問題があるのかわからないが、僕個人はそこが少し残念だったかなと(意外とあとで吹き替え版見たらそのへんはしっくり来ているのかもしれないけどね)

それからエンドクレジット後のアレは見てわかる人がどれだけおったでしょうなあ・・・( ̄。 ̄;) なんにせよ娯楽映画としてはかなりのアタリ、まだ公開中なので行ける方はなるべく見ておきましょう。

Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

悪魔(有料)と天使(無料)の間に・・・

先週末に自宅のネット環境がauのADSLからフレッツ光へと変わったのだけど、これは特に自分から希望したわけでも何でもなくauサイドから「もうADSLなんか止めじゃ」という一方的な告知が来て、それまでまったく困ってなかったにも関わらず半ばムリヤリ変更を余儀なくされることになってしまったのである。

しかもウチの居住状況ではauだと光に対応できないらしく、代替案として当初はWIMAXを勧めてこられたのだった。しかしながらこれまた電波状況の問題で繋がっても1M出るか出ないかのスピードしか確保されず、わざわざ変更してまでADSLより遅いんじゃ意味がない(今までは47Mベストの平均10M程度で使っていたのだ)ということで却下になってしまった。

そしていろんなところで相談したところ最後はNTT-OCNのフレッツ光に辿り着き、空白期間が生じることもなく今もネット使用が継続できているわけである。この契約は電気屋さんを通して話を進めたのだが、なんでもキャッシュバックがあるのでそれを適用した形で申し込みをしろと言われ金額も大きかったため(30000~35000円程度)そのとおりにしたのだけど、それには細かいオプションを同時に追加することが必要とのこと(各オプションは全ては1~2ヶ月間無料なので使用開始翌月に解約してくれれば料金は一切派生しないという話だった)

写真 3その中の一つに「ひかりTV」というものがあり、それ用のチューナーも今回設営することになったのだが来月解約すればこの機械も同時にお引き取り願うことになる。まあせっかく無料で使えるのなら今のうちにいろいろ見てやれと思いあれこれ確認しておるのだけれども、要はビデネスホテルなんかで見かけるオンデマンドのビデオ/テレビ配信機器だというのを設置初日に何となく理解したのだった(^_^;)

形だけの契約なのであまり突っ込んだ話はしてなかったが、たとえば自宅にアンテナがない人でもこれを使えば地デジ/BS/CS放送を見ることも出来るし、この写真→のホーム画面を見ればわかるように映画やドラマ等1本単位で配信しているものを選択して見ることも可能。その場合ばら売りで購入するかセット(月)単位で購入するとかいろいろ方法はあるようだ。

ぼくはスカパーユーザーなのでテレビ放送には用がなく、このセット単位となっている「ビデオざんまいプラン」というヤツを選んで入れてみたのだけど「ざんまい」と言いながら全ての物が見られるわけではなく全配信の3割程度のものしか視聴できない仕組みになっており、特にアダルトや新作・準新作などはすべて別料金とよく考えられた設定になっている。だいたい映画1本あたりが平均300~500円と少々お高めではあるがビデオ屋まで借り(または返却)に行く必要のない楽さ加減を考えればこんなものだろう。

ここ数日寝る前にあれやこれやと見ているが「おー、面白そうだ」と思った物はほぼ別料金だったというのにイラッときながら(--#)(別にカネ出して買えばその場で見られるけど、この2ヶ月間コレが無料で使えなければ意味がないと思っているので)それでもテレビなら村上弘明版の「仮面ライダー」全話とか特撮好きが遊べるコンテンツもあったし、映画の方もSF/ホラー系がけっこう無料で並んでいたので少しずつ覗いてみようかとは思っている。

そして昨日見たのは最近めっきり視聴機会の減っていたB級ホラーが2本。

ひとつは「ベルリン・オブ・ザ・デッド」(珍しい独製のゾンビ映画)
 
上写真にあるメニュー画面の紹介記事では「ベルリン陥落寸前!」と書いてはあるが、そんな大スケール感は何処にも無く(ーー;)古いアパートの中だけで話が進んでいくこぢんまりとしたホラー映画(言われないとそこがベルリンかどうかもワカラナイという)

