You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

Sort by 03 2016

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

悪を蹴散らす嵐の男

月曜の仕事帰りに「仮面ライダー1号」を見てきた。

ちょうどポイントが貯まっていたのでそれを使って無料鑑賞してきたのだが、これでどれだけ腹立つ中身になったとしても「タダやし( ̄。 ̄;)」という逃げ道が用意されることになったので気分的にはかなり気楽に見ることができたのだった(そんな"保険"を用意しないといけない映画もどーやねんという気はしますが、なにしろここ何年かのライダー映画はあまりにも酷かったので・・・)

そこまでしてコレを観てきたのはやはり藤岡弘、の仮面ライダーとしてはおそらく最後になるであろう勇姿を目に焼き付けておきたいと言う思いがあってのこと。我が輩は1971年の放送開始当時からリアルタイムでどハマりした世代の一人でもあるので、今回は彼の死に水(?)を取りに行くくらいの気持ちを持って劇場へ足を運んできたのである。

さて、そんな並々ならぬ気合いを維持したまま鑑賞に臨んできたわけだが、困ったのはこの映画いったいどう感想を書いたら良いのか、わたしは今パソコンの前でかなり途方に暮れた状態に陥っているのだった(__*) 敢えて正直、そして忌憚なく言ってしまうと"映画"としての出来は残念ながら下下々の下(ゲゲゲのゲ)くらいの出来の悪さであったと思っているが、ポイントポイントでスゴく良いところもあったりするので(それは割合で言えばホントに微々たる物なのだけど)自分の中じゃ完璧に見捨てることも出来ない鬼っ子のような存在の映画だったなという気がしている。

まず誰しもがこの映画を見て感じたことだと思うのだが、作品世界の中に「仮面ライダー=本郷猛」がどこにも居らず、そこにいたのは「仮面ライダー=藤岡弘、」だったということ。或る意味この映画は"今の藤岡弘、のキャラを前面に出したワンマンショー"という形になっているようにも見えて、それが全体をとてつもなく歪で奇天烈なモノにしてしまったように思うのである。

序盤のバンコクでのシーンあたりは多少なりとも"その後の本郷猛"臭もあったのだけれども(まるで村枝賢一の「仮面ライダーSPIRITS」を実写化したようでココはよかった)日本に舞台を移して以降は藤岡弘、が映画の中で一人だけ違うことをやっているような、なんとも存在自体が浮き上がっているように見えてどうしようも無かったのだった(どーも藤岡弘だけ脚本と違うこと喋ってるんじゃ無いかと想像してみたり( ̄。 ̄;)会話のリズムが一人だけ4テンポくらい遅れてるのは意味あるのかとか、いろいろと気持ちの悪い違和感がちらほら)

たぶん昔の「仮面ライダー」を観たことのない若い人からしたら、ただただ暑苦しいオッサンが傍目には援助交際しているようにしか見えないことを嬉々としてやっているだけと感じるかもしれない。また、古参のファンは「オレが知っている本郷猛ってこんな人だったっけ?」と己の過去イメージと戦いながら必死で脳内補填を行ってしまうことだろう。

そんなこんなで途中で何度も「アカン、今日来たのは失敗だった(T_T)」と心が折れそうになっていたのだが、そのたびに絶妙な間合いで昭和のライダー熱を感じさせる場面がインサートされてきて、そのことによってなんとか最後まで客として完走できたような気がするのだ。それが何なのか全部は書かないけど、例えば予告でも流れている立花レーシングクラブの店舗跡を本郷が訪れて、立花藤兵衛の写真に向かい「おやっさん、帰ってきたよ」と呟くシーンや、最後の戦い直前で仮面ライダーは悪と戦い続けることで自分の命を存え、と、同時に自分の大事な人たちを守り続けることができる唯一無二の存在なんだと再確認する場面等(そこだけは45年前の我々が知る本郷猛の姿がばーん!とフラッシュバックして戻ってきたような感覚あり)

繰り返しになるがその「良かった箇所」は全体の数パーセントしか無いのだけれども(__*) 古いファンであればそこに触れることができただけでもとりあえずは満足するべきでは無いのかなと、あらためてこの映画を振り返ってそういう想いも湧き上がってくるのだった。

ただ、じじいファンとしての本音を言えば本当は「ゴースト」との連携を切り離した単独作としてやってもらいたいというのはあったし、日本に戻ってくる理由付けも美少女のためでは無く本郷以上に老化して動けなくなった一文字隼人を助けに来るという流れになればよかったなと(可能であれば老骨のダブルライダー活躍編も観てみたかった・・・だいたい藤岡弘が主演と決まった時点で客層から子供は除外されているようなものなのだから、たとえばガキ用コンテンツとして「ゴースト」を30分、おっさん向けコンテンツとして「一号」を60分と二本立てに分け、両作品を多少のクロスオーバー程度に納めることはできなかったのかとも思うわけで)

ほかでもサイクロンのデザイン変更しすぎとか、音楽をなんで菊池俊輔のスコアを使わないのとか(エンドロールくらいは藤岡弘版の「レッツゴー!ライダーキック」をかけるべきだったよなあ)文句を言い出すときりが無いが、七〇歳でここまで体を張って頑張る藤岡弘、を観ているとそれだけでも胸が熱くなるのは間違いないので、少年時代一度でも「仮面ライダー」に夢中になったことがある人なら映画の内容は別にしてでも(°°;) 行って(観て)おく必要があるのではないだろうか。

あと蛇足ながらユニークだなと思ったのはショッカーが山口組ばりに内部分裂を起こして新興組織を作り「目指すのは世界征服では無く経済征服だ!」と企業ヤクザ化していくのが現代風(゜▽゜*) それと今回の新コスチュームがマッチョすぎるという声も上がっていたけれども、アレは今の藤岡弘のシルエットを忠実に再現していると思うので私は気にならなかったし、テレビシリーズの方でも旧1号から新1号へカラーリングが変わった理由なんかは特に語られもしなかったので(TVマガジンやテレビランドあたりには書いてあったと思うけど(^_^;))これで良いと思っている。

ついしん:キャストの中で「この役はこの人しかできない!」と思わせる役者さんが藤岡弘、繋がりで出ているので、この人を見つけたときは是非なるほどなと頷いていただきたい。

Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

コンテンツ被りでシオシオのパー

もう既に書店に出回りだしてひと月以上が経っているのだが、デアゴスティーニの隔週発売シリーズでついにこんなモンまでスタートしてしまった。

「円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション」(創刊号は2/16に発売開始。これのみ999円で次号以降は1998円といういつもの流れ)
画像1
内容は円谷プロの"ウルトラマン"シリーズを除いたメジャーどころ(あくまでも特撮ファン的にはという意味で( ̄。 ̄;))16番組を一冊当たり2作品2話ずつ計4エピソードのペースで全話収録していくという物。最終的には122号までが刊行予定とのこと。

そのタイトルだけを並べるとざっと以下のラインナップになっている。

「ウルトラQ」※
「快獣ブースカ」※
「マイティジャック」
「戦え!マイティジャック」
「ウルトラファイト」
「怪奇大作戦」※
「ミラーマン」※
「レッドマン」
「緊急指令10-4-10-10」
「ファイヤーマン」
「ジャンボーグA」※
「猿の軍団」
「恐竜探検隊ボーンフリー」※
「恐竜大戦争アイゼンボーグ」
「恐竜戦隊コセイドン」
「スターウルフ」

だいたいはCS放送時に録画済みだったり番組によってはDVDで持ってるヤツもあるとはいうものの、こうしてパッケージソフトとして大量の番組が廉価販売されるというのは、やはり食指が湧いてしまう物なのである。とりあえず様子見で創刊号だけは買ってみようかなー、などと考えてもいたのだけれども、その矢先huluの配信予定が目に留まり、まるでこのシリーズに合わせたかのようなプログラムが用意されていたためか思わず買うのを躊躇してしまったのだった(しかし「ウルトラファイト」のDVDがもらえるという特典だけはちょっと魅力的ではあるなあ・・・)

