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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

November Masterpieceの謎を解け

IMG_2259.jpg購入後ちょっと時間を要したが「特撮秘宝Vol.7」を読了(写真右参照)

いつもながら大量の文字で溺れそうになるほどの情報量で溢れかえっており、また一歩老眼が進行したのではないかと心配しているところだが( ̄。 ̄;)我が輩がホントに心配なのはそのことではなく次号予告がまったく記載されていなかったことにあった。

今まで必ず一言は次号に言及する記事が添えられていただけに或いは来年続刊は出ないのではないかと、今かなり不安を募らせておるのだ。

実売数とかは全然わからないけど、年一でも不定期でもいいからなんとか継続してもらいたいものですわ(で、来春何事も無かったようにVol.8が出たらそれはそれで良いんだけどね(^_^;))

今号は中島春雄/土屋嘉男/橋本力といった特撮界のレジェンドメンバー追悼特集がメインではあったが、わたしはサブ記事扱いだった「検証!11月の傑作群」の方が面白かったと思っている。

この「11月の傑作群」がナニカ?という話をすれば、これは「帰ってきたウルトラマン」の初回オンエアで異色作・傑作と呼ばれるエピソードが11月に集中していたことからのちにファン発の言葉として定着したモノなのである(私がこの言葉を聞いたのは78年発売のケイブンシャ「ウルトラマン大百科」だった)今回の小特集ではそのへんの経緯について特撮マニア上がりの脚本家・會川昇氏が書いてくれていたが、言葉の初出についてはやはりファンジン(77年発行の「PUFF」)からではないかという話だった。

ちなみに時系列で並べてみると_

・第31話 「悪魔と天使の間に....」 (放送日/昭和46年11月5日)
・第32話 「落日の決闘」 (放送日/昭和46年11月12日)
・第33話 「怪獣使いと少年」 (放送日/昭和46年11月19日)
・第34話 「許されざるいのち」 (放送日/昭和46年11月26日)

と、このようになり「11月の傑作群」という言葉は主にこの4エピソードを指す言葉として定義されている。しかしながらリアルタイム新マンファンサイドから言わせてもらうと(コレは元々旧世代(特撮第一世代と呼ばれる昭和30年前後生まれの方々。ちなみに我が輩は第2世代にあたるかな)のマニアが第一期ウルトラに比べて不満を感じていた「帰ってきた」に対し、少しは良い物もあるじゃないかといったような若干の上から目線で語られた言葉でもあったのだ)10月最終週の第30話「呪いの骨神オクスター」と12月第一週の第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」含めたパックにしても良いのではないかと、それくらいこの6本は水準の高い出来だったと思うのである(以前書いた個人的お気に入りエピに31話と35話以外は含まれてはいないが、これらも間違いなく良質な回と言えるだろう←本の中では會川さんも同様のことを書いておられる)

それでわかっているなと言うか旨いことしたなと言うべきか、今CSのファミリー劇場で放送されている「帰ってきたウルトラマン」がちょうど11月に29話~36話のオンエアに突入しており、きっと編成の人はそこを狙っていたのでは(と、いう気がして仕方がないのだよ。公式ツイッターでも担当の人がそのことを言及していたはずだし)

特集記事ではこれ以外にも「悪魔と天使の間に」に出演していたゼラン星人役の永吉健太郎と「落日の決闘」に太郎役で出ていた松原和人、70年代売れっ子子役だった二人のインタビューを敢行。今やすっかりオッサンとなった彼らのトークはとても興味深い話ばかりだった。

また「悪魔と」「落日」「プリズ魔」のシナリオ(プリズ魔のシナリオに関してはかなり驚く話が掲載されていたので、知りたい人はこの本を読んでください)も掲載されており、これを改めて読んでみると特に「悪魔と天使の間に・・・」は完成作品において監督の真船禎による味付けがかなり濃厚(そしてより効果的)に出ていることがよくわかる(わたしゃ読後にこの回を思わずもう一回見返してしまったよ)

