きのこの山は食べ盛り

某氏からのご好意により「マタンゴ」のDVDを頂戴した。さっそく就寝前に夫婦で鑑賞する(こういう映画をウチの奥さんが見るのは珍しい)


マタンゴ(DVD) ◆20%OFF!

かなり昔まだ僕がベータ者だった頃に録画して何度か見た記憶があるのだが、おそらく20年くらいはインターバルが空いているはずだ。アナクロ臭が強く感じるようだとヤだなあと思いながら導入部を見たが、不安は杞憂であった。どれだけ時間が経とうとも良くできているものは良くできていると言うことか。

友人同士のヨット旅行が悪天候に阻まれて遭難。無人島でのサバイバル生活が始まる、というのが話の冒頭だが、ここに来るまでの間に登場人物それぞれのバックボーンが紹介され、相関関係がかなりはっきりと明示される。この映画の面白いのは人間が少しずつ極限状態に置かれるなか、集団の中での序列であるとか人格の変化であるとかがちょっとしたことでガラッと変わってしまうところにある。

俗世にいるときはカネが物を言う世界で幅をきかせていたリッチマンも無人島では単なる役立たずでしかなく、恋人にキスすら許さないお堅い女も飢餓状態に陥れば平気で怪物に体を許し毒キノコを口に頬張ってしまったり(ある種淑女が一瞬にして淫売に変貌する様をメタファーとして描いているかのようにも見えてしまうのである)

そういったえげつないほどの人間の業をこれでもかとリアルに見せられてしまうと、キノコの化け物達に遭遇してヤツらの仲間と化してしまう事の方があの状態の彼らにとってはシアワセではなかったのかと、ワシはそんな風にも思えてしまった。

早すぎたパニック映画の傑作としてもっといろんな人にも見てもらいたい、そんな映画である。



関連記事

0 Comments

Leave a comment

1 Trackbacks

この記事へのトラックバック
  •  マタンゴ ~極限サバイバル~
  • どうもです。 今回は「マタンゴ」について話していきましょう。 この映画は本多猪四郎監督の1963年の作品だ。 「吸血鬼ゴケミドロ」について話したときにコメントでオススメして
  • 2013.02.07 (Thu) 22:32 | コップのはらわた ~映画雑談しちゃいかんのか?~