IMG_1131.jpg右画像→は今日現在で視聴可能なソレ関係の番組だが、このひと月でなんとデアゴで発売予定の16番組中5本(「快獣ブースカ」「ミラーマン」「怪奇大作戦」「ボーンフリー」「ジャンボーグA」)が配信スタートとなっていたのである。そして画像には写っていないが「ウルトラQ」の配信も以前からされているので現状トータルは六本になる(上記リスト※マーク)

特に確証があるわけではないが、或いは円谷プロの方(もしくは親会社の意向)で各所に放送権をばらまいているのかなと勝手に想像してみたりもするのだけど、この調子だと残りの10本がhuluにやってくるのは時間の問題かもしれない(そういえば来月からはCSファミリー劇場で「ウルトラマン」デジタルリマスター版の週一放送が始まるらしいし)

そうなれば自分としては願ったり叶ったり。だいたい以前はこの手のトクサツものを録画したとしても、一度ディスクに焼いてしまえばよっぽど好きなエピソードでもない限り、直ぐに見返したりすることは殆どしなかった。ある種「保存した」という時点で自己完結した満足感に浸っており、肝心な本編をじっくり鑑賞しようという意欲はあまり起きなかったのだった。

それがこうした配信形式で作品を見るようになると意外にじっくり見てしまうと傾向があって、たとえば「怪奇大作戦」にしろ「ミラーマン」にしろ、始まったばかりの「ジャンボーグA」(主人公・立花ナオキの義理の姉(桜田千枝子)が無意味に色気ムンムンなのが良いのだよ)にしろ見出すと3~4話程度はそのまま最後まで見てしまうケースが多いのである。これはたぶん場所を選ばない鑑賞が可能になっていることで自宅以外でも職場や外出時の暇なときにスマホやタブレットでちょいと再生できてしまう手軽さや、1エピソードが25分という短さもあり時間つぶしにちょうど良いというのがあってのことだと思うのである(映画1本丸々だとなかなかこうはいかない)

おかげで最近は何を見るにしてもディスクを引っ張り出してきてプレイヤーで再生するという一連の動作が煩わしく感じて仕方が無いのだ(←典型的な文明の利器に溺れて退化していくダメ人間の姿( ̄▽ ̄;))「怪奇大作戦」をhuluで見たときなんか全話をいったんサムネイルで表示させて、ムフフあれも見るのだコレも見るのだ的な行儀の悪いつまみ食い視聴をさんざん楽しんだ後リモコン一つで別の番組(このときは「ミラーマン」に切り替えたはず)にすぱっと切り替わるあの楽なこと楽なこと。あんな快楽(?)を覚えてしまうとなかなか元には戻れないなと少し心配にもなってくるよなー・・・( ̄。 ̄;)

それで正直「ボーンフリー」含めた恐竜シリーズはどうでも良いと思っているのだが(__;)それ以外はどんどん増えていってもらいたいし、デアゴ版には入っていない「チビラくん」や「プロレスの星アステカイザー」あたりも追加配信してくれると嬉しい。あとは「トリプルファイター」も忘れずに。


Category: ◆Indies Cinema Paradise=自主映画四方山話  

スピーチとスカートは短い方がいいと申しますが

11111.jpgこの三連休を挟んで我が徳島では「徳島国際短編映画祭」いうイベントが開催されていた(3/18-3/20)

なんでもこうした大規模な国際短編映画祭としては西日本で初の試みだそうで、だったらどうしてもっと各所で前宣伝をしなかったのかと思うのだが(私がこれを知ったのもけっこう直近になってからの話。もっと早く知ってたらいろんなところで告知したかったのに)私はなんとか二日目の19日に都合を付けて観に行くことが出来たのだった。