それ以外でもまぼろしの特撮TV映画と言われる「アゴン」のカラー写真とか、おそらくはそうとうなマニアでも初見と思しき写真がこれでもかと掲載されているので興味ある人は今すぐ本屋に走るか密林書店を覗いてみるように。



Category: ◆映画は六畳間の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

笑ってゴマかせこの恐さ

画像1前記事に続いて今回もスティーヴン・キング絡みのはなし。

先日CSチャンネルのFOXムービー「クリープショー」(この映画でキングは脚本を書いている)のオンエアがあり、しっかり録画・視聴することに成功した。

以前も書いたが我が輩はLDソフト(右写真参照。ジャケットに写っているのはアイキャッチ風に登場する骸骨ホスト。と、言っても別に喋るわけじゃ無いし名前もよくワカランのよ(__;))で同作を数年保持していた時期があり、今回はそれ以来の鑑賞となったのである(ハード含めて売っぱらったのがかれこれ15年くらい前)

4KレストアだHDリマスターだと何かにつけて喧しい時代に大きな声で言うほどの話ではないけど、自分にとって初めてのHD画質による「クリープショー」はこれくらい映っていてくれたら十分だなと言うレベルのクリアさで、わたしはまずそこに満足してしまったのだった。

しかしなにぶん古い映画(1982年)なので簡単に内容の説明から書いておくと、もともと1950年代にアメリカで人気のあったECコミックス(ホラー系がメインの各種漫画雑誌群)の大ファンだったスティーヴン・キングとジョージ・A・ロメロがその再現(まんまの映画化では無い)を狙って企画したものだと言われていた。

そのこともあってか随所に漫画のコマ割り調のカットが挿入され、これがコミックベースの映画であることを示唆した演出となっている。

※作品データについてはこちらで

中身の方は120分の尺を5本の短編とプロローグ/エピローグに狂言回し役として登場する親子のショートショートムービーを足した以下のような構成。



P.・・・”ECコミックス”風の雑誌をこっそり読んでいることを父親に咎められた少年が本をゴミ箱に捨てられてしまう。映画はその本の内容がこうだよという体でページをめくるようにスタートするのである。

CS.jpg1.「父の日」・・・遺産をわけたくない一心でなんと184歳まで生きた(わっはっは( ̄∇ ̄))強欲な資産家のじいさんが生前誕生日がくるたびに「ケーキ持てこーい!」と暴れ、それに辛抱たまらなくなった娘(しかも恋人をこの親父に殺されていたという)に撲殺されるのだが、死んでもなお誕生日兼命日に「ケーキモテコ~イ!」と暴れ続けるジジイゾンビの物語である。

見てもらったらわかるがもう中身は半ばコント化していると言って良く(__;)特殊メイク(担当はゴミ収集人役で出演もしているトム・サビーニ)の出来が良いので気持ち悪いっちゃあ悪いのだが、ジジイが出てくるたんびに毎回どうしても笑ってしまうのである。なお、この映画の特徴としてまあまあの豪華キャストが揃っており、本パートではエド・ハリスがまったく目立たない婿養子役で登場。

2.「ジョディ・ベリルの寂しい死」・・・隕石を持ち帰った農夫が謎の病原体に感染し変異を始めるメタモルフォーゼもの。ものすごいありがちな話(我が輩が高校の頃自主映画用に書いたシナリオもこんなんだった)だが、この農夫の役をなんとスティーヴン・キング自ら演じていて、そこが唯一最大の見所でもあるのだ。芝居は微妙なセンだけどなんだか楽しそうなのが見ていておもしろい。

3.「押し寄せる潮」・・・浮気した妻と間男を波打ち際に首まで埋めて、それをライブ中継で鑑賞し水死するのを見届けようという悪趣味な復讐をする大富豪の話。とうぜん彼にはホラー的リベンジが待っているわけだが、映像面でもアイデイア面でもひねりが殆ど無くて、この映画の中ではいちばんつまんないパートだったかもしれない。その大富豪にレスリー・ニールセン、間男をテッド・ダンソン、浮気した妻は「ゾンビ」のヒロインだったゲイラン・ロス(マトモに顔が映らないから誰だかわからんけど)がそれぞれ演じている。

