You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

タコ部屋とヘルメットの似合うオトコになりたい

IMG_0641.jpg4/25の土曜日に京都みなみ会館で開催中の"特集上映《超大怪獣大特撮大全集.PART1》"を見てきた。

当日のプログラムは「東京大地震M8.1」「FUHITO」「ガンヘッド」の三本立てである。怪獣らしき物が出てくるのは「FUHITO」だけではあったけれどもこの日は故・川北紘一監督作品特集という括りで作品選定がされていたようだ(川北さんの生前に別企画で上映予定があったのを追悼も兼ねて急遽こちらへ入れ込んだという話)

私は昨年の同企画"大怪獣大特撮大全集"には三月の「地球防衛軍」と一二月の「怪獣映画祭ナイト4」の二度しか来ることが出来ず、ひじょうに悔しい思いをしたのだけれどもこうして第二弾が開催されたのはたいへんありがたいことだと思っている。

そんなわけで各映画の感想と当夜の様子を簡単に追想しておく。

入場方式はいつものように全プログラム鑑賞パス+整理券を持っている人→整理番号付当日券の人という順番で中へ入っていく。この日私は友人と二人で訪れていたが当日券を早めに買っていたおかげで整理番号は九番と一〇番。比較的良い席に座れたし先着二〇名の人に配られたお土産も無事もらうことが出来たのだった(本項最下段写真参照)

みなみ会館・吉田館長と主催会社であるキャスト・藤村氏の挨拶(と、お名前は失念したがみなみ会館の若い女性スタッフの方から石井岳龍(旧名:石井聰亙)監督作のオールナイトがある旨の告知も←「狂い咲きサンダーロード」もやってくれるなら多分行ったなー・・・)を経て18時10分から上映がスタート。

1本目は「FUHITO - 不比等」
 
これは川北さんの会社・ドリーム・プラネット・ジャパンで企画されていた人形特撮劇のパイロットフィルム。本編制作には至らなかったものだが今回は露払い的(?)にというか、僕などは作品供養の意味合いもあったのではないかと思いながら見たのだけれども、なかなかユニークな映像だらけの15分を楽しませてもらった。

ハッキリとはわからなかったけどおそらく「ダーククリスタル」や日本の「Xボンバー」みたいなパペットを使ったような気がしたのだが、人形劇という古い技術と現代のデジタル処理との融合が思ったより効果を上げていて(人形の動きがかなり立体的で大きなアクションを見せるし、背景との合成にも無理はなかった)これなら実際にテレビ作品や劇場映画として完成したものを見てみたいと思ったな。

2本目は「東京大地震マグニチュード8.1」

これは映画ではなくかつてよみうりテレビ(日本テレビ系列)でやっていた「木曜ゴールデンドラマ」の中の一本(放送としては二話目か三話目)なのだが、今じゃ考えられないプライムタイムのテレビドラマ(それも35年も前の)に億単位の予算がかけられていたそうである。それもあってか他の映画等からの流用カットは一切なく、すべての特撮シーンを新撮で処理できたらしい(このドラマを参考にして翌年劇場映画である「地震列島」が作られたり、「84ゴジラ」の特報フィルムに本ドラマの一場面が流用されたりと、漏れ聞こえてくるそうした逸話が本作のクオリティの高さを物語る。また、ビルの倒壊シーンや高速道路での事故による爆発場面なんてのはハッキリ言って73年版「日本沈没」より見応えあった)

話の中身はと言うと千葉真一・竹下景子というキャストを中心にちょっとした群像劇の様相を呈してはいるが、それよりはむしろこの当時(1980年)の防災データ・地震情報に基づいた震災シミュレーション的展開の方が目立っていて人間ドラマの方はやや控えめ。但し主役の千葉ちゃんはもとより岡田英次やら穂積隆信やら柴俊夫やら、異常に芝居の濃い俳優が何人も出てくるためか(ーー;)良い意味での暑苦しさがあり、そこが派手な特撮シーンだけを浮き上がらすこともなく旨くお話に絡んで二時間のドラマを成立させていたのではないかと思うのである(終盤で岡田が千葉に投げた「しょせん君は工事現場でヘルメット被ってるのがお似合いだよ。とっととタコ部屋に戻り給え!」っていう台詞は本気で腹立ったモンなあ( ̄。 ̄;)役者が巧くないと見てる方にはそんな感情まず湧いてこないし)

