くわえてはなすな、ふきとばせ

IMG_0459.jpgなんと飽きもせず三回連続となる松山の話。

このたびの旅行の日程は一泊二日となっていて、前日は特撮博+酒がメイン。翌日にふだん我々が住んでいるところでは見られない(地元で上映していない)映画を一本見て帰ろうという段取りになっていた。

いろいろ調べてみたところ今回候補に挙がったのは以下の三カ所三本。

1.シネマサンシャイン衣山「アイアンマン3D-IMAX版」・・・今回参加した四名の内誰一人IMAXでの鑑賞経験がなく、しかも中国四国地方で対応しているシアターはここだけというのが選定理由。

2.シネマサンシャイン大街道午前10時の映画祭2001年宇宙の旅」・・・古典の名作を大スクリーンで見ようという好企画。過去に「大脱走」「華麗なる賭け」を同メンツで見ていた。こちらも我々の各地元ではやっておらず。

3.シネマルナティック「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」・・・特撮博との連動企画で緊急上映が決まったとか。劇場自体が四国では珍しいミニシアターと言うことでいろんな希少価値あり。

これをどうするかで前夜酒を酌み交わしながら喧々諤々と議論していたのだが、結局「アイアンマン」が1名で残りは「バイラス」に分散鑑賞で行くことに決まった。当初僕はこの旅の幹事をやっていた関係で意見が割れたときは少人数のほうの劇場へ行こうと考えていたのだけど、日中特撮博を見学しているウチに眠っていた怪獣熱がぶり返し(ーー;)あっさりと方向転換(アイアンマンを既に2Dで見てしまっていた事もあったが)

あと「2001年」も捨てがたかったけど大街道のスクリーンサイズがあまり大きくないという情報を聞いていたのがマイナスポイントになってしまった(それと最年長メンツの方が「朝からアレ見たらたぶん寝る!」と言い切ったのも大きかった・・・)

IMG_0461.jpgこの日は朝一で衣山に行く人をまず車で送り、残りの我々はシネマルナティック湊町へ向かう。当然ながら初めての映画館なので場所もわからない。地図とスマホのナビを頼りに雑居ビルの隙間みたいなところに看板が出ていたのを発見した。

なんとなく飲み屋が入ってそうな感じの建物二階に劇場はあり、上映30分前ではあったがまだ開場はしていない様子。踊り場で待機していると15分前に関係者が来てようやく中には入れた。通常料金だと1700円となるが特撮博のチケット半券があれば200円割引となるようである。

入り口や受付が狭かったのでそれほど施設面を期待していなかったのだが、中に入って驚いた。ぱっと見150前後の席がありスクリーンのサイズもかなりな大きさ。しかもすべての席にはご丁寧に座布団までが用意されている(^_^;)

席にカップホルダーがあるのは今風だが、座席には傾斜が付けられ最後尾には立ち見の人用の手すりなどもありどこか懐かしい風情。スクリーンもよく見ればカーテンで覆われており、上映の際にはブザーが鳴ってからそれが開き、館内は真っ暗になっていく。そこには間違いなくガキの頃見た映画館の気配が漂っていた(こんな劇場が徳島にも一つ二つあれば良いのに)

残念ながら予告編はかからず、突然大映マークと共に本編がスタート。僕が昭和ガメラを映画館で見るのはたぶん三度目となる。「たぶん」と書いたのはおそらく「ガメラ対深海怪獣ジグラ」を子供の頃親に連れられて今はなき徳島大映で(この辺記憶アイマイ(ーー;))見ているはずなのである。

次はぐっと最近の話になって一昨年京都で見た「ガメラ対ギャオス」そして今回の「バイラス」と続く。まともにアタマから鑑賞するのは何年ぶりかわからないほど間空いてるけど、ガキの頃のイメージではそんなに悪い印象は無かった映画だ。

IMG_0463.jpgしかし改まって見てみるとこのあたり(昭和43年)から大映の経営状態がそろそろ傾きだしたせいなのか、随所でお金がかかってないのが本当によくわかる。新撮の特撮シーンは殆ど無く(舞台が浜辺からまったく動かないし(__;)出てくる建物のミニチュアは一つか二つ)

「ガメラの脳内データを調査」などと言って過去の映画から名場面を繋ぎ、総集編的に仕上げているのがなにをか況んやである(ゴジラシリーズで言うと「ガイガン」のときに近いバンクフィルムの使われ方。逆に劇中でインサートされる「大怪獣ガメラ」「バルゴン」「ギャオス」の映像を見ていると予算やセット規模の差は歴然)

良いように考えれば久しぶりの再見で一作目から四作目までの良い所をこうして大画面で見られたんだから、これはお得だったと言うことなのだろう(劇場側はそういう意味でチョイスしたのかな??)

