You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

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Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

初めてなので痛くしないでください

28日(火)は休みを貰い愛媛まで足を伸ばしてきた。同所で行われるプロ野球公式戦・巨人-横浜戦を見るための遠征だったが私には隠れた目的がもう一つあり、四国では愛媛にしか存在しない4DXシアターを体験しようという目論見もあったのである(この日見た野球の事はこちらで。言っておくが書いてあるのはホンマに野球のことだけですからな(°°;)興味ない人は時間のムダだからリンク踏まないように)

場所はシネマサンシャイン・エミフル松前。ちなみに四国四県ではIMAXシアターも愛媛にしかなく(劇場は衣山シネマサンシャイン)こちらもそのうち行ってみなければと思っているが、とりあえずこの日は我が輩の4DXデビュー記念日となったワケなのである。それ用にチョイスした映画は「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(吹替)」

この映画館自体は以前「図書館戦争・革命のつばさ」を見に来たことがあったので来館自体は初めてではないけれども、4DXが設営されたのはつい最近の話(今月アタマに完成していたそうだ)まずチケットカウンターで手続きを取ると窓口のおねいさんから数点注意を受けた。曰く「妊娠してる人・泥酔してる人・障害のある人・身長100センチ以下の人は入室できません」と真顔で言われ、思わずこちらも真剣に「妊娠してません」と答えるべきかと考えたが(__;) 一目見たらそのどれにも該当してないのはわかる筈だけど、向こうも仕事なんで(^◇^;) 一応規定通りに説明しておかないとイカンのだろうけどさ。それと席を選ぶときに4DXが初めてである旨を伝えたら「あんまりスクリーン近いと慣れてない方は酔うかもしれませんよ」などと脅してくるので若干びびった我が輩は最後尾の席を取ることになってしまった。今思えばこれは失敗だったなと・・・

で、いざ中に入るとシートは4席でひとつのユニットになった連結席。どう見ても映画館の椅子ではなくアミューズメント施設のそれに近い。席を一瞥すると肘置き兼カップホルダーの所にスイッチがあり、これで水演出(画面に水しぶきや雨が降ったりするとこちらもホントに水が出る)のOn/Offを行うようになっている。そんなもんこちとらずぶ濡れでもええがなと思っていたくらいなので当然”On”で臨んだのだが、以下は映画の感想含めた雑感。

最初に4DXのデモ映像(左下動画と同じもの)が流れ、客に対して「こおいうもんだよ」という告知がされる。おそらく私含めてこの日来ていたお客さんの殆どが初体験だったと思うが、シートが動き出すといろんなところで「おー」とか「ひゃー」と言った嬌声や笑い声が飛んできた。続いて同じく4DX対応の予告編が何本か続き(「ミッション:インポッシプル/ローグ・ネイション」「ジュラシック・ワールド」「進撃の巨人」ほか)本編が始まったのだが、事前に想像していたとおりこれはUSJのアトラクション「シュレック4D」や「ターミネーター2:3D」なんかとほぼ同じ仕掛けと言っても良いだろう。

シートの動きはだいたいカメラアングルの動きに連動しているようだが、面白いなと思ったのは銃撃戦になるとそれに併せて顔の真横へ風がぴゅっと吹き抜ける演出で、自分も撃たれたような気分になれるのはけっこう楽しかった(^_^;) ほかにも画面に雷鳴のような映像が出ると劇場でもフラッシュや照明が光ったり、水演出も心配していたほどの量ではなく粒の大きなミスト程度のものなのであれならタオル持参で行くほどでもないだろう(女性の方でもブラ透けの心配は無用)

仕掛けとしてはこれにプラスしてスモーク(但しこれは最前列のみ)が出たり臭いが出たり(これも激臭ではなく仄かな香り程度)シートの背中・尻・足の部分でのバイブレーションなどがある。それで最初はおー、なかなか楽しいやないかいと思っていたのだけれども上に書いたとおり最後尾に座ったのが良くなかったのか、スモークの演出効果がこの席にいるとほぼゼロ(前の方で誰かがたばこ吸ってるかと思えるくらいのもんで( ̄。 ̄;))しかもスクリーンサイズが思っていたより大きくなく、ノーマル上映のそれと大差なかったので余計に気になってしまった。あと音についてももっとシートから細かいサウンドが出たり、館内のスピーカーからは必要以上の大音響が響くと予想していたのに、それがどちらも至ってふつう。