最初に映った主演男優が年齢不詳のオッサンだったのをはじめ( ̄。 ̄;)その元カノ役のおばちゃん顔女優といい、どこまでもリアルな路傍の石感溢れるキャストばかりなのがよく言えば現実味あり。ゾンビのメイクや演出含めた見せ方にさほどの工夫はないが「発光に弱い」という設定にしたのは少し珍しいかも。

それでこの映画61分しか無いので(ーー;)あっという間に終わってしまうのだけど、見ていると案外最後までつきあえたというか(しょーもなー、と感じて途中で止めてしまうかとも心配していたがそれはなかったなあ)映画的には籠城場所からどうやってゾンビを避けて逃げるかというひとネタだけで突っ走るのがなかなか楽しかった。

あと何故か画面がSD(ハイビジョンでは無い標準画質)の額縁サイズになっていてちょっと見づらい(好意的に捉えるならば逆にそれがアラを誤魔化せて良かったのかもしれないな・・・)

もう一本は「マンドレイク/人喰い植物のえじき」

こちらのほうはHD画質で再生可能。でも、この内容ならこれも額縁で良かったんじゃないのかと思ったなー(ーー;)画面はキレイだけどこれだったら「ベルリン」の方がまだ見応えあったよ。秘境・魔境のジャングルで探検隊が秘宝を盗もうとして地元原住民の怒りを買い同時に現地の守り神である怪物が目覚めるという、まーーー、ほんとにベタでありがちな話だけど、こんな紋切り型の映画はもっと絵で見せてくれないと話になんないわけでね、カネが無いならもっと知恵とアイディアを使って工夫して撮れよとテレビに向かってツッコんでしまったわ(と、それくらい捻りがナニモナイ(__*))

唯一「おおっ」って思えたのはこの守り神である怪物マンドレイクが2足歩行で動く巨大怪獣のようになっているところで、てっきり大きな食虫植物みたいな物だと予想していたからこれにはちょっと意表を突かれた(しかもごていねいに目玉までが付いている(ーー;))そこだけは怪獣映画好きのツボを擽ってくれた気はしますな(ちなみに主演男優はテレビドラマ「ザ・ユニット」や「パシフィック・リム」にも出ていたマックス・マーティーニ

しかしこの手の映画も無料で見られると思うとちっとも腹が立たないから不思議な物だ(^_^;)(むしろ楽しいとさえ感じる)なんにせよまだ来月いっぱいまでは遊べるので、BS/CSではなかなかやらないような映画をいろいろと見させてもらうつもりである。
Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

友達がいる仲間がいる、友情がある愛がある、でもでもおカネが無いよ

game.jpg少し前からやたら見かけるデアゴスティーニの新シリーズ「大映特撮映画DVDコレクション」創刊号(9/2に発売開始。テレビでもCMガンガン流れてますな)を書店で手にとってぱらぱらと立ち読みしてみた。

999円だし大判で写真もいっぱいあるガイド誌も付いてるなら手を出してみようかと一瞬思ったが、少し前に買った北米版ブルーレイでガメラは全部揃ってしまったので結局読んだ後はそのまま棚へと返させてもらった(ーー;)(ごめんね、本屋の人)

今後のラインナップを見たら46号まで予定されておりガメラや大魔神や妖怪シリーズ以外でもかなりの本数が収録されるらしく「透明人間と蠅男」や「怪談佐賀屋敷」「赤胴鈴之助 一本足の魔人」のような、なかなか渋いところも控えているようだ(DVDソフトは買い控えている自分だが、長谷川一夫の「四谷怪談」が出たらさすがに買うかもしれんなあ)

そして本ブログ上では完全に記録し損ねていたが、実は北米版ブルーレイ「ガメラ・アルティメットコレクションVolume.2」は7月末に我が家へ無事届いていたのだった。Volume.1の時と同じく注文から納品まで20日程度待たされたが、価格は送料込みで1330円とさらに値が下がっていたのである(ーー;)(本体価格はとうとう1000円切っていたな)

