驚きはゆうばりとともに

来月公開の「ウルトラマンサーガ」で劇場映画デビューする”おかひでき”という監督さんがいるのだが、つい最近この人が20年以上前よみうりテレビで放送された「やけくそ爆裂どんづまりサンダーロード体力編2」の岡秀樹監督と同じ人であるというのを知ってたいへん驚いている(「ゆうばり映画祭」関連の情報を辿っていったらたまたまそのことがわかって、最後はツイッター上でご本人に確認しました(^_^;))

「サンダーロード」と言っても石井聰亙監督の「狂い咲きサンダーロード」とは何の関係もないインディーズ製作の8ミリ作品で、これは当時「CINEMA大好き!」という深夜の映画枠で放送された自主映画コンテスト企画にエントリーされた中の一遍だった。年で言うと87年だったかな?このときの放送が好評だったのか翌年からこれがレギュラー企画となって都合7,8回開催された筈だけど、8ミリ映画少年上がりの自分としては見ずにはおれまいという内容の番組だったのである(いつか投稿してやる!と思いながらそれっきりで終わったなあ・・・)

毎年10~15本程度の放送があったからトータルでたぶん100本近い自主映画をこの枠で見た。そんな中で今でも印象に残っている作品がタイトルすぐ浮かぶモノだと_

「秘芸・水戸黄門」(役者一人ですべてのキャスト・音楽・効果音・撮影をこなしたムチャな短編(__;)左下の動画参照。続編で「ゴジラ対水戸黄門」というのもあるがこちらはイマイチ)
「中尾真司探検隊」(川口浩探検隊のパロディだが主演俳優のキャラが濃すぎて胸焼けしそうな面白さがあった)
「ダイヤモンドの月」(たぶんこのコンテスト内ではもっとも完成度の高い作品だったと思う)
 

そして一番インパクトが強かったのが↑に書いた「やけくそ爆裂どんづまりサンダ―ロードパート2体力編」で、本放送を録画してから今まで何度見たかワカラナイくらいツボに来た作品だったのだ。

中身を簡単に紹介すると、どこか奥深い山中で男二人がひたすら逃げる/追いかけるを繰り返すという自主映画では「ありがち」な作品なのだが本編中の疾走感というのがもう尋常ではなく、見ているとすべてのものが画面から飛び出してくるんじゃないかと感じるほどの勢いに満ちていて、4分程度の尺で終わってしまうのが惜しいくらいの映像的快感溢れる傑作だったと僕は今でも思っているのである(こういう映画は10の説明より直接見てもらう方が話は早いと思うけど、ネット上では動画が見つからず。自分でアップしようかとも思ったが権利関係が不明なので躊躇した)

その後岡監督は同番組からの流れで伊丹市市制施行50周年記念映画の監督に抜擢されて「ひとけたの夏」(右上動画参照)という作品を演出しており、こちらも同じ枠で放送されたのだが「サンダーロード」とは違い関西圏に住む1970年代の少年物語を落ち着いたテンポでリアルに撮り上げた実にホロリとさせるジュブナイル映画となっていたのだ。

コレを見たときにこの人は近い将来ぜったいスゴイ監督になると確信したものだが、そこから今回の「ウルトラマンサーガ」まで実に20年の歳月を要してしまったわけである(経歴を調べると円谷系列の作品で助監督を務めたり、OVAで演出も担当されたそうだが、僕はまったく知らなかった)

その本格プロデビューまでのインターバルが今の日本映画界では長いのか短いのかはわからないけど、個人的には満を持して登場した自分と同世代の映画監督ということで、これからの活躍を期待せずにはおられない存在の人でもあるのだ。ぜひとも「サーガ」を契機に大ブレイクしてもらうことを期待したいモノであります(元々見に行くつもりだったけど今回のことが判明してから俄然期待値が高まってしまった)

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