あと特撮ファンにはお馴染みの俳優さんがたくさん出ていたのも楽しいところで、一部名前を挙げるれば織田あきら(「宇宙からのメッセージ銀河大戦」)江木俊夫(「マグマ大使」)根上淳(「帰ってきたウルトラマン」「電人ザボーガー」)伊豆肇(「人造人間キカイダー」)佐々木孝丸(「仮面ライダースーパー1」)村上冬樹(「54ゴジラ」)等々、何処までも知ってる人が出てくるのはおかしかった(後は「光速エスパー」の細川俊夫とか特撮物以外でも昭和のおばあちゃん俳優として有名な葦原邦子さんとか)

それにしてもこれが未ソフト化というのはなんとも勿体ない。商品化できないのならせめてBSの再放送でやってもらえないかと思うのだけど。

そして「東京大地震_」終了後しばし休憩時間になったのだが、そのとき突然「ナンバー○○の車置いとん誰や-!?」という怒号が館内に響いたのだった。最初はさっきまで見ていた映画に出てきた"怒れるパニック群衆"を再現した余興ではないかと思ったが(ーー;)どうやら該当ナンバーの車がこの人の何かを妨害していたらしく(現場見たワケじゃないんで詳細は不明)名乗り挙げたドライバーの人にそうとう毒づいていたくらいだったから(二人が退場した後も扉の向こうから「考えてクルマ置かんかゴラァ!!」と怒声が聞こえていたし)かなりアタマに来ていたのだろう。無責任だが傍観者としてはこういうハプニングも面白いなと思ってしまったけどね(^◇^;) ←こういうこともあるから今後車でみなみ会館に行こうと思ってる人は気をつけて駐車するようにしましょう。

3本目は「ガンヘッド」

初見じゃないとは思うのだけどいつ見たのかまったく記憶に残ってなかったので、もう殆ど初めて鑑賞するみたいな物(機械が支配する無人島での宝探し(及び脱出劇)の話とは思ってなかったなあ~・・・)登場人物が自動翻訳機を介して言語チャンポンのまま会話が成立するため本編の半分くらいは字幕が登場するという、わざと邦画臭を無くそうとしたかのような措置が取られているが、残念ながら高嶋政宏が何か喋るたびにコレが完全な日本映画であることを思い出させてくれるのである(ーー;)

本作を好きな人には申し訳ないが正直僕はブルックリン(高島)が仲間とはぐれガンヘッドを起動させるまでの数十分、眠くてしょうがなかったのだ。それはそこに至るまでの展開があまりにもわかりにくく、しなければいけない説明や設定等の提示を画面でやらず(「ブレードランナー」風にテロップでさらっと流しただけ)いったい彼らが何をしているのか、この島(基地)ではどういうことになっているのか、と言ったことをもっとくどいくらいにやってもらわないと観客サイドとしてはなかなか気持ちが乗っていかないのだよ。

上↑で「ブレードランナー」風とは書いたけど、要はこの映画ってそうした当時のハリウッドSFの寄せ集めみたいなビジュアルが続く印象をどうしても拭えなくて、他にもたぶん「これは「エイリアン2」だな」とか「ココは「ターミネーター」だよな」みたいな、オマージュと言うよりはまったく映像イメージをコピーしただけのような描写が多く、おそらく89年の公開時も今回もそこ(忌憚なく言ってしまえば表現者としての志の低さというか←これは本編監督の原田眞人を指す)に興ざめしたのではないかと思うのだ。

