You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

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Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

伽椰子なんかひとひねり、腐った井戸水を飲んでるからね、からよ、からさ?

少し前仕事の帰りに「貞子vs伽椰子」「クリーピー/偽りの隣人」(それにしてもなんて説明くさいタイトルなんだろう(__;))を2本立てで見てきた。ジメジメした梅雨のまっただ中わざわざなんでこんな組み合わせの映画を続けて見るの?と言われそうだが、平日に映画のハシゴをするチャンスはプロ野球交流戦が終わってインターミッションに入った今しかないと思い(野球と映画を両方好きな人間にはよくある問題なのだよ)飛び込みで入ったところ時間的にこの二本がちょうど良かったのである。期待通り客は少なくて貸し切りみたいな気分だったけど、こういうコワイ系を見るときは広くて暗い空間にぽつねんと居ること自体にゾクッと感じる事もあり、恐怖対感度をアップするには好都合。そんなわけで以下感想も二本立て。

「貞子対伽椰子」

 

上映が終わるまで少ない客席(それでも20人くらいはいたかな)から「ひゃっ(>_<)」みたいな悲鳴は一切上がらず、ほぼ苦笑と小笑いの反応ばかりと言うことだけでコレがどういう映画だったかがわかる。そもそもこのJホラー界の二大スターについては既に存在がアイコン化しちゃってて、もう何をどうしようが今では映画の中で全然怖く感じることができないのね。なのでこの映画が何のジャンルに属するのかと聞かれたらもはやホラーのそれではなく、どちらかと言えば「妖怪大戦争」や「ゲゲケの鬼太郎」のような妖怪/モンスター映画として楽しむべきではないかと思うのである。

考えてみれば我が輩各の主演作で鑑賞済みなのは「呪怨」が三作(栗山千明が出ていたビデオ版と奥菜恵の劇場版一作目、及びハリウッドリメイク版一作目)同じく「リング」も三作(貞子が巨乳だったテレビ版と劇場版一作目+ハリウッドリメイクの一作目。「リング〇バースデイ」は録画済みテープを途中から上書きしてしまって半分しか見られなかった・・・(;´Д`))だけだったので概要しか理解はしてなかったけど、特にオリジナルとの繋がりはない映画だったので無理に過去作を見ておく必要はないはずだ。

で、このタイトルを聞いた瞬間私のような特撮ファンであればおそらく真っ先に「キングコング対ゴジラ」を連想することだろう。

「ねー、貞子と伽耶子どっちが強い?」
「買った!そのアイディア!・・・「貞子vs伽耶子」!」

と、企画の段階でそんな会話が交わされていたのではと思わず勘繰ったし、二つの脅威に対する人間側の対抗策が「両雄並び立たず、双方共倒れが狙いです」になるのはそのまんまだったしね( ̄。 ̄;)←安藤政信扮する謎のイケメンエクソシストが「バケモンにはバケモンを当てるんだ!」と言った場面で館内この日最大の苦笑が発生。それでキンゴジじゃないけど最終対決まで持って行くのに時間節約の問題もあるため若干のルール変更があり、貞子側は呪いのビデオを見たら即コールバックの電話がかかってきて(しかし出前の確認連絡じゃないんだから(__;))その人の「死」が二日後に確定するというもの。

以前であればビデオを見て一週間以内に誰かへテープを手渡してその人がそれを見れば呪いから逃れられた筈だが、この映画の中ではその辺が曖昧(結局貞子を倒さないと解決しないという流れに持って行くための方策ではある)一方伽椰子と俊夫の呪怨タッグチームは舞台設定がいつも通りのパターンではあるものの、あんまり引っ張らずにどんどん姿を現すのは貞子と同様。

それで最後は例の井戸らしきものを挟んで二人(二匹?)の怪物が戦うわけだけど、オチの場面では我が輩地味にウケてまった(^0^;)(館内では数人の方が爆笑していたが)あんなやけくそな終わり方もアリだなと。あと聖飢魔IIが唄うエンディングテーマ「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」を気に入ったので覚えたら今度カラオケで唄ってみよう。