4.「木箱」・・・偶然発見された謎の木箱に潜んでいた怪物を利用して悪妻を殺そうとするダメ大学教授の話。こと「怖さ」で言うとこのパートが一番怖かった。古い学校の地下室の片隅に何かある(何かが居る)というその状況だけでもコワイのに、それを「壁の向こう」「箱の中」といったカーテンで隠しておき具体的なモノを最後まで見せずにビビらそうと言うのは古典的手法ながら効果は抜群。このパート以外はどんどん怪異を見せる映画だっただけにこの項の見せ方は意外だった(教授役には「カプリコン1」「ダーティーハリー2」のハル・ホルブルック←悪妻に対する妄想シーンで爆笑できるのもツボ。また悪妻役のエイドリアン・バーボーはジョン・カーペンター監督の前妻。「ザ・フォッグ」「ニューヨーク1997」等初期カーペンター映画のレギュラー)

5.「やつらが忍び寄ってくる」・・・潔癖症の大金持ち(こちらは米国テレビドラマ界の大スター、E・G・マーシャル。「スーパーマンⅡ冒険編」で合衆国大統領を演っていた人でもある)が自己欺瞞と清潔を求めすぎた故に不潔の象徴たるゴキブリに制圧されるという、なんだか教訓めいた(?)エピソード。最初に書いたLDソフトでこの映画を持っていた頃、我が家では遊びに来た友人と映画を見ながら酒飲んだり食事しながら雑談するのが定番となっていたのだが、そのときにこの回はよく自宅上映されていたのである(今思えばなんて趣味の悪いことを・・・(;゜ロ゜))なかでも女性客にはこれと「遊星からの物体X」をセットで見せるのがお約束のようになっていて、毎回必ず「ひょえー」と悲鳴が上がっていたのが今となっては懐かしい思い出だ。ちなみにだがあのゴキブリの大群はすべて本物だそうである(__;)

E.・・・コミックを捨てられた少年が呪いの人形を作って父親に復讐しようというところで幕となる(この子役はスティーヴン・キングの実子で現・作家でもあるジョー・ヒル)



と、いうことでかなりのブランクを経ての鑑賞となったが、ひじょーに楽しい2時間となってくれた。やっぱり80年代のホラー映画って良い意味で遊び心があるのと、どこか洗練されてない所が逆に良かったりするのだろうな。もう35年も前の映画だから古典扱いになると思うけど、そろそろどこが特典付き完全版の日本語対応Blu-ray/DVDを出してやっても良い頃では無いでしょうかね(下記アフィリのDVDは日本語字幕が入っていない)

それからこの映画には「クリープショー2-怨霊-」という続編もあるのだが、これはビックリするくらいつまらんパート2なので(あくまでも我が輩の主観。お好きな方が居たら申し訳ないス)敢えてオススメはいたしません(__*)


 
Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

グレーに煙った下水見て、飲み干す鮮血苦いよ

平日月曜のレイトショー、客もまばらなシネサン北島で「IT~”それ”が見えたら終わり」(しかしまあクドい邦題だよな(__;))を見てきた。

スティーヴン・キング愛好家としてさすがにこのタイトルをスルーするわけにはいかず、仕事の疲れもなんのそのと劇場へ向かったわけであります。一昔前ならキング原作の映像化はほぼハズレと言われることが多かったものだけど、「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンク」あたりから若干風向きが変わってきたのか昨今ではそういう声もあまり聞かれなくなったので。

IMG_2253.jpgこの「IT」で言えば最初の翻訳版が出たのがもう何年前になるかな?ごっついハードカバー(アレは殺傷能力がある重さでしたわ)の上下で確か両方買うと6000円くらいになる値段だったためそのときは買わず、4巻に別れて文庫化された際に入手したのである(文庫本の奥付見たら94年12月とある)

