時期はずれバレンタイン四方山話

時としてマンガというのはろくでもない(しかも間違えた)知識を強力にプッシュする場合がある。たとえばバレンタインデーにもらうチョコレートについてワシが過去インパクトを受けたのは「うる星やつら」で浜茶屋のオヤジが語った「これは血汚冷吐と言ってな、牛の血を固めて作った恐ろしい菓子なんじゃ…」というムリヤリな台詞だったし、バレンタインデーそのものについては「究極超人あ~る」で語られた「この行事はそもそも昭和21年の今日、進駐軍のバレンタイン少佐が子供たちにチョコレートを配ったという故事に由来している。以来2月14日にギブ・ミー・チョコレートと言うと何故かチョコレートがもらえるという・・・」という一節だ。どちらもあまりに印象が強すぎてバレンタインという単語を耳にすると必ずこの台詞がセットで浮かぶようになってしまったほど(__;)



と、言うことで牛の血ではないが人の血が飛び交うバレンタインの話「ブラッディ・バレンタイン3D」を見てきた。

「センター・オブ・ジ・アース」の時と同様今回も偏光グラスを使った立体映画なのだが、見る前はこういうジャンルがいちばん3Dに向いていると思っていたのでかなり楽しみにしていたのだ。さらにはオリジナルの「血のバレンタイン」を未見だったので、特に邪な気持ちも持たず物語に入れるだろうとの期待感も大きかった。

実際殺人炭坑夫の振り下ろすツルハシが肉体をこれでもかと損壊していく場面なんて(ほとんど空洞となった腹部をカメラが映したところとかめっちゃリアル)立体で見てこそ伝わる映画的嫌悪感と言うヤツで、これは切株派の人たちももおおいに満足出来る部分だったろうとワシは思うのである。

活劇の大部分が炭坑の中という密閉された中での立体映像というのも、お化け屋敷感覚が強く感じられてこの点もヨシだったのだが、残念というかなんでやねんというか、この映画は「まったく怖くない」というホラー映画としては致命的な欠点を持っていたのだった(__;)

そもそも殺人鬼が炭坑夫というのがまずダメだ。しかもあのいでたちは完全に東映ヒーロー物に出てくる敵組織の戦闘員程度のもので(「イナズマン」のファントム軍団みたい)どんな暗闇に立体で登場しても、あの姿を見たら俺でも勝てるぞ!と改造人間の筈のショッカー戦闘員を素手で殴り倒す立花藤兵衛と同じ気持ちに陥ってしまう事だろう。

お話しはけっこうがんばっていて、最後までどうなるのかなという興味は引っ張ってくれるが(役者では主演のジェンセン・アクレス(「スーパーナチュラル」のイケメン兄弟)がなかなか良い)キモである殺人鬼があんなヤツではホラー作品の魅力としては半減ですわ(3Dじゃなかったらもっとつまんなかっただろうなあ・・・)


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