これがこの劇場だけのことなのかほかの4DXだとまた違うのか私にはわからないけど、そうしたすこ~し物足りないところがだんだん目について映画終わる頃には特に「感動したなあ」みたいな気分にはなれなくなっていたのである。

また、USJのライドであれば長くても20分あるかないかみたいなものだったし、ああいう仕掛けに対して「慣れる前に終わってしまう」という旨い作りになっていたため、一回降りてしばらくするとまた乗りたくなる心理を生み出していたのだけど、こうした一般映画をこの形でやるとなると二時間という長尺(「ウルトロン」だと141分)になるため、最初の数分で感じた「おおーっ」という驚きはいつまでも持続しないのだ。

映画が終盤に来るとエフェクトのネタも少しずつなってくるので、どれだけ激しくシートが動いても乱暴なマッサージチェアに座ってるくらいの感覚しか持てず、僕個人はこのへんで「もういいからそろそろ落ち着いて映画見させてくれ」という気分にも陥ってしまっていた(^_^;) せっかくの面白い試みなんだからもう少し考えて使った方がより効果的なんじゃないかとも思ったが、たとえばあんなにのべつまくなしで動かなくて良いから「ここっ!」というところを狙ってコントラストのキツい演出をした方が、客もいつ来るかいつ来るかという緊張感があって映画に集中できるのではないかと思うのである。あれじゃ1回見たらもうしばらくはいいやという気になってしまうんじゃないかと余所さまの事ながら心配になってきますわ(スクリーンは簡単に変えられないと思うのでせめて音をもう少しなんとかしてもらいたい。あとスモークも全ての席に出ないんじゃなんか追加料金損した気分になるので全席に噴霧できるようにするべき)

とりあえず次行くなら思いっきり最前列のど真ん中に座ってもう一度チャレンジしてみたいけど、今度はIMAXも体験しておきたいところではある(或いは画面の大きさと音に関してはこっちで楽しんでくれってことなのかな??)正直「マチネー 土曜の午後はキッスで始まる」の中でジョン・グッドマン扮する映画監督が劇中でやっていたような、作り手も観客もいっしょになってひゃあひゃあ言えるような体感型シアターを僕は期待していたのだけど、そこまでのモノではなっかたなというのが今回の実感。通常料金の倍くらいの値段取ってるんだからもう一工夫はほしいところ。
4dx.jpg

さてそれで映画の方の感想だが(__*) 4DXの効果に気を取られてあんまりアタマには入ってこなかったけど、例によってそんなにむつかしい話ではないので楽しいことは楽しかった。ぼくは一連のシリーズだと「マイティ・ソー/ダークワールド」と「キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」だけ未見なので(いきなりロキの杖の取り合いから始まったのは驚いたが、だいたいロキがどうなったのかも未だに知らんのだし(__;))自分の中で話が繋がらない箇所もあったが困るほどではなかった。

人気シリーズ続編ならではのお馴染み感(とくに場所場面関係なく展開されるヒーローたちの口論(および皮肉合戦。長すぎてややウザイときもあるけどね(^_^;))だとか「ハルク最強」なのが今回も継続中であるとか))満載だし、たぶんこの映画キャストもスタッフ同士も皆仲良いんだろうなあ、そういう適度な連帯(またはGroove)感も画面から感じ取られて良い雰囲気のまま最後まで見ることが出来たんじゃないかって気がしますわ(ソーとスタークが酔っ払ってお互いの彼女自慢をしだす場面では楽屋でもこんな話実際にしてそうで笑えた(^▽^))

それから新メンバーのクイックシルバー(「Xメン」のクイックシルバーとは別人の設定なの??)とスカーレット・ウィッチの双子はよく見たら「GODZILLA」で夫婦だったコンビ(アーロン・テイラー・ジョンソンエリザベス・オルセン)エンドクレジット見るまで全然わからんかったな~( ̄。 ̄;) アーロンのクイックシルバーは格好良かったけどオルセンのウィッチはもう少しキレイに見えるメイクと衣装を用意してやってほしかった気はする(この人は装飾なしで素の方が可愛いと思うのだが)