正直途中少しダレる所はあったのだが読後は小さな大河ドラマを読み切った満足感でいっぱいになっていたのであった。あの頃我が輩は10代後半から発生した第2次読書旺盛気が続行中で、特にスティーヴン・キングの本については17歳で最初に読んだ「ファイアースターター」に感動して以来「クージョ」「キャリー」「呪われた街」「デッド・ゾーン」「クリスティーン」「シャイニング」の順番で読みあさり、その自己琴線ヒット率の高さにますますのめり込んだのをよく覚えている(それ以降はけっこう惰性で買い続けていたところもあって、ホントに面白いと感じる率は若干下がってきていたが・・・)

「it」はよく言えば安定期、悪く言えば新鮮味の無くなっていた時期に突入していたキング作品の中では出来の良い部類の小説だと思っていたし、映画化には向いている原作だと当初から感じていた。しかし最初に映像化されたのは映画では無くドラマで(90年に放送された全2回のミニシリーズ)ビデオで見たのかテレビで見たのかあんまり覚えてないけど、中身はほぼ原作に忠実な再現のされ方をしておりそれほど悪くは無いが若干パンチ不足の感が否めない内容でもあったのである(ペニーワイズがちっとも怖くないのがなあ・・・(__;))

ちなみにこのときはその恐怖のピエロ・ペニーワイズを「ロッキー・ホラー・ショー」のティム・カリーが演じており、他ではオリビア・ハッセー、セス・グリーン、アネット・オトゥールと言った日本でもお馴染みの俳優さんが出演していた(↓最下段右の動画がドラマ版の予告)

それ以来実に27年ぶり(この27年というのが劇中でも実に重要な時間←それに合わせた新作公開だったらスゴい狙いだけど)となる今回の映画版はホラー映画としての恐怖度もアップし、ゴア描写も予想の遙か上を行く気合いの入った見せ方になっていて、最初に感じていた「なんで今頃「IT」なの?」という疑念はあっという間に吹き飛んでしまったのだった。

あと原作やドラマ版が大人になった主人公達の回想録でスタートしていたのと違い、今回は少年時代のパートのみを描いているため映画を見ているこちらも「今眼前で起こっていること」として脳内処理が行えていた。そのおかげで安心感的余裕が無く(こんときはたいへんだったけど今はこうだし、みたいな心の逃げ道ってヤツ)怪奇現象がおこるたび、またペニーワイズとの戦いの一部始終をその場で見ているかのような臨場感を持って味わうことが出来たのである。

さほど怖くなかったテレビ版と違い、そうした変更点がより効果的にホラー映画としての質を上げており、現代風のリアルなエフェクトと相まって特に終盤は息つく暇も無い展開となるのがとても良かった思っているし、こういうリメイクのされ方なら大歓迎。

それと内容的な細かいことは書かないけれどもこの映画を見た人であれば殆どの人が同じキングの「スタンド・バイ・ミー」を思い出すことだろう(また、それにプラスしてキング作品ではないが途中からはホラー版「グーニーズ」のような趣も感じられるはずだ)

映画自体はホラーの体ではあるけれどもこの話のキモはやはり「はじかれ少年少女たち(いじめられっ子だったり病弱だったり家庭環境に問題があったりといった今で言う負け組)の友情物語」という部分であり、そこの共感要素が濃厚なせいで数多あるホラー映画(小説)とは一線を画しているのは間違いなく、子役の好演(特にベバリー役のソフィア・リリスが実年齢15歳とは思えない色気と同時に幼さも感じさせる表現をしていたのに感心)もあって我が輩はこの映画版はそこが一番良かったと思っているのである。

ただ原作通りなら話はまだ終わってないわけで、おそらく続編はあると予想しているが、本作のクロージングのさせ方があまりにも爽やかだったため、できればこれはこれで完結してくれた方が良いのになと言う気もしているのだった(__*)

そんなわけで今回はなかなかのアタリだったと言っておきましょう。


Category: ◆不定期で乗っかかるいろんなベストテン話  

10個選んだと言うより10個わいてきたと言うべきか

先日のベストテン投票についてだが、簡単に自分なりの基準を書いてみると今回はとにかく「今すぐぱっとその映画をDVD再生したとき果たして飛ばし見することなく最後まで見ることが出来るか?」「何処かで感情を揺さぶられる場面がまだ存在するか?」というこの二点に絞った抽出方法が取られていたのであった。

