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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

怪奇な映画はピープロのしわざ

何の授業だったかはまったく憶えていないが、小学生の頃に学校の図書館で必ず何か一冊の本を読まなければいけないという時間があり、そのときの僕は迷うことなく江戸川乱歩の子供向き小説「少年探偵・電人M」というタイトルを手に取ったのであった。

特に少年探偵団や乱歩が好きだったわけではなく題名の「電人」という古めかしい言葉に惹かれたが故のチョイスだったわけだけど、元を正せばあの頃大好きなテレビ番組だった「電人ザボーガー」のイメージから「タブンコレモオモシロイノデハナイカ」とロボット風連想ゲームに脳内がインスパイアされたのは間違いなかった(小説の方は貧乏くさい話(__;)ではありながらけっこう面白い内容。そのあとこのシリーズ10冊くらいは読んだな)

その「ザボーガー」が少し前からホームドラマチャンネルで放送が始まり、僕自身昭和49年の本放送以来となる再見となったのだが、これまたそのタイミングで某知人が昨年公開された「ザボーガー」の劇場用新作をブルーレイで買ってきて、ほぼ同時期くらいに新旧ふたりの電人を見比べる機会が出来上がってしまったのだった。

・劇場版「電人ザボーガー」オフィシャル

・「電人ザボーガー」作品解説

 
テレビのザボーガーは僕の地方では確か関西テレビが土曜日の18時台に放送していて、途中新シリーズになってからは同じ曜日の朝に時間が変更になったと記憶している(土曜の朝の放送は最後まで見ていると学校に間に合わんので(__;)必殺技のストロングバズーカが炸裂して敵が倒されたらすぐ登校という流れだった。なのでこの「恐竜軍団シリーズ」のエンディングを僕は未だ見たことがない)

バイクがロボットになるという設定や、ザボーガーの体内に仕込まれた偵察用へり/ミニカーと言った小道具メカが昭和の10代小学生男子的琴線に触れまくり毎回見ていたはずだが、それ以外の細かいストーリーとかは実は全然頭に残っていなかったのである。

世間一般の人たちにとってはおそらくビートたけしの「スーパージョッキー」でさんざん笑いものとして突っ込まれる対象として「ザボーガー」が取りあげられていたのを憶えている方もいるだろう。100円ショップで売ってる器みたいに見た目だけ良くて中身のないレンホーとか言う元大臣がコーナー司会でこの番組を弄りたおしていたはずだ。
 
現在6話目まで視聴済だが実際件の「スーパージョッキー」でもツッコまれたとおり、カネかかってないのはハッキリ言って一目瞭然(__;)じゃあクダラナイのかというとそれはそうじゃない。以前このブログで同じピープロ製作の「ライオン丸」の事を書いたが、そのときと同じでどれだけチープなセットや舞台しか整わなくとも役者やスタッフに情熱と熱意があれば福屋工務店ではないけれど(ーー;)ちゃんと視聴者には熱さとして伝わるのだと。

この番組の場合はなんと言っても主人公・大門豊を演じる故・山口暁の芝居がとにかく火傷レベルに熱いのが良いのだ(ーー;)当時(70年代中期から後期)のテレビや映画は何処を見てもブルース・リーの影響下にあって、そこかしこに小さなドラゴンが出現していたけど、山口暁のドラゴンぶりは良い意味で相当常軌を逸していた。主人公にあてがわれている「秘密刑事」という肩書きがなんの意味も成してないところはありながら(__;)父を殺された復讐に燃え、それをまさに義兄弟のようなロボットであるザボーガーと共に戦い続ける彼の姿はやれ古いだダサイだ予算がないだといった外野からの声を完全シャットアウトしてしまうほどの力強さに満ちていたのである。

そしてその余勢を駆って見た36年ぶりの新作だが「片腕マシンガール」等で知られる井口昇監督が演出を担当。この人の映画を見たことある人ならだいたいの想像はつくと思うけど、殆どの作品が常に万人受けする映画にはなっていない。今回の「ザボーガー」でもこの感性が合わない人にとってはおそらく一生面白さは伝わらないであろう、ある種客を選ぶ映画となってしまっている。僕個人はけっこうボーダーライン際際だったというかしょーもないと思う心が50あれば面白いと思う心も50あり、失笑しながらつい真剣に見入ってしまう特異な映画ともなってしまった。

その失笑部分などでも想像してしまうのはたぶん笑わせようという気はないけど結果的にそうなってしまっているという、この辺は監督独特の個性じゃないのかと思うけど最初から見ていると、コレは酷い(>_<)→格好いい(^◇^;)→いややっぱ酷いわ(×_×)→なんか泣けるな(T_T)という喜怒哀楽毀誉褒貶が自分の中でぐるぐると回り続けているのだ。こんな変わった映画はそうそうお目にかかれるものではない。

また、良かったところをプッシュするとまず音楽の使い方は特撮ファン的には100点満点。BGMに使っている菊池俊輔のオリジナルスコア(再演奏及びアレンジ・福田裕彦)や主題歌の入り方なんかはカンペキに「カッコエエ!」とオッサン的視点で見ても文句なしの演出だった。さらにもっとも感心したのは青年時代の大門を演じた古原靖久の大真面目な過剰演技が山口暁の領域に手が届いていたところにあるだろう。映画版から伝わる熱さは殆ど彼から出ていたようなものだと思うのである。

