You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

汚泥の中から7年前のややきれいな泥が Part.2

2004年の回顧録が長かったので分割。以下後編(前編が7月~12月分でこちらは1月~6月鑑賞分)しかしこう羅列するとすっかりアフィリエイターのブログみたいになってしまった・・・(__;)


◇「デイ・アフター・トゥモロー」  鑑賞日:2004/06/30 北島シネマ<★★☆☆☆>
一番足りないモノ、それは丹波哲郎。この映画はその一言に尽きる。なにせ地球に氷河期到来!というとんでもない事態が発生しているにも拘わらず、恐ろしいほどに緊縛感が希薄。映像イメージ(これはなかなか見応え有)とドラマが両立していないというのがそのすべての理由だが、これなら「日本沈没」や「復活の日」の方が何倍も”ただごとではない”状態をひしひしと感じたものだ。

なんか台風で体育館に避難したおばちゃんとかが「たいへんやなあ、床下浸水だけやったらええのになあ」と心配している程度の大変さしか伝わってこないというのはパニック映画として致命的にダメだろう(__;)

ココはやはり大統領役にデニス・ホッパーかドナルド・サザーランドあたりを起用して、観客置いてきぼりの勝手な芝居を(当然ながら地球が滅びてしまうことを根拠もなくとことん悲観的に語らせる)やらせた方が無理矢理でも緊迫感もあってよかった。


◇「ラスト・サムライ」  鑑賞日:2004/06/19  鳴門文化会館 <★★★☆☆>
渡辺謙は「助演」ではないだろう・・・時代考証的なことは歴史に造詣が深くないので何とも言えないが(そーとー「間違っている」という噂・・・)ともかく全編渡辺謙が熱くなおかつ濃くて良い(暑苦しいの一歩手前まで来ていたけど(__;))

最後まで見るとトム・クルーズはただの狂言回しにしか映っていないようにワシは思った。アレならまったく画面に登場せずとも、主演:渡辺謙 ナレーション:トム・クルーズ(或いは「かつてそんな男がいたんだよ」みたいな語り部役でも良かったのでは?)

あとは日本人をインディアン扱いされたのが少々気に入らんかったけど、このへんはしょうがないのか・・・


◇「ビッグ・フィッシュ」 鑑賞日:2004/06/01 北島シネマ <★★★★☆>
真実だけが正しいというわけではない・・・これには激しく同意しよう。そして鑑賞後は「感動した!」とコイズミ某の如く(コレも古いたとえになったな・・・)心の中で呟いてしまった。

人が人に話をすると言うことは内容がどうであれ、相手の受け止め方一つでどのようにでも解釈が変わってしまうモノだとワシは思うのである。

たとえば伝聞・体験等を語るときに一言一句同じ言葉など駆使できるはずはなく、話すたびに微妙に物語は動いていくものだ。そして気がつけば最初の話とは違った「おもしろばなし」が角が取られアレンジが加わり「ネタ」として自分のレパートリーに加わっていく。

それをさして「あんたの話は以前と言うことが違っている」とか「そんな話あるわけないやん」と頭から否定するのは間違っている。真実だけどつまんない話・嘘だけど面白い話だったら聞きたいのは面白い話に決まっている。

人を悲しませるような嘘はむろん論外だとは思うけれども、その嘘(徳島的に「おげった」と言うべきか)で聞いた人が楽しい気持ちや、幸せな気分になれるのであれば、その人の語る話は肯定されるべきなのだ。

特に親と子、父と息子の場合など殆どそれが成立するのではないかな。ワシは父親の存在が希薄な人生を過ごしてきたけれども、それでも子供の頃彼から聞いた「嘘八〇〇」の物語を今でもいくつかは覚えている。それ以外の正論や説教なんてなーんにも覚えていないのに(^_^; それが父親との数少ない思い出の一つになっているのなら、嘘は決して悪ではない。ワシは今回の映画でそのことを特に痛感した。

特にラスト近く、臨終間際の父親に息子がストーリーを作って物語の世界で「彼が作った登場人物たち」全員と再会させる場面なんて、うー(T.T)一人で見ていたら泣いていたかもしれぬという場面だった。あー、ええ話や(;>_<;)

