第○次滅亡ブームに敢えて便乗

「2012」を見に行ってきた。上映時間が長いので20時開始の吹き替え版を見てきたのだが、いろんな意味で面白かったなあ・・・(__;)



尺が長くて(上映時間は150分超)ダレたらしんどいなあと思っていたのだが、開始15分で天変地異が発生した後はあっという間にラストまでなだれ込んだ印象だ。いろんな都市が崩壊していくVFXがリアルに作り込まれていて(またその見せ方がなかなか旨い)安っぽさが殆どなく、地震や津波等のスケールがとんでもなくでかいのでツッコミどころがあんまり目立たない(後から振り返ると「1.5キロメートルの津波」という設定自体が無茶苦茶やなとは思うのだが、見ている最中はビジュアルのパワーがスゴイのでさほど気にならず)

家族関係の修復物語というドラマの根幹部は最低限に抑えてあくまでも「世界崩壊ショー」的特撮部分の添え物となっている超割り切り感に製作者の「潔さ」を感じずにはいられない。全編繰り広げられる大エフェクト+大脱出の連続はこれぞ映画館の大画面で見ずしてどうする?という現代娯楽映画の代表みたいなモノだったとワシは思うのである。

特撮部分以外で唯一「おっ」と思ったのは真の転変地異の前では宗教なんてなんの役にも立たないというシニカルな視線を感じたところかな。たぶんエメリッヒ監督の思想的なモノだと思うのだがこの部分だけはエスプリが効いていて良かった(「ID4」の時もUFOを神の啓示と思いこんで集った連中を木っ端微塵に吹き飛ばすシーンがあったし、たぶん当たっていると思うのだけど)

これから見る人は悪いこと言わないからまず劇場で。DVDで見るなら知り合いを訪ねてでも32インチ以上の大画面で鑑賞することをオススメしよう(画面が小さくなるにつれてどんどんパワーダウンしていくことマチガイなしなので)

しかしこういう70年代的空気のある滅亡映画というのはガキの頃さんざん本やテレビで煽られた小さな恐怖を思い出してなんともいえない郷愁にかられてしまう。ちょうど「ノストラダムスの大予言」や「日本沈没」なんかでイヤと言うほど擬似天変地異を見せられていたせいで、ワシらはあと20年くらいしか生きられないんだとマジで心配していたガキは日本中至る所におったはずだもんね。

蛇足だが余計なリクエストとしては丹波哲郎的キャストがあとひとり欲しかったなと。
関連記事

0 Comments

Leave a comment