一見さんもいらっしゃいませ

「図書館戦争」を見てきた。



昨年の劇場アニメ版に続いて今回は実写映画版を見た。前作を見たときに自分でも書いたけど誰しもが考える「実写化するならこのキャスト」というのは雑誌「ダ・ヴィンチ」で2011年に企画として既に取り上げられていたそうだ。

その結果主要キャラは<笠原>1位 : 榮倉奈々 2位 : 上野樹里 3位 : 長澤まさみ <堂上>1位 : 岡田准一 2位 : 妻夫木聡 3位 : 山田孝之 <小牧>1位 : 向井理 2位 : 堺雅人 <柴崎>1位 : 柴咲コウ 2位 : 栗山千明 <手塚>1位 : 向井理 2位 : 小栗旬 3位 : 三浦春馬 <玄田>1位 : 髙田延彦 2位 : 宇梶剛士 と、このような並びになったそうである。

今回はこのアンケートを元にキャスティングされ、主演の二人は榮倉/岡田に決定。柴崎役も2位に入った栗山千明に決まり、実写化に際してこの時点での配役はほぼ100点満点と言っても良かっただろう(と、言いますか柴崎コウが1位になったのは単に名前が一緒だからではないのか。。。)僕は原作未読組でアニメ版しか見たことの無い人間だったので、笠原-堂上の身長差が二人のキモになる事をアタマに入れておらず、そのせいで以前は夏菜をイメージしてしまったのだが、たぶん岡田より背は高いと思うけど(岡田の推定公称は170センチらしいが、おそらく実寸は160前半。対して夏菜は165となっている)並んだときのコントラストを考えるとまちがいなく榮倉奈々の方がぴったり(彼女は170あるそうだ)実際画面で二人が並んでいる場面などを見るとちょうど良い感じなのである。

単純にアニメ版の時との比較を書けば、こちらの実写版の方が作品世界には入って行き易かった。映画の最初でこれはパラレルワールドの日本の話であること、そしてここまでの経緯(図書隊と良化隊の抗争)について時間をかけて説明してくれたおかげでアニメの時に気になっていた「どうして本を巡ってこんな国家レベルで揉め事が続いているのか?」という得心できない部分が多少なりとも解消されており、そのハードルさえ越えてしまえば本作は十二分に楽しめる映画になっていると思うのである。

それと劇中で一般市民が彼らに対して「どうせ戦争ごっこやってるんだろ」と皮肉を呟く場面を入れることにより、大事なものが少しずつ奪われようとしていることに市井の人々がなんら気づいていないというのを旨く見せているようにも思えた。こういう「たかが本でなにやってんの?」というツッコミはおそらく我々観客サイドでも同様の事を考えるだろうと思うのだけれども、図書云々の規制というのはあくまで入口的きっかけであって、好きなものを選択する自由を剥奪されるような国家が健全であるはずもなく、いずれそれは本だけで終わらないんだよという暗喩がこの話の重要部分ではなかったかと思うのだ(それこそ「たかが本」の自由すら守れない人々に、それ以上の自由なんて求めることは出来ないよなと映画終わりで自分なりに租借してみた)

と、たぶん素人考えで想像する話のテーマなぞというものはそこいらアタリだと思っているのだが、話の中身は隣にいるハズなのに本人にだけ見えていない白馬の王子様を探している女の子の話なワケで、一見深そうな思想を外殻に纏いながらやっていることは完全な少女マンガというのに驚くのだ(ーー;) しかもドシリアスな軍隊同士の駆け引き・対決のシークェンスを連続で見せながら同時にラブストリーもやってしまうこの無茶さが(__;)この映画をかなり特殊な作品に仕立てているのではないかとも思うのである。基本設定が突飛なため万人に勧めるのは難しいし、けっして完成度の高い作品とも思わないが男女問わず榮倉目線で映画に入れた人なら原作未読でもかなり面白いと感じられる事だろう。

あと見せ場としてはとにかく岡田准一の動きがすごくて(ーー;)殴る蹴るの動きに連動して相手の逆関節を決めに行ったりという戦い方は見せるための映画的擬闘などではなく、ほんとに戦場で相手を殺すためのリアルなものに見えてしまった(ほぼ「ボーン・レガシー」のジェレミー・レナーを彷彿)華は一切無いがとてもではないけどジャニーズ事務所所属のアイドル俳優とは思えない凄まじいアクションをこなしている。「SP」のときも大概すごかったけど今回は間違いなくそれ以上(長すぎて飽きてしまう銃撃戦をもっと削って彼の戦闘シーンを増やした方がよかったと思うな)

アクションついでで書くと今ひとつ芝居に切れの無かった榮倉奈々(写真で見たらピタっとキャラにハマっていたのに台詞喋るとイマイチ)が道場で堂上に決めた(おおっ、偶然の駄洒落(__;))ドロップキックはフォームが完璧で素晴らしかったなと、プロレスファン的蛇足感想を追加。

僕自身は思っていたより楽しかったので、もし続編があるなら見に行くつもりでいる。
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2 Comments

たかのツメ  

榮倉奈々かぁ…

題材がgoodな作品 な だけに なして榮倉奈々なのかが アンケート投票を元にキャスティングだったのか(笑)

うーん… どの役(ドラマなど見てると)も声色変わらないし同じに見えて
あまちゃんに出てる女優さん…度忘れ(笑)がベストキャスティングでは…ドウデショウヵ?


2013/05/15 (Wed) 12:07 | REPLY |   

しろくろShow  

>たかのツメ さん

いやー、黙って立ってれば榮倉奈々は最高のキャスティングなのですが、如何せん演技力が追いつかずで。徳島県人的には「阿波DANCE」の時から馴染みのあるコなんですけどねー・・・

芝居はたぶん上がり目あんまり無いんで(^_^;)続編までにもう少しアクションが出来るようになってくれるといいなと思います。

2013/05/15 (Wed) 21:44 | REPLY |   

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