とても、とても怖がってください

公開当時のキャッチコピーはこのように死ぬほどダサかった「ザ・フライ」を珍しく夫婦で鑑賞。

ウチの奥さんはホラー系はダメな人なのだが、ハエ男の映画と言うことで昆虫好きのアンテナが働いたのかもしれない。結局ふたりで最後まで見てしまった。

そのむかしLDでも持っていたほどなのでかれこれ10回くらいは見ている映画だけど、やはりこの話はイイ。半幽閉状態で研究に没頭していた天才科学者がひょんな事から知り合ったジャーナリストと恋におち、つまらないことで嫉妬心を抱いたが故の「うっかり」からたいへんなことになると言う、その流れが実にテンポ良く展開されていく。そしてそのあとの誰もシアワセになれない不幸な物語は一気にクライマックスへ加速する・・・

いつもそうなのだが、クローネンバーグ監督作品というのは意外と上映時間が短く、2時間を超えることはまずない(この映画も100分)驚くのはそんな短尺の中で、しかも世間的にはゲテモノの烙印を押されかねない作品の中でよくもこれだけ「愛の物語(と、敢えて書きたい)」をやれた事だ。実際当時から出ていた批評の中には”愛する人が不治の病になったら、それが見るもおぞましい姿に変わってしまったら、自分ならどうしただろう?と問題提起がありますよ”的論調が多かったし、それは否定の出来ないところであろうとはワシも思っている。

しかし、実はここにはこの監督でしかあり得ない異形の者(人知を越えた存在?)への憧れというものもちらりちらりと見え隠れしていて(ハエの能力を発揮しだしたブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)の楽しそうな姿を見よ)「人や機械と融合して全く別の存在になりたい」というのは実はこの人の願望なのだろうと思わずにはいられない(他の作品を見ていてもそれは凄く共通して感じる部分)



表向きはメロドラマをホラーのパッケージで覆いながら、同時にそんなものまでを内包(ワザとちょっとだけわかるようにしている、とワシには見えてしかたがないのだけど(__;))させてしまうその技はあまりにも見事で、ホントにこの時期のクローネンバーグは凄かったなと改めて思ってしまった。


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