そういう意味でやはり僕にとってこの映画は「特撮を楽しむ映画」であって、たとえば終盤の密閉された空間で二体の巨大ロボットが戦うシーンなどは近年の「パシフィック・リム」等とは違ったデカイ工業用ロボット同士のバトルという珍しい図式になっており、金属の瓦礫を蹴散らしながら突進/激突していくあたりは今見ても凄い迫力とスピード感があると思うのである。

ロボットのデザインも「マクロス」の河森正治がやっているだけに実にカッコよく、映像表現が困難だった故の結果だったと思うが二足歩行から戦車形態(当初は人型のロボット同士が戦うことを想定していたらしいけど、現場的に難しいと言う話になったそうである)に変形するのも場面状況を考えたらかなりの説得力はあった。

また映画の楽しさを底上げしていたのはなんといっても本多俊之の手による音楽で、これがもう殆どハズレないんじゃないのと思うくらい良い曲が揃っていて、あれほどかったるいと思っていたドラマパートでも終盤はバッチリ決まっているように見えたほど(最初は死ぬほどダサかった高島が人参スティック食ってる場面もラスト近くになるとなんてカッコいいんだと思えたくらい)あのサントラが本編に乗っかてるだけで内容三割増しくらいにはなってましたな(__;)

このように、たった100分の中でたいへん毀誉褒貶ある映画ではあったが見終わってみればダメダメなところと魅力的なところが半々くらいあったし、従来の東宝特撮映画の系譜に属さないような雑多な個性の強さも感じている。なんだかんだ言ってもこの日見た三本の中で人に勧めるなら僕はコレを推すだろう。

ちなみに「ガンヘッド」上映前に売店では"人参スティック"が売られていて、劇中で高島が人参を食べるときにそれを一緒に食べてくださいという企画販売があった(昨年の「マタンゴ」上映時に売られていた"きのこもち"と同じパターン)僕は買わなかったけどあっという間に完売していたのはさすがだ( ̄。 ̄;)

・・・と、いうことで終了したのは22時15分。ロビーでは「ガンヘッド」絡みの物販が売られていたが、例の如く何も買わずに退場した。家に帰ったのは深夜1時を過ぎていたがこの日も楽しい時間を過ごせて大いに満足している。

そして来月の"超大怪獣大特撮大全集.PART1"は5/30(土)5/31(日) 「キングコング対ゴジラ(短縮版)」と「ガメラ対大魔獣ジャイガー」の二本立て。この日私は福岡へ野球観戦に行くため見られないが、遠征可能な怪獣映画ファンの方はぜひ京都まで(チラシの宣伝文句には「大怪獣は南から来る!魔人、魔獣日本大襲撃!」とあり、読めば読むほどなるほど!なキャプション)


※下左写真はこの日もらったお土産の「知性地雷」(「ガンヘッド」に出てくるヤツだがそんな名前とは知らんかったなあ・・・(ーー;)モスゴジの「怪骨」といい妖怪大戦争の「海ぴろりん」といい、毎回ここへ来ると勉強になるわ)右は館内で配られた本企画の新聞。ライターの馬場卓也さんが解説文を書いている。
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Category: ◆不定期で乗っかかるいろんなベストテン話  

GW特別企画・2015おっぱい映画ベスト10に参加してみました

今日はホントなら昨日行ってきた京都の映画話(超大怪獣大特撮大全集)を書こうと思っていたのだが、年一のお楽しみであるwashburn1975さんのブログ「男の魂に火をつけろ!」で開催されているベスト10企画が突如としてこの時期に浮上してしまい、しかもお題はまさかと思った「おっぱい映画ベスト10」( ̄。 ̄;)になっていたのだ。

と、いうことで自称巨乳原理主義者の私としてはこりゃ今すぐにでも参加せねば!と急遽こちらを先に書いてみることにしたのである。

もう一年以上前から「こんなんやれへんかな~」と期待しつつたぶん絶対ない話だろうとも思っていたので、そのうち自分のブログだけで遊ぼうとかなどと考えていたのだが、それがこのタイミングで実現するとは嬉しいやら驚くやら慌てるやら(ーー;)

