湯気が天井から ポタリと背中に

食わず嫌いというのは怖ろしい物で、時間が経てば経つほどその対象についてのネガティブなイメージはなかなか払拭されることができない。最近の自分の場合だと「テルマエ・ロマエ」が正にそれで、風呂がテーマのちょっと変わったマンガだというのは知っていたけど、なんとなくたかがオフロをアート飾りした高尚ぶりっこでイヤな感じのスノッブ・コミックではないかと勝手な決めつけをしていたのだ(根拠もなくこんな酷い言いがかりをつけてしまう己の捻くれ具合がイヤになってしまうなあ・・・(ーー;))

それで偶然入店したネットカフェで初めて「テルマエ・ロマエ」を読む機会があったのでいっちょ試しに見てやるかいと何様な上から目線で(__;)一気に読んでしまったのだが(全6巻という短さも手頃で良かったので)思い描いていた物とまったく違う話だったので驚いてしまった。確かにローマ時代の浴場を舞台にした話というのは目新しいのだけど、展開としたら昔からあるカルチャーギャップで笑うギャグを毎回繰り返していくという案外ベタなパターンだったので読み易いし、知識・情報の羅列はあれども小賢しい理屈や思想的なものはほぼ皆無だったので娯楽作品としての安心感も高く素直に「面白い!」と思ってしまったのだった。

全巻読破して僕はまず作者のヤマザキマリさんに今すぐお詫びしたい心境になってしまい、やはりなんでも中身を知らずして好きだ嫌いだを言うべきではないなとアタリマエのことを自戒したのである(エエトシして今頃何を言ってるのやら・・・(__;))

ともかくマンガとしてはたいへん面白く、たった半日で良いイメージへとガラリ変わった「テルマエ・ロマエ」をこれまた偶然その夜に映画版の方も見ることになったのだ(だいぶ前録画していたのを唐突に思い出したこともあり)昼間に原作を読んだばかりなので話にはすんなり入って行けたし、キャストのイメージは彫りの深い顔の役者ばかりを配置したことが功を奏して違和感のような物はまったく感じられず。いっそ主要な役は全員日本人でも良かったんじゃないかと思ったくらい(三浦春馬とか水嶋ヒロとか、あとシャンプーハットのてつじなんかもアリではなかったか)

映画ならではの演出ではBGMがナマ唄処理(?)なのが面白かったのと、テルマエからタイムスリップするときの描写が異常なくらい安っぽい絵になってるのが(アレはわざとしてるのだろうと思ったけど、ちょっと回数多いしやり過ぎかも)可笑しい。それと映画版独自の設定になっていