初夏になってゆうばりの回顧その1

2月にBSスカパーで放送のあった「2012ゆうばり映画祭」の録画を少しずつ見ているが、本数多いので走り書き程度にまとめながら簡単な感想をアップする。

「妹の足」 ・・・妹と兄の距離感が理解不能。リアル妹のいる立場から言えばこんな感覚は賛同もできないし、この映画の可笑しさそのものがち僕にはちっともわからない。今のところ一番のハズレ。

「ビートルズ」 ・・・まとまってるけどこのセンスはちょっと古いわな(__;)なんとなく80年代によく8ミリで撮られていた学生映画の臭いがしたよ。

「瑕疵あり」 ・・・ショートムービーなのにアタマから8割くらいは退屈。しかしオチへの誘いが勢いあり、イヤな気分満載で突き放されるラストが最高。ここだけで一気に評価アップ。僕は好きな世界だった。

「元気屋の戯言」 ・・・特に面白い映画じゃないけど元気屋が徘徊する街の景色や雰囲気がかなり素敵に撮られていて、そこだけで90分見えてしまう魅力はあり。

「リア・ウインドウ」 ・・・タイトル通り「裏窓」パターンのサスペンスだが、主人公達の異国での戸惑いとかがすごくリアルに(「ロスト・イン・トランスレーション」なんかの何倍も)伝わる秀作。

「ムーンライト・ソナタ」 ・・・韓国版東海テレビ風昼メロ。深刻なストーリーなのに話のテンポも演技のリズムもどこかずれていて奇妙な味を生んでいる。辛気くさい物語だが短編なので最後までつきあえる内容だ。

「疑う女」 ・・・コレめっちゃ好きですわ(__;)もうなんかこういう「オチの台詞がすべて」みたいなのがやっぱりインディーズだよなと一人でニヤニヤしてしまった。

「どんずまり便器」 ・・・・個人的にはすごい微妙。「妹の足」の感想と同じく劇中の兄妹関係に感情移入ができない分作品世界に没入するのは難しかった。映像センスは現代民話調でキライではないが、やはり微妙(__;)

「a taste of kiss -テイストオブキス-」 ・・・CGを多用して凝った絵作りをしているしストーリーも相当頭を捻った後が伺えるが、いかんせん何処まで行っても「ブレードランナーごっこ」以上の空気はなく、全体の印象が「CASSHERN」をさらに安くしたような物になってしまっているのも残念に思う。

「SchoolGirl×Complex」 ・・・タイトルのコンプレックス云々が最後までこちらには伝わらなかったが、純情ロードムービーとしては一見の価値あり。むしろそっちを前面に出すべき映画だろう。

「RANATO」 ・・・どうもこういう映画は苦手だ。個人的には一番眠たかったし劇団EXILEのファン御用達映画にしか思えず。ヒロインの女優:香子はキレイだったのでそこはヨシ。

「揺れに揺られて、揺られてゆらり/悲しみは地下鉄で」 ・・・しょーもないけどなぜか見てしまう脱力系短編。演出や芝居が至って真面目なのが緩くおかしい。「世にも奇妙な物語」なんかにそのまま使えそうな感じもあった。

「好きなんかじゃない! 」・・・好きなタイプの偏屈青春映画なのにヒロインの子がこの役にぜんぜん合ってない。それだけで台無しなのが勿体ない。

「タイデイ・アップ(Tidy Up)」 ・・・お話枕がとてもわかりやすく、すごく面白そうな入り方をしているのにオチ無いのはひどいわ。15分の映画でこれやられたらどうしても腹立つな。

「空飛ぶ円盤対鋼鉄魔人」 ・・・「惑星大怪獣ネガドン」を見たときと同じ感想しか残らず。良くできてるなあ、昭和特撮怪獣映画の雰囲気めっちゃ出てるなあ、一人でよく作ったなあ。。。。で、なんなの??という感覚。要するにそれ以外の、この映画独特のワクワク感という物が何もないのね。こういうのは一回見たらもういいやって思える類の映像だよなあ。

