よどみ萎え,枯れて舞え

映画の日に「ツリー・オブ・ライフ」を見てきた。



シネコン内にある8つのスクリーンでは一番狭い部屋での上映ながら客足はまばら。smastationの「月イチゴロー」(芸能人の映画レビューではかなり面白い部類に入ると思っている)での微妙な評価が逆に興味を惹いて見に来たところはあったのだが、じっさい見てみたら確かに微妙(いや、むしろ「妙」)な映画だったなと(__;) テレンス・マリックの映画って初めて見たけどいつもこうなの?なんか素直に受け取ればどこにでもある親子あるある話を超・俯瞰視点のパッケージで大層かつ大げさにくるんであるだけじゃんよって思えないこともなかったし。

ビッグバンから地球誕生、そして生命出現あたりの映像がやたら長いのもその「超・俯瞰視点」(宇宙でおこったワイドな事象から親子の葛藤と言ったマクロな現象まで、この世の中は何らかの形で繋がっている?という意なのか。そういえば手塚治虫の「ブッダ」でも同じような台詞はあったなあ)を見せたい故の描写だったのかなと敢えて好意的に解釈させてもらったけど、恐竜のシーンだけは何を言いたいのか本気で理解に苦しんだわ(親子のメタファーとしての表現なのかなというくらいの安易かつ安い想像しかできず)

だからこのあたりはつまるところ監督個人の宗教的解釈なのだろうと飲み込むしかないわけで、細かいところをどうだこうだと言うよりは全体像で判断する映画なんだろうなと開始15分でそれに思い至った(正味見ようによっては新興宗教のプロモみたいに思えないこともない)あくまでも個人的にだけどその全体像で僕が感じたのは監督のリアルな死生観という部分にあったかな。

特に調べたわけでもないので勝手に想像させてもらうと(^_^;)監督自身の近親者で誰か亡くなった人が最近いたのか、或いは自分の死期が近いと悟っているのか(__;)そんなことを考えてしまうほど「命」という物の捉え方を生々しく感じるのであります。そこにあるのは間違っても死に対する恐怖などではなく、こうであってほしいという死後の世界に対する願望とでもいうのか(終幕近くのあのシーンは「黄泉の国」かはたまた「三途の川」だったのか・・・)そこでは死に別れた人たちとも出会え、そしてまた別の命へと生まれ変わっていく、輪廻転生を本気で信じる人の囁きに近いようなそんな印象を僕は受けてしまったのである(タンバ先生が生きておられたら大絶賛したかもしれない)

と、まあよくわからない映画を自分なりになんとか理屈を付け折り合いも付けて消化してみたが(^◇^;)人によっては15分で寝てしまう可能性もあるので要注意、でも映像その物は悪くはないです。



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