企画のきっかけになっていたのは徳島県が掲げている「vs東京」という田舎モンの都会コンプレックス丸出しな共通コンセプトで(コレは地元民のひとりとしてはひじょーに気恥ずかしいものだと思っている。なぜ今になって東京を意識しなければならないのか?対決姿勢を打ち出していったいなんのメリットがあるのか?また、どれだけ煽ったところで東京の方はなんとも感じてくれないアホな片思いみたいなまつりごとを今後どう展開していくのか?と納得できる要素が一つも無いのだよ。我が輩は東京を目指してそこに並ぶことを目標にするより、むしろ徳島でしか為しえないオンリーワンなローカルならではの魅力を追求した方が良いのではないかと言いたいのだ)おそらくは文化方面施策の一環としてエントリーされたのではないかと思うのである。

で、映画祭自体は北海道の方で2006年から開催されている「札幌国際短編映画祭」と連携し、今回は協賛という形で協力体制を取っているという話でもあった。メイン会場である"あわぎんホール"を軸にしていろんな国のショートムービーを上映し、中では小中学生向けのワークショップをやってみたり、少し離れた場所にあるufoシネマではアニメーションの短編上映があったりと、なかなかコンパクトに纏まったものとなっていた。

あわぎんホールの上映では大小二つのホールを使い主要作品はほとんど大ホールの方で流され、徳島出身の監督たちが撮った自主製作映画は小ホールの方でかかることになっており、私はそちらの「徳島ショートムービーⅠ」と銘打たれたプログラムだけを見てきたのだけれども、とりあえずそれらの簡単な感想を書いておこうかと思っている(他の短編は今後何かの形で鑑賞可能な気がしたが、こっちはそう見る機会もないだろうと言うことで。各作品の概要については下記画像を参照)

222222.jpg1.「Fantasme」(監督/清水章太)・・・全編が白日夢風に繰り広げられる"徳島県西部のPV"とでも言いたくなるようなイメージビデオ。

おおっという映像表現やカット割りで唸るような物はナニもないありきたりな短編ではあるけれども、自分も何度か現場に行ったことがあるあのへんのとんでもない秘境ぶり(今すぐ「大怪獣バラン」の舞台に使えそうなレベル)というのを思い出すと(__;)よくこれだけ綺麗なビジュアルに処理できたなと、そこは感心できる要素だったと思うのである。たぶん知らない人がコレを見たらちょっとココ行ってみたいなと思わせる効果があることだろう。

2.「一匹の親分-マタタビ地獄篇-」(監督/小川岳志)・・・東映でディレクターをしている小川監督が太秦のスケジュールの隙間を利用して二日間で撮り上げたという緩い時代劇アクション。僕はこういうのが好きなので( ̄。 ̄;)けっこう楽しんでしまったのだが客席のリアクションは案外鈍く、どう反応して良いのか困っているような感じでもあったかな。

敢えてツッコミを入れるならもう殆ど"出オチ"映画になっているわけで、これを20分の尺で仕上げたのは少々長かった気はする。ただ、立ち回りのところを「猫の爪」「鰹節の短剣」で見せ場にしたのは旨いなと思えたし不満らしい不満といえばそれくらい。

3.「ゆれもせで」(監督/川原康臣)・・・個人的に応援している川原監督の2011年度作品。震災テーマの映画としてこういうアプローチは珍しいというか、他に類を見ないんじゃないかと思わせる意外性溢れた不思議な短編。

この人の過去作では主にロケの風景(どうしてこんなに淡い水彩画みたいな色の絵が撮れるのかというカメラ/編集センス)が魅力的だったのだけれども本作は室内での話なのでそれはなく、代わりにもう一つの特徴でもある(と、我が輩は思っている)男と女の「心の棘の毟り合い」がリアルに展開されていて、そこは濃厚に良さが出ていたと思うのである。