ついでながらヘレナ・ボナム・カーターを初めて「カワイイ」と思えた映画でもあった。やはり夫が撮ると違う物なのか・・


◇「ドーン・オブ・ザ・デッド」鑑賞日:2004/06/01 北島シネマ<★★★☆☆>
走るゾンビはホラーのトレンドなのか??それはともかく”きっとしょーもないにちがいない”という固定観念をキープしたまま見たのだが、冒頭の掴みはばっちりでお話のテンポも良く、思いの外没頭してしまった。

元祖「ゾンビ」に比べればやはり人物描写などスカスカなところが否めないものの、「なんかしらんが世の中はタイヘンな事になっているのだ!」という終末感はちゃんと押さえられている。元祖に対するリスペクトもそこはかなく存在しているし、まんまなリメイクと言うことを考えれば合格点をやっても良い出来だった(トム・サビーニの保安官が一番気合いが入っていて面白い)

それにしてもここ最近映画に登場するゾンビたちはなんでああも生きが良いのだろう?(スローな動きだと昨今の高速カットバックのテンポと合わないのか・・)


◇「ホーンテッドマンション」鑑賞日:2004/05/01 北島シネマ<★★☆☆☆>
5/1映画の日である。「あえて」最終上映を狙ったのだが、やはり甘かったか館内は満員(__;)この映画も全席指定であった(ワシらはかなり前の席)まあ連休というぬるい空間の時間に、特別低料金で見る映画としてこれほどふさわしい1本もない。

いざ始まってみたらこちらの予想以上でもそれ以下でもない出来に、なんとなく変な安心感を覚えたモノである。元気なだけで芸のないゾンビたち・どんな化け物より恐ろしい素顔のテレンス・スタンプ・道に迷ったエディたちになんの足しにもならないアドバイスをくれる「歌う胸像」など(コレと水晶玉占い師は本当のアトラクションにも出てくるそうだけど)楽しい場面はかなりある。

しかしながらこの映画でいちばん納得出来なかったのは”なぜエディ・マーフィーなのか?”というキャスティングだろう。この手の話になると彼のオーバーアクトは逆に劇中でのリアリティを感じることが出来なくなってしまうと思うのだが。

「家族を顧みない仕事本意の優秀な不動産屋」そんな設定はおそらく本編が始まって15分後には見ている人すべてが忘れてしまうのではないかとさえ思えてしまうほどだった。結局いちばん不要なのがエディではないのか??


◇「キル・ビル2」 鑑賞日:2004/04/30 北島シネマ<★★★★☆>
今回はなんといってもダリル・ハンナがカッコよい。トレーラーハウスでの決闘シーンをよく見ると分かるのだが、少なくともワシの目にはユマ・サーマンよりこちらのほうが美人に映ったほど(彼女の末路は前振りがよく効いていた)

あと、パイ・メイとの絡みがある回想シーンはワシ的にこの映画の中で一番ばかばかしくもオモシロイ場面だった思っている(2番目はビルのスーパーマンとバットマンの違いに関する長い長いウンチク。これがしょーもなくて笑える)

エンディングを見て最後まで座っていたいと思えたのも何時以来か。そう言う意味ではシアワセな映画との出会いだったかもしれない。


◇「おとなの東宝チャンピオンまつり」 鑑賞日:2004/04/03~04/04 高松東宝<★無採点☆>
今日はさしずめ「田中邦衛まつり」の様相か・・・ ※当時の紹介記事

◆1本目「キングコング対ゴジラ」
今回上映のプリントは20分短縮されたチャンピオン祭版。以前のワシなら「オリジナルをカットして上映するなど以ての外だ!」とぷんすかしていたものだが、今日的感性からするとこちらの方がテンポ良く面白く感じるから不思議だ(有島一郎のしょーもないギャグをカットしたのは大正解)劇場で見るのは83年のゴジラ復活祭以来とはいえ、今までビデオとかでさんざん見ていたはずなのに、ダレずに最後まで退屈しなかったというのは自分でも驚いた。やはり大画面で見る怪獣映画には味と趣がある。


◆2本目「ハワイの若大将」
実はこのシリーズをちゃんと見たのは初めて。概ね楽しい世界観だったが、そのうえで一番思ったことは、加山雄三の芸風が全く以て現在の長嶋一茂と一緒だったと言う点(微妙な棒読みまで一緒だった・・)


