順番としては正しい形かも

「告白」を見てきた。



すでにそうとう話題になっていたこともあり、当初は映画版を見る気がなかったので原作だけは読んでおこうと数日前に文庫を買っておいた。これが読み出すとあっという間に読み進んで半日程度で読破(それにしても最近の文庫本は文字フォントが大きいな)そちらの印象としてはこれは実は復讐活劇ものではないのか?という小説のスタイル(登場人物の独白のみで話が動いていくといったあたり)からすると読後は全然違う感想を持ってしまったのだが、個人的に感じたのはこの物語にはテーマとか啓蒙心(命の尊厳であるとか、少年法是非に対するアンチテーゼとか、家族の繋がりであると言ったもろもろの「よくある正義」的なモノ)がありそうで、実際はそんなモノどこにもないのではないかというそうとうに捻くれた感想だったのである。それはそれらの「重い題材」というのが隠れ蓑とはなっていながら、透けて見えるのは対決・復讐といったエンタテイメント活劇の部分であって、最後まで読んだ瞬間この作品が中島哲也監督で映画化されたというのはモノスゴク納得できてしまったのだった(過去作品における「日常をドラマチックに仕立て上げる」技量というのを思い返せばなるほどと)また読破後はぜひ映画版の方も見ておきたいと思うようにもなっていた。

その流れで映画版を見ると、そのあたりの予想は見事なくらい当たっていて、よくある原作を読んだ後映画版を見て感じる違和感みたいなモノは殆ど感じられなかったし、こちらのほうも裏活劇とでも言えばいいのか(やり方としては卑怯な気がしないでもないが(^_^;))終わってみれば痛快(?)娯楽映画になっとるがなという印象だ。

キャスティングイメージについても女優さんは手堅い感じだったし、なによりウェルテル役だった岡田将生の暑苦しいウザさがイメージ通りだったのがもう最高(この子は上手いなと思った)なんにしろ今まで原作付き映画を見るときは映画を見てから小説を読んだ方がいいと信じていたが、そうではないこともあるのだというのを今回は思いましたわ。

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