発想はまるでゲルショッカー

秋の夜長に備えて猛暑の間に録りためた物を少しずつチェック中(今回はすべてムービープラスで放送された物)

「シャークトパス」(製作総指揮はB級映画の帝王ロジャー・コーマン

♪サメとタコとは仲良しこよし、サメとタコとでシャークトパス♪と思わず「カバトット」のメロディに乗せたくなるような脱力タイトルのモンスター映画。内容も力抜けまくりで見ている途中に何度寝てしまいそうになったかわからない(ーー;) 

いやしかししょーもない映画だったなあ・・・お話しは米海軍が極秘裏に秘密兵器として開発した大蛸(オクトパス)と巨大サメ(シャーク)を合体させた新生物「シャークトパス」(そこの君笑わないように(~_~;))が実験中あまりにもアッサリと逃げだしてしまい(ーー;)ビーチの人々が次々に襲われていくという怪物パニック物。

必要以上に浜辺や近辺のリゾートホテルなんかが映る時間が長く、今そこに未曾有の危機が近づいているのに暢気なCM調の絵面が延々と続いていくため(どんだけタイアップしとんねん!って言いたくなるな)緊迫感がいつまで経っても湧き上がってこず、特に盛り上がりもないまま終わったような感じだった。

そのうえCGの安さを(出来の悪さを)見ていると本作は劇場用映画ではなくテレビかビデオ用の長編ではないかと想像しているのだが、さすがにコイツが陸上で説明もなく肺呼吸しながら暴れているのを(と言っても動いているのは主にタコ部分の触手だけなんだけど)見せられると失笑しか起こらないので往生した(×_×)

なんでこんなもん録画したのか我ながら最低限の下調べをしなかった自分に失望したし、一本目がコレかよ!という後悔は大きかった。まかり間違ってこの映画を見るハメになった人はアルコールが必須なので注意。

あとはエリック・ロバーツが出ていたのが唯一の意外ポイントだけど、どうせならもう一種混合生物を出して対決物にしてしまった方が楽しかったのではないかと思えたぞ(イカとシャチとでゲソオルカとか)


「ピラニア2D」

低予算だったジョー・ダンテ監督のオリジナルをそんなに面白いと思えなかった事もあるが、いろいろと仕掛け満載のこっちの方が遙かに面白かった(また「シャークトパス」の後だったから余計出来がよく見えてしまったところもあったし(__;))お姉ちゃんの水着とおっぱいとゴアシーンが(も一つ書けばツッコミポイントも含め)適度なバランスでブレンドされていて、間延びした退屈な時間があんまりなかったのも良かったと思っている。

こんなにぎょーさん人が死んでいく映画では不謹慎な感想かもしれないが、映画自体にリズム感があって小気味よい楽しさすら感じてしまうほどだった。役者が意味なく豪華なのも意外性あってB級C級と決めつけて見ていると場面場面でおお、アナタも貴方もとそれなりのバリュー感ある俳優の登場にこれまた気持ちよく良い意味でスカされた気分(ちょうど別のチャンネルで10年前の「インビジブル」を見た直後だったからエリザベス・シューの見事なオカン化にちょっと笑ってしまった(^0^;)←それでもまだキレイなお母ちゃんではあるけど。後はリチャード・ドレイファスクリストファー・ロイド等。それとチョイ役だったけど「デスパレートな妻たち」のリカルド・アントニオ・チャビラも出てたり)

可能なら3D版で再見したい気分。オチも強引で僕は好きだなー・・・


「ビッグ・バグス・パニック」

サメタコとピラニアの後がムシの映画というのもどうかと思うが(ーー;)見た時間がけっこうな深夜で眠かったせいかなんとも穏やかな優しい気持ち(?)でこの映画を鑑賞してしまった。突然意識をなくした主人公が目覚めると廻りは巨大な昆虫だらけの世界になっていたという始まり方をするのだけど、ココは掴みとしてなかなか良い感じのスタート。なのに出てくる奴らの基本演技がナゼかコメディの体になっており(それもあんまり笑えないという(__;))見ている方とすればどう反応してイイか戸惑う場面が続いてしまうのである。

しかしその違和感も最初だけのことで、この噛み合わせの悪さにだんだん慣れてくるとそれがみょーなテンポを生んでいるような気がしてくるから不思議。いつの間にやらダメな主人公に感情移入しちゃって、気がつけばこの映画を楽しみながら最後まで見る事が出来たのだった。