「クリーピー/偽りの隣人」

 

こちらは大真面目なサスペンススリラーと思っていたが途中からちょっと風向きが変わっていく。見ていると状況設定やキャラ付けに穴がありすぎてそこかしこで「え?え?おかしいやん」と思わせるような矛盾が大量発生しているものの、全体の雰囲気が完全にホラー映画の空気になっていて「貞子vs伽椰子」の何倍も恐ろしい場面が続出していたのだった(たとえば一目でわかる特徴だと照明の使い方が見事だったし、陰影のコントラストだけで「うわ、コワ!(×_×)」と思わせるのはたいしたもの。この辺は黒沢清監督お手の物のホラー感覚)

そしてたまたまだろうけどこの日見た映画はどちらも実際の本編内容とジャンルイメージが合致しないという共通点(ホラーの筈の「貞子vs伽椰子」→実は怪獣映画。サスペンス映画の筈の「クリーピー」→実は白日夢風のホラー映画と言ったような)を持っていたのも偶然の連鎖。

入り口は普通の犯罪ドラマの作りだが途中から一風変わった不思議なサイコホラーに転がっていくのが私はなかなか面白かったと思っている。純粋な推理物が好きな人には物足りないかもしれないがシュールな恐怖映像系が好きな人ならたぶん満足できる内容と言えるのでは(ひょっとしたら原作はもっとちゃんとした推理小説かもしれないので週末買ってきて読むつもり)

それからこれは言っても仕方のない話だと思うのだけど、主演の西島秀俊はともかくとして香川照之の役をもっと無名のあまり知られてない俳優さんでやった方がさらに怖くて気持ち悪い"厭度"がアップしていたような気もする(香川照之はめっちゃ上手いのでこの役もハマってるんだけど、もうひとつ意外性を感じないところもあって)

そんなわけで今回は二本とも大当たりとまでは行かないが、それなりに楽しい出来の映画だったと言えましょう(たぶん入場料分は元取ってるはず)
Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

シンは心より出でて真より新しい

「シン・ゴジラ」の公開までついに一月を切り、我々特撮好き界隈では少しずつ歓迎ムード(そして若干の不安感も( ̄。 ̄;))が膨らみつつある昨今、今日は自分のための備忘録としてそれ(ゴジラ/特撮)関係の話を諸々。




まずテレビのオンエア及びネット配信について私が把握している情報を羅列してみた(本その他はまだ一冊も買ってないので後日あらためて)

○すべてBSプレミアムでの放送予定

・「ゴジラvsビオランテ」 7/4(月) 午後9:00〜10:45
・「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」 7/5(火) 午後9:00~10:31
・「大巨獣ガッパ」 7/8(金)午後1:00~2:25
・「ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版」 7/19(火) 午後9:00~10:37
・「モスラ対ゴジラ」 7/26(火) 午後9:00~10:30

・「アナザーストーリー運命の分岐点/ウルトラセブン伝説」7/6(水) 午後9:00~10:00
・「祝ウルトラマン50乱入LIVE!怪獣大感謝祭」 7/9(土) 午後8:00~11:00
・「ニッポン特撮遺産/70年代テレビヒーロー総登場」 7/16(土) 午後7:30~9:00

○すべてBS日本映画専門チャンネルでの放送予定

・「ゴジラVSモスラ」 7/3(日)ほか
・「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」 7/7(木)ほか
・「キングコング対ゴジラ<完全版>4Kデジタルリマスター」 7/14(木)ほか
・「モスラ対ゴジラ」 7/21(木)ほか
・「ゴジラ(1954年)<デジタルリマスター版>」 7/28(木)ほか
・「ゴジラVSキングギドラ」 7/29(金) 午前8:40~ ※当日放送のみ
・「三大怪獣 地球最大の決戦」 7/29(金) 午前11:05~ ※当日放送のみ
・「ゴジラ対メカゴジラ」 7/29(金) 午後1:20~ ※当日放送のみ