しかしシリーズが進むにつれてこうした増員は今後もあるのかと思うと、いったい最終的には何人のヒーローが集うことになるのだろう。間違っても東映の「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」みたいにはならないでもらいたいけどね(^◇^;)

あと巷でいろいろ不平不満の渦巻いている吹き替えについても少し書くと、確かに米倉涼子(スカーレット・ヨハンソン)と宮迫博之(ジェレミー・レナー)は全ての台詞が一本調子ではあったかな( ̄。 ̄;) ただ僕はそない目くじら立てて「こんな声ならもう見に行かん!」と声高に叫ぶほどの酷さじゃないとは思ったよ。特に宮迫なんか「Mr.インクレディブル」のときにこの人意外に上手いなと思っていたので、今回みたいな声質の1パターン化は何か演出意図があってのものかと勘繰ったくらい。

それでも予告編でも使われているホークアイの台詞で「その扉を開けたら・・君もアベンジャーズだ!」っていうのは宮迫の声でもおおー、かっこええーと思ってしまったから、今度字幕版を見るときはその違いも楽しんでみたいし(原語版の台詞は予告でもわかるけど、前後のニュアンス含めてあらためて見てみたいのだ)特にウルトロンの声がジェームズ・スペイダーというのがひじょーに気になっているので←吹替版の木下浩之(自分が知ってるものだと「GRIMM/グリム」のレナード警部の声なんかをやっている。昨今海外ドラマでは良く聞く声だ)も悪くはない)

それにしてもウルトロンの切り札が「ふるさと地球を去る」(”帰ってきたウルトラマン”第25話を参照)だったのはビックリした(;゜ロ゜) あれ見た特撮ファンはきっと皆同じ事思ったでしょうなあ・・・

Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

遠ざかる幻をあなたに贈る

来月8/15開催予定と告知のあった京都みなみ会館「京都怪奇映画祭ナイト2」のラインナップがついに発表となった。

a0180302_3174975.jpg右のチラシ画像にあるとおりなかなか意表を突いた献立、じゃなくてプログラムになったようである。以下簡単にイベント情報を抜粋。

■開催日:2015年8月15日(土)
■開場:21時15分予定
■開始:21時30分予定
■入場料:3500円 
※整理番号付
■窓口:京都みなみ会館
      チケットぴあ
      (P-CODE 554-566)
■終了:翌16日(日)6時5分予定

-上映プログラム-

・21:40「吸血鬼ゴケミドロ」
・23:20「トークショー&サイン会」
(ゲストは近日発表)」
・01:00「怪談せむし男」
・02:40 上映順不明
 「妖奇怪談全集」x2本
 「帰ってきたウルトラマン#35」
 「ウルトラマンレオ#33」
・04:30「リング」

以上怒濤の7本立て。

「ゴケミドロ」については私自身も♪きっと来る♪と思っていたので( ̄。 ̄;)まさに待ってました!という感じなのだけど、他の作品についてはすべてがまったくの予想外。

「リング」はこうしてタイトルが並んでみると確かになるほどアリだなと思ったが、ウルトラの2本はなんでコレになったんでしょうなあ・・・まあ"幻想モノ"という括りならプリズ魔が入ってきたのはなんとなくわかるし、アクマニヤ星人の回は中川信夫監督作と言うことで怪奇映画の巨匠をリスペクトしつつ、夜中にコワイのばっかなのもなんなんで箸休め的にちょっと怪獣も引っ張り出してみようとしたのかもしれないし(個人的にはレオなら中川監督じゃないけど「怪奇! 悪魔のすむ鏡」の方が怖かった記憶があるが・・・)

短編の「妖奇怪談全集」は今まで全く見たことがないのでピンと来てないけれど、予告を見たらけっこう怖ろしそうな作りだったので、これをお盆の深夜2時に見るのはそうとうな勇気がいるかも(少なくとも夜の間に途中で退席しようとする人は減るのでは←たぶんこんなんいっぱい見た後で丑三つ時に外出るのコワイぞ~ {{ (>_<) }}

