ハマじゃなくて京都の方です

前の記事の松山話で「大魔神怒る」上映の事などを書いたら、書きかけでほったらかしだったエントリーも大魔神の話だったのをすっかり忘れていた。トクサツ関連話ばっかが続いてしまうけどお構いなしで仕上げてしまおう。

IMG_0485.jpgそんなわけで二ヶ月続けて買ってしまった北米版廉価Blu-rayソフト「大魔神 トリプルフィーチャー (大魔神 / 大魔神怒る / 大魔神逆襲 ) 」が先日届いた。

このときの価格は二枚組映画3本+特典映像がついて約1800円。20年前にLDの三枚組ボックスを24000円も出して買ったことを思えば屁みたいな安さだ(結局プレイヤーの故障と共に見ることも出来なくなって(ーー;)結婚したのを機に他のLDソフトと共に全部売ってしまったなあ・・・)

そもそも僕にとって「大魔神」とは全ての怪獣映画の中で一番好きな映画だったのである。

公開は三本とも昭和41年なので当然同年生まれの僕はリアルタイムで見てはいないが、小学生の頃夏休みや冬休みになると毎年テレビでやっていた「子供映画大会」の中で繰り返し放送されていたものを、それこそヘビーローテーションで何回も見ていたものだ。

だいたいこの手の映画は年齢の上昇と共に物語のアラであるとか、特撮でも今見たらチャチだなって部分なんかが気になってしまって何処かノスタルジー回帰の対象にしかならないときもあるのだが、本シリーズには三本ともそういうものが一切感じられないのである(魔神の身長が4.5メートルという設定のため、用意された建物のミニチュアは縮尺が大きく、瓦や柱が全然模型には見えない。また実際に腕と首だけ動かせる等身大の魔神像を作り、合成ではない一つの画面に魔神と人間を映り込まして、撮り方によってはホンモノにしか見えないリアルさを有しているのも凄いのだ)

僕の場合で言うと小学生の頃から少し間が空いて次に見たのはレンタルビデオ創生期の昭和58年。これまた一本のレンタル料が3000円もして(__;)返すまでに何度見たかわからないくらい鑑賞したが、当時17歳の眼で見返したときでもアナクロ(この時点で17年前の映画)な感覚はまったくなかった。

IMG_0431.jpgその後まだ地元にあった二番館でシリーズ全作の三本立て上映を劇場最前列で見たり、はたまた上に書いたLDを買って見たり、直近だと一昨年京都の上映会で一作目を見ているがその感覚はいつの時代も終始ぶれることはなく、ココまで来るとこれはもう映画自体が良くできているのだろうという結論に行き着いてしまうのである。

コレを見ていると日本映画の本質はやはり時代劇の中にありハリウッドに対抗する特撮エンタテイメントを作ろうとするならば「大魔神」のようなジャンルがもっとも適しているのではないかと思えてしまうのだ(既に今現在で46年前の映画となっているが今日的感性で見返しても古くささは感じられない)あたりまえだがCGなど一切使われていないアナログ特撮ばかりの映画ではありながら、ここまで精度の高い作られ方は尋常ではないと言って良いだろう。

今回は到着と同時に三本一気に見てしまったが、さすがに一晩で疲れがドッと出てしまった(__;)それぞれ簡単に感想を記すと、一作目「大魔神」は一昨年見たときとほぼ同じ。二作目「大魔神怒る」も面白かったけど、やや悪役の神田隆に小物感がありすぎて話自体もこじんまりとした印象。で、意外だったのは自分の記憶じゃ完全な子供向けだと思っていた三作目「大魔神逆襲」が子役の芝居も良く、親たちに会いたい一心で冒険に出るというシチュエーションが感情移入しやすいためかとても良い映画だと思えてしまったのだった。