なかなかここまで緊張感の薄いほのぼのした展開のパニックホラー(まったく怖くないのがこの映画に限るとむしろ長所になってるかも(ーー;))も珍しい。しかし反面巨大昆虫や襲われる人間たちの描写は何処までも大真面目な恐怖映画の絵になっていて(CGなんかそれこそ「シャークトパス」の数倍は頑張っている)映画の構築のさせ方とすればかなりなデタラメな事をしているはずなのだけど、見ているとなぜか憎めない実に変わった作品だったと僕は思うのである。

コレもある意味酒飲みながら見るにはぴったりの映画かもしれませぬ・・・
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6 Comments

たかのツメ  

奇々怪々

お久しぶりです!
中々渋いタイトルで(笑)
此の手の作品を鑑賞するのは野球で例えるならば、先発大乱れで負け試合の中継ぎ大投入って感じデスね!(笑)

ご紹介された中ではピラニアは秀作(個人評価上) かな? 後は…
また発掘をお願いしますね。(^u^)ヾ


後味悪さかつB級の極み的で最上位にランクしてるのが…スティーブン・キング原作の 「ミ…」あっ度忘れ(^_^;) しろくろさんならピンと来たでしょ?

2013/10/02 (Wed) 07:02 | REPLY |   

シャオティエン  

「軍の秘密兵器」「ゲルショッカー的」で私の記憶にあるのは「殺人魚フライングキラー」ですね。ピラニアと飛び魚だった様な・・・?祖母(既に他界)がこの手の映画好きでしたので、私も保育園児の頃から一緒に夜更かししてました。

2013/10/02 (Wed) 07:16 | REPLY |   

しろくろShow  

そういうと

>たかのツメ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

一つ前のコメントから無料無料と連発してしまいますが(ーー;)BSのDLifeがキング原作の「アンダー・ザ・ドーム」」放送することになって、こないだ一話の先行オンエアがありました。なんとなく導入部がその「ミ…」こと「ミスト」を連想させて(^0^;)すごい面白かったですよ。

あと本文で紹介したチャンネル・ムービープラスでは「ダブルヘッド・ジョーズ」なんてのもありました。コレはこれから懲りずに見る予定です。

2013/10/02 (Wed) 21:24 | REPLY |   

しろくろShow  

なぜか暗黒歴史に

>シャオティエン さん

こんばんは、コメントありがとうございました<m(__)m>

なぜかジェームズ・キャメロンの黒歴史にされてる「フライングキラー」ですけど僕は好きでしたねー・・・

あれも確かにゲルショッカー的思考。でもこういう捻りのない最近の欧米怪物映画を見ていますと石ノ森章太郎のデザインは40年前でも斬新で革新的だったなあとあらためて思いました(特にゲルショッカーとデストロン前半の合成怪人はどれも秀逸でした)

2013/10/02 (Wed) 21:30 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

B級は見落とせない。

 ロジャー・コーマンといえば、制作として関わった「ギャラクシー・オブ・ザ・テラー」には後にブレイクするロバート・イングランドが出演していたり、ジェームズ・キャメロンが美術を担当していたりと、B級には後の名優・巨匠監督が潜んでいたりします。
 
 こないだも、シャンプーのラックスのCМにニーナ・ドブレフが出ていてビックリしました。カナダのお色気B級ホラー「女子高生VS狼男」にヒロインの女子高生役で出ていて目を付けていましたら、なんと「ヴァンパイア・ダイアリー」でブレイクです。
 
 B級は玉石混合ではありますが宝の山です。

2013/10/05 (Sat) 11:04 | REPLY |   

しろくろShow  

それは確かにあります

>晴雨堂ミカエル さん

こんにちは、コメントありがとうございましたm(__)m

B級の楽しみ方というのは確かに仰るとおりですね。

コーマン門下生が軒並み出世しているのはなんとなしに知っておりましたが、もう彼も90歳近くなるんで(ーー;)そろそろプロデュース業からも引退して楽隠居させてやれよという気にもなってしまいます。

あとコーマン関連だと彼の自伝『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』は自分の本棚にある映画本の中ではベストに入るほど好きな本でした・・・(久しぶりに読み返したくなってきましたよ(^_^;))

2013/10/05 (Sat) 13:44 | REPLY |   

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  •  ビッグ・バグズ・パニック ~まったりパニック~
  • どうもです。 今回は「ビッグ・バグズ・パニック」について話していきましょう。 この映画はカイル・ランキン監督の2009年の作品だ。 筆者はこの作品タイトルだけは知っていて面白そうだと思っていたんだがこの前レンタル店で偶然目についたので借りてみたようだ。 この映画がどういう作品でどういう姿勢で鑑賞すればいいのか観る前からなんとなく分かる親切設計なタイトルが好印象ですよね(笑...
  • 2013.10.02 (Wed) 00:46 | コップのはらわた ~映画雑談しちゃいかんのか?~