4.「奇跡は空から降ってくる」(監督/明石知幸)・・・特に説明はなかったのだが本作は10年くらい前に別企画で作られた作品らしく、主演がブレイク直後の山田優だったりとこの枠の上映としては今見たら豪華な感じがした(ほかでも相手役が劇場版「仮面ライダーアギト」でG4を演っていた唐渡亮、共演女優も街田しおんとか最近よく見る顔もちらほら登場する)

ハッキリ言ってそんなに面白い話ではなかったけど(HD撮影じゃないのか画面がザラついてかなり見辛かったのもあるが)こういうベタも一本くらい混ざってて良いんじゃないかと思ってしまった。これはひとえに子役(清水萌々子。「誰も知らない」の次女役で有名)の安定感ある芝居のおかげ。

5.「夕暮れの帰り道」(監督/井坂聡)・・・監督の井坂氏は徳島出身ではないけれども、プロデューサーの山口敏太郎が徳島出身という縁で(なんと我が輩と同級生で城南高校出身だとか。高校は違うが城南とウチの学校は交流があったので或いは当時ニアミスした可能性はあるかも)この作品を出品することになったそうだ。元々これは柳ヶ瀬のお化け屋敷に使用する映像として作られたものだそうで、なるほど通常のホラー映画と違ってやたら主観映像が多いのも頷けるという作り(自分がそこを歩いている感覚に浸れる見せ方)

本編に登場するカラコン入れただけの口裂け女もどきはまるっきり怖くないのだが( ̄▽ ̄;) その道中に写る無人のシャッター商店街やビルの廃墟、誰も歩いていない日没直前の狭い路地といった現実の風景が(カラー調整で色を落としただけなのに)なんだか気持ち悪くて怖いのである。この辺のロケ地選定の旨さはホラームードをかなり上げることができており、たぶんこういうホールじゃなくてお化け屋敷の中で見たら所々で「ひょえっ」と悲鳴の一つもあげていたことだろう(>o<)

と、いうことでこの日はこの5本しか見ることが出来なかったが、大小どちらのホールも来場者は多かったし(なにせ無料)概ね良い雰囲気で進行されていたので、これなら第2回の開催も期待できるかもしれないと思っている。

来年もしこの映画祭を徳島でやるのなら、もっとメディア展開を手広くやってプログラムによっては(たとえば役者のトークショートか)有料にしても良いんじゃないかと思うので、今後も根気よく続けて徳島の名物企画になっていくことを願いたい。

Category: ◆テレビ・ストーカーSeason2=いろんなTV番組を見た話  

ふるさとは地球

この一月ほどの間にマニアックなドキュメンタリー(一部バラエティ)を三本ほど見たので備忘録として記す。

「「時代」と闘った男~脚本家・佐々木守のメッセージ」・・・2/19 BSプレミアムで放送

IMG_1118.jpg当初この番組は1月にNHK地方局だけでオンエアがあったそうで、その後の評判が良かったのかBSでも流れることになったらしい。

中身は主に60-70年代の映画・テレビで大活躍された脚本家/佐々木守さんの事を取り上げた内容になっているのだが、既に故人となって10年がたち、どの話も推測(彼はきっとこういうことを思っていたのでは、みたいな)でしかないのは仕方が無いこととはいえ、個人的にはその部分が少々物足りなかったように思っている。

いちばん余計だなと感じたのは「ウルトラマン・正義の哲学」で知られる神谷和宏氏が教鞭を執っておられる中学校での授業の様子を紹介したパート。佐々木さんが脚本を書いた「ウルトラマン第23話"故郷は地球"」を取り上げて生徒たちに感想を求めているシーンが収められていたところだが、あれを以て現代の子供たちにも佐々木さんの思い(テーマや作風のことをここでは長々と書かないけど)が届くのでは、という流れにしようとしたのは失敗だったと思うのである。