但し今回は特別企画と言うことで募集期間が短かめになっているため、急ぎランキングのみを書き綴ってTB打たせてもらうことにした。いつもやってる選定理由の詳細については書き出すとどうせ長くなるだろうから(^◇^;)集計結果が出たときにあらためてアップするつもりだ。

-参加しようと思われる方は以下リンクを参照-
※締め切りは5/2(木)までとのこと 



注:BOP=ベストおっぱいの略

1.青春の殺人者(1976年/BOP=原田美枝子)
2.ダニエラという女(2005年/BOP=モニカ・ベルッチ)
3.スペースバンパイア(1984年/BOP=マチルダ・メイ)
4.遠雷(1981年/BOP=石田えり)
5.忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年/BOP=高岡早紀)
6.ラストサマー(1997年/BOP=ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)
7.シン・シティ(2005年/BOP=カーラ・グギノ)
8.マルホランド・ドライブ(2001年/BOP=ローラ・ハリング)
9.ブギーナイツ(1997年/BOP=ヘザー・グラハム)
10.愛を読むひと(2008年/BOP=ケイト・ウィンスレット)




それにしてもたったの10パイ(いや、20か)しか選べないとは残念至極。とりあえず今宵は♪あんな乳こんな乳いっパイあるけど~♪(仮想歌手:大杉久美子)と、嬉しげに口ずさみながら大急ぎで選出しております。
Category: ◆映画は六畳間の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

このタイトルで反応するのは2パターンあり

録画したままほったらかしだったナツカシ映画をこの週末に自宅名画座よろしく二本立で見た(どちらもイマジカBSでオンエアしていた物)

一本目は「ファイナル・カウントダウン」

この言葉を聞いてぱっと浮かぶのは人によっては80年代に大ヒットした洋楽(ヨーロッパ)だったり、またはそれを入場曲にしていたプロレスラーだったり(86年に凱旋帰国した新日本プロレス(当時)の武藤敬司が使っていたのだよ。なぜかフルフェイスのヘルメットを被り背中には"610(ムトー)"と書かれたブルゾンを着て登場というカッコいいんだかなんなのかよくわからん演出だったけど( ̄。 ̄;) ちなみにこのときのニックネームは「スペース・ローン・ウルフ」というこれまた意味不明なものでありました)するのだが、映画好きでプロレス好きな僕からするとこれらはもう未だセットになって頭に残っているのである。

今更書くのもなんだけどこちらはアメリカの原子力空母ニミッツが1941年にタイムスリップしてしまうという有名なストーリー展開だが、長いこと見てなかったんで(だいぶ前の「ゴールデン洋画劇場」で見たきり)最後どうやって戻ってくるとか、まもなく真珠湾で日本軍の攻撃があるのをわかった上でどう対処するのか、みたいなのを全然覚えておらず(ーー;) そのせいもあってけっこう一生懸命見てしまったのだった。

うーむ(__*)しかしまあなんですなあ、あのまとめ方は好き嫌いあるとは言え僕はちょっと肩透かし食らった気分になってしまったな(もはや古典扱いのメジャー作品とは言え未見の人がいたらイカンので中身の詳細はカツアイするが)それとマーティン・シーンの役どころって特に必要のないキャラだったようにも思えたのだけど、あれならカーク・ダグラスにあの役割分担振れば済んだんじゃないのかと言う気もしたよ。

映像処理の方では次元の裂け目が現れるエフェクトもおそらくスモークを焚いたところにレーザーを当てて、それをそのまま合成しただけの簡素な特撮だと推察しているけど、この映画の最大の見所は登場する空母・戦闘機が一部のシーンを除きすべて"ホンモノ"であるということで、そこは有無を言わせぬ迫力があるのだ(なんとも米海軍のプロモーションビデオでも見ているのかと思うほど、ちょっとした空母見学ツアーに参加している気分もあり。少し手を入れて編集したら海軍勧誘フィルムにもなりそうなくらいで、そのへんは後年の「トップガン」などよりもかなり前面に出ている)