・「巨神兵東京に現わる劇場版」7/28(木)ほか

・「24時間まるごと・祝!シン・ゴジラ」 7/28(木) 午後7:00~7/29(金)午後10:00(上記プログラム一部含む)

huluにてゴジラ全作配信スタート

・7/1(金)から一日一本ずつ追加配信。「ゴジラ(54)」から「ゴジラFINALWARS」までの計二八作。

こうして並べてみると「ガッパ」だけ異質な印象があるが、これ確か去年も同局で放送があったはずなので今年は「ギララ」に変えてくれても面白かったんだけど。また7/9放送予定の「祝ウルトラマン50乱入LIVE!怪獣大感謝祭」は先日中間発表があり、このような結果に落ち着いた(エピソード投票の中間発表はこちら

私が投票した回・怪獣は残念ながら選から漏れてしまったが、今にして思えば純粋に五〇周年を祝うのなら「ウルトラQ」と「ウルトラマン」だけに特化した番組作りにしても良かったような気はする。幅を「レオ」まで拡げたせいで少し票がばらけてしまったし限定した2番組だけなら怪獣のエントリーを全員にできたのにと思うとちょっと勿体ない気分(意外とゼミやリリーにも票が集まったかもしれないのに・・・)

それから「アナザーストーリー」でセブンが取り上げられるとは思ってなかったのでちょっと楽しみ。どうせなら真木よう子にはウルトラ警備隊の隊員服を着て出てもらいたい。

DVD関連では7/12に講談社からこういうものも発売になるそうだ。

○「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」

ゴジラシリーズのDVDは既に何度も発売されており、今更と言う感もあるのだけれども紹介記事を読むとなかなか付録が豪華だしラインナップの中には「流星人間ゾーン」のゴジラ登場編も収録されている。

また今までソフト化されたことがあるのかどうかは知らないのだが特典映像の中には「行け!ゴッドマン」のゴジラ対ガバラ、そして「ゴジラアイランド」も収められているそうだ。

隔週火曜日の発売で全五一巻の予定。中にはゴジラ以外の「モスラ」シリーズも全作ラインナップに含まれていた。とりあえず特典だけでも見てみたいので創刊号は買ってみるつもりだ(例によって創刊号だけは890円と安いので(^_^;))

こうしていろんなメディアでゴジラが取り上げられるのを楽しみつつも、今年の夏が2年前の「GODZILLA」公開時のような"ゴジラの夏"になれば良いなと今は切望しているところである。


Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

いやんばっかり~ん・・

タイトルは林家木久扇(と、言っても我が輩この名前だとピンと来ないので"木久蔵"とも書いておく)師匠の声で読むべし(このしょーもないダジャレの元歌探したらyoutubeにアップされてたよ( ̄▽ ̄;)ココってほんまになんでもありますなー・・・)

そんなわけで先日のレディースデーに妻を伴い「デッドプール」を見てきた。平日だったのでレイトまで待てず(終了が0時近くなると次の日の仕事がしんどいのよ~(__;))我が輩のみ通常料金で計2600円を払い19時から鑑賞(ちなみに2D吹き替え版)

 

同じマーベルヒーロー映画でもX-MEN系の方は見たり見なかったりで(本作や原作コミックとは異なった設定でDPの登場する「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」は見ている。ちなみに演者だけはどちらもライアン・レイノルズ)時系列もよくわかって無いところもあったためかそれほど力を入れて見に来たわけでは無かったのだが、ハッキリ言って少し前に見た「シビルウォー」より我が輩はこっちの方が面白い映画だと思ってしまったのだった。

最初は吹き替えで見ていたせいもあったのか、なんとなくあざとい台詞多いしコイツあんまり好きになれそうなキャラじゃ無いな~と(今にして思えばこれも計算尽くでそういう演出をしていたのだろうが、まんまとそれに引っかかってしまった( ̄。 ̄;))思っていたのだけれども、いちいち鬱陶しいと感じていた冒頭10分程度の会話シーンが後になにればなるほど旨くストーリーに繋がっていき、我々客側の視聴生理としては実に心地よい気分へと転化していたのである(そしてそれは終幕まで維持されている)

