You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

地球ワ、イキテイル

なるべくタイトルはC・W・ニコルの声で読むように(ーー;)

と、そんな事はさておき7月の三連休は九州の方へ旅行に行ってきた。旅の詳細についてはこちらに書いてあるので暇で死にそうなヒト、或いは眠れなくて睡眠導入用に試したい方限定でクリックされることを推奨。そしてその際に阿蘇山へと足を伸ばしてきたのだけれども今回は山頂火口でいろんな映画のことを思い出したという話である。

ワタシのような怪獣映画好きにとってこの地で思い出すのは何と言っても「空の大怪獣ラドン」「三大怪獣・地球最大の決戦」である。さらにこれはテレビドラマになるけど「怪奇大作戦」の第八話『光る通り魔』もひじょうに印象深い作品としてアタマに残っているのだ。現場ではそのことを同行したカミさんに滔々と語ってみたがリアクションは弱く(アタリマエですわな(__;))しょうがないんで帰ってきてからその三本を"阿蘇シリーズ"と銘打って一気に鑑賞してみた。そんなわけで阿蘇火口に限定した話でそれぞれ感想を綴ってみることにする。

IMG_0585.jpgまず「空の大怪獣ラドン」では57年前の同地をカラーで見られることにあらためて感動したが、道中まったく舗装もなく獣道のようになっている進入路とそこいらに巨大な火山岩がごろごろ平気で転がっているのとかを見ると、今や有名観光地としてすっかり整備された場所でも半世紀以上前はほぼ自然のままの状態だったんだなとしみじみ思ってしまった。

右写真がその場面だが、手許に詳しい資料がないのでこれが確実に阿蘇へ続く道だったのかどうかの保障は出来ない。背景も画面で見た限りだと色調が独特なので書き割りなのか実景なのか判別不能。

で、お好きな方であれば先刻ご承知だが阿蘇はあくまでもラドンの巣としての描写とラストシーン以外ではあまり登場せず、実景カットの使用は尺としてそれほど取られてはいない。見せ場はやはり長崎(主に西海橋)→博多襲撃というのが主たるもので。しかし阿蘇山中に生息するラドンを退治するためにミサイルをどんどん撃ち込んで噴火を誘発させ焼き殺すという作戦は豪快すぎて驚く(ムチャしよんな~(__;)

次に見た「三大怪獣・地球最大の決戦」のDVDも何年かぶりに再生。こちらは若林映子扮する金星人(の、魂が憑依したセルジナ公国のサルノ王女)が「まもなく阿蘇からラドンが復活する」という予言をするシーンで登場。

IMG_0582.jpgこの映画に映っている場所とだいたい同じポイントを今回僕も歩いたはずだけど、本編に映っている映像を見ていると、どうも防護柵が全然無いような気がして仕方がないのだ(同様に舗装されて階段も付いていた遊歩道も見当たらず)。

ここでも確証はないがこの時代(昭和三九年当時)の安全管理は今ほど神経質じゃなかったのだろうか・・・(左写真参照)

中央火口場面でもやはり防護柵は見当たらず。現場を見たばかりなのでよけい驚いたのだけど、火口を上から見てるとけっこう怖かったのにアレで誰か落ちたりしなかったのかと(むしろ落ちたから今は柵があるのかもしれないとか色々な妄想が駆け巡ってしまった(ーー;))

IMG_0583.jpgさらには観光客が火口周辺に落とした帽子を200円(!)で拾いに行くと引き受けた男(ヘンなチョイ役(特にキ○ガイ役で有名かも)専門の役者・大村千吉)が噴煙の噴き上がる火口に向かってどんどん降りていくとか(ちょっと画質悪いけど右写真参照。何度見ても命綱らしき物は見えず)直後に登場するラドンよりも怖ろしい場面が次々出てくるのだ(__;) 

当時は撮影基準も緩かったのかもしれないが、それにしてもすごいことやってると感心するわ。もっともこの辺も旨いことポイントをずらした危険のない場所でそう見える撮り方をしていたのかもしれないけどねー・・・

最後に見たのは「怪奇大作戦:光る通り魔」これは昔から好きなエピソードだったので今まで何度も見ているのだが、この阿蘇火口でのシーンというのは全体を通してかなりムリのある本ストーリーに唯一の説得力を持たせている重要なシーンでもあったのである。

IMG_0589.jpg IMG_0586.jpg IMG_0588.jpg

※上記参考写真はすべて本編中からの物。中央写真を見ると阿蘇進入路の舗装は放送時(昭和43年当時)既に完成しているもよう。右端は阿蘇火口で調査を開始する牧(岸田森)と的矢所長(原保美

アメーバのような姿で人を襲う「燐光人間」がどのようにして誕生したのかというのを牧(岸田森)の想像の中で彼のモノローグを通して語られるワケだけど、それが正解だったのかどうかは最後までわからないまま物語は終わってしまう。しかしこの場面での噴火口を見つめる牧と(上写真左端)執念だけで自らの肉体を変貌させた(と思しき)男の姿が牧の台詞に被りながら短いカットバックで交互に映し出されるのを見ていると説明不能な説得力というモノを力ずくで感じさせられてしまうだ(「そうだよな!?」→「・・・・ハイ(__;)」と言わざるを得ない感覚と言うか)阿蘇山が持つ作り物ではない凄みと岸田森の演技の凄みという二つの力が相乗効果で理屈を上待った(°°;)おそるべき名場面ではなかったろうかと僕は思っている。

