アバターでトリップ

今年最初の映画館行きは「アバター」となった。



3Dなので吹き替え版を見るつもりでいたのだが平日夜に行ったせいで字幕版しか間に合わず。立体で浮かぶ字幕を追いかけつつ後ろで起こっていることを同時に把握できるのだろうかという心配もしたけど最初の10分くらいでなんとか目は慣れた。

で、まず簡単に書くけどこの映画めっちゃ面白かったですわ(__;)

ここ最近何本か3D映画を見てきたけど、コレは間違いなく現状では最高のものと言えるんじゃないスか?筋立てが至ってシンプル(これは所謂「白人酋長物」ジャンルのベタなお話なわけで宇宙版「ダンス・ウィズ・ウルブス」といえばイージーに伝わるかと思われる)で人物設定の配置も実に浅いのだけど、そのせいで立体映像に没頭できる時間と素養を観客側に余裕を持って与えてくれており、すべての場面に自分が参加しているようなバーチャル感覚を抱かせてくれたのではないかとワシには思えたのだった。

それからすれば本来の映画に必要なハズだった物語構築やキャラ設定というのはこういう視覚優先の映画になると「ないほうが邪魔にならなくてよい」というプラスの効果を生んでおり、立体映画独自の映画的セオリーというのは実はこういう物ではないのかとも思ってしまったなあ。要するに枝葉や伏線などは不要、いかにして架空の世界を観客に体感して貰うかという意味合いに於いてはもう100点満点をあげても良かったのではないかとさえ思ってしまった(そのぶん2Dで見たときは物語の薄っぺらさがかなり気になってくるだろうが)

とにかく動きのある場面での迫力は言うに及ばず、パンドラという星の中にあるすべての景色を「今そこで見ている」という錯覚を気持ちよく感じられるというか、ちょっとしたトリップ気分すら感じるようなそういう160分ではなかったかなと言う気がした。立体映像のエンタテイメントとしてはこれを面白いと思わずしてどうすると、批判しているヤツらにちょっと物申したい気分も感じたわ。

おそらく監督のジェームズ・キャメロンは3Dでどこまでの絵が作られるかと言うことを1番の主眼に置いていたとワシは思うので、自然との共生やアメリカ人のフロンティアスピリットを批判したテーマが新しくない云々という評論家筋の皆さんが指摘されているようなことはごくごく些細なことで(と、いうかテーマはぜったい後付やろ!って思ったけど)これだけ視覚的インパクト(眼球と脳にダイレクトで迫ってくるような)を持った作品が過去に1本でもあったかと、むしろそっちの方を評価して欲しいなと思うのだけどね。

ちょっとトリップ話を長めに書くとナヴィ達の青い体に少しずつこちらが馴染んでいくのも(気持ち悪い→かっこいい、に心情がじわりじわりと流れていく)そうだし、宮崎アニメを明らかに意識したであろう星の生き物たちの描写や空中戦の浮遊感や爽快感というのは実に「起きたまま夢を見るというのはこういうことなのか?」と、そんなことすら思わせる気持ちの良さだったとワシは思えたし、ドラッグの体験など未経験だが(^◇^;) 心地よく一発決められたなと、そんな気分も味あわせてもらったような気さえしているのである。

あと蛇足ながらミッシェル・ロドリゲスが格好良かったのと素顔のわからないヒロイン・ネイティリが終盤近づくにつれてどんどんキレイに見えていくのも良かったなと(ネイティリは「スタートレック」の新・ウフーラ中尉を演っていたおねえちゃんと最近知って驚いた・・・)

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