だいたいベスト10に上げようかという映画だからどれもこれも何度となく見ている作品ばかりなわけで、その中でも上に書いたような脳反応を"今この瞬間"できてしまう映画はなんだろうと考えたら、私の場合はこれらの一〇本になってしまったのである。

そんなわけで以下簡単にそれぞれの選定理由を記す。

 1.「シン・ゴジラ」・・・・・これはもうタイミング的に12日の地上波放送を見ていたことの影響が大きかった。我が輩劇場には2度行ったし、ブルーレイも買って既に複数回見ているのに、この日はテレビの前で微動だにすること無く最後まで見てしまったのである。しかもトイレや用事はCMの間にきっちり終わらせてから戻ってくると言う、ほとんど昭和のテレビ映画鑑賞のような方法を自然にとっていたのだ( ̄。 ̄;) 

端から端までナニをヤルか何を言うか全てわかりきってる映画でこれほど自分を食いつかせてしまう作品など現状(2017年11月時点)ではおそらくコレしか無い(このベストテンがあと一月か二月遅かったらたぶん一位は無かっただろうなあ・・・)国産怪獣映画のファンとしては長い長い年月を経て結実した「ようやく見たかったゴジラが見られたのだ」という感動が未だに続いているのではないかと、そんな気もしているが(それこそ「メカゴジラの逆襲」(75年)以降ずっとそんな期待をし続けていたわけで、残念ながら「84ゴジラ」から後の平成作品で自分が心の底から満足できたゴジラ映画ってじつはなかったんじゃないのかと、認めたくはないが心の何処かでそう感じていた部分はあるのだよ)


2.「タクシードライバー」・・・・・したがって今回シンゴジのオンエアが無ければこちらが一位になったであろうと思われる(ついでに言うとその場合は「シャイニング」が10位にランクインしたはず)

自分とこの映画の関わりについての話は以前こちらに書いたのでここでは省略するが、敢えて追記するとすれば我が輩は本作の会話シーンすべてがいちいち魅力的だと思っていて、どの場面を見てもコレが未だにツボなのである(特に「シークレットサービスだろ?」のくだりはついつい真似したくなってしまう個人的名場面←自主映画やってた頃にこのまんまを阿波弁で撮ってみたいと思ったことがある)

役作りのためにデ・ニーロが本当にニューヨークでタクシードライバーをやったという裏話も好きだし、これも今DVD出してきたらノーサーチで正座して見られる自信あり(ラックのどこかに眠っている「タクシー」の名場面をすべて大阪弁に変えた「タクシードライバー88」という井筒和幸監督の短編を探しているが、まだ出土されないのが悔しい)


3.「ゴッドファーザー」・・・・・イタリアンマフィアの話なんて自分には縁遠いと思って長年敬遠していたのだが、たまたまテレビで(82年の「水曜ロードショー」)やってるのを見てみたら、これはただの海外ヤクザ映画ではなく”家族の事情”で人生を翻弄されていくオトコ達の、言ってみればどこの家庭にもよくある物語だったことに気がついてものすごく感動したのであった。

特にボスの三男坊だったマイケル(アル・パチーノ)がマフィアの家業を嫌いカタギとして生きてきたのに、”家族の事情”で自分がその世界の中心へ行かねばならない葛藤が伝わってくるところがすっごく良くて(また父の病室をひとりガードしていた場面で自分にその素養があることを自覚した瞬間の芝居とかも良いのだ←いつヒットマンが来るかわからない状況下でタバコを持つ手がちっとも震えてないのを「?」と見ながら、自分が恐怖感を覚えていないことを不思議そうにしていたシーン)その意味で私はこの映画をマーロン・ブランドではなくあくまでもパチーノの物語だと今でも思っているのである。ちなみにこれは昨年CSで放送のあった地上波吹き替え版に限ってのはなし。このバージョンなら年に2度は完走鑑賞可能。