収録されているのは「ガメラ対大悪獣ギロン」(69)「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(70)「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(71)「宇宙怪獣ガメラ」(80)の四本。全てガキの頃にそれぞれ7~8回ずつくらいはテレビで見た映画ばかりだけど(以前も書いたが「ジグラ」だけはなんとな~く映画館で見たような曖昧な記憶が残っている)オッサンになってから見るのはたぶん初めて。

IMG_0144.jpgこのガメラシリーズ中盤以降というのは大映本体が倒産に向かっていた時期(大映は71年に一度倒産。紆余曲折の末現在は角川書店に吸収合併されている)でもあったため、映画製作にかかる予算の目減り具合というのは一作ごとに一目瞭然となっており、今見ると苦労の跡がうかがえてたいへん痛々しい( ̄。 ̄;)

本編の8割近くに役者がほぼ4人しか出てこない「ギロン」、ありがとう万博/EXPO70の「ジャイガー」、ありがとう鴨川シーワールドの「ジグラ」、そして編集の人お疲れ様の「宇宙」といった具合で、ギャラの低いであろう役者を主演に並べたかと思うとわかりやすいタイアップ(「ジャイガー」の万博会場は違うという記事も読んだことあるけど、この流行り物へ乗っかかったやり方自体が安易だと思うわけで)でなんとか舞台を用意しているといった風情がよりもの悲しさを感じさせるのだった。

そこには初期作のような大怪獣スペクタクルというものはもはや一切無く(ーー;) どちらかといえば狭い特撮ステージと限られたミニチュアセットの中で行われる"怪獣寸劇"のような状態になってしまっていた。しかしながらドラマの要素が端から端まで「明」と「陽」のムードで構成されているためにガメラが戦闘中に突然体操選手のまねごとをしたり、敵怪獣の背中で音楽を奏でたり(岩で角を木琴のように叩くと音が鳴る)と言った文字にするとまったく冗談にしか思えないような動きを(^0^;)見せても何故か平気で受け入れられてしまう、また許せてしまう空気をこれらの作品は持っていたのである。

これはひとえにスタッフサイドの「どんなに低予算でも必ず子供に楽しんでもらえる物を作ろう」といった気概というかそういうものを見ているこちらが感じたからだと思っているが、だからこそ当時子供だった我々はガメラを見捨てることなく最後まで見続けたのだろうし(子供は少しでも「つまらん」と思えばその場で容赦なく切り捨てる冷徹な選択眼も持っているわけでね)それは今改めて見直しても随所で感じる部分ではあった。

主役を必ず幼稚園~小学生くらいの子供二人組(ひとりは外国人)にして、彼らの目線で物語が展開されるようになっているのは観客である同年代の子供からするとこれほど感情移入し易い物はない。その彼らがあるときは宇宙へ行き、あるときは海底や怪獣の体内へ侵入しガメラと一緒になって活躍するのを見ていると自分も冒険に参加しているような気分になれたことだろう。

そう考えるとここまで子供に対するサービス精神を徹底させたことは賞賛に値すると思えたし低予算とはいえ決してバカには出来ない映画群でもあったなと、これは僕にとってたった1300円でいろんな事を考えさせられたソフトでもあったのである。

jya.jpgそれで例によってこのDVDについてだが、構成等はVolume.1と全く一緒。トップメニューは1画面のみでそこから映画四本本編を選択するのみ。特典映像はなく英語字幕がデフォルトで表示されるがプレーヤー側の設定でこれはOn/Off可能。

画質・音質はこれくらいクリアだったら全然問題ないと思っているけど、プレーヤーとの相性によっては何カ所か音飛びするところもあった(それが仕様なのか自分のだけがそうなのかはわからないが)なので、ガメラシリーズと大魔神シリーズに関しては高画質で低価格(なおかつ一枚で複数本収録されているのを)を求める人なら北米版ブルーレイ、SD画質(特典や音声については不明)でも一作ずつきちりケースに入ったガイドブック付きの物を求める人にはディアゴ版をすれぞれお薦めするべきかと思っている。