そもそも授業中に、しかも先生のシュミを押し付けられたような空間の中で子供たちから素直なリアクションなど帰ってくるはずも無く(特撮大好きだった中坊時代の自分がもし同じ環境にいたら、他の子たちの手前たぶん肩身狭く感じたんじゃ無いかと想像してしまうのだ←自分は名作だと思っているエピソードでも門外漢の子らからしたら「しょせんガキ向けカイジューもの」「オタクのおつきあいかよ」で済まされると思うし、後からそれを揶揄されて辛い気分になってしまうかもしれないわけで)誰一人生き生きと感想を語る子がいなかったことからしてもそれは明らかだと思ってしまったのだった(好き嫌いもあるけど義務教育にサブカルを絡めるやり方は私なら好感を持たない)

逆に良かったのは佐々木さんの生前住んでおられた石川県の仕事場(林の中の一軒家という風情のとても良い所)が今もそのまま残されており、その中を見せてくれたこと。氏のご家族が定期的に訪れて遺稿や所持していた資料の整理をされていて、ファンの一人としたら「佐々木守記念館」みたいなものをここに建ててもらえないかと期待してしまった。また佐々木さんの生前残した講演会の肉声や、創作に対する思いを綴ったノートの紹介等、そこは初めて見聞きするものばかりですべての言葉を聞き入ってしまう所でもあった。

IMG_1117.jpgそのなかで一番印象に残ったのは80年代に入りドラマの主流がどんどん現実的なモノにシフトしてきて、それまで佐々木さんが書いていた「アイアンキング」「シルバー仮面」と言ったトリッキーなヒーローモノや「赤いシリーズ」のようにあり得ない設定のドラマが少しずつ受け入れられなくなっていく中、それでも信念を変えずドラマとはこうだ!と強く語っていたのが(右写真参照)本当にオトコマエで、番組タイトルの通り時代に迎合することを嫌い自分の書きたいと思うことだけを書き続けたその姿勢はまさに「闘う脚本家」と言えるものだったと思うのである。

そこいらの纏め方がとても良かっただけに、45分という時間はあまりにも短かったなと思ったし、他にもたくさんある佐々木さんの個性的な作品群も紹介しながら、氏個人をもっと深く掘り下げた番組を90分くらいでやってくれないかと、これを見終わった後でNHKにリクエストメールをしようかと真剣に考えたほどである。

※この番組のことはお仲間であるびょうせいさんもブログに感想を書いておられます。


「ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~善か?悪か?時代に吠える怪獣王 ゴジラ」・・・3/9 BSプレミアムで放送(なんと3/15の今日、再放送があったそうだ。知ってたら一日早くこの記事書いたのに・・・)

IMG_1115.jpg毎回特定の人物を取り上げて、岡田准一がゲストとともにその人の人物像を解き明かしていこうという番組だが、最終回のこの日はまさかまさかのゴジラであった( ̄。 ̄;)

←この岡田がゴジラを語ることの違和感(サブカルと縁遠い人というイメージがあるので)がスゴいわ(゜Д゜;) いっそ「シン・ゴジラ」の続編にも出てくれたらええのに・・・

呼ばれたゲストは評論家の宇野常寛(私はこの人のことをよく知らない)そしてゴジラ映画に縁のある俳優、佐野史郎と釈由美子。

内容はゴジラを単体キャラだけではなく、あくまでも社会現象と捉えシリーズが時代とともにどう変遷していったのかをフォローしながら本質を探ろうというモノであったように思う。

どちらかというと我が輩みたいな昭和怪獣特撮村の住人が喜ぶようなマニアックな内容ではなく、世間一般の人に対するアプローチが前面に出ている感じがしてよく言えばライトでわかりやすい構成だった。

IMG_1116.jpgインタビュー映像に出てきた宝田明や渡辺謙、そしてギャレス・エドワーズ監督なんかは一昨年のNHK特番で使われたものの流用だし、あくまでも怪獣映画入門編と言った体の作りになっていたようである。