「記憶のひとしずく」・・・日常会話のリアル度がとんでもなく高い映画だが、それだったらこういう認知症ネタはドキュメンタリーで見るわい!って思えないこともなかったかな。 中学校の講堂で生徒集めて見せたりするのに向いてそう。

「よもすがら」 ・・・ぼくの好みの問題だけどショートフィルムは簡潔にどんっと落とすか、極端なムードだけを全面に出して雰囲気一本で引っ張るかのどちらかが良いと思っているのだが、これはそのどっちにも該当しない、ただただよくわからない中途半端な絶望感のみがそこにあるという映画だった。

「Undead Dragon~死霊遊戯~」 ・・・コレはバカ度高くて最高!旨いのは入り口が真面目なホラーのそれになっていて、急転ブルース・リー顔の男が登場してからガラッと映画の色合いが変わってしまうのが面白い。これもインディーらしい自由なノリがあって好きな映画だ。

「Heart Beat」 ・・・いやー、見た順番が良かったんだろうなあ(__;)「死霊」の後だったからすごい良い映画に思えてしまったよ。作り手の思い込みだけで構成された昨今の嘘臭い青春映画と違い、今日的な高校生とその家族のリアルな物語になっているのが良かったわ。「妖怪人間ベム」に出ていた石橋杏奈がなかなか旨い。

「THE BLOOD」 ・・・なにを見せたいのかイマイチピントのぼけた映画ではあったが、香港映画のようなJホラーのようなATG映画のような色んな魅力の混在されたカオスなムードが満載で、今回のラインナップの中では上位にランクできそうなお気に入り。

「憂恋の花」・・・すごく綺麗なレズビアン映画。と、それ以外の感想が何も浮かばない(__;)これぞジャンル映画ってやつかね。監督はふだんこういう漫画を書いている方だそうだが。

「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」・・・うーむ(__;)これは面白かったわ。粗筋だけ聞いたらなんやねん松田優作の「探偵物語」かよ、って思ったけど、全然主役然としてない脇役面の探偵ヨンゴンが「スペースコブラ」ばりの義手銃を持っていたり、持ち込まれた事件がタイムトラベルがらみだったりととんでもない話の拡がり方で見ている間中「オイオイ(;゜ロ゜)」の連発。しかも出てくるヤツがみんな味あって一回見たらしばらく忘れられなさそうな濃いキャラばかりというのも凄かった。今回の映画祭ではこの映画はじめ韓国の作品多かったけど、インディーズ映画に関してはもう凄いところまで来てるなと実感してしまったよ。

「くそガキの告白」 ・・・今回見た中では今のところこれがベスト。見終わってしばらくはこの作品のことばかり考えてしまうほどインパクトあった。あとまだ何本か未見な物があるので、全部見たら改めて詳しい感想も書こうかと思うが、今回はとりあえず途中経過。

 
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2 Comments

楽珍劇場  

すごい本数

ご覧になってますね!
「空飛ぶ円盤~」の所でふれられている「ネガドン」。
ワタシも視聴前はワクワク感MAXだったんですが・・・
本編を見た後の感想はshowさんとほぼ同じでした。

同じ“ゆうばり”で賞をもらった「ゲハラ」なんて怪獣物もありましたね。
アレの続きは作られないのかなぁ。

2012/05/04 (Fri) 15:39 | REPLY |   

しろくろshow  

やーどうも

ショートフィルムもあるから案外見るのに時間はかかってないんですけど、やっぱりこういうの楽しいです。

四国じゃこんなイベントもまず無いだろうし、放送見ているだけで映画祭に参加しているような気分にはなれましたね。

それとインディーズのレベルが格段に上がってきていることに驚いてます・・・

2012/05/05 (Sat) 17:45 | REPLY |   

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