You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

恐怖を受信するパラボラ

最近CS/BSで見たちょっとだけコワイ映画の記録。

「エクスペリメント」・・・今月末でいったんお別れのスターチャンネルにて放送(次回契約はワンコインキャンペーン復活時予定)

 

原典の「es」を見てから約一月、ようやくこのリメイク版を見た。

キャストを聞いたときにおそらく配役はこうなるのだろうなと予想していたらあまりにそのママすぎて何の捻りも無く(フォレスト・ウィテカーエイドリアン・ブロディの役は逆じゃないかねー・・)元々の映画を見ていない人でも先の展開に対する予想をし易い構成になっているのではないかという感じだった。

実験の参加者がどこにでもいる普通の人たちでありながら、条件さえ整えば例え暴力的な事でもその役割に沿ったことをアタリマエのように行えてしまう(各人が非人間的な行為であるという自覚は持ちつつも)そういう描写を徐々に見せていくのはオリジナルと同じだが、余計な追加(主人公が実験に参加するための理由を説明するだけの冒頭シーンがあんなに長時間必要か?と思えてしょうがなかった等々)が多すぎて旧作にあった閉塞・密閉感という「es」の特徴及び面白さの根幹だったムードが今作ではあんまり伝わってこないのである。

オチもぬるくなってるし実験「する側」の人たちの紹介も殆どないんで、なんかこう軟禁下にある者同士がちょっと危険な戦争ごっこやってるくらいの緊迫度しか感じられない残念なリメイクだったなと(たぶんオリジナル見てなかったらもう少し面白いと思えた映画だったかもしれないな。今思うとこっちを先に見ておけばよかった・・・)


「ザ・ライト/エクソシストの真実」・・・同じくスタチャンでの放送

 

信仰を持たない神学校の学生がひょんな事から悪魔払いの舞台に飛び込んでいくという、フリードキン監督の元祖「エクソシスト」を彷彿させる王道ストーリーになってはいるが、劇中で登場するバチカンのエクソシスト養成所というのはホントにああいう講義をしている場所があるらしく、また全編の恐怖表現等が過度な演出をされていないこともあってか、序盤ではドキュメンタリーの色合いに近い作りになっているようにも感じられた。

しかしながら中盤以降アンソニー・ホプキンス扮するベテラン悪魔払いが登場すると映画のムードは一変(ーー;)この人が映ると何でもないシーンでも「何か恐ろしいことが起こるのではないか?」とか「いやいや、実はコイツこそが悪魔の本体ではないのか?」みたいな言われ無き疑念(__;)がどんどん湧いてきて、本来主人公のマイケルが信仰を取り戻していく場面が最大の見せ場である筈にもかかわらず、後半はすっかりレクター化したホプキンスの一人舞台みたいな映画になってしまっているのだ。

その己の中の信仰を取り戻す場面も「エクソシスト」のカラス神父のような劇的で納得のいく見せ方ではなく、なんとなく言葉遊び的な連想ゲームで処理された印象が強くてあまり説得力も感じなかった。なので見終わって頭に残るのは「映画自体は怖くないがアンソニー・ホプキンスがひたすら怖かった(ノД`)」という感想のみなのである。

したがって恐怖映画としては今ひとつ物足りないが、アプローチはユニークなので(悪魔憑きという事象を抽象的なものではなく、過去のデータから紐解こうとするある種の学問として取り扱っている部分とか)そういう意味では最後まで退屈しないで見られる構成にはなっていると思う。


「ゾンビランド」・・・これもスタチャン

 

粗筋聞いたときはもうこんなゾンビネタのコメディみたいなん食傷気味だしそろそろ止めへん?って思ってたけど、冒頭からオープニングで紹介される”地球上ではこんなタイヘンな事が起こって人は殆どいないよ”→”だから生き残るためのルールが必要だ”という流れの見せ方はなかなか映像が凝っていて面白かった。

この調子でシニカルな笑いを入れつつマジメで笑えるゾンビ映画なら「ショーン・オブ・ザ・デッド」みたいに楽しめるかもしれないと期待したのに、途中の詐欺師姉妹と合流して主役グループが4人組なるあたりからもう話はグダグダに(__;)

あんまり詳しく書きたくないけどビル・マーレイは何のために出してきたのかサッパリわからなんだし、この映画にとっても本人にとっても何の得があったのかと言いたい謎の起用(しかも物語の進行上彼にはなんにも存在意義がなかったしねー・・・)

映像表現のアイディア、例えば先のルール問題を旨く画面で処理してしまうあたりは良いセンスだなって思えたけど、それ以外の良いところがなかなか見つけられない、ちょっと(いや、だいぶ)残念で中途半端な似非ゾンビ映画でした(もう少し面白く出来そうな気もしたから余計勿体ないなという感じではある)


「リング」・・・日本映画専門チャンネルで放送

 

ものすごい久しぶりに見たなー。最初の犠牲者になる女子高生が竹内結子だったのも最初見たときは当然知らんかったし、まさか15年近く経って貞子が3Dになって帰ってきたり、プロ野球の始球式に登場したりするとは(__;)誰も思わんかっただろうなあ・・・

それはさておき「リング」である。↑で書いたとおり「リング」と言えば貞子のイメージが先走りして、今や「13日の金曜日」のジェイソンだったり「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスばりに怪物的なキャラとして認知されているきらいがあるが、この最初の映画だと実はそういう要素はあまり無い。

テレビの中の井戸から這い出てくるシーンや、その直後の睫毛なし目玉ひんむきカットが強烈なインパクトになっているせいかモンスター的イメージが強いけれども、はっきりした出番というのはそこしか無く、また本作から受けるコワさというのは決して貞子の存在だけではないのだ。

この映画の恐ろしさとは何と言っても”怨念がコピーされていく”という現代的でリアルな恐怖にある。この辺は「呪いのビデオ」という都市伝説に旨く昔ながらの怪談噺を織り込んだのが功を奏していると僕は感じるのだけど、例えばラストシーンを見た殆どの人はあの展開に戦慄しながらもこうは思わなかっただろうか?