まだ今日の段階では当日のゲストが誰かわからないのだが、我が輩はなんとなくだけど高橋洋(「リング」の脚本家)さんが来るのではと予想中。あとの心配はこのイベントに自分が行けるのかどうかという点だが、実はスケジュール的にけっこうビミョーなのであります(;゜ロ゜)

そんなわけで例によって関西在住の方もそうでない人も、この手のジャンルがお好きな人であれば是非今年のお盆休みは京都みなみ会館まで足を運んでいただきたいと思います。



Category: ◆本を読むと眼から血が出ませんか?=映画本読書感想文  

しくしく泣くよりはふぉっふぉっふぉっと笑いたい

IMG_0716_20150720144354045.jpg今月アタマに録画していたテレビ東京系「美の巨人たち」をこの連休中にやっとこさ見ることが出来た(同時期に葬儀でバタバタしていたせいで録画したのも忘れてたくらい(ーー;))この日の内容は「成田亨(1929~2002):作『MANの立像』」(左写真参照)

私のような特撮ファンからすれば成田亨さんは一般層に知られている「彫刻家」としての顔よりも「ウルトラ怪獣の父」と言ってくれた方がわかりやすい神的ポジションのような方でもあるのだ(本当はもう一人怪獣造形の名人である故・高山良策さんもここに含まれる)

今回は晩年に作られた彫刻作品「MANの立像」をメインで紹介しつつ、そこに至るまでの成田さんの軌跡を辿った30分となっていた。古いファンならさりとて驚くようなエピソードは語られなかったけれども(当たり前だが円谷プロと著作権で揉めた話なんかは一切でなかった(^_^;))氏の人となりがよくわかる良い番組だったと思っている(生前の貴重なインタビュー映像なども一部挟まれていたし)番組終盤で成田さんが語ったとされる「私がデザインした怪獣の人形を持った子供達を見ると本当に嬉しい」という発言もなかなか泣かせるコメントだった。

IMG_0717.jpgそして番組最後に「成田亨作品集」(これは富山・福岡・青森の美術館で開催された「成田亨美術/特撮/怪獣」展オフィシャル・カタログとして販売された物)という5400円もする本が視聴者プレゼントとして用意されていたのだけれども、思わずそれに応募しようかとした矢先に我が輩の家内が「誕生日プレゼントに買ってやるぞ」と仰ってくれましてですな、いやいやこんな有り難いことはないわいと即刻その申し出を受け入れたのでありますよ(゜▽゜*)

ここ数年この手のマニア本はサイズが大判じゃなく高額で無い限りは手を出してきたのだが、この本が出版されたのは去年の7月だったかな?そのときも食指は湧いたのだけどなにせこの価格でサイズもB5版、しかも400頁もあるとの事だったので購入を断念していたのだった。まさかこの年になって妻からこの手合いをプレゼントされるとは思ってなかったので少し感動しているところである。

それでいつもならこういうジャンルには無関心なのに、どうして自分からこういう事(買ってやるぞと)を言ってきたのだろうかと思ったら、一昨年の家族旅行(妻と妻の母と伯母で年に一度行っている。男子禁制なので我が輩は不参加)でたまたま青森美術館に立ち寄る機会があり、偶然そこで成田さんの作品を目にした事があったそうだ。どうやらその独特のセンスが琴線に触れていたたらしく、怪獣や特撮とは関係なくアート作品として大変印象に残っていたとか。それもあって「成田さんの画集なら自分も見てみたい」と好反応してくれたわけである。
nari.jpgその画集は旨いこと今日の我が輩誕生日に到着し今目を通しているところ。まだ全部は読めていないが、コレ写真で見てもらうとわかるけど重くて分厚いし(試しにやってみたら簡単に縦に立ったのでビックリしたな~・・・( ̄。 ̄;))しかも9割方カラーだし画集としても相当なボリューム。それぞれの作品には成田さんによるキャプション(全てではないが)もついており読み物としてもひじょうに面白い。

で、ついでのついでの話ではありますがトシのことを書いてしまうとわたくし本日で49歳となりました(もう50ですやん(T_T)来年のことを考えたら鬼が笑う前に自分が苦笑するわ。到達予定の数字を考えただけで既にオソロシイ・・・)

そんなごっついトシの誕生日にこんな表紙の本を貰って喜んでいるのもどうかとは思うけれども(__*) このまま特撮・怪獣ジジイとして成長もなく加齢に身を抗い続けるのも悪くはないなと、そのように考えながら秀逸な怪獣デザイン群を唸りながら見ております(個人的には「円盤戦争バンキッド」の宇宙人デザインがもっとも成田さんの個性が出ていたような気もしている)


Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

ビル・パクストンにも出てほしかった

15日のシネマサンシャイン2ndサービスデーに「ターミネーター:新起動/ジェニシス」を見てきた。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」とコレのどちらを先に見るか悩んだのだけど、平日仕事帰りだったせいでどちらも字幕版上映時間に間に合わず選択肢は吹き替え3D版しか残されていなかったのだ。二本の吹き替えキャストを見比べたときやはりプロ声優の揃っている「ターミネーター」の方が安心感があったのでそちらを選定してみた(シュワちゃんの声が鉄板の玄田哲章だったのもこちらに決めた理由の一つ。もっとも「アベンジャーズ」も米倉涼子や宮迫博之の声が前作見たときはそんなに悪かったとは思ってなかったけど・・・←そないブーイングされるほどのもんかなと)

それで3D見に来たのも何時以来だろうなあというくらいあのメガネを久しぶりにかけたのだが(たぶん一年前の「GODZILLA」が最後)爆発・煙・水(T-1000の液体金属描写含めて)といった映像の立体処理が効果としては良く出ていたし、思わずUSJのライド「ターミネーター2:3D」の続きを見ているような気分にもなれて視覚面ではかなり楽しめたように思う。

それで映画の中身はと言うとこれがどう書けばよいのか少々困ってしまうのだが(ーー;) 一言で言うとプロットに苦労の跡が伺えるというか、何人もの人がすごい知恵を絞ってある程度辻褄が合うように過去作全て(劇場版4作+テレビシリーズ)を組み立て直してみましたみたいな「よく頑張ったで賞」をあげたくなる映画ではあったかなと。これはちょっと説明するのが難しいんだけど、たとえば秀才の子が一生懸命勉強して95点取りましたという感心できる要素がそこにあったとしても、30点しか取れてない子が書いた読書感想文にキラリ光るような「ほー」と唸る部分があれば才能的"魅力"を感じるのはどうしてもそっちの方になってしまうわけで、この映画にはそうした意外な驚きとか新鮮な感動みたいなモノはまったくなかったように思うのである。

そらまあ言ってしまえば大ヒット作の続編であり、新シリーズとして再開一発目のリブートであると言うことも鑑みれば無理のない話だとは思うけれども、少しくらいは「おー、こう来たかー」と言った部分があっても良かったんじゃないかという気はしたし、逆に言えばリブートと言うことでかなり大胆にオリジナリティを前面に出すチャンスもありながら、どうして過去を振り返るだけのような映画にしてしまったのかという残念感も大いにあったわけですわ。

言い方は悪いけどコレでやってることは過去作全ての名場面をそれぞれかき集めてきて、そこからまるで落語の三題噺みたいな話をでっち上げたような、そういう映画だったような気がするのだよ。この形はそれこそ「○○周年記念」とか某かのイベントムービーであれば全然成立した作り方だと思うし、正味な話過去作を全部見てる者からするとたいへんツボを突いた楽しい映画であることもマチガイ無いと思うのである。しかし乍らこれを「新シリーズ」としてこれからやっていこうと(今回は新・三部作の一作目であると聞いている)いうのであれば、基本設定だけを踏襲してそれ以外は過去作との整合性などを気にせず、もっと自由な発想で勝負しても良かったんじゃないのかとも思うわけである。そう考えるとタイトルにある「新起動」というのは看板に偽りアリだと言いたいし、これなら僕はこの新シリーズの今後にはあまり期待できる要素はないんじゃないかとも感じているのだ。

そして上にも書いたようにこの映画をあくまでも単発の作品として楽しむのであれば「効果抜群の3D」「帰ってきたシュワちゃん祭り」「ターミネーターシリーズ名場面再現集」を見に行くつもりで臨むのがベストでありましょう(じっさいそう思って見たらそれなりに面白いはず)