最後に色々ツボだったり意外だったりしたことを箇条書きでまとめ。

○「バシフィック・リム」でナイフヘッドのモデルとなったギロンだが、やっぱり本家の方が愛嬌あってかわいい。いっそあの隠し手裏剣もそのままパクってくれればよかったのに(しかしコイツは一度見たらまず忘れられないような独特のフォルムを持っているなあ。デザインのセンスが奇抜でほんとに素晴らしい)あとハッチから出てくるシーンは思っていたよりかなり格好良かったし、ずっと2足歩行の怪獣だと思っていたら四つ足だったので驚いた。

○地球人親子を宇宙船に拉致して「我々の科学力を誇示するために今から東京にマグニチュード13の地震を発生させる」と宣言するジグラ星人の言葉を聞いた子供が突然「ぱぱ、マグニチュードってなに?」と質問してきたのもビックリしたが、それを丁寧に「それはね」と説明を始める父親のシーンがものすごく可笑しかった( ̄。 ̄;)(その間ジグラ星人のおねいさんは棒立ちでそれを聞いているという)

○「宇宙怪獣ガメラ」新撮部分(どんな事情だかは知らないが宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999とガメラがすれ違う場面があったり等)の"浮き上がり感"が半端無く凄まじい。そもそも誰が得して喜ぶのかわからないマッハ文朱の起用がハッキリ言ってそうとうミスマッチ。同じ女子プロなら当時まだ現役だったミミ萩原を出してくれた方が個人的には嬉しかったかもしれない(ソレも含めてサービス精神豊富だったと言うことなのだろうけどねー・・・)


Category: ◆本を読むと眼から血が出ませんか?=映画本読書感想文  

夏休み非指定課題図書中年読書感想文

今夏は新作GODZILLA絡みの影響もあってか、やたらとソレ系の書籍が出版されていたので自分もそれなりに何冊か買ってみた。先行して手に入れたのは7/13の記事で紹介した2冊だが、今回はそれ以降に買ったものの話。

tokuhon.jpg左写真に写っているものがそうなのだけど、これ下段にあるヤツは全部復刻・再販の物ばかりで初回出版時は高額だったため購入を断念していたのだが(本多監督の「ゴジラとわが映画人生」だけは初版ハードカバー版を買っていた)こうして文庫/新書化されて廉価になってくれたのはたいへんありがたいことだと思っているのである。そんなわけで一冊ずつ簡単に感想を記録しておく。

「文藝別冊KAWADE夢ムック/伊福部昭: ゴジラの守護神・日本作曲界の巨匠」・・・生前伊福部昭の残したインタビュー記事が大量に掲載されており、それだけでも読み応えはあったが基本的に編集方針はあくまでも作曲家/音楽家=伊福部昭を取り上げた物になっているため従来の特撮系ムック本とは違った視点の異なる話が随所に読めて新鮮だった(「映画音楽を仕事として続けていたのは何と言っても生活のため、喰わんが為ですよ」と言った特撮ファンからするとやや耳障りの悪い話も入っていたりして(^_^;))

「ゴジラとわが映画人生」・・・本多猪四郎監督の自伝的インタビュー本。所持してるし既読済みの本だったけど、なんとなしに寝ながら読めるサイズになっていたこともあってついつい買ってしまったのだ(やっぱりハードカバーは重いわ(ーー;))新書版用のあとがきとして本多監督の息子さんが父・本多猪四郎を語るパートが追加収録されていたのはちょっと感動。あらためて本多監督のインタビューを読み込んでいくと何と言っても戦争体験を敢えて穏やかに語っておられるのが逆に生々しい戦場の異常さ加減を現して、その情景がイメージとしてこちらにどんどん伝わってくるのである。戦線に合計で8年も赴任して、戦後広島の爆心地近くを通って帰国した事が後々の人生に大いに影響を与え影を落とした(亡くなる直前まで戦場の夢を見て目が覚めるということが何度もあったとか)と言う言葉には読めば読むほど戦争というリアルを感じさせずにはいられない話でもあった(これを読んで「ゴジラ(54)」を見返すとなるほどこの映画の強烈な説得力はここから来ていたのかと)

