どーして流れぬあの曲が

スターチャンネルで放送していた「マイアミバイス」を見る。



元々のテレビシリーズの大ファンだったワシからすれば今回の映画化は遅きに失した感は強いものの、あの世界がまた帰ってきたのかと思えば期待感もそれなりのものはあった(オリジナル版の製作者だった二人/マイケル・マンとアンソニー・ヤーコビッチがそのまま監督とプロデューサーで名前を連ねていたこともあったし)

コリン・ファレルのけっこう無理からなドン・ジョンソン風いでたちはまあしゃーないとして(ぜったいこの人はチンピラ遊び人ファッションよりスーツの方が合うと思うのだけど)バイスの新メンバーたちはそれなりにテレビ版のキャラクターを踏襲していてヨシだったし、ドラマの方も本編中で事件が解決しない等々、オリジナルの空気は多少なりとも存在していたようには見えた。

しかし・・・(ってホントは否定的に書きたくないのだけど)この番組のもう一方たる魅力の部分、どんどん動くカメラとバシバシ被る音楽というプロモ的な映像というのがまったく見られず、最近のマイケル・マンの映画同様(「コラテラル」みたいな)見せ方は完全にニュース映像のそれで(サイゴン陥落!やクゥェートからの現地リポート!みたいな)しかも全編DVによる撮影なので、下手すりゃハード版「COPS」みたいな作りにも見えて、これではあまりにも華がなさすぎると言えまいか。

こうなると本来の「マイアミ・バイス」という番組を再現するにはとても至らず、まったく別の映画になってしまったのではないという気さえしたほどだ。さらにこの映画に一番物足りないと思えた映画的な「華」、それはおそらく音楽だったとワシは思うのである。アバンタイトルがなく、しかもヤン・ハマーのテーマが流れずして何が「マイアミ・バイス」なのかと敢えて言いたい(テレビシリーズの映画化で最初に見る楽しみってそれじゃないの?)←”AirTonight”が使えるのならエンディングじゃなくて本編で使ってほしかったよ。

コレを見終わった今では何のための映画化だったのかと疑問しか残らなかったなあ。こんなタダのドン暗いだけでバランスを欠いた映画にしかならなかったことがワシはとても残念だった。







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