それまでこの映画に関しては聞こえてくる話がどちらかというと下ネタや残酷シーンもてんこ盛りの非主流派コメディ系ヒーロー映画であるという声が多く観に行く前は我が輩もそのつもりで心の準備をしていたのだが、そう思わせておいてアニハカランヤこれが途中からは実にしっかりとした、所謂"アンチヒーロー映画"の王道を行っている作りになっているのに物凄く感心したのであった(先に書いたコメディ/下ネタ/残酷といった要素は多分にあるが決してそれだけでは終わっていない)

本作はむしろ映画ではなく13回くらいのテレビシリーズのパイロット版とシーズンフィナーレを一緒に見ているような感覚というか(喩えて言えば2話から12話まではダイジェスト言う感じ)強引なツカミに引っ張られて困惑しているウチに主要登場人たちを魅力的だと感じるようになってしまい、気がつけば「ハマった」状態へと陥っているワケなのである(←海外ドラマ好きな人のよくある反応。我が輩などはこの映画に出てきた登場人物で嫌いなヤツを探すのが難しいくらい誰も彼もを気に入っているのだよ。助っ人X-MENのふたりコロッサス(説教臭くて強いのか弱いのかよくワカラン所や、敵であるエンジェル・ダストの片乳見ただけで狼狽えたりするのがおかしい(^◇^;))とネガソニックも私は全然知らないキャラだったけど楽しい奴らだったし悪役連中も実に個性的)

そして何より最高だったのはなんと言ってもヒロイン/ヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンである。彼女は私が知る限りでは映画よりドラマの方を主戦場にしている女優さんというイメージがあって、我が輩は前からとても好きな女優さんの一人だったのだ(これまではどちらかというと綺麗だけどコワいおねいさんの役ばかりやっていたような印象があった。たとえばSFドラマ「ファイヤフライ」では宇宙船に搭乗する高級娼婦、リメイク版「V」では宇宙人の指揮官、或いは「メンタリスト」ではカネのためにどんどん男を殺していく超悪女だったりといった具合。近作ではわりと普通の役でも出てくるが「HOMELAND」「GOTHAM/ゴッサム」等出演作は目白押し。コレきっかけで映画出演も増えてくると嬉しい)

ブラジル出身らしくカラッとしたご陽気なエロスを常に身に纏い、きょーれつな目力に吸い寄せられそうな(そして吸い寄せらた挙げ句酷い目に遭わされるのではと感じさせる( ̄。 ̄;))言い方は悪いけど美しい故つい手に取ってしまう毒キノコのようなアブナイ魅力を持った女優さんだと私は思っているのである。ちなみに本作の中では裸にこそならないが(先に書いた「HOMELAND」の一回目で思いっきり脱いでるので興味あるスキモノの方はそちらをご覧ください)多くの場面でひじょ~にセクシーな衣装で登場するので、そこだけでも男性諸氏は満足できるはずだと断言しておきたい。

あと、この映画見た人ならほとんどの人が感じたことだと思うが台詞の中では他映画の小ネタやセルフパロディがやたらと語られる。これも最初はウザいなと思っていたが、途中からだんだん面白くなってくるから不思議(ライアン・レイノルズの自虐ネタが特に面白い(゜▽゜*))

また、エンディングテーマに用意されている曲がワム!の♪Careless Whisperだったのだけど(どうしてこの曲になるかは映画本編を見れば直ぐわかる)ここだけの話(?)我が輩けっこう感動しちゃって(T^T)じーんと来ていたのだよ。まさかアノ内容のコノ映画であんなに感動すると思ってなかったら自分でも驚いたなー・・・。ともかく本作は最近のヒーロー映画に少し食傷気味な人でもきっと楽しむことが出来る映画だったと私は思ってます。未見の方は上映時間も108分と短いんで(^_^;)気楽な気分で劇場へ行ってみてくださいませ。

   
Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

思い出は美しすぎて

一月もあるじゃないかと悠長に構えていたU-NEXTの有効期限があっという間にやってきてしまい( ̄。 ̄;)大慌てでお気に入り登録していた映画を深夜に二本鑑賞した。一本目は「ブルーバレンタイン」

検索中タイトルに聞き覚えがあるなと思ったら映画評論家・町山智浩さんの著書「トラウマ恋愛映画入門」で取り上げられていた一本だったのを思い出したのだった。映画の内容は一組みのカップルの出会いから結婚、離婚までの時間軸を行ったり来たりしながら綴っていく、なんともせつないお話(古くは「ゴッドファーザーPARTⅡ」、最近だと「LOST」のような「現在」と「数年前」が交互に描かれていく方式)

私はオトコなのでどうしても男性目線でしかこの映画を見ることが出来なかったのだが、夫であるディーン(ライアン・ゴズリング)が後に妻となるシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)と知り合った頃のシーンを見ていると彼は学や教養は無いがホントに良いやつでビジュアルも完全なるイケメン。そのうえ情にもろく仕事で知り合っただけの老人に必要以上の親切を施したり、付き合いだしたばかりのシンディが元彼の子供を妊娠したのを知った上で「一緒になろう」と告げるようなアツいオトコなのである(しかも元彼に殴られて大けがまで負わされたりもしたのに、堕胎を思いとどまらせてそのまま本当に彼女と結婚してしまった)ここだけを見たらどうしてこの結婚生活が破綻してしまうのか、これはもう妻側に問題があるとしか最初は思えて仕方がなかったのだった。

そして別れを描く結婚から6年後のパートになるとイケメンだったディーンは髪の毛が後退し( ̄。 ̄;)「なるべく家族と一緒にいたいから」という自分なりの理屈で半日だけ塗装工の仕事をしてそれ以外は家で過ごすという生活になっていた。特に説明はないが妻は看護師の仕事をしており寝る間もないほど忙しい日々を過ごしてはいるが生活に困窮しているわけではない。時間があれば忙しい妻に成り代わり娘の遊び相手を一生懸命してやる優しいパパであり、稼ぎはあまりないものの家族を第一に考える良き夫というのは6年前と何ら変わっていなかった。にもかかわらず妻の心は完全に夫から離れその生活から早く抜け出そうと考えて・・・

てな感じでドラマは動いていくのだけども、改めてオトコサイドでこの顛末を見ているとやはり妻の行動に対して納得はいかなかった。そもそも自分の子ではない娘を自分の子として愛し育てるために実の子以上に一緒にいる時間を作ろうとしていた彼の考えは尊いもので、それが間違っていたとは思えないのである。収入に不満があるなら妻から「こうしてほしい」と時間をかけて話し合えば良いし、そのうえシンディを妊娠させたあげくディーンを半死半生の目に遭わせたオトコと街のスーパーで再会したことを楽しそうに語る彼女の言動はなんて無神経な女だと思われても仕方がないんじゃないかとも思えたのだった。これどう見てもディーン悪くないじゃんって。

で、映画の中では当然シンディの過去も描かれていくのだが、彼女は極端に不仲な両親の元で育ち、特に父が母のことを召し使い以下の扱いしかしていないことに辟易としており家族、および男性という物に対してまったく希望を抱いてはいなかった。なので男性との交友も刹那的なセックスしかしてこなかったし妊娠したことで絶望により拍車がかかっていたのだが、その頃付き合いだしたディーンの優しさに触れて心が氷解し「この人なら・・・」と信じて結婚を決めたはずなのである。

しかし6年経ってみれば夫はなんの成長も無くただただトシ取って頭も禿げ上がり、毎日5歳の娘と同レベルで遊んでいる。自分は着実にスキルアップして上司にも認められステップアップしようとしているのにどうして夫は進歩しないのかというジレンマが彼を「優しくて素敵なディーン」ではなく「成長のないガキおやじ」としてしか見られなくなってきたのだろうと思うのだ(だから昔を思い出させようとディーンが一生懸命ムード作りをしても彼とのセックスには嫌悪しか感じない。この時点で既に彼女にとってディーンは「終わった男」になっていたのだろう)

しかも仕事で上司に認められたと思っていたのに実は彼女に気があったからと言う、遠巻きに不倫の誘いをされていた事がわかると生来彼女が持っていたオトコへの絶望感が吹き出すのを止めることは出来ず、心情的にもはやディーンとの結婚生活を続けるのは不可能となっていたわけで、ここまで見るとまーこの結果もしょうが無いのかな?と少しだけ納得も出来たのだった。

でもでも、やっぱりオトコとしてはこの結婚生活のきっかけってディーンの自己犠牲と心から彼女とお腹の中の子供を愛そうという想いから始まってるわけで、それって清水の舞台から飛び降りるくらい勇気のある尊い行動だったと思うんですわ。だから多少の貧乏が何だよ、オッサンになってどうしたよ、妻と娘をこんなに大事に思って何がアカンの??って我が輩はすごく言いたくなってしまったのね。

この映画見終わって感じたのはけっきょくオトコは後ろ向きで美化した過去ばかり見ているけど、オンナは立ち止まらないでずっと先を見ているんだなっていうことなんだろうなあ。それで今思い出したんだけど女性の逞しさ、オトコの女々しさという事で自分の話を書けば、若い頃お付き合いをしていた女性とひょんなことから別れ話になって、最後は彼女に大泣きされて関係が終わったことがあったのだけど、その後も何度か電話がかかってきて相談事もされたりしたので「ん?この子まだオレに未練があるのか??より戻した方がいいのかなー??」と完全に思い上がっていた数ヶ月後街でばったり彼女と出くわしたら思いっきり若い男と腕組んで歩いていたのだよ(;゜ロ゜) 

彼女は我が輩の顔(鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔だったはず(゜Д゜;))を見るなり満面の笑みで「ひさしぶりー、新しい彼女できた~??(^^)」と私の肩をばんばん叩いて爽やかに去って行ったのだが、やはり女の人にとって「終わった男」は通過点以外の何物でも無いと言うことなんだろう。きっとオトコはそれをループしちゃうからダメなんだろうねー(>_<)

ともかく映画の中でこんな生々しくも侘しい気分を感じるとはホントに思ってなかったけど、オトコにとっては心底切ない映画だと我が輩は強く思いました。奥さん、彼女のいる人はなるべく一人で見ることを推奨いたします。あー、それにしてもディーンがかわいそう・・・(;ω;)

と、書き殴ってみたら長くなったので二本目は次の記事で(「ホルテンさんのはじめての冒険」他になる予定)

 
Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

きれいな伯母さんは好きですか??>好きに決まっとるわい

1日のサービスデーに「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を見てきた。
 

だいたいのマーベル映画はフォローしているつもりだったけど「アントマン」を見ていなかったためにどうしてコイツがここに絡んできたのかイマイチ要領を得ない所はあったのだが、ヒーロー大集合お祭り映画と思えば十分楽しいものではなかったかと思っている。

しかしながら私はこの映画にどーも釈然としないところがあって、そのアントマン登場にしろスパイダーマン登場にしろヒーロー対決になっていく図式への「持って行き方」がなんとも雑というか荒っぽいというか、ムリヤリなこじつけ感がそうとうにあったような気がしているのである。

これが「アベンジャーズ」であればそういう疑問もあまり感じなかったと思うのだが、少なくともタイトルに「キャプテン・アメリカ」とある以上従来の単独ヒーロー主演シリーズとしてもっと深く切り込んだストーリーになって貰わないと困るわけで、せっかく前作「ウィンター・ソルジャー」でキャップvsヒドラという大河ドラマのような長いx2戦いを徹頭徹尾描きり「第一部完」という流れで終わっていたのだから今回はその続きをじっくりやるべきだったと僕個人は強く思っているのだよ。

