星空のメッセージ

見たぞ!「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」

 

小さなおともだち群に混ざるのがイヤで平日有給を利用して月曜の日中に行ってきたのに、あいにく数組の親子連れが(しまった!幼稚園より下の子はフリーな時間ではないか!!)こういう空気には慣れっこのつもりだけどオッサン一人のワシはちょっと気まずかったかも・・・(__;)

しかし映画が始まればそんな事は関係ない、冒頭のドルギランが東京上空を飛んでいる絵を見ただけでもう「おおーっ、こんなキレイな特撮画面が見られるなんて・・・(T_T)」と30年前の汚かったビデオ合成画面を思い出しながらひとり感動に浸っていたのである。

そしてテレビシリーズのOPと被るイメージでギャバンが登場し力強く名乗りを上げると不覚にも目頭が熱くなるのを抑える事が出来なかったのだ。この感情は少し前の「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」や「レッツゴー仮面ライダー」のときとは違う、リアルな十代への回帰という現象から派生した物に間違いないだろう。昨今のライダー/戦隊総登場にはどこか冷めた気持ちが常にあって、まあまあお祭り感覚で良いんじゃないの?という斜に構えた気持ちの方が強く、作品への没入度という点では正直それほどのものはなかった(再登場した昭和ライダー/戦隊は声とイメージ映像しか出番がなかった事も大きい)

ところが今作では30年という時を超え、誰が見てもあの頃のままの「ギャバン」が目の前に登場したという、これがどれほど凄いことか特撮ファン以外の方に果たしておわかりいただけるだろうか? たとえば「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のときのようなヒーローオールスター映画では単に主演俳優が年を取って出ているというそれだけの感慨(僕の個人的な感想だけどそこにいたのは老齢となった役者・黒部進/森次晃嗣であって、残念ながら「その後」のハヤタやダンではなかった)しか味わえなかったのに対して、今回は間違いなく初回放送時からそのまま年齢を重ねた一条寺烈/ギャバンがそこにいるという感覚だったのである。

ここで少し補足説明をしておくと、「ギャバン」が始まった1982年頃というのはすでに僕も高校生となっていが、オタク的青春真っ盛りの時を過ごしていながらも環境としてはあまり良いとは言えない時代だった。ウルトラもライダーも「80」「スーパー1」終了後の潜伏期間に入っていたし、テレビで見られる特撮物といえば「スーパー戦隊」のみで後はたまに入る再放送だけ。

映画に至ってはゴジラもガメラもまだ眠ったままだったし、他ではせいぜい「魔界転生」「伊賀忍法帖」と言った特撮を隠し味に使う程度の作品しかなく、ましてやビデオソフトもCS放送も普及していないある意味特撮ファンにとっての飢餓状態が長期間続いていた中、救世主のごとく登場したのがこの「ギャバン」だったのだ。

何でこの番組のことを知ったかは忘れたが(「テレビマガジン」とかその辺だったかなあ・・・当時の「宇宙船」や「スターログ」ではあまり紹介記事がなかったと思う)とにかく今まで見たこともないような単独ヒーロー物で「ロボット刑事」みたいなもんか??と言ったつかみ所のない漠然としたイメージしかなく、殆どぶっつけ本番で第一話「東京地底の怪要塞」を見ることになった。

放送は金曜の19時30分という、今思うと完全なる超・ゴールデンタイム。もともとこの枠は「キャンディ・キャンディ」等の女の子向けアニメがずっと続いていた時間帯で前週までは「ハロー!サンディベル」という作品を放送していた。せっかくの好条件なんだからなんとかコレでヒットしてもらいたいなと余計な心配もしながら(__;)ビデオなどない時分なのでリアルタイムでじっくりと鑑賞させてもらったが、もう「あっ」という間に終わってしまったというのが強烈な印象として今でも残っている。

それは過去のヒーロー物のどのパターンにもはまらない各種設定があまりにも新鮮だったこと(それまでの概念ではなかった「蒸着」という言葉のイメージ(強化服を瞬時に転送して変身し、尚且つそのプロセスを時間をかけて紹介するという二段方式の旨い見せ方)と見事に合致したその映像/戦闘場面が突如日常から切り離され、造成地から市街地までの突然の転換にも説得力を生んだ「魔空空間」という戦場/サイバリアンやドルギラン等のメカニック等の斬新なスタイル等々)「バトルフィーバー」「デンジマン」でコメディリリーフのイメージが強かった大葉健二氏の(失礼ながら主役としては非・イケメンであると言う点も含め)単独主演に対して少なからず不安があったにもかかわらず、初回を見終わったその瞬間からこの役は彼しかいない!と思えたこと。

そしてなんと言っても「ギャバン」という新ヒーローが贔屓目抜きにカッコイイと思えたことが一番大きかったのではないかと思うのである(シルバーメタリックのメカメカしいボディに「おおっ!」ときて、レーザーブレードに「むむっ!」ときたというか(^0^;) 今思えばだが、「ギャバン」は僕らくらいの世代(当時の中高生)にとって初めて出現した本気で感情移入できる現役ヒーローではなかったかという気がするのだ←じっさいに第一話を見ると同時期の「ゴーグルV」よりは対象年齢が上であるというのがよくわかる)さらに言えばこの金曜日というのは19時30分から「ギャバン」20時から「ワールドプロレスリング」(ちょうどこの時期は初代タイガーマスクが大活躍していた)と10代のリビドーオタク少年にとっては血湧き肉躍らせることのできる最高の時間ともなっていたのだ(ここだけは特撮兼プロレスファンだけ共感してくれたらイイです(__;))

そんなわけで能書きが長くなったが(__;)この劇場版では放送当時とキャラのブレもまったくなく、大葉氏がギャバンを演りきってくれたこと、もうこれがこの映画の魅力すべてであると言って良いくらいだと僕は声を大にして言いたいのであります(57歳という年齢でありながら体型もさほど変わっておらず、当時を彷彿させる吹き替えなしのアクションを次から次に披露してブランクを全く感じさせなかったあたりがとにかくすごい←映画終了時に「オレもがんばらんとイカンなって素直に思ってしまったからなあ・・・自己啓発の効果まであったわ)

あと蛇足の蛇足だけど、他に感じたことをさらりと書けば_

・ゴーカイジャーは別にいなくてもよかったかも・・・
・ギャバンとマーベラスの関係が少し「超・兄貴」的なのは某かの意図が??
・魔空監獄の描写センスが30年前の小林義明演出より劣っていたのは残念
・最後の三大変身はちょっと絵が手抜きで不満。あれならバンクフィルム使って欲しかった

と、こんなところだけど、終盤も串田アキラの歌声と宙明サウンドだけで何度涙腺が破壊されそうになったかわからない(>_<) 普通に映画としての評価をするのがとっても難しい、そんな思い入れムービーの感想でした。ムリだと思うけど次はシャリバンも出してくれんかねー・・・

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