◆3本目「殺人狂時代」
テンポの良いアクション、仲代達也の巧みな(なおかつカッコいい)一人二役(?)に意表をつく展開と、見事なまでに無駄のない仕上がり。さらにはそのすべてを100分やそこらで一気に見せてしまう、これを傑作といわずなんとするのか。やはり噂通りの1本と感嘆。


◆4本目「ルパン3世・念力珍作戦」
25年くらい前に読売テレビで日曜午後の映画枠があったころ、よく「三大怪獣」なんかと並んで放送されていたのを見た記憶がある。当時の記憶には1シーンも残っていなかったが、今見るとある意味70年代らしい映画だなあと思ってしまった(しょーもないといえばしょーもないんだけど)


◆5本目「椿三十郎」
大画面で見るクロサワ映画は_ と、結局は「キンゴジ」の感想と同工異曲になってしまうのだが、ほんとにそうとしか言いようがないのだから仕方がない。とにかく見応えありすぎ(^_^;)最後の最後でここまで見てきた映画の登場人物たちがわさわさとこの映画にも出ているのが何ともいえず(田中邦衛と平田昭彦は3本目か?仲代も2本目でこちらはピカレスク的魅力全開)こういう上映会のファイナルとしては言うこと無いセレクトだったのではないかな。


◇「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」 鑑賞日:2004/03/29 北島シネマ<★★★☆☆>
ジョニー・デップとチーチ・マリンが酒場でマリアッチの話しをしているつかみのパートはテンポも最高で、導入部としては文句なしのスタート。

なのに、話しが転がり出すと簡単なストーリーのハズなのにわざわざ登場人物を多く絡めて(これがあんまり効果を上げていない)シンプルな物語をわかりにくくしてしまっている。

悪く言えば説明臭くてくどい展開。そのせいで中盤は人物関係を頭で整理するのに疲れてきて、体調悪ければ鑑賞中寝てしまうかもしれないという状態に陥る。

それでもクライマックスはひじょーに痛快(デップの目の下が血で濡れていたのはこういう意味だったのか・・・)まとまりのないまま一気になだれ込んだ感が強いが、エンドロールへの仕上げは強引ながら見事。なんとなく「終わった・・・」という感じにさせてくれる綺麗なラストシーンだったと思う。とにかく音楽がヨイので、それだけで乗せられているような所もあるけど。

なんか最初と最後が最高だったので、なんとなく満足感が残ってしまったのだが、これはヨシとすべきなのか・・・


◇「ゴシカ」鑑賞日:2004/02/29 ワーナーマイカル高松<★★☆☆☆>
ハル・ベリーの後ろ姿はまるでオッサンだった・・・閑話休題、サスペンスとして考えるなら、ネタも伏線もバレバレで成功しているとは言い難いが、「オカルト映画」として捉えればそんなに悪い映画ではなかった。

特にハル・ベリーが最初にゴーストと遭遇するくだりは(およびそれを回想するシーン)ビジュアル・イメージとしてかなり秀逸。

反対に説明不足で食い足りない部分もちらほらあって、なんでペネロペとハルはああもあっさり釈放されたのか?とか(霊に憑依されていたとはいえかたや喉笛かっ切り(^_^;)こなた斧でズタズタの殺人をしているのに、どーやって説明したのか??)ロバート・ダウニーJrが刺青の説明聞いただけで「君が正しかった!」とコペ転する説得力のなさたるや如何なものか?等々。

もっとも、些細な事はじつのところどーでもよい。100分前後という短い尺でマジメなコワイ映画を作り続けるダークキャッスル社という会社の姿勢にワシはひたすら感心するのである。


◇「マスター・アンド・コマンダー」 鑑賞日:2004/02/26 徳島ホール<★★★☆☆>
波の谷間に命の花が・・・そんな兄弟船調の1本。「白い嵐」が「パーフェクト・ストーム」になり気がつけば「宇宙大作戦」になっていたというのが全体的な印象(わかりにくいなあ(__;))