今作は見た人によっていろいろ意見の別れる作品となるだろうが、僕にとっては燃える70年代特撮アクションテレビだったテレビ版オリジナル「ザボーガー」、際立つ個性の並び立つ奇妙奇天烈な現代カルトムービーの「劇場版ザボーガー」、そのどちらも”熱さ”が前面に出ている実に魅力溢れる快(怪)作だったと言わせていただきたい。

そんなわけで今回は三つの「電人」の話。たまたまレンタル屋で手にした人にはなるべく広い心で(ーー;)見て頂きたいと思います。

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Comments
Editレンホーも中身ありませんが、
ザボーガーも頭の中身がヘリコプターだっりしますね。
あのヘリは普段は頭脳の一部で、ものを考えたりしてるのでしょうか。
そうするとヘリが飛び出してる間のザボーガーはバカになっちゃってるんでしょうか、気になります。
まぁ、ザボーガーはあんまり物を考えてなさそうですが。
劇場版は観てませんが、機会があったら観たいと思います。
Editいやいやどうも
オトー さん>

こんばんは、わざわざこちらへの書き込みありがとうございました<(_ _)>またいつでも遊びに来てください。

ザボーガーは意志のないロボットとして描かれていますが、使い手の人格がそのまま反映してしまうような見せ方もしてますよね。そのへんほぼ鉄の二人羽織という印象でした。

あのアタマの中のヘリはプロペラを細かく畳んであるのが芸が細かいなと感心しましたですよ。あれならいっそザボーガーの頭部がそのまま飛んでいく設定でも面白かったかもしれませんね(生首がタケコプター使ってるみたいな・・・)
Edit
去年、劇場版を映画館で見ました♪
TVシリーズを見たことがないので何とも言えないですが、たしかに人を選ぶ映画だと思います。
「ジャンボメカ」の見た目にはしょうじき引いてしまいましたが、菊地サウンドはとてもかっこよかったです!!
機会があればぜひ、原作であるTVシリーズを見てみたいです。。。
Edit驚くのは
黒 紅 茶 さん >

こんにちは、コメントありがとうございます<(_ _)>

オリジナルをご覧なる機会が訪れたらおわかり頂けると思うのですが、実は劇場版はテレビ版とほぼ「おんなじこと」をやっています。

ストーリーはかなりアレンジが施されてますけど(それが良かったのか悪かったのか(ーー;))ディテールを敢えて忠実に再現されたところに僕は深い作品への愛を感じましたねー。その点で好感持ってしまいました。

Edit
「電人ザボーガー」はリアルタイムで観た記憶があります。覚えてるのは「三つ首」くらいですがね。
DVDBox手に入れたので観たんですけど、「功夫アクション」が入ってるというのは私としては「予想外」なラッキーでした。オープニングから激アツの山口氏の快演もあって結構楽しめる作品のようです。
Edit
>シャオティエン さん

こんばんは、コメント感謝いたしますm(__)m

「功夫アクション」は山口暁の擬闘以上に彼の表情の作り方が凄いなと思いました。もう完全に入り込んでいるというのがよくわかって見ているこちらもついつい握り拳を作ってしまいます。

シャオティエンさんのブログによく登場する堤(星)光子も後半のレギュラーでしたよね(^_^;)
Editバイクに顔があるなんて・・・!
それにしてもですよ、渡辺裕之さんは凄いと思います。
この『サボーガー』もそうなんですが、
ゴジラ、ウルトラ、仮面ライダー、牙狼、ガメラ・・・
有名な特撮シリーズにはほとんど呼ばれている・・・!
出てないのは戦隊ぐらい?
現場で愛されているんですかねぇ。
Edit言われてみれば
>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントどうもです<(_ _)>

渡辺裕之たしかにそうですね。この人は仮面ライダースーパー1のオーディションに落ちたそうだけど、今思えば高杉俊介よりこっちの方が良かったんじゃないかという気もしますな(訛りがきつくて落とされたんでしたっけ??)

スーパー戦隊で出てくるなら長官役か敵の大ボスあたりでしょうか。
Edit
電人ザボーガーは劇場に見に行きました。

わたしの好みというかストライクゾーンにもろに刺さりましたねえ。

ケレン味たっぷりでやたらとカッコいいアクションの合間に、くだらないにもほどがあるギャグが挟まり、そして描かれるメインテーマは「家族の絆」。ラストシーンとか、細かいところへのサービスも嬉しい。

マイベストではありませんが、マイフェイバリットの一本であります(^^)

テレビも好きです。ほとんどピンチというものを知らず、相手の攻撃を受けても受けても気にせずにのしのし歩き、たいていの相手は速射破壊銃で吹っ飛ばしてしまうザボーガーは等身大ヒーローの中でも指折りの強さでしょう。着ぐるみゆえのもさもさした動きも、実は企んでのことではないのかと思えてきます。相棒の大門豊もムチャクチャ強いですし。

映画を見るちょっと前の再放送、うれしかったですね(^^)

撮っているという噂を聞いたのは数年前になりますが、そのときは絶対「頓挫する」と思ってました(笑) 未来予測は外れるなあ……(^^;)
Editこの好感度の高さは何なのか
>ポール・ブリッツ さん

こんにちは、コメントありがとうございますm(__)m

劇場版はちょっと捉え所無くて失笑場面もかなりあるんですが憎めくて愛すべき映画でした。作り手の愛情が「ガッチャマン」の何倍もあるのもよくわかります。

テレビシリーズも後半の恐竜軍団シリーズは思っていたよりしょうもなかったけど(ーー;) ストロングザボーガーの暴れ方が初期より派手でそこは楽しかったですね。

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