IMG_0432.jpg大魔神の設定や登場のさせ方は作品毎にイメージが被らないようかなり考えて作られており、大枠のストーリーは三本とも似たような話にも拘わらず、それぞれ旨く特色を出している。最後に魔神が怒りを解いて魔神像が崩れていく場面でも土塊(大魔神)→水滴(怒る)→雪(逆襲)と工夫を凝らした見せ方をしているのは本当に見事としか言いようがなかった。

特典映像で収録されているのは予告編と大映の名カメラマン・森田富士郎のロングインタビュー。画質は自分の目で見た限りだと驚くほどの高画質だ(これで文句言う人がいたらその人の目を逆に疑うぞ)例によって英語字幕/音声が乗っかっているのでそれはメニュー画面から設定しておけば問題なく見られる。コレで日本語の字幕も出せたら台詞を咀嚼出来て良いのだが、こればっかりは発売元が日本じゃないからしょうがないところ。

好きだからそう書いてしまうけど、間違いなく買って損することはない優良ソフトだった。今まで紹介した北米版と同様コレも日によって価格変動あるので購入検討している人は要確認のこと。

※同ソフトはブログ仲間のロッカリアさんのところでも紹介されています

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6 Comments

映画カッパ  

良いですね

大魔神三部作、最高ですね。ワタシはパート1を確かオンタイムで観ました。山から聞こえてきる鼓動??が、怖くて、怖くて…。今でもはっきり覚えています。

2013/06/22 (Sat) 23:09 | REPLY |   

たかのツメ  

まさしく!

しろくろさんこんちは

「大魔神」
この作品はワタクシも想いが一番こもってます。なんせ 当時の記憶を辿ると 幼少ながら悪いことおしたら必ず大魔神が怒りの形相でお叱りを受ける=悪を叩きのめす構図へと 常に父から言われ 信じきってました(^_^;)

なので 京都のどこそかに有った展示物(なんだっけ?(笑))も怖くて…
いやぁ とにかく復活してリメイク版を製作していただきたいものです。
神を冒涜すると ってとこが心理的にリアルかな?
ガメラより大好きな作品でしたね。

2013/06/23 (Sun) 08:46 | REPLY |   

しろくろShow  

怖さというのは確かにあります

>映画カッパ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

確かに仰るとおり映画冒頭でなかなか姿を現さない大魔神は畏怖の念を抱かせるのに十分な説得力がありました。

悪代官を退治してもまだ怒りの静まらない大魔神が罪のない村人までどんどん踏みつぶしていくシーンを最後に入れてるのは、単なる正義の味方物語をやっているワケではないのがよくわかって怖かったです(正に荒ぶる神でしたね)

2013/06/23 (Sun) 19:42 | REPLY |   

しろくろShow  

太秦の商店街のヤツですか??

>たかのツメ さん

こんばんは、コメントありがとうございましたm(__)m

京都の展示ってひょっとしてコレですか?
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130314000141

実は去年の夏に太秦の映画村に行ったんですけど、これはその後の話だったので僕もまだ見てないんです。

今度行ったら必ず見ようと思ってますが(^_^;)

リメイクの噂は定期的に耳に入ってきますけど、どうせなら「大魔神カノン」みたいなんじゃなくて、きっちりとした時代劇で復活させてほしいと思います。

2013/06/23 (Sun) 19:48 | REPLY |   

楽珍劇場  

オリジナル3部作は

上質な時代劇ファンタジー?でしたね。

初見は中学の道徳の時間に、特撮オタクだった担任が1作目のビデオを見せてくれたときでした。
その後、『大魔神フェスティバル』という3部作上映会で一気に観ました。

5メートル程の魔神様と人間との対比がリアルで、特撮部分も非常に見応えがあります。

「カノン」は・・・どうしてああなった・・・

2013/06/25 (Tue) 23:06 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

同じヤツかもですね

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

僕が劇場で見たのもその「フェスティバル」の時だったような気がします。たぶん84年頃でしたかねー・・・

イマイチ記憶ハッキリしてないのですが83年のゴジラ復活祭よりは後だったような(あー、脳メモリが衰えている(>_<))

2013/06/26 (Wed) 21:39 | REPLY |   

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