ドラマとしたら豪華キャストを揃えた割には終盤の盛り上がりがイマイチ不足していたけれども、アイディア自体は面白かったしジョン・スコットの音楽(覚えやすくて燃える曲が揃っている。それとのちに岩崎宏美の「聖母達のララバイ」で同映画テーマ曲のメロディラインをパクられたと騒動になったこともありましたな)も良かったし、今見てもそれほどアナクロ感はない楽しい映画だった(深夜の晩酌映画としても最適)


二本目は「フィラデルフィア・エクスペリメント」

こっちはたぶん10~15年くらい前に日曜洋画劇場で見て以来の再見。これは第二次大戦中ほんとにあった(と、言われている半ば都市伝説のような物)「フィラデルフィア計画」をネタにした映画だが「ファイナル_」と続けて見たら低予算ながら本作の方が娯楽映画度が高く、自分の好みに近い作りになっていたように思えた。

何より私の大好きなナンシー・アレンが最後に美しかった時代(ものすごい何様な感じで失礼な事を書いてるような気もするけど(__*)三年後の「ロボコップ」あたりになるともう見る影もなくなっていたので←あのときはいっしゅん「山田スミ子か?」と思うくらい見事にオバチャン化していて悲しかったのなんの・・・(T^T) 嗚呼、あんなにイイ女だったのに、オレのナンシーはいったい何処へ行ったのかと)だったのもあって、一種の逃避行ものとしても見応えはあったと思っているのである(主演のマイケル・パレも大根ながらイケメンぶりが爽やかで、まさに絵に描いたような美男美女の組み合わせ)

また設定上この映画の中ではたぶんワームホールみたいな物が1943年と1984年で繋がった状態になっていたのだと解釈しているけど、その特撮は「ファイナル_」どころではない稚拙な物で、これなら当時のスーパー戦隊シリーズ(この頃だと「超電子バイオマン」)の方がまだ凄いんじゃないかと思わせるレベルだった(ーー;) しかしカーチェイスを真上からの空撮でフォローしたスピード感ある激しいカットや、実際にセットに大火災を発生させてその中で役者(或いはスタントマン)に演技をさせる迫力満点のアクションシーンがたたみ掛けるように入ってくるのは実に小気味よく、無茶で強引な(ーー;)解決方法含め全編これぞ正にB級映画の醍醐味と言った魅力に溢れている。

※全然知らんかったけど2012年にマイケル・バレ自ら出演したリメイク版があったらしいね(ひょっとしたらテレビムービーかな?他にもニコラス・リーやマルコム・マクダウェルといった胡散臭い素敵なメンツが出ているので一度は見ておかねば)

今回は見出したのが0時以降だったので途中で寝るかとも思ったが(-_-)zzz 初見でもなんでもないのにどちらも面白くて(80年代映画の安定感ってヤツ?)しっかり最後まで見てしまった。これなら「ある日どこかで」も入れたタイムスリップ三本立てにすればよかったなと、今になって小さく後悔しているところである( ̄。 ̄;)
Category: ◆本を読むと眼から血が出ませんか?=映画本読書感想文  

今こそ装着せよ!Super Logan Glass!!

今月入って買った本のはなし。

最初の二冊は来年で放送開始二〇周年を迎える「ウルトラマンティガ」および平成ウルトラの関連本。

「光を継ぐために ウルトラマンティガ」 小中千昭  著
「少年宇宙人~平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち~」切通理作/原田昌樹  著

IMG_0615.jpg「光を継ぐために」の方は自ら脚本を書いた「ティガ」の話を中心に、小中さんが平成ウルトラで仕事をしていた頃の回顧録とも言える中身。

また、氏が書いたティガのシナリオ全一四本、そして各セクションスタッフとの対談等バランス良く編集されており、同作品が好きだった人からすればさらっと読める内容となっている。

で、その「さらっと」という読後の印象はなんとなく小中さんがもうウルトラ(及び特撮)の世界に戻ってくることはないんじゃないかと思わせる雰囲気を醸し出していて、どこかで"良い思い出語り"に終始しているような感じを受けたからだと思うのだ(回顧録と言うよりはむしろ懐古禄だったのかも)