聞いたところによると原作の方では船長とドクターのやおい的展開なんてのもあるそうで(ますますスタトレ調)それからするとこっちの方はぐっと骨太な感じになっていた。

不思議な物で前半のドンパチや、船が嵐で沈みそうになる派手な場面が退屈でどーしようもなく、中盤以降フランス軍を待ち伏せするまでの、静かな待機時間に突入したあたり(テンポが緩くなってきた頃)から俄然おもしろなってきたような気がする。ガラパゴス島で暢気に動物の調査をし出すシーンなど、妙に見入ってしまった。

クライマックスも「今この瞬間はこの船こそ祖国なり!」という船長の台詞にグッとくるものがあった。世評的には芳しくないみたいだけど、悪くはなかったとワシは思う。


◇「タイムライン」 鑑賞日:2004/01/27 北島シネマ<★★★☆☆>
余所のレビュー等ではそんなに評価が芳しくなかったものの、個人的には思っていたよりオモシロかったと思う。

例によってSF的小道具は単なる小話の前フリにしかすぎないというマイケル・クライトンいつものパターンだけど、こういうの嫌いじゃないんだよなあ(^_^;)

少なくともH・G・ウェルズ孫の「タイムマシン」よりはよっぽど娯楽映画としてまとまっている。

すべての伏線(簡単なネタばかりとは言え)をちゃんと2時間以内に昇華(消化?)して見せてくれたのも好感が持てた。でも事前情報あんましなかったけど監督はリチャード・ドナーだったのだ。健在だなあ(__;)


◇「半落ち」鑑賞日:2004/01/17 北島シネマ<★★☆☆☆>
ワシはまじめにオチが半分しかないと映画と思っていたのだが・・・(__;)

どんどん登場する著名な俳優さんを見るにつけ、とても映画らしい作りだと思ってはみたものの、如何せんすべての登場人物が描き切れておらず、感情移入が腹八分にすら届かなかったというのが実情ではないかという気がした。(どのキャラも登場してしばらくするとあっという間に影が薄くなってしまう。柴田恭兵なんか後半殆どセリフ無かったし)

察するに原作を(この時点では未読)かなり忠実に映画化したのではないかと思うのだが、ここは敢えて登場人物の切り捨てというか絞り込みが必要だったと思う。

どちらかと言えばテレビドラマ化したほうが向いている作品かもしれない(時間かければもう少し面白くなるのでは)


◇「ファインディング・ニモ」鑑賞日:2004/1/16 北島シネマ<★★★☆☆>
ピクサーの作品は今までビデオでしたか見た事が無く、正直いい年したオッサンが劇場で見る映画としてはどーなんだ?という心配も事前にはあったのだが、上映中退屈指数はゼロ(^_^;)

「海」というビジュアルはCG向きなんかわからんけど、ともかく絵で引っ張られてしまった感じが強い(ストーリーは昔さんざん見た「ゴルゴ」とか「ガッパ」なんかであった伝統的な(?)子供救出劇だし)そのうえ絵に新鮮みがなくなってきた頃にはちょうど終わりがくるという、そういう意味では巧い尺割りをしている。

「カモメはアホでエサのことしか考えてない」というキーワードは個人的にはかなりツボだった・・・

あと、歯の矯正している女の子を「イヤな子供」の象徴として扱っていたのはちょっと気になったな。


◇「マトリックス・レボリューションズ」鑑賞日:2004/1/8 北島シネマ<★☆☆☆☆>
時間の無駄とはこういう状況を言うのか。コレは「アニマトリックス」の一編か?それとも番外編か?と見まがうばかりの芯のなさ。「レボ」が「リロ」に続くことを前提とした続編であるならば、少なくともそれに相応しい幕引きというモノが必要なはずではなかったのか。

こんなしょーもない映画をだらだらと150分も見せておいて「完結編でございます」などというのはシリーズを見続けた客をなめてるとしか思えない。

ところどころに見るべき場面もあるのだが(ミフネ船長の大暴れとかスミス対ネオのドラゴンボール的対決シーンなど)そんなものは副次的な話で、物語世界の根幹がしっかり存在してこそ枝葉のおもしろさというのも光るわけで・・・

なんにせよこの作品は劇場でまっとうな対価を払って見る映画ではない(「エンド・オブ・デイズ」以来ひさしぶりに映画館で腹立った)


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