最後にキャストの話も書いておくと、シュワちゃんはギャグがちょっとあざとくてあんまり笑えなくなっていたが( ̄。 ̄;)やはり「ターミネーター」にこの人が出る/出ないで存在感は全然違っている(彼の年の取り方についてはなかなか旨い処理をしていた) それから本作で主要キャストを演じた他の三人は「猿の惑星・新世紀」のジェイソン・クラーク(ジョン・コナー役)以外あまり馴染みのない顔だったけど、サラ役のエミリア・クラークは「ゲーム・オブ・スローンズ」に出てる人だったんですなあ。雰囲気違うから最初見たときはちっともわからんかったですわ(「サラ・コナー・クロニクルズ」でサラ役やってたレナ・ヘディが「スローンズ」に出てるのは把握してたけど)いっしゅんミシェル・ロドリゲスかと思ったくらいで(°°;) カイル役のジェイ・コートニーは少しイメージが違っていたが、三人とも違和感なくこなしていた感じはあったのではないだろうか。

なんにせよ楽しい映画には違いないので、この感想文読んでもしネガティブな第一印象を持たれた方がおられたなら、ここで一旦脳内リセットしてくださいませ<(_ _)>

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

自慢のマシンは傷だらけ

1日のサービスデーに「マッドマックス/怒りのデス・ロード」へ行ってきた。

シリーズとしては4作目ながらなにせ前作(「マッドマックス3/サンダードーム」)から30年のインターバルを経てのものだし、いったいどういう形になるのだろうかと予想するのも難しかったのだが、僕の受けた印象だとほぼ「マッドマックス2」のリブートに近いイメージに仕上がっていたような感じだった。これならおそらく旧シリーズを1本も見てない人が見てわからないことはないと思うし、単独の映画としても十分わかりやすい作りになっているのではないかなとも思う(そもそも旧作の「1」→「2」→「3」への流れ自体主役が同じなだけでストーリーの連続性はほぼ皆無な「別物」だったわけだし)

それからこの「怒りのデス・ロード」って誰が付けた邦題か知らないけど(原題は”Fury Road”)あまりにもピッタリで見事なネーミングだなと何年かぶりで思ってしまったな(自分の中じゃ「氷の微笑」(“Basic Instict”)以来かも)

で、コレは言葉や文章で「こうだよ」って表現するのがたいへんむつかしい映画でもあったな思うのだが(__;) まったく根拠の無い想像ではあるけど、この映画を劇場で見た者ならおそらくほぼ全員が「なんだかすげーおもしれーーー!」と同じ事を叫ぶのではないかという気がするのである。そしてご多分に漏れずこの私も同じように「楽し-!」と嬉々反応してしまったため(__*)直ぐブログに感想を綴ろうと思っていたのだけれども、なんと一日空けた3日の金曜に私の義父が亡くなってしまい(享年76歳)先週末はそんな感想を書くどころではなくなっていたのであった(ーー;)

とりあえず一週間経って少し落ち着いてきたのでブログの方にも戻ってきたが、内容だいぶ忘れてるかもしれないので( ̄。 ̄;)脳を雑巾絞りしながら少しずつ思い出してみようと思う。

もっともこの映画に関しては内容がどうだストーリーがどうだというポイントは面白さの中身を語る上であまり関係がなく、ただx2荒野の中をひたすら猛スピード(そして命がけ)で激走する「チキチキマシーン猛レース」のような展開を眺めているだけのものであり、映画の構造はいたって簡単なことこの上ないのだ。したがって小学生以上の知能を持つ人(特に男子的感性を持つ者)であれば特に説明が無くともこの面白さは理解して貰えるはずだろう。

今あらためて「怒りのデス・ロード」の面白かった箇所を自分なりに振り返ってみるとだいたい以下のようなところに集約されるのだが_

シャーリーズ・セロンの欠損した手と義手がカッコイイ
・火炎放射機能のあるギターを大音響で弾き続ける化け物ギタリストがカッコイイ
・同じく景気づけのためだけに追跡車輌に併走する大太鼓隊がカッコイイ
・イモータン・ジョー(おおー、元トゥーカッターだよ!扮装きつくて誰だかワカランけど( ̄。 ̄;))の妻達が付けていたペニスを食いちぎられそうな貞操帯がカッコイイ
・ウォーボーイズが気合いを入れるため死化粧代わりに口に吹き付けた銀のスプレーがカッコイイ
・出てくる女達がみんな肝が据わっているのがカッコイイ(中でもババアライダーズ最高) 等々

