夏の日の1984

「glee」を見だしてから最近Eテレをチェックする時間が増えていて、その流れでたまたま目にした「グラン・ジュテ ~私が跳んだ日~」という番組になんと知る人ぞ知るアクション俳優・大島由加里さんが取り上げられていたのを見た(これもう先月の話だけどね・・・(__;))

大島由加里?と聞いてピンと来たあなたは間違いなく特撮ファンか亜細亜アクション映画の好事家でありましょう(自分の場合は確実に前者となる)今回はこの人の話を少し書いてみようかと思う。

最初に彼女のことを知ったのは今から28年前のスーパー戦隊シリーズ「超電子バイオマン」であった。ここに出てくる敵側組織・新帝国ギアの女幹部ファラ(演じていたのはロマンポルノなんかに出ていた飛鳥裕子。後に「伊賀野カバ丸」「巨獣特捜ジャスピオン」の黒崎輝と結婚)のボディガード兼ペット(?)として登場したファラキャットというキャラに大島さんは扮していたのである(左下写真参照。この凛とした佇まいが格好いい。ちなみに当時の芸名は”大島ゆかり”)

harridan_1984_01.jpg画面に初めて登場したのは二話の冒頭で、バイオマン入りを一人拒んでいた小泉ミカ(矢島由紀)の前に軍団で現れ戦いを挑むというシチュエーションであった。

この際ファラからは「私の可愛い仔猫ちゃん」などという紹介が台詞であったのできっと裏設定にはレズビアン関係というのがあったのだろう(ホンマかいな(ーー;))それはともかくこの場面では矢島/大島両名による吹き替え無しの激しいアクションシーンが数分にわたって展開されることになるのだが、いやもうその擬闘の凄いのなんのって(__;)おそらく当時は二人ともジャパンアクションクラブの所属ではなかったかと思われるが、それにしてもスゴくてびっくりしてしまった。

中でも圧倒されたのは大島ゆかり/ファラキャットの動きである。彼女はこの写真にあるダブルヌンチャクをブンブンと振り回し、しなやか且つ柔らかい動きの中で高い打点の蹴りや高所からの飛び込み等を次々に見せていき、途中からは主役側である相手役の矢島由紀/ミカの動きをあっさり凌駕していたようにも見えた。矢島由紀の動きも決して悪くはないのだが、気がつけば大島ゆかりの方に目が行ってしまうという現象が起こり、僕はもうこの時点ですっかりこの人のファンになってしまったのでありました。

今まで(昭和五九年以前)のテレビや映画でそれなりのビジュアルを有した女優さん同士のアクションなど少なくとも僕はお目にかかったことはなかったし(志穂美悦子のように単体の美人女優は存在していたけど、相手役でこれという女優さんは登場しなかったと思うのだ)しかもそれがこういう子供番組の枠の中で見られてしまうことに感動すら憶えていたほどである。

この二人の絡みはたぶんその後も番組の目玉となるはずであったが、残念ながらミカ役の矢島由紀がたった数話で「失踪」という大失態を引き起こしワヤな状態に(ーー;)(その経緯は諸説あるがネット上では「同性の同棲相手とのレズ逃避行」という話が定説となっているようだ。じつは矢島の方こそがネコだったのかというすごいオチに・・・)翌週から新イエローとなった田中澄子も同じJACの女優ではあったけど、やはり矢島の動きにはほど遠く必然的にファラキャットの出番も少しずつ減っていったような形となってしまった。プロレスと同様相手に恵まれてこそ名勝負は誕生するわけで、このときのファラキャットはまるで長州力に去れらた後の藤波辰巳(田中澄子はがんばってはいたけど木村健吾、いや剛竜馬にしかなれなかった)のようでもあった。

そしてこのころ出版されたケイブンシャの「バイオマン大百科」の中にファラキャットの小特集が数ページにわたって組まれており、僕はそれだけを目当てにこの本を買ってしまった(ーー;)誌面には番組の中では決して見せない笑顔で「ピンクのメットで原チャリに乗っている」と語る八重歯の可愛いごくフツーのおねえさんがそこに写っていたのだ。終始無表情だった番組の中とのあまりなギャップにクラクラ来た僕は巻末に掲載された大島さんの直筆サイン色紙プレゼントに即刻応募したのである。

残念ながら抽選からは漏れたが、どういうわけか大島さんの直筆サインにメッセージが添えられたはがきが届き、どうやら当選しなかった人全員に彼女からそれが送られてきたらしいのだ(別の方のブログでまったく僕と同じ経験を書かれた人がいたので紹介)その気配りというかサービス精神にますますこの人を応援したい気持ちが上昇(それにしてもあの大事なハガキは何処へ行ったのだろう・・・)

番組の終盤が近づくにつれて僕は次のスーパー戦隊か宇宙刑事シリーズに大島さんがレギュラーで出演することを本気で期待していたが残念ながらそれは叶うことはなく、数年後彼女は東映どころか日本をも飛び越えなんと香港映画界に活躍の場を移したのだ(日本ではなかなか見ることの出来ない映画が多かったが、それでも西城秀樹主演の「天使行動」あたりは見ることが出来た。これも無茶なスタントオンパレードのアクション大作)

その後大島さんは"シンシア・ラスター"を名乗り、今度はフィリピンで国際的アクションスターとして名を馳せることに成功する。しかし今から10年ほど前に大怪我を負い出演が不可能となってからはひっそりと地元の福岡に戻り、後進の指導をしているというのが「グラン・ジュテ ~私が跳んだ日~」の中では紹介されていた。

さらに数年前には同郷の一般人と再婚もされ、40歳を過ぎての高齢初産ながら無事女の子を出産。

84年の夏に見たかっこよくて素敵なお姉さんは28年の時を超え、今はカッコ良い先生となり素敵なお母さんへと変貌を遂げていたのであった(紹介されていた写真があまりにいい顔をされていたので思わずアップ)

たまたま番組を見てファンなり、その後どうしているのだろうと思っていた人が今でもこうして頑張っているというのは、なんだかとっても嬉しいことだなと、番組を見ながらひじょうに温かい気持ちになれたのである。

そして大島さんは怪我の状態もよくなり、10年ぶりとなるアクション映画への復帰を決められたそうだ。作品は既に完成し一部でも公開されたようだが「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」(なんちゅうタイトルじゃ(ーー;))今後レンタル屋さんで見かけた人は手に取ってみてくださいませ。

そんなわけで今回は10代の頃好きだった「思い出の女優さん」のはなし。

 
関連記事

6 Comments

第4のペロリンガ  

今、You Tubeの公式配信で超電子バイオマンを見ていますが、ファラキャットのヒールでのダブルヌンチャクアクションはすごかったですね。

2012/07/13 (Fri) 23:34 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

ちょうど、映画友達と話題にしていました。

 志穂美悦子氏以来、マーシャルアーツ女優は邦画では冷遇されています。
 香港やタイなどに活路を開く、この女優もそんな方だったと思います。

 しかさ特撮モノに登場するヒロインは、けっこうエロですね。スタートレックの女性キャラよりも艶かしい。

2012/07/14 (Sat) 12:27 | REPLY |   

しろくろshow  

なるほど、その手が

> 第4のペロリンガ さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

それから初めましてですね、今後とも宜しくお願いいたします<(_ _)>

YOUTUBEの東映公式で本編まるまるやっていたのを忘れてました(__;)さっき見に行ったらもう15/16話になってましたね。シルバが出る回になったらまたじっくり見ようかなって思ってます。

ファラキャットはホントにインパクトのあるアクションを毎回見せてくれてたのですが、出番をもっと増やして欲しいと当時はそう思いながら見ていました。

2012/07/14 (Sat) 21:21 | REPLY |   

しろくろshow  

全くもって同意いたしますよ(ーー;)

>晴雨堂ミカエル さん

どうもー、コメントありがとうございますm(__)m

例えば本来なら水野美紀なんてこの路線の女優さんのハズだったのに、受け皿がないから中途半端な扱いになったしまったのかなって少し残念に思ったことを思い出します。

日本の場合こういう系統が「スケバン刑事」的な物で終わってしまった感じがしますね。

それと特撮悪女ヒロインの無用なセクシーさというのは私も昔から好きでした(^_^;)最近だと「アハギレンジャー」の穂花がよかったですね~

2012/07/14 (Sat) 21:28 | REPLY |   

こじか  

お久しぶりです〜。
まったく知らない世代どストレートなのですが、しろくろさんのこうゆう異常愛(失礼^^;)を感じる投稿、読んでて気持ちよいですね〜(*^^*) 思わず書き込んじゃいました。またお邪魔します!

2012/07/18 (Wed) 13:11 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

それもアリですね

>こじか さん

こんばんは、いらっしゃいませ。
コメント感謝です(・_・)(._.)

いやいやー、素直に褒められていると都合の良い解釈をしてしまいましたが(^_^;)こじかさんのカキコを読んで、このエントリーのタイトルを「白黒の異常な愛情・または私は如何にして心配するのを止めてアクション女優を愛するようになったか」にすればよかったかもと思っているところです。

またのご登場お待ちしています(^^)

2012/07/18 (Wed) 22:11 | REPLY |   

Leave a comment