4.「ミッドナイトクロス」・・・・・これもテレビで見たクチ(83年の「月曜ロードショー」)トラボルタの声が国広富之だったのは酷いなと思ったが(なんと「エレファントマン」のジョン・メリック(ジョン・ハート)も彼がアテており、こっちはもっとヒドかった(__;))そんなハンディもものともせず終盤の花火シーンにかかるピノ・ドナッジオのテーマ曲に涙がじわりとくる好編。

それだけで終わったら普通の良質なサスペンス映画だが、最後の最後にトラボルタが「ああいうこと」をして幕を閉じるのがスゴいなと二度感動してしまうのである。

そしてナンシー・アレンがやはり美しい、これは今見ても確実にそう思う。


5.「大魔神」・・・・・おおまかな感想は以前書いたとおりだが、この映画は魔神に対しての畏れであるとか大舘左馬之助(五味龍太郎)に体する怒りであるとか、小笹(高田美和)の純情可憐さ等々、そうした各キャラが見せる様々なパッションをストレートに感じることができる作品だとわたしは思っているし、迫力満点の特撮と併せてそこに最大の魅力を感じているのである。

何度見返してもこうした感情反応が毎回発生しているのは自分でも驚くほど(なんとなく時代劇特撮という日本ならではの娯楽スタイルをもっと見てみたいと思っているところもあるのでしょうなあ) ※今年10月に大魔神のスーツアクター(と、言うよりは事実上の「主役」)だった橋本力さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りいたします、合掌(-人-)


6.「竜二」・・・・・これも含めてここまでの六本中五本がテレビでの初見(「竜二」は「ゴールデン洋画劇場」だったはず)この刷り込みの強力さはなかなかのもの。やはり10代の時に見た映画はいつまでもアタマに残ってしまうものなのか(ある種童貞喪失の思い出に匹敵する感覚)

そしてこの映画も「タクシードライバー」同様に故・金子正次の発するセリフすべてが今すぐ真似したくなるほど良いのだ(「枝葉は良いんだよ!」「シャブ食べてるからよ」「刺せば監獄刺されば地獄」等々)カタギになったヤクザがまた極道の世界に戻っていく悲しい話なのに何度も見たくなる不思議な映画でもある(「仁義なき戦い」なんかとはまた違った"ヤクザのリアル"がおもしろい)


7.「ロッキー」・・・・・今年に入ってイマジカBS(現・シネフィルWOWOW)がシリーズ全作を何度も放送をしていて、そのたんびにチャンネルを合わせては見直してしまった。特にこの一本目はロッキーだけではなくポーリーもミッキーもエイドリアンも、すべての登場人物がロッキーと一緒に夢を掴もうという(或いは現状を打破しようとする)構成になっているため、結果的に1人の脱落者もいない超ポジティブシンキングの映画となっているのである。

で、ベタとは言われるだろうがやっぱり最後はエイドリアンの名前をリングの上から絶叫するロッキーの姿に泣けるのであった(ノД`)(そうだよ、今月も泣いたよ!←もう何回目やねん・・・( ̄。 ̄;))


8.「下妻物語」・・・・疾走するスクーター(映像だけ見たらいっしゅん150キロくらい出てるんじゃと錯覚を起こしそうになるが)をバックにかかるオープニングテーマ♪Roller coaster ride→♪(Tommy heavenly6)がとにかく格好良く、最初の数分で一気に心を鷲掴みにされた気分に浸れる。

さらにこの映画は主役のふたり/深田恭子・土屋アンナ含めて女優さんの個性がめちゃめちゃ際立って前面に出ているまさに文字通りのレディース(族)ムービーでもあり、男目線だとそこも楽しかったりするのだ(ゴジラの放射能火炎ばりのゲロを出す篠原涼子とかほとんど柳生十兵衛みたいな樹木希林とか、なにげに目立つまちゃまちゃとか)