それが僕の勝手な思い込みならそれで良いんだけど、そこはちょっとだけ寂しい気持ちになってしまったところでもあったかな。

ほかで興味深かったのは「ティガ」最終回三部作の一話目である第五〇話「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」で締めくくりのエピソードに来て主題歌(小中氏はV6の唄う主題歌がそれほど好きではなかったらしい)の歌詞とドラマのテーマが完全に一致したという奇跡のような偶然を語った章。

あの回は僕も何度も見たからわかるけどダイゴ(長野博)がレナ(吉本多香美)の目前で変身する場面に主題歌が被ったのはさぶいぼ(注:鳥肌のことを徳島ではそういう)が出るほど感動したので、ココ読んだらなるほどなと思ってしまった。

しかし平成ウルトラなんて「ついこないだ」みたいな感じにしか思ってなかったのに、もう20年も経つのかね。そらトシ取るはずだよなー・・・( ̄。 ̄;)

そして「少年宇宙人」の方は2008年に五二歳の若さで亡くなった原田昌樹監督の映画人生を振り返ると共に、共著に名を連ねた切通理作が膨大な数の関係者に取材を重ね、原田監督を偲びながら彼の監督/演出家としての像を掘り起こそうという一冊だ。

これがまあ写真だけでは伝わりにくいのだけどページ数が800を超えており、片手で本を持つと手首に重さを感じるレベル。タイトルに「ウルトラマンダイナ」で太田愛が脚本を書いた傑作回「少年宇宙人」を使っていることからもわかるように話の中心はこちらもやはり平成ウルトラシリーズとなっている。

IMG_0617.jpgこの本は作品研究と言うよりは原田昌樹という男がどんな人々に拘わって一生を駆け抜けたのか、映画人としてどういう作品と戦ってきたのか等々、そういう伝記/評伝のようなものになっており、故人の生前の言葉も含めいろんな人たちが原田監督を語ることによってこの圧倒的なボリュームを持たせているのだと思えたのだった(これを手にした人であれば同意してくれると思うけれども、読み始めると深夜まで何時間も止められなくなるのね(ーー;))

すごいおおざっぱな感想だけどこの2冊は共に値段は張ったけれども久しぶりに「買って良かった!」と思える本だったと思いますわ(平成ウルトラについては15年くらい前に出た「地球はウルトラマンの星」もセットにして読むとさらに深く楽しめるはず)

ただ唯一キツかったのは全ページがかなり小さいフォントで三段枠にされていて(右写真参考。殆ど国語辞典かと思ったよ)自分の場合もう老眼鏡なしではまったく読むことも出来なかったのである(×_×)(買ってから毎晩夜中まで読んでたけどホンマに疲れたなー・・・)

※ちなみに「光を継ぐために」でも掲載シナリオだけは小文字三段表記になっており(他の章はそれなりの文字サイズ)僕はこちらでもローガンキョウが必須でありました。←誰か我が輩にウルトラアイの形をした老眼鏡を売ってるところを紹介してくれぬだろうか( ̄。 ̄;)

IMG_0623.jpgさらにもう一冊はこちら。

「映画の中の奇妙なニッポン」 皿井垂  著

期待以上にアタリな本だった「トラウマ日曜洋画劇場」(よく似たタイトルだけど町山智浩さんの映画本とは別物)の著者によるもの。タイトル通り海外の映画に登場する"ヘンな日本"をジャンル別で大量に紹介している本。

僕がこの手(珍妙な日本が描かれた映画)で覚えているのは有名どころだと「007は二度死ぬ」(日本の諜報員が忍者だったり、わざわざ国技館で力士から情報提供してもらったり、しまいにゃショーン・コネリーがバレバレの日本人に化けたりといった)であるとか、ロン・ハワード監督の「ガン・ホー」(数人並んで一斉に名刺を差し出してくるメガネの日本人が間抜け)とか無名時代のサラ・ジェシカ・パーカーがヒロインだった「ナビゲイター」(東京の道行く人が全員カメラを持っているという)などなど。

