ポールポールでそりゃもう大さわぎさ

「宇宙人ポール」を見てきた。

 

映画館が県内にシネコン一館しかない我が徳島県で、こんなクチコミ映画が公開されるとは思わなかった。たった2週間という短い期間ではあるけど編成担当の方には感謝しよう(なんて思ってたら「ヘルプ~心がつなぐストーリー」も公開予定があるらしく、なんとなくだけどココの担当者は「キラキラ」を聞いている町山ファンではないのかと邪推してしまうな)

それはともかく「ポール」である。雑誌やネットの紹介記事で受けた印象では「パロディ満載のバカムービー」という括りで語られることが多くて、最近だと「最狂絶叫計画」のようなものをイメージしてしまうところもあるのだが、これは「ショーン・オブ・ザ・デッド」で超真面目な爆笑ゾンビ物を、「ホットファズ」で超真面目な爆笑刑事アクションを撮り上げたサイモン・ペック&ニック・フロストのコンビによるものなので、そこは簡単に十把一絡げでは語れない映画になっていたのだった(監督だけはエドガー・ライトからグレッグ・モトローラに交代)

今作は強いて言えば超真面目な爆笑第三種接近遭遇映画と言えばいいのだろうか??彼らの過去の作品同様、この「ポール」でもパロディ(この映画で言うとほぼ「スピルバーグ祭り」と言った状態。デビルズタワー登場は意外と感動したぞ(__;))というのは映画本編の売りなどではなく、劇中に必要な物として常に存在しているので、そこには”あざとさ”であるとか”狙い”的な商売臭い着眼点は殆ど感じることがない(オマージュというのはこういう使い方が正しいのだと思ってしまうなあ。別の言い方をすれば自分の好きな映画を自分で再現してみたいと思うのはいつの時代も映画少年の基本で、自主映画経験者なら一度はすることだが(^_^;)それをプロになってもやってしまう彼らやタランティーノはある意味スゴイ人たちだと思ってしまうのだ←「ウケるから」じゃなくて「好きだから」というのがわかるパロディは愛を感じるし鼻白むこともないよね)

そういう流れの中でイギリス人とキリスト教福音派のアメリカ人とアメリカナイズされた宇宙人(^0^;)が危機を回避しながらも楽しく旅をするという、なんとも奇天烈な展開ではありながら何故だか心が穏やかになってしまう、こう書くとバカにされそうな気もするが(__;)最後は「愛と友情のロードムービー」として完結していることにホントに驚いてしまうのである(僕個人はクライブが「この旅は特別な物なんだよ」ってポールに語る場面で”男同士の友情”が切なくも大事なものであるという心情部分にけっこうシンクロしてしまって、あーオレもゲイでもないし女も好きだけどそういう気持ちって多分にあるよなーってすごい共感してしまった)

そんなわけでもし「ポール」を斜に構えたスカした笑いのバカ映画と決めつけている人がいたら、邪な感情を抜きにして素直に見てほしいなと(その上でスピルバーグ映画と矢追純一の「木曜スペシャル」が好きだったらもっと楽しめること請け合い)

※「ホットファズ」を見たときのエントリー記事

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