映画冒頭でバイラスの提灯型UFO(この独特のデザインセンスは当時から好きだったのである)が宇宙空間でガメラに破壊され、そこで若山弦蔵の「地球上に恐るべし生物を発見せり、その名は・・・!」と言う台詞と同時に円盤が爆発し、そのままタイトルになだれ込む編集などは今見ても実に格好良い。

img_1554244_14314703_7.jpegまたカネが無いなりの細かい工夫もあり、潜水艦が海中を進む場面では後部から色つきの煙を出して水の濁りを表現してみたり、バイラスが人間体の時に見せる光る目(左写真参照)なども僕はずっと合成で処理されていると思っていたのだが、よくよく見ると光る仕掛けのある物を役者に直接貼り付けてあるのだ。何十年も思い違いしていたことが大画面で見ることにより判明したのは意外な発見だった(ホントのマニアならみんな知ってたかな?)

そういういろんなツッコミどころも含めて懐かしくも楽しい70数分。館内が明るくなり後ろを振り返ると、我々と同世代の40-50年代の男性が数名とても嬉しそうな顔をしていたのが印象的。きっと皆さん似たような感想を持たれたことだろう。

ちなみにシネマルナティックでは次回6/1から「大魔神怒る」を一週間上映するとのこと。同じように特撮博のチケット半券で割引がきくそうだ。これもこの環境で見てみたかったなあ・・・

そんな楽しい松山での二日間はこうして幕を閉じた。次の日からはもういつもの日常が待っている。夢が終わるのはあっけない物よ(×_×)


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6 Comments

映画カッパ  

バイラスですか、昭和ガメラシリーズでもマイナーな作品ですね。確かワタシは、オンタイムで徳島大映で観ました。確か同時上映は「妖怪百物語」…。この続編が名作「妖怪大戦争」。一寸前にリメイクされましたよね!? 

2013/05/30 (Thu) 23:21 | REPLY |   

しろくろShow  

>映画カッパ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

そうですね、確か三池崇史監督で「妖怪大戦争」の新作やってたと思います。僕は金曜ロードショーで見たのかな?なにせ出来としてはあまり芳しくない内容でした・・・

あれなら実写版の「鬼太郎」の方が僕は好きです。

2013/05/31 (Fri) 22:08 | REPLY |   

楽珍劇場  

まさに特撮三昧の、充実した旅でしたね!
お疲れ様でした。
バイラスは次回作のギロンと共に、大映怪獣独特の異形なデザインがGOODですね。

2013/06/03 (Mon) 15:21 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

>楽珍劇場 さん

どうも、連投コメントありがとうございます、感謝です<m(__)m>

やはり昭和の怪獣映画は二番館かミニシアターがよく似合います(今度はどうせなら二本立てでやってほしい)

確かにデザインや造形だけで見るとギロンとバイラスは魅力ありますね。映画の内容はアレでしたけど(^_^;)ギャオスやバルゴンよりインパクトはあったと思います。

2013/06/03 (Mon) 21:18 | REPLY |   

こじか  

実は久し振りの訪問...orz

ご無沙汰してますこじかです〜!!!
すみません、振り返ってそれぞれ読ませて頂いたんですが、この投稿こそしろくろさん節だなって笑わせてもらいながら、ついでにバイラス再見意欲が異常に高まっております!!!!!!!!

あ、そうそうTwitter見たんですが阿蘇をお通りになられたそうで、、、実はわたくし地元熊本なんです。お近くを通られたとは驚きましたよ!

2013/07/17 (Wed) 22:12 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

危うく見逃す所でした(ーー;)

>こじか さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>
そしてお久しぶりです(^_^;)

いや、何気に過去記事へのコメントだっただけに危うくスルーしてしまう所でした、気がついて良かったです。

「バイラス」は僕も記事中じゃなんだかんだ書いてますけど、楽しいのは間違いなかったですからねー(^^)

あ、それと今回の九州旅行では阿蘇がイチバン面白かったです。近いうちに阿蘇繋がりで「怪奇大作戦」の話を書いてみようかななんて思ってますが熊本がこじかさんのお膝元とは知りませんでした。

今度行くときは事前お知らせさせていただきます(^_^;)

2013/07/17 (Wed) 23:45 | REPLY |   

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