面白かったのはスタジオトーク部分でゴジラ・フリークの佐野史郎はともかく、釈由美子が意外に語る人だなというのが新鮮だったこと(°°;) 

考えてみたらこの人テレビで見たのも久しぶりだったけど、グラビアやってた頃の面影はすっかり無くなって今回は綺麗な論客さんに見えたな(そしてちょっと痩せすぎ。あの肉感ボディは何処に置いてきたのか)

まあ特に結論が出るようなテーマではないから(^_^;) こうして不定期にNHKがゴジラを取り上げてくれるだけでも結構なこと。

これでご新規さんの怪獣ファンが増えてくれたら言うことはないですわね。


「特別番組・みんな「赤影」が好きだった」・・・3/6 CS時代劇専門チャンネルで無料放送

IMG_1119.jpg同局では三月から「仮面の忍者・赤影」の放送がスタートすることになり、それを鬼念ではなく記念して(「赤影」知らない人には通じないダジャレですわ( ̄▽ ̄;))の特別番組

主役三人の中で唯一の生存者である(__;)青影役・金子吉延さん(61歳になるらしいけど実際の年齢より老けて見えたなあ・・・)をメインゲストに招き撮影裏話をみうらじゅんショッカーO野が聞いていくというもの。

前半はワクワクしたけど後半はわりとどうでもいいオッサン忍者写真撮影大会になってしまい( ̄。 ̄;) 取り立てて良い番組というわけではなかったものの、当時現場にいた金子さんの生の声というかエピソードトークがなかなか楽しくて(たぶんトークショーなんかで何度も語ったネタとは思うのだけれども)そこだけでも見て良かったなと(当時金子さんは撮影所に近い京都の小学校へ転校してきたとか。同じ時期京都に住んでいたみうらじゅんはその噂を聞きつけて金子さんを見るためだけに自分の学校をサボり、金子さんが通っているはずの学校で待ち伏せしていたそうだ)

「赤影」というと本放送は1歳の時なので我が輩などはまったく記憶にないが、子供の頃関西テレビ夕方の再放送で数え切れないくらいの回数を見ている(あれをヘビーローテーションというのだろうな。真面目な話10回程度はリピートがあったはず)あの時代考証など無きに等しく荒唐無稽でムチャクチャな話を再放送のたびに毎回喜々として見ていたし、特撮だ何だとジャンルを絞らなくとも大好きなテレビ番組に必ず入ってくる作品でもあったのである(音楽がまた良いのだよ)

全話DVDを持っているけどしばらく見返してもなかったので、この機会にどれか(全4部あるうちのひとつ)を甲羅干ししようと思っているが、ガキの頃は怪忍獣の出てくる三部の根来編と四部の魔風編が好きだったけど、たぶん今なら一部と二部の方を面白いと感じることだろう(見るならきっと卍等編になるだろうなあ・・・)

ちなみに今回のこの三本はどれもそれなりに楽しかったのでBlu-rayに保存済み。


Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

沼底へ沈み込む前に引き上げろ

最近自宅で見た映画のはなし。もう何本かあったと思うけどとりあえず覚えてるヤツだけをピックアップ。


「NY心霊捜査官」・・・これはいつの放送か忘れたけどたぶん昨年スターチャンネルでオンエアがあった時の録画。なんと我が輩録っていたことをすっかり忘れていて、お仲間のひとりであるK@zumiさんのブログにお邪魔したとき同作のレビューがあったのを読み「うん?なんかデ・ジャヴ感があるぞ」と思い確認したらHDDに残っていたという始末だったのだ(なんで忘れるかな~・・・(;´Д`))

その思い出した勢いのまま鑑賞したが、サイキック能力を持った捜査官の話だと勝手に思っていたので(アリソン・デュボアみたいな)この展開は少々意外(それらしい力を持ってはいるがソレをどう扱ったらいいのかわからない刑事が頼りない神父のアシストを経て事件を解決しようとするある種のバディ物でもある)残念ながら彼らコンビの魅力があまり感じられず二人とも印象には残らないのだが、オカルト的事象が発生する場面はどこもかしこもけっこうリアルに作り込まれていて恐ろしく、そこはかなり良く出来ていた。



