天が呼ぶ地が呼ぶ総統が呼ぶ

FC2ブログ仲間のミカエル晴雨堂さんより教えていただいたTOHOシネマズ高知での「アイアンスカイ」上映(四国ではここと愛媛の大街道だけで公開中)の情報はなんとタイムリーなことにたまたま高知の病院へ入院している友人を見舞いに行く予定であった私の耳(いや、目か)へ現地入り4日前に突如として飛び込んできたのであった。こんな見事なタイミングで行けるチャンスができたのは紛う事なき天の声(おーげさ(ーー;))であろうと、同行した知人二人を説き伏せ見舞いの帰りに廻ることにしたのである(このあたりはメンバーが映画好きだったことが幸いした)

「アイアンスカイ」

「午前10時の映画祭」も終わり、もうここに来ることもしばらく無いなと思っていたらあっさり1年で舞い戻ってきたのは不思議な気分だったけど、やっぱりこの劇場の座り心地というのは徳島のシネサンよりかなり良いような気がしている。座席の指定もピンポイントで座りたいところに座れるシステムだし、できればウチの地元にも進出してほしいと思ってしまうな(ちょっと本気で検討してよ >TOHOシネマズさん)

写真さてそれで肝心な映画の方は「ナチスドイツの生き残りが月の裏側に逃げて生き延び(ーー;)復讐のため月から舞い戻ってくる」という聞いただけでアホ丸出しみたいなプロットだが、こういうの好きな我々(って誰だよ!?)のような層にはひじょーに魅力的に感じるネタでもあり、おそらくコメディに軸足を置いたSF作品なのだろうと予想しながらワクワクくと鑑賞に臨んだのだった。

しかしながら大きく突き抜けたバカ展開がさほどなく、序盤ではカルチャーギャップによる緩い笑いがちょろちょろあるだけで大爆笑にも至らず意外と退屈だ。

90分超しかない映画で最初からこんなにダレてしまって大丈夫かよ、と思いながら見ていたが、中盤からの月ナチス対国連軍の戦争に突入した当たりからは持ち直して一気に駆け抜けたような感じとなっていた。

フィンランド映画と言うことでやたら他国を(主に米国だけどね)バカにした描写が多かったのもそんなに笑えはしないがアメリカ大統領がナチスの対抗手段として「たまたま宇宙戦艦持ってるし」(この台詞だけは吹いた(^0^;))と言って登場してきた各国戦艦のネーミングセンスがひじょうに面白かった。

それと本作のヒロインである初めて見たドイツ人女優/ユリア・ディーツェが個人的好みのどんぴしゃでたいへん良かったのである。ポスターを見たときは軍部のリーダー的存在だと思っていた彼女だが、実際は純粋培養されたお嬢様の役を振られていて、映画の中ではその立ち位置と立場の変化に合わせくるくるとキャラが変わっていくのも実に魅力的(凛々しくも可愛く声はセクシーで半裸が似合う(^_^;)という)今後の出演作が楽しみな女優さんの登場は久しぶりだ。

最後まで見たあとの率直な感想としては「楽しかったような気がするんだけど、それって反応としては真っ当なリアクションなのかなー・・・オレの意見間違ってないよね?(__;)」と自分の判断にとても自信のない"大きな声では言えないが面白かったんじゃないのかね"と言いたくなるような気分でありました。

正直シナリオ自体は高校のクラブで書かれたようなまったく計算のない素人脚本に思えたが(自主映画やってた己の高校時代を思い出したわ(@@;))各場面の映像的クオリティは相当に高く、見せ場見せ場の破壊力はかなりのもの。それに対して先にも書いたけど意味のない話の流れが(先発隊として月から来たメンバーが何の疑問も持たず三ヶ月も地球で選挙公報の活動をしていたり、基本的な疑問に一切答えてないとか(たとえウソ800で理屈に合わなくとも一応こうこうこうで月に逃げてこういうテクノロジーのおかげで生き延びたよみたいなのがあって然るべき))序盤かなり占めていて、この世界に乗っていくのに少々激しい助走が必要であるという欠点も目に付いた。 そういう長所短所が激しく交錯する珍しい作品とも言えるだろう。

たぶん細かいディテールを気にする人には合わないと思うけど、トータルで楽しもうと思っている人には十分満足できる映画だったと僕は思っている(たまにはこんなん徳島でもやってくれよ!)

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6 Comments

たかのツメ  

グウィネスとアンジーも

その様なタイトルの作品に出演してましたよね~ 後ジュード・ロウも… 観そびれて早何年かな? 確かアンジーがナチス風なコスチュームでアイパッチしてました。 グウィネス様… 観ようか観まいか悩みますなぁ(^u^)

2012/10/30 (Tue) 00:12 | REPLY |   

楽珍劇場  

ユリア-!

ゴージャスな金髪美人にはナチの軍服がよく似合いますな。
こんなのを見ると、この女優さんを主演に「イルザ女収容所」シリーズの新作を作っていただきたいもんです。
無論、イルザの役で。

2012/10/30 (Tue) 14:21 | REPLY |   

しろくろShow  

「スカイキャプテン」かな・・・

>たかのツメ さん

こんばんは、コメントありがとうございましたm(__)m

仰ってる映画ってたぶん「スカイキャプテン・ワールド・オブ・トゥモロー」ですよね(^_^;)僕もだいぶ前に一度見たきりで細部までは憶えてないんですが、なんか日本のアニメみたいな映画でしたねー。

確かにあのアンジェリーナ・ジョリーは格好良すぎました。

2012/10/30 (Tue) 23:03 | REPLY |   

しろくろShow  

たぶん適役ですよ

>楽珍劇場 さん

こんばんはー、コメントありがとうございます<(_ _)>

そういう意味ではコスプレの似合う美人というのは重宝したい存在ですね。

たぶんこの人教師とか尼僧みたいな役(どちらかというとややエッチ系の)も行けそうな気がしています。

2012/10/30 (Tue) 23:08 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

ヨーロッパではバカウケ。

 意外にマトモな反米映画でしたね。私はもっとぶっ飛んだ内容を期待していたのに拍子抜けです。

 アメリカをあっという間に占領して、ホワイトハウスを接収した女総統が黒のレザーのマイクロビキニ姿で現れ、アメリカの女大統領を拘束して服を引き裂き、真っ白い背中に向けて黒い鞭をふりおろす。
 米大統領は歓喜の声をあげ「もっと虐めて、ジーク・ハイル!」
 そんな場面が登場するパロディが制作される事を期待する毎日です。

2012/11/01 (Thu) 00:36 | REPLY |   

しろくろShow  

それ一票投じます

>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございます、ならびにこの件ではお世話になりました(・_・)(._.)

レザーのビキニと聞いてナチ物じゃないけど僕は「ゴールドパピヨン」を思い出しましたよ。

ともかくその案大賛成ですけど、映画の方向性はかなり迷走しそうな気もしますね(^_^;)

2012/11/01 (Thu) 19:54 | REPLY |   

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