You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

Sort by 06 2018

Category: ◆本を読むと眼から血が出ませんか?=映画本読書感想文  

ビックベンの鐘の声、諸行無常の響きあり

すべて今月買った書籍群のはなし。まだささっと目を通しただけだが簡単に感想を書いておくとする。

「平成特撮の夜明け」(映画秘宝セレクション)・・・これはもうタイトル通り平成に入ってリブートされた各メジャー特撮作品(ウルトラ・ライダー・ゴジラ・ガメラ)で製作側の中心人物だった人たちに話を聞き、なぜあのときあのタイミングでこれらの作品を復活させたのか、その意義や真意を問うというもの。

私は「クウガ」以外は当時もリアルタイムで見ていたので話の内容としては合点がいくというのか、なるほどこういう事だったのか的要素が多く、最後までフムフムと読むことが出来たのであった。

特に樋口真嗣監督の項はめちゃめちゃ面白い話だなと←なんとなくどこかのトークショーで既に喋ってるネタかもしれないのだけどね(^_^;)


「平成特撮世代」 (映画秘宝セレクション)・・・こちらは平成生まれのライダーじゃなくてライターである中沢健さんによる個人史的特撮エッセイ。

自分より二世代程度下の若い人がどういう風にこのジャンルに触れ、また新旧特撮作品をどういう視点で見ているのかというのを知る事が出来る、ある種のジェネレーションギャップを敢えて楽しむことが出来る本にもなっている。

たぶんこの人と酒飲んで特撮の話したら何カ所は「そらキミちょっと違うで!」ってモメるところもあるような気はするのだけど( ̄。 ̄;) その後すぐ友達になれるんじゃないかという妄想もしてしまった。


「無冠の男・松方弘樹 伝」・・・きっかけはBS朝日でやっていた「ザ・ドキュメンタリー・~昭和最後のスター 松方弘樹~知られざる素顔」を見たことで、そのときこの本の紹介もされていたのである。番組がスゴく良い内容だったこともあるのだが、構成自体はこの本をベースにして作られていたので、機会があれば読んでみたいと思っていたのだ。

私が知る松方弘樹の時代劇/任侠映画のスターとしての側面だけではない場面場面で臨機応変にキャラを変えていく(それこそ常にその場その場で「求められている姿を演じてみせる」という)その対応能力のすごさがどこから来ているのか、これを読むとなんとなくわかるようになっている。何より本人が死去直前に己の半生を語り尽くしたという、或る意味遺書のような中身になっているのも味わい深い。


「プリズナー№.6 完全読本」・・・もし今"外国テレビドラマベストテン"というのをやるのであれば我が輩は躊躇なくこの作品を一位にしていることだろう。その完全ガイドブックが私の知る限りではおそらく日本国内の商業誌として始めて刊行されたのである(そんなもんがこういう形で突然出されたらそら買いますわなあ・・・(__;))

本の中身は同作品の原型(と、言うよりは前作的位置付け)になったと言われている「秘密指令(Danger Man)」「秘密諜報員ジョン・ドレイク(Danger Man Secret Agent)」の2本についても詳細に語られており、他にも2009年にリブートされたジェームズ・カヴィーゼル版「No.6」についての記述もあったりで、なかなかかゆい所に手が届く内容となっている。Amazonのコメント欄では辛辣な書評も目に付いたけど、私はかなり楽しませてもらったと思っているのである。

で、"ベストテン"なんて単語が出たので、せっかくだから書いておこうかと思うのだが(^_^;) 以下はとりあえず「なんの権威もない、しろくろshowの選ぶ外国テレビドラマ一〇選」である(上位三本以外はその日の気分で変わる可能性アリ)

1.プリズナー№.6
2.謎の円盤UFO
3.ボストン弁護士ファイル/ザ・プラクティス
4.ツイン・ピークス
5.事件記者コルチャック
6.サンダーバード
7.特捜刑事マイアミ・バイス
8.宇宙大作戦
9.ザ・プロフェッショナル/特捜班CI5
10.俺がハマーだ!
番外.ブレイキング・バッド