”松嶋菜々子がやろうとしていることは正しい”と。それは少なくとも僕がもし彼女のような目に遭ったとしたら、たぶん同じ事をするだろうという確信に近い感覚を抱いているからだが、さらにはコレを見たすべての人たちも最後に被るセリフを聞けば間違いなく同意するだろうと思うからである。 

だってみんな「死にたくなかったら、やるでしょ?」(この記事読むときのBGMはこちらで(ーー;))
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Comments
Edit
下の3本は鑑賞済みです。
ダントツで怖いのは【リング】ですよね。
邦画史上まれに見る怖さ。
夢に見ましたもん。

【ゾンビランド】のビル・マーレイは意味なしですね。話題性だけですね~。
コメディでしたね☆

【ザ・ライト】のホプキンスは鬼気迫るものがありましたね。
同じメイクしても演技下手な役者さんだとあの静かな盛り上がりは無かったでしょうね。

Edit怖い映画は、まんじゅうよりも好きです。
『リング』以前に中田秀夫監督が撮った『女優霊』は、当時、観たのを後悔したぐらい怖かったです。
貞子もそうですが「見てはいけないものを見た」という恐怖は、かえって脳裏に焼き付いてしまい、あとあとにも残りますね。

ビル・マーレイといえば、『ゴーストバスターズ3』には、出演を拒否したそうですね。
彼が作品を選ぶ基準が、全く分からない・・・。
これも現代の恐怖なのでしょうか?

Edit夢に出るなら
>mia☆mia さん

こんばんは、ようこそいらっしゃいまし(^.^)

確かにどうせ夢で見るなら僕は「リング0」の仲間由紀恵版貞子に出てきてほしい・・・と思います(ーー;)

それとホプキンスはノーメイクでもあんなにコワイのは逆に凄いなって改めて感心しました(ホント顔怖いもんね(__;))
Editカレーもこわいけりゃ鯛焼きもこわい
>楽珍劇場

どうもどうも(^^)

そんなまんじゅうこわい映画たちの話ですが(__;)ゾンビの過当競争もここまでくればまさに現代の怪奇ですね、と岸田森のセリフ風に書いてしまいます。

「仕事を選ばない」と言えば僕の中ではデ・ニーロとデップが双璧だったんですけど、今回でビル・マーレイも入りましたね。年とともにどんどん高田純次みたいになってきてるのも心配(?)ですし・・・
Editアッ、間違えてました!
>現代の怪奇

しまった、ワタシもこう書いたつもりだったのに・・・
ああ、恥ずかしい。
Edit
履歴からお邪魔しました。はじめまして。カトリーヌといいます。

ツイッターフォローさせていただきました♪
田舎に住んでいて映画好きな部分は、似ているかもしれません。

エス、リメイクされていたんですね。知らなかったです(^_^;)
ああいう心理的に追い詰められるものが最も怖いですね。ハネケのファニーゲームなどにも通じるものがあります。

ザ・ライトも観たのですが、はっきり記憶がなく・・・
私はどちらかというと、「悪魔くん」はあまり怖いと思えず、「幽霊」を怖いと思う方なので(仏教思考なのか)「リング」は怖かったです。

でも、貞子の強烈さももちろんですが、この画像の母役の女性が怖かったです。

リングバースディでは、貞子より母親が怖いと思いました。この女優さん、モデルさんなんですよね。
よく買う雑誌で、にこやかに登場しているときは、普通の美しい女性です(あたりまえですが)
Editそんなん
>楽珍劇場 さん

僕も年中間違えてるし、気にすることはないと思います。下のザボーガーの記事もタイトルの歌詞微妙に間違えてるし(ホントは「怪奇な」じゃなくて「怪奇の」でした・・・)
Editようこそです(^^)
>カトリーヌ♪ さん

こんばんは、コメント並びにツイッターのフォローありがとうございます<(_ _)>

さっそくリフォローとブログのリンク入れさせていただきました。

「リング」の中に出てくるあの呪いのビデオは確かに説明不能な不気味さがあってなんというか気持ちの悪い怖さがありますね(ノイズまみれの画質で数字が蠢いているところとかなんか特に)

日本人でキリスト教に縁がない場合、どうしても「悪魔」というのにリアリティを感じないというか妖怪の延長線上のイメージになってしまうところはあります。

それこそ水木しげる先生の「エロイムエッサイム」を思い出したり(ーー;)

そんなわけで(?)ございますが今後ともよろしくお願いいたしますm(__)mまたブログの方にも遊びに行かせていただきます。
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