記憶が戻ったパッキーとキャップとの邂逅やペギー/シャロンとのその後、そしてラムロウとの決着と腰据えて作ればいくらでも話し膨らませたはずだし、そこいらをもっと見たいとも思っていたのに今作ではその全てがさらーっと流されてしまった感じがして実に勿体ないとという気分になってしまったのである(おそらく「雑」と感じた要素の多くはそこから来ていたのかも)

そのへんをおざなりに処理された上でヒーローの存在は危険であるから(なんか「Mr.インクレディブル」みたいな設定になってきたな(__;))国連の管理下に入れ→誓約書にサインをする/しないでひたすら揉め続けるという顛末になっていくと物語としては完全にストップした状態(スタークの両親の件とか仕掛け人のジモ大佐(この小物感ががすごいのなんの(°°;)こんなヤツに翻弄されて皆なにやってんの?って気にもなったなー)の動きとか一応いろいろあるけど)であとは内輪の喧嘩をひたすら見せられているだけという感じになってくるのでカラッとした爽快感(そこが魅力のマーベルヒーロー映画なのに)はどんどん失せてくるのね。そこがとにかく残念。

ちょっとわかりにくいたとえ話をするけど僕が自分なりに思っていたこのシリーズの捉え方というのは言ってみれば高校野球のような物だというのがあって、各単体ヒーローの冠映画は県予選の1回戦から決勝戦までじっくりと細かいプロセスを経て栄冠を手にするまでを楽しむ物であり、あくまでも「アベンジャーズ」シリーズというのは代表校が集結した甲子園大会みたいなものだと思っているのである。なので、たとえ一回戦で敗退しようが(出番が少なかろうが)印象にさえ残ればそれで良いし、細かい経緯の説明など必要ない一発勝負として各代表それぞれの活躍を眺めれば成立する物だとも思っていたのだ。

上でも書いたけど仮にこの映画が「アベンジャーズ3/シビルウォー」ということならその大雑把さもある程度は許容範囲の内だったという気がしていたのだけど、単独主演のシリーズでコレをやられたらなんだね、今年キミんとこの県は予選なしで甲子園に出てきたのかい?と言いたくなるような慙無い気分を随所で感じてしまったのだった。

もっとも脇の連中(ロマノフ/ワンダ/ファルコン/ホークアイ等々(とは言いつつ若干バートンのキャラが少し変わっていたように思えてソコは気になったけど)をどんどん使うのはアリだと思うし、このタイミング(単独主演映画公開前)であればブラックパンサーを導入してきたのは悪くなかったと思っている。なので同様に一気に若返ったスパイダーマンを絡ませたところまでは理解もできるのだ。

ただ、やはりここでアントマンとアイアンマン/トニーを出してきたのは方策としてどうだったのかという疑問は残ってしまった(何回も言うけど主演級のヒーロー集合は「アベンジャーズ」だけでやってほしいし「マイティー・ソー」の次作「ソー:ラグナロク」でハルクと共闘するなんて噂を聞くと個人的にはやめてくれんかなーとも思ってしまうのである。そしてその前に「インクレディブル・ハルク2」を早く作ってくれよと)

まあこういうヒーロー映画であんまり無粋なことを言うのもどうかとは思うのだけれども、せっかく時間をかけてここまで構築してきた良い物(特に前作の「ウィンター・ソルジャー」があまりにも出来が良かったのとそれに関連してTVドラマの「エージェント・オブ・シールド」や「エージェント・カーター」でじっくりとそのへんを描いてきただけに)を少しでも長く継続してもらいたいと思っているので文句というよりは希望的観測でダラダラとそれを書き殴ってみた次第である。

あと新しいスパイダーマンに合わせて一新されたキャストでメイ伯母さんがえらい綺麗な人になっていて驚いてしまった。どこかで見た女優さんだと思ったらマリサ・トメイだったとはなー、アレは本当に良いキャスティングですわ(劇中スタークに「こんなきれいな伯母さんがいたとはな」って言われてたけどまったくの同感( ̄▽ ̄;)でもこの二人って実生活で昔つきあってたんじゃ無かったっけ??)
 

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