9.「キックアス」・・・・・まったくロリコン趣味の無い我が輩だが、それでも素直にこのガキ最高!と思ったクロエ・グレース・モレッツ(当時は12歳)のワンマンショー映画。

なかでもツインテールヘアーに制服でニーハイというロリコン三種の神器を身に纏い、しかも泣きながら道に迷った少女を演じつつ登場したときは、あの悪党じゃなくとも「だいじょうぶ?」と声をかけてあげたくなるかわいさだった(その直後声をかけてくれたヤツの口にサイレンサーをぶち込む、その切り返しが痛快すぎてたまらないのだ)

※ないとは思うけど私はもう一本くらい続編あっても許せる(__*)


10.「グエムル-漢江の怪物-」・・・・・「シュリ」も「冬ソナ」も一切見たことが無かった我が輩はそれまで韓国映画に対してかなり偏見を持っていたのだけど、その見方を思いっきり変えてくれた作品でもある(じっさいこれ以降わりと見るようになったし)

怪獣映画としても秀逸だが何よりこれは「家族映画」としての側面が大きかった。そのうえ我が輩この家族構成(片親で兄弟たくさんいて思春期の姪がいる)なんてのはとても他人事とは思えず( ̄。 ̄;)自分にも投影しやすい映画でもあったのだ。

それと何回見てもわたしはペ・ドゥナが主役だと思っているのだけどね(^_^;)

・・・と、いうことでこうして10本並べてみたが、たぶん来年も同じテーマだったら半分は違う映画になっていることでしょう(__;) ともかくこのたびのベスト10は己の「今」にこだわって選定した次第であります。


Category: ◆不定期で乗っかかるいろんなベストテン話  

2017年オールタイム映画ベストテンに参加してみました

毎度お馴染み年の瀬恒例(11月でこういうこと言うのも早いような気もするが(__;))washburn1975 さんブログ「男の魂に火をつけろ!」で開催される映画ベストテンの概要が発表されていた。今回のテーマは「映画オールタイムベストテン」ということでベストテン企画の原点に立ち返った全映画の中からノージャンルで好きな作品を一〇本を抽出するというもの(前回の「オール」は2007年に実施されたので実に10年ぶり)

参加しようかなとお考えの方は以下のリンクを参照。

※締め切りは2017年12月17日(日)深夜24時までとのこと

さて、そんなわけで2012年冬の「ホラー映画ベスト10」以降皆勤で参加している我が輩も今からエントリーしようと思うのだけれども、全ジャンルとなるとこれがなかなか絞り込むのは難しい。さいしょは過去に自分が投じた各ベスト10の一位ばかりを集めてみるのもいいかと思ったが、ひねりがなくてツマンナイので今この年(満51歳)になってみてああアレはヨカッタナアと瞼の裏に走馬燈の如く浮かんできた映画を一〇本かき集めてみることにした(ちなみに「主演」は私の主観で真の主役と感じた人の名前を書いてみました)




1.「シン・ゴジラ」(2016年/総監督:庵野秀明/主演:長谷川博己)
2.「タクシードライバー」(1976年/監督:マーティン・スコセッシ/主演:ロバート・デ・ニーロ)
3.「ゴッドファーザー」(1972年/監督:フランシス・フォード・コッポラ/主演:アル・パチーノ)
4.「ミッドナイトクロス」(1981年/監督:ブライアン・デ・パルマ/主演:ナンシー・アレン)
5.「大魔神」(1966年/監督: 安田公義/主演:橋本力)
6.「竜二」(1983年/監督:川島透/主演:金子正次)
7.「ロッキー」(1976年/監督:ジョン・G・アヴィルドセン/主演・シルベスター・スタローン)
8.「下妻物語」(2004年/監督:中島哲也/主演:深田恭子)
9.「キックアス」(2010年/監督:マシュー・ヴォーン/主演:クロエ・グレース・モレッツ)
10.「グエムル-漢江の怪物-」(2006年/監督:ポン・ジュノ/主演:ペ・ドゥナ)






とりあえずこの節操の無い(__;)ラインナップで参加いたします。選定理由については次の記事で書く予定。



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