「小さき勇者たち/ガメラ」・・・huluで配信されていたのを見た。特撮大好きな私だが、実はガメラシリーズで本作だけは唯一未見の映画だったのである。公開当時どうして観に行かなかったのかもはや覚えてはいないが、どこかで平成ガメラは「Ⅲ」で完結したという決めつけが自分の中にあったのかもしれないな。

前半はまったく怪獣映画の臭いがしないジュブナイルを見ているようで(少し「遠い海から来たCoo」を思わせる)終盤の怪獣対決も特撮場面は良いのだが新怪獣のジーダスがちっとも強そうに見えないのが物足りない。しかも見せ場の一つとなり得る自衛隊の攻撃が殆ど描かれないのもどういう理由があってのことか理解できず。これは本来ならウルトラQ「育てよカメ」の路線で行くべき映画だと思ったし、それと今活躍中の夏帆(当時15歳)が美少女ぶりを発揮しているのが素晴らしいので、なんでこの子を主役にしなかったのかとも思ってしまった。



「武器人間」・・・Netflixで配信中なのを見た。この数年いろんな人が絶賛(そして嘲笑(^_^;))するのを見聞きしていつか見なければ!と思っていた映画なのだが、こういう形(ネット配信)で会えるとは想定外。

映画の流れは簡単に言うと「ブレアウィッチ・プロジェクト」や「食人族」のような"持ち帰ったフィルムに収められていた惨劇映像"と言う体のPOVパターン(ファウンド・フッテージとも言う)で構成された物。この映画で言うと第二次大戦終戦間近にソ連の偵察部隊がナチスの秘密基地に潜入するのを同行していた記録係のカメラマンが撮影していく形でストーリーが進行していく。

こうした映像スタイルはじめ用意された設定やお話自体は特に目新しくもないのだけれども、中盤から出現するまさにタイトルに偽りなしな"武器人間"(原題の「Frankenstein's Army(←これだけでネタバレになりそう)」もけっこうカッコいいのだが)たちの姿が凄まじくユニークで、それだけで我が輩はこの映画見てヨカッタナアと軽く感動していたのだった(ホンマかいな( ̄。 ̄;))

もうどいつもこいつも見た目が「イナズマンF」に出てくるデスパー軍団のサイボーグみたいで、先ずそのデザインセンスに石ノ森章太郎テイストを感じてしまったのである(ぱっと見ただけだけどサデスパーみたいなのがいたり、ドリルデスパーボイラーデスパー風のもいたしデザイナーの人はかなりそれらを参考にしたのではないかと邪推してしまったほど)

前半は戦地の小隊もの(テレビドラマの「コンバット」みたいな)を見ているような雰囲気があったのだが、武器人間たちが登場後は良い意味でお祭り騒ぎ(?)となり、血と臓物だらけのハイテンション・エログロ・ショーへ突入していくのがおもしろいのだ。しかもその勢いは映画が終わるまで一切スピードダウンせず駆け抜けた感があるので、この内容でそんなことを書くのもおかしいが、なんだかよくわからない爽快感があるのも私は否定できなかったのである。

また、小隊メンバーのキャラ付けもアタマと終わりじゃみんな別人みたいな扱いになっており( ̄。 ̄;) その変貌ぶりを見ていくのもなかなか楽しい(そして意外と言っては失礼だけど、この映画にはちゃんとしたオチがあり、ここがけっこう笑えるのだ)ともかく久方ぶりにガチャガチャした力任せのホラー映画を見たという気がして我が輩はたいへん満足している(ただし他人様に勧めるときは少し躊躇する映画でもあるなと)

あとは何を見たか思い出したらまた感想書いておこう。それと寝る前にもう一回HDDレコーダーの中身確認しといた方がいいかもしれんな(°°;)

 

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