行って見て帰って見たらまた戻りたくなる場所がある

「ももへの手紙」をDVDで見た。


で、ふだんなら子供のお供以外でこの手のアニメなぞ見ないワタシではあるが、実は今年の4月に島根へ墓参りへ行った帰り東広島に泊まったのだ。メンツに子供が三人もいたので翌日何処か行きたい所はないかと地元のパンフレット等を見せながら意見を募ったら8歳の甥が「もも」のことを言い出して、その舞台となったとびしま海道の事が載ったチラシを僕に見せてくれたのである。

参考・もも旅ガイド

ふむふむと説明を読んで興味が湧いたので、映画は未見だったが現場を見に行ってみることにした。映画「ももへの手紙」は監督である沖浦啓之(「人狼 JIN-ROH」で監督デビューして本作が二本目)が自身に縁のある広島・呉の大崎下島を舞台にしたいという想いから作られたそうである。

なにせ映画を見ているのが甥とその母親だけなので、こいつらの言われるままに車を走らせ何枚か現地で写真を撮ってみた。帰ってきてからあらためてDVDを見てみると確かに自分の目で見た通りの景色がそのまま再現されていて、本編を見終わる頃にはもう一回現地に行ってしっかり確認したい気分に駆られてしまったのである。そんな風に思える映画が、ましてやそれが実写じゃなくてアニメだったなんて僕からしたらこれはもう初めての感覚だったのだ。

※実景。この地図で説明すると⑦から②にかけての道筋。
IMG_0418.jpg
※映画本編。おそらく同じ場所。
IMG_0434.jpg

アニメーションの技術に詳しくないので見た印象だけで書くと、現場の写真撮りまくってその後からトレースしたみたいな感じと言えばよいのか。とにかく驚くのは現地で見た風景が何処を切り取ってもこの映画の中に必ず出てくるというところで、上の写真でも超適当に撮影したにも拘わらずちゃんと本編中に「おおー、ココだよココ」と指させるポイントが存在しているのが面白かった。

映画そのものはハッキリ言って絵の可愛くない「となりのトトロ」(特に出てくる妖怪達に可愛げの欠片もないのがちょっとねー・・・(ーー;))のようなお話しで、特に感動したとかは無かったのが残念だが(ももに届かなかった父の言葉を最後にあんな形で見せられても、ホントにそれが父からの物かどうか僕ならまず疑ってかかると思うな←捻くれオヤジと12歳の女の子では見方が違うとは言え(__;))動く旅のガイドブックとしてはもってこいの素材と言えるだろう(この映画の魅力は八割方景色の画力に負うところが大きい)

順番としたら間違っているが、本作に限ってはまず現地を徘徊してそれから映画を見たほうがより楽しめるのではないだろうか。DVDを見ながら「あ、あそこ!」と行ってきたところを探してみるような映画の見方もたまには面白いと思うのである。







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6 Comments

映画カッパ  

キネマの天地、瀬戸内。

映画としては、少し厳しいこの作品ですが、企画としてはかなり面白い試みです。瀬戸内の良い所を一つの架空の島で再現する。自称瀬戸内マニアなワタシに嬉しい作品です。

2013/06/24 (Mon) 23:33 | REPLY |   

しろくろShow  

四国にいるのに

>映画カッパ さん

こんばんは、コメントありがとうございました<(_ _)>

こんなに近くに住んでいながら瀬戸内の魅力を振り返ろうともしませんでしたが、広島側からではありましたがあらためて見て回ると本当に素晴らしい景色でした。

機会があればまた行きたいと思っていますが、今度はもう一回映画の方を見直して、場所のイメージをアタマにたたき込んでから現地入りしようかと思っています。

2013/06/25 (Tue) 21:16 | REPLY |   

ロッカリア  

おじゃましま~す。

こんばんは。
去年この映画をブルーレイをレンタルして見ました。
最後はぶっ飛んでしまいましたが、島の風景と言い、家の佇まいと言い、実写を上手く撮り込んで、情緒あふれる作品でした。今年に入ってWOWOWでオンエアがありましたが、最近のアニメの美しさは、海外ではマネの出来ない、日本の文化遺産と言っても良いような…。
おっしゃるように、妖怪(?)たちもそんなに愛嬌があるわけでも無く、作品自体は普通な感じでした。
地味でも、『トトロ』のように魅力的な作品が、これから生まれて来る事を期待したいですね。
数年前、岡山側から瀬戸内海を一望して、深く感動しました。
あれが、結婚する直前の息子と最後の家族旅行だったので、とても印象に残ってます。

2013/06/25 (Tue) 22:34 | EDIT | REPLY |   

映画カッパ  

逆光の海

広島・岡山側から瀬戸内海をみるとキラキラひかります。そうなんです、昼間は常に逆光なんです。そこには四国から見た、瀬戸内海とはひと味違う景色が存在します。多くの映画人がこの景色に魅せられたのでしょう。

2013/06/25 (Tue) 23:39 | REPLY |   

しろくろShow  

感動するのはよくわかります

> ロッカリア さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

行ってみて思ったんですが、何かあのエリアは人の郷愁というか、忘れてしまいそうな日本の良さみたいな物を思い出させてくれる空気が充満しているような気がしました。

映画に出てくる神社の方にも足伸ばしてみたんですが、途中狭い路地を囲むように古い民家が果てしなく隣接していて、しかもビックリするくらい静かなので風の音とか港の方から聞こえてくる船の音とか、なんで雰囲気だけでこんなに寛ぐんだろうと、特に何があるわけではないのに何時間でもいられそうな気分を味わいました。

僕も家族で行くには最高のポイントだと思います。

2013/06/26 (Wed) 21:53 | REPLY |   

しろくろShow  

なるほど

>映画カッパ さん

こんばんは、連日のコメント感謝いたします<m(__)m>

>>昼間は常に逆光

この一言で「あ、なるほど」と目から鱗が何枚か落ちたような気がいたします(^_^;) 確かにそうですよね、あの島沿いを走って見えた海の美しさはそれがあってのものだと合点がいきます。

2013/06/26 (Wed) 22:01 | REPLY |   

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