と、いかにもおっさんドラマファンの好きそうなナツカシ物ばかりという感じになってしまったのだが、中でも「プリズナー」についてはまず雑誌で紹介された記事を読んで「そんな不思議で面白そうなドラマがあるのか!」と、興味津々になってしまたのが最初の出会いであったのだ。

starrog.jpgそれは「スターログ」の81年3月号(右画像参照)で特集された「SF-TVが大好き!」という池田憲章さんの手による記事で、作品概要と各話ストーリー紹介、及び考察等で構成されていたモノだったのだけど当時一五歳だった我が輩はこれを読んだだけで間違いなくこのドラマは面白いはずだと確信に近い想像を抱いてしまったのである(それくらい池田さんの記事は同作が傑作であることを大々的にプッシュしていたのだ)

※この記事は現在ウェブ上で閲覧可能。池田氏の公式サイトである「池田憲章の外国TVメモランダム」にて全文アーカイブ化されている模様。

<参考としてあらすじをWikiより抜粋> 英国の諜報部員である主人公(パトリック・マクグーハン。映画ファンには「アルカトラズからの脱出」「スキャナーズ」等で知られる)はある日、上司に辞表を叩きつけ、辞職する。

そのまま自宅に帰り、旅立とうと自宅で荷造りをするが、何者かの手によって催眠ガスで眠らされる。眼を覚ました主人公は「村」と呼ばれる国籍不明の場所にいることを知る。「村」には彼の他にも多くの者が「プリズナー」(囚人)として拉致されてきており、それぞれ自分の正体を隠したまま、番号で呼ばれている。

「ナンバー・シックス」という番号を与えられた主人公は「ナンバー・ツー」と呼ばれる「村」のリーダーから「辞職の理由」と「知っている情報」をたずねられるが、彼は頑なに回答を拒否する。「ナンバー・ツー」はさまざまな手段を用いて「ナンバー・シックス」から情報を聞き出そうとするが、「ナンバー・シックス」はそれを退け、チャンスがあれば「村」からの脱走を試みる <抜粋終了>

「プリズナー」の本放送はNHKでされていたそうだが、再放送の機運はこの当時他局民放含めてもまったく気配がなく、私が本編を初めて見ることが出来たのはそれから数年して(80年代中期から後期にかけて)大阪朝日放送が深夜にオンエアした時だったと記憶している(思えば「宇宙大作戦」も「CI5」も全部この枠で見たのが最初だったなあ・・・)

但し全17話のうちいくつか抜けもあったため完全版全話を見ることが出来たのはその後のビデオ、LDが発売されてからのこと。最初に本で存在を知ってから何年もおあずけを食らっていたこともあるのだが、第一話を見たときはホントに感動したものである。それはそこまで自分の頭の中で描いていた番組像よりもさらに上の面白さがあったからであり、その驚きは二話以降最終回までずっと続いていくのであった。

運悪くここまでわたしの懐古記事を読んでしまい(~_~;)「そうは言ってもアンタ所詮六〇年代のドラマのハナシやろ??今見たらどうなん??」と疑念を感じた人も居られるとは思うのだけど、だまされたと思ってまずはこの本を読んでみていただきたい(たぶんレンタル屋にはソフトを置いてないような気もするんで)

※オンデマンドであればスーパードラマクラシックで現在配信中

蛇足ながら著者の尾之上浩司さんは「ミステリーゾーン」「世にも不思議な物語」「事件記者コルチャック」と言ったナツカシ海外ドラマのガイドブックを立て続けに刊行されている人なのだけど、次はぜひ「サイボーグ危機一髪(600万ドルの男)」と「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」をカップリングして出してもらえないかと期待している(その前に来月入ったら「決定版ツイン・ピークス究極読本」なんてのが出るらしいので(著者は尾之上氏ではなくデビッド・リンチのフリークとして知られる滝本誠さん)そっちも買っておかねば)



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