さらには街中自転車だらけでコレ大阪じゃなくて中国の話じゃねえの?と思わせた「ブラックレイン」なんかだけど、この本で紹介されている映画は他にも300本以上あったからかなり驚いてしまった(そんなに日本人ってネタにされてたのかと(^◇^;))

先の2冊と違ってこれは笑いながらどんどん読めて疲れない本だったので、まず人に勧めるとしたらこっちになるだろう(値段も1300円とお手頃)

そんなわけでゴールデンウィークに本読んで過ごそう思っている同様の趣味をお持ちの方はいちおう参考にしてみてください(わたしが書いてることだからあんましアテにはなんないけど( ̄。 ̄;))

 
Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

五輪三回干支一周の空白後にそれは現れる

少し前に書いた2016年の国産ゴジラ復活話が今月4/1(なんでわざわざこの日やねん(; ̄ェ ̄))具体的に動き、監督が樋口真嗣、総監督が庵野秀明と発表があった。

シネマトゥデイ
eiga.com
オリコンスタイル
サンケイスポーツ
ぴあ映画生活
時事ドットコム
WalkerPlus

最初に話を聞いたときは日が日なんでエイプリルフールのネタかな?と思っていたのだけど、完全なマジ話だったことに驚きつつもまあ「無難な人選かな?」という想いと「大丈夫かよ?(ーー;)」という心配が同時にわき上がったのだった。

樋口監督についてはやっぱりどこまで行っても「特撮の人」だという認識が僕にはあって、ここまでの彼の仕事を見ていれば「八岐之大蛇の逆襲」から平成ガメラシリーズ、少し前の「巨神兵東京に現る」に至るまで、アナログ特撮を演出するディレクターとしてはおそらく現在の日本映画界では最高峰のセンスを持つ監督だと思っているのである。

但し「映画監督」としては残念ながら樋口さんが過去に手がけた映画に一度として満足した物は無かったなと個人的には感じており(おそらくこの人は人間の機微とか情感であるとか、所謂"人間ドラマ"で必要な諸々に一切興味がないのだろうという気がするのだ←特撮シーンの異常な拘りぶりに比べ本編パートのやっつけ仕事感がとにかく半端無い)今回感じた"大丈夫かよ?"という不安はきっとそこから来ているのだと思うのだ。

一方「総監督」という役割範囲のよくわからない(監督/庵野+特技監督/樋口のコンビでやれば済んだ話だと思うけれども、二班体制で別個に動くのではなく、特撮/ドラマを二人で演出しようという事なのかな?実質共同演出と思えば良いのか)パートを担う庵野監督の方は「アニメの人」であって、次回のゴジラを演出するにあたり今までの実写映画三本は(カラーが違いすぎて)殆ど参考にならないと思うし、はっきり言ってこの人達が作る今度のゴジラがどんな物になるのか予想するのはたいへん難しい( ̄。 ̄;)

以前も書いたように僕は来年の国産ゴジラ新作についてはハリウッドと対抗することなく(同じような事(大予算の必要なビジュアル面)で勝負するのは最初から放棄するべき)日本映画でしかあり得ないセンス・技を駆使したわかりやすい痛快娯楽大怪獣映画になることを期待しているのである。ストーリーも「出現したゴジラをどう追い返すか」の一点に絞って余計なドラマ的描写を回避すれば樋口監督の良い点がもっと前面に出るのではないかと思うし、可能であれば「レギオン襲来」から水野美紀のパートを削ったような「人間対怪獣」に特化した作りになってくれないかと極端なことを考えてみたり・・・

ともかくなんだかんだ言い出すといろいろと心配事はあるけれども、もう決まった以上は大いに期待して来年の公開を待とうかなと。なんと言っても12年ぶりの国産ゴジラ、特撮ファンとしてワクワクする気持ちを抑えられないのもまた正直なところなのである。
 

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