でもホントに阿蘇山を見に行って良かったと思うのは漠然とした感想になるけど自然エネルギーの恐ろしさみたいなものをリアルに体感出来たことにあるだろう(いい年して素直に「怖い」と思える自分がいたもんなあ)ここで話はタイトルに戻ってしまうのだけど、あの場所で立っていると心から「地球は生きているなあ」という想いが自然にわき上がってくるのである。現状では間違いなくまた行ってみたくなる場所の筆頭だ。

 



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Comments
Editご当地怪獣
そうですね、ラドンと言えば阿蘇。
ゴジラは、架空の島 大戸島。
平成ガメラの潜伏場所は、瀬戸内海。
結構怪獣って地域性がありますよね。
Edit光る通り魔はよく覚えています。
 火山の硫黄にあたると、みんな化け物になるのかと子供心に怖くなりました。
 手塚治虫氏の短編漫画集「クレーター」にも、月の火山に落ちた宇宙飛行士が月の火山成分で燻製人間と化して永遠に生き続け、月から人類滅亡を見届ける話がありました。

 一時、火山が怖くなりましたね。
Editはじめまして
「ラドン」と「怪奇大作戦」は見ましたが、「三大怪獣・地球最大の決戦」は未見です(恥ずかしい……(^^;))

いずれの作品でも、「阿蘇山ってすごいところだなあ」と思いました。いい意味でのムチャクチャさがありましたね。

高度経済成長による都市化と、古き日本にあった「秘境」のバランスが、ちょうどいい具合に取れていたのがあのころの「阿蘇山」だったのかもしれません。

今撮るとしたらどこだろう?
Edit確かに
>映画カッパさん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

仰るとおり日本全国至る所に「ここってあの怪獣が来たよなあ」っていうのはありますよね。それが劇場の動員や観光客の増加に繋がるならまさに怪獣様々という感じもいたします(「ゴジラの逆襲」の舞台が大阪になったのも「ゴジラ」のヒットを受けた関西の東宝系列劇場主から希望があったと言うことですし)

なのに残念ながらいつまで経っても四国にだけは怪獣来ないのはくやしい(?)なって思ってしまいます。特に徳島なんかはやはり建造物が低すぎて絵にならないのでしょうかねー・・・・
Edit現物見るとよけいそう思いました
>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございました_(._.)_

現場でアレ(ガスやら煙やらを)見ちゃうとやっぱり怖いなって思いましたね。「光る通り魔」みたいに火口と崖の間で動けなくなった人間が異形の存在になってしまうと言うのはアソコに立ってると「そういうこともあるかもしれんな」って簡単に妄想を抱くことができます(ーー;)

有料道路通って中央火口に行くとき料金所のおっちゃんから「ガスが出てるのでぜんそくとか気管支に持病がある人は行けません」と言われて、そこで少し怯んだのもありました(一気に”危険地帯"の認識に変わりましたよ(^◇^;))
Edit秘境に怪獣は似合います
>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございました<m(__)m>

それから、はじめましてですね。 ポール・ブリッツさんのブログは時々覗かせていただいておりましたがこれを機会に今後ともよろしくお願いいたします_(._.)_

たぶん阿蘇山みたいな規模の大きい自然活動やその地に伝わる伝説みたいなものって、怪獣が登場しやすい素養がすごくあるような気がしています(「バラン」なんかも舞台がものすごい秘境でしたし)

今だったら逆に例えば軍艦島みたいな人間のいなくなった後の廃墟(人工的な秘境と言いますか)なんかのほうがリアリティあるんじゃないかと私は思います。
Edit
またも日付経過の書き込み失礼致しますm(_ _)m

小さな頃に「阿蘇には怪獣が住んどるとよ←方言」と祖母から教育されていた地元民としては嬉しい大特集でした(しかし祖母は毎度モスラと勘違い...)!!!映画本編ではあまりロケ映像が使われてなくってしょんぼりしたりもして、、、だけどしろくろさんにこれだけフィーチャーされれば大歓喜でございます!にしても帽子を拾う男のくだり、わたしも未だ理解ができません。ほんと何処で撮ったんでしょうね〜??

阿蘇のガスって冗談抜きで危ないんですよ。誰かやけに咳き込んでるなぁと振り向いたら、次の瞬間には周辺の全員が咳き込み、、、もう逃げるとかのレベルじゃなくってあっという間です。その時は速攻で“閉鎖”になりましたがほんと怖かった...。いや、この話しにオチはないんですけど、、、またのお越しの際はぜひご挨拶に伺いまーす!
Editすっかり気に入っております
>こじか さん

こんにちは、コメントありがとうございますm(__)m
今回はしっかり確認しましたよ~(^^)

今回の旅ではいろんなところに行ったけどハッキリ言って一番インパクトが残りました。どんなテーマパークや記念館も大自然の驚異の前には霞んでしまうと言うことでしょうか。

帰ってきてからけっこう阿蘇関連の記事とか読み返してるんですが、この50年間でも噴火やガスで犠牲者が出ているというのを知ってさらに畏怖の念が芽生えています。

なのに今度九州行ったらまた行きたいなって思っているのは恐怖と魅力が背中合わせになってるからかもしれませんね。

次回熊本入りの際は必ずご連絡しますのでよろしくです(イヤ、社交辞令じゃなくて本気でしますよ(^_^;))
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