鑑賞後10日以上が経って今ぱっと思い出すのはこんなもんだが(__*) こうして並べてみるとどれもコレも映画の進行上「特に意味がない(ーー;)」ものばかりというのが逆にスゴイと思ってしまうのである。言ってしまえばこれらは隠し味的小道具であったり、説明無く登場させたインパクト優先のキャラであったりという結局は枝葉の部分でしかないのだけれども、本作はそうした意味のない物が(或いは全てに裏設定があるのかもしれないが、初見ではその辺は何もわからない(ーー;))この映画を見進んでいく上でとてつもなく面白い部位となっており、極論を言えば僕はそれが本作魅力の全てだったのではとも思っているのである。

そしてこの「意味のないおもしろさ」というのは古来からある"祭り"に相通じるものがあるような気もしていて(祭り自体にはそれぞれまったく意味がないわけではなく無病息災等のためという大義名分もあるはずだけど、実際に参加及び見学している人間はそこまで考えておらず、だいたいはなんか楽しそうだから来てみたよ、みたいなモンだと思うのだ)つまり「怒りのデス・ロード」の中身を観客視点でざっくり言うと、先に書いた激しいレース(追跡/逃走)劇の体裁を保ちつつ、目前で展開されているのがまるで"勢い"の岸和田だんじりだったり、"大仕掛け"の青森ねぶただったり、"トランス状態"で曲に乗って踊り続ける我が郷土徳島の阿波踊りだったりと、そういうモノを延々と見ているような感覚で覆われていたようにも思えたのだった(どこかのコラムで「祭りには生きる力が詰まっている」と書いてた人も居たなあ←本作は正にそれを体現したような映画だったなと)

さらに阿波踊りの話が出たついでで例え話を書けば、やはりテレビの中継を見るよりも桟敷席で遠目から見るよりも、それをホントに満喫しようと思うなら自ら踊ってみるのが一番早いと思うのである。なので「怒りの・デスロード」をこれから見に行こうと思われる方はできるだけ大きなスクリーンの劇場へ行くか(4DXやIMAXならなおヨシ)DVDで見ようとされる際はなるべく大きなテレビで、そして近所の迷惑も顧みず是非大音量で鑑賞していただきたいものであります(ともかく♪同じ阿呆なら踊らな損々♪の精神で「参加」してみるのがベスト。じっさいこの映画が掛け値なしの傑作とか完璧な作品だったとかはまったく思っておらず、あくまでも上に書いたように「祭りに参加すれば楽しい」という観点から面白い!と書いているだけなので一般的な映画完成度を求める人には合わないところはあるかも←一番気になったのはトム・ハーディのカゲの薄さかな。「主役」のオーラがあったのは冒頭10分までだったし・・・)

また、余談ながら最初はこのブログでこういう話を書くのもどうかなと思ったけど、「怒りのデス・ロード」を見て絶望的な生活環境の下で己の死をいかに"崇高なものと成すか"ということに血道を上げるオトコ達(病気(白血病?)のため長生きできないウォーボーイズ)の姿にどこかしら美しさのようなものを感じていた自分が居たのだが、それからたった四八時間後に火葬場で骨となった義父の姿を目にしたときの「命とはなんてはかないものなんだろう」という両極端な死生観がここ何日かアタマの中でグルグル回り続けて我が輩たいへん困惑していたのだった(@@;)(自分の中の結論としてはやっぱり人間どんなにトシ取ってどんなにしょぼくれようとも、生きてこそナンボだなってのを痛感したした一週間だったなあと・・・それからウォーボーイズたちの行動原理には"天国で七二人(この人数が正解かどうかはわからないが)の処女と会うために"自爆テロへ志願するイスラム過激派の兵隊を連想させるところもあったかな)

あと最後に一言だけ文句を書けば残念だったのはシネマサンシャインの音量がかなり控えめだったこと。今後はちゃんと映画の内容を考えてボリューム調整もしてもらいたいもんですわ(たまにはスピーカーのコーン紙が吹っ飛ぶような音を鳴らせよ!)


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