「怪獣人生~元祖ゴジラ俳優・中島春雄」・・・ 今で言うスーツアクターの開祖でもある中島春雄さんのインタビュー本。それほど目新しい話はあまりなかったけど、「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」等で一緒に着ぐるみに入っていた手塚勝巳が「こんなもん動けるか!」とスタッフに文句を言ってたとか、彼とはよく喧嘩もしたとか(^_^;)舞台裏でもゴジラ対アンギラスをやっていたというエピソードが僕は気に入っている。今回買った本の中ではこれが一番さらっと読めたかな。

「別冊映画秘宝・初代ゴジラ研究読本」・・・このたび出たゴジラ関連書籍の中では圧倒的にチャンピオンクラスのムック本だったと言えるだろう。インタビューした関係者の数(なにせ古い映画のことなので故人となっておられる方もたくさんいらっしゃるし、このインタビューの直後に亡くなられた方も何人かいらっしゃったくらいで)掲載された写真の量と質(今まで発表されていなかったような舞台裏の写真やオフショット等)といい、とてつもない情報がこの一冊には詰まっている。僕はこれ全部読むのに三日はかかったですよ( ̄。 ̄;) もうこのムックと香山滋の原作小説があれば現状では初代ゴジラについての本は何もいらないんじゃないかと思ってしまいますな。

「ワイズ出版映画文庫/特技監督 中野昭慶」・・・総ページ数500のウチ約8割は中野監督が自らの映画人生を語るという講演会の発言ログ全集みたいな濃密な中身(文庫版用に書き下ろされた中野監督のエッセイも追加収録)東宝の後輩である川北紘一監督のように元々特撮が好きで特撮をやりたくてこの世界に来たわけではなく、殆どなし崩し的に特撮の現場に駆り出されたという話がなかなかに面白い(^_^;) そのへんの拘りがない分どんな予算のない映画でも力を抜かずフラットに一生懸命やってきたというのはある意味素晴らしい仕事のやり方だと感心した。正直彼の担当作品では爆破シーンばかりの演出がやたら目立ってて、それほど良い特技監督とは今まで思ってなかったのだけど、これ読んでその頃の現場の裏話(円谷時代のような制作費が一切使えないカネの無い時代だったこともあり)とか聞いてしまうと見方変わってしまうね。

※中野監督繋がりで小ネタを一つ。8/16に開催された京都みなみ会館"京都怪奇映画祭ナイト"で企画販売された「マタンゴ」の"きのこもち"の全貌が判明した。この記事の通り中野昭慶監督(「マタンゴ」ではチーフ助監督を務めた)監修の元で当時のレシピ通りに再現されたとか。

なんでも上映前は「劇中でキノコを食べるシーンに合わせて一緒にこれを食べましょう」と言うことになっていたとかで、実際そのシーンが来ると館内では包装を破く音が響いていたそうである(「アナ雪」で♪Let it Go♪を一緒に唄うというのに対抗したかのようなアイディア)

matango.jpegと、いうわけでこの写真→はみなみ会館の公式ツイッターからの転用。

きのこもちを手にモデルさんを務めておられるのはみなみ会館のアイドルにして看板娘の吉田館長。

水野久美ばりの妖艶さはないがこのように「お~いしいわよ~」と微笑まれると 当日この場にいたなら間違いなく三個は買っていたでしょうなあ(__;)

この「くせになる孤島の味」というフレーズも見事だ・・・みなみ会館さん(あるいはキャストさん)ほんと真剣にネット通販考えてくれんかねー・・・

そしてみなみ会館では今月27/28日にその中野昭慶特技監督作品である「惑星大戦争」を上映予定(3月からスタートした「大怪獣大特撮全集」の一環)

東映の「宇宙からのメッセージ」と2本立てなので参加可能な方は是非とも大画面で轟天とリアベ号の競演を見に行っていただきたい(その日私は福岡に野球を見に行っているので京都には行けないが←年末の怪獣ナイト4は何があってもスケジュールを確保するつもりだけど)



【追記】8/16に怪奇映画祭ナイトへ行かれた方、および関係者の方のブログ紹介

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