月末処理はお早めに

1月最後は何気に感想を書き漏らしていた映画のまとめ。見た時期はすべてバラバラだが、おそらく昨年10月以降の話ではないかと思われる(これは脳内記憶の棚卸し作業でもあります)

 「モンスターズ/地球外生命体」
 
スターチャンネルでの視聴。実際の景色(座礁した船であるとか倒壊した建物であるとか)を上手く使ったリアルな怪獣もの+ロードムービー。始まって直ぐはPOV系の「最近よくあるヤツ」パターンかなと思ったが仕事絡みの行きがかりで怪物のいる危険のある場所から女の子を連れて戻ると言う流れになっていくのはなかなか意外。展開が少し「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」(これも好きな映画なのである)を彷彿させるところが気に入ってしまった。旅を続けながら二人の気持ちが少しずつ近づいていくその距離感にも無理ないし、こちらが思ってたより遙かに良くできた好編。

「SRサイタマノラッパー」
 
日本映画専門チャンネルで視聴。自分なりの青臭いこだわりばっかで実際にライブをやったりプロを目指したりする事が本気で出来ないニートラッパーの話だったけど、これって見れば見るほど去年見た「くそガキの告白」と物語構造が同じだったのに驚いてしまった。向こうは映画を撮れずに悶々としている映画監督が惚れた女への気持ちだけでやっと映画を作れるところまで行き着いたが、こちらはその手前で話が終わってしまったという違いはあれども根幹部分はほぼ同じ。劇中のもどかしさを面白く感じるかくだらないと感じるかで見た人が判断する面白さの基準は二極化していくことだろう(僕はヒップホップに何の思い入れもない人なので逆に面白いと思えてしまったのと、あとはヒロインのみひろが凄く魅力的で巧かったのとで好きな部類に入っている)

「吸血鬼」
 
イマジカBSで視聴。FC2ブログ仲間のmomorexさんに放送日を教えて頂き録画していたのをようやく鑑賞した。これはデンマークの伝説的映画監督カール・ドライヤーの作品で制作年度は1931年。この年にユニバーサル映画では吸血鬼映画のメジャー中メジャー作品である「魔人ドラキュラ」も公開されていたのだが、あちらが殊更大仰な舞台演出風(元々ブロードウェイの舞台でやられていた演目の映画化だから無理もないのだが)の作りになっているのに比べこの「吸血鬼」は抑え気味の芝居と主に多重露光とポイントポイントで画面を敢えて粗くしたと思われる丁寧な今風ホラーの作りになっており、その先見性と映像センスにはかなり驚かされてしまった。80年前の作品ではありながらしっかり怖いと思える空気が存在しているのは凄いことだと思える。未見の古典にはまだまだ傑作が潜んでいるという好例。

「ラバー/Rubber」

BSスカパーで視聴。意志を持った(と思しき)古タイヤが(__;)人々を次々に殺していくという不条理劇。紹介記事を読んだときは「おおー、こんなん好き好き」と思って見るのを楽しみにしていたら、ちょっと拍子抜けの感じで終わってしまった気分。たぶん作った人たちはこのアイディアが浮かんだ時点で満足してしまったのではないかなあ(自主映画の世界ならシノプシスとか予告だけ作ってヨッシャ!と終わってしまうこともよくあるけど、正にそんなノリを感じる話)実際映画作ってみたらなんか違うな、みたいな。なんとなくだけど笑える「激突!」みたいなのをやりたかったのかな、という気もするが一言で言えば考えすぎてバカ度が不足していたということ。

「サンタクロースになった少年」

BSスカパーで視聴。おそらく12月のリアルクリスマスシーズンに見たハズだ。不幸な生い立ちの中でやさしい近所の人に助けられた少年がサンタクロースのモデルになった人へと成長していく誕生秘話ものだけど、基本ホントに悪い人が一人も出てこないのがこういう話の時は(ましてやクリスマス時期の気持ちが穏やかな時期では)鑑賞意欲も萎えずにヨイ。気分的には御伽噺の絵本を読んでいるかのような寓話映画だけど、彼がオモチャを配り続ける理由がちょっと強迫観念に近い感覚もあってそこだけは妙に生々しい。

「女吸血鬼」
日本映画専門チャンネルで視聴。怪談映画の巨匠・中川信夫監督の手による国産初の吸血鬼映画。天知茂扮する吸血鬼(これも邦画では初のヴァンパイア役だそうで)が島原の乱から不老不死で生き続けているという設定は面白かったが、ビックリするのはタイトルにある「女吸血鬼」が何処にも出てこない(ーー;)というところで今ならJAROに訴えられても文句の言えないレベル。それ以外でも吸血鬼のアジトがどうにも「8時だよ!全員集合」のセットにしか見えず、いつ例の転換音楽が鳴って裏から森昌子が登場しないかと思ってしまうほどチープ感が強力。時代を考えると仕方のないこととはいえ、現代を舞台にしたこういう恐怖噺は作品の賞味期限が切れるスピードも速いと言うことなのだろう。
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4 Comments

たかのツメ  

有料モノ…

うわぁ まさに「the B」でも消化されてるのがスバラシイっす^_^;
有料モノはノーカットで惜しみなく放映されてるんですね ~そして名作、迷作を発掘出来てうらやましく思います。

こちらは無料モノBSでがんばって溜録しておりまする^_^; そろそろ紹介しなくては…
あっ ランキングも 書くこと多々ありますが お互いがんばってまいりましょうね。

ダイ・ハード5 本日ロードショーですね~。

2013/02/14 (Thu) 07:39 | REPLY |   

無様な愚か者  

「ラバー/Rubber」

これ、メイキングが面白かったですよ。
いい大人がタイヤと頑張って格闘するさまはなかなかのものでした。

2013/02/14 (Thu) 17:34 | REPLY |   

しろくろShow  

それをもっと前面に出して欲しかったです

> 無様な愚か者 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

裏側のそういうバカバカしさをもっと前に出して一生懸命くだらない(言葉としちゃヘンですが(__;))映画に仕上げてほしかったなあと鑑賞後はすごい思いました。

この本編だとどこかで巧くやりたいとかセンスあるように見られたい、みたいなのを少し感じてしまう所があって乗り切れませんでした(もともと短編の方が合うネタでしたよね(^_^;))

2013/02/14 (Thu) 19:25 | REPLY |   

しろくろShow  

電卓片手にチャンネル計算

>たかのツメ さん

こんばんは、コメントありがとうございましたm(__)m

ウチもキャンペーンとかお試し視聴とか極力カネのかからない方法で衛星放送見てます。今だと契約してるのは日本映画専門とイマジカだけですね。これが野球始まるとイマジカは解約になります(ーー;)

無料BSもこないだの「タワーリング・インフェルノ」みたいにノーカットでやってくれたらいいんですけどねー

基本月のトータルが2500円を超えないようにして唸りながら毎月契約検討してます(^_^;)

2013/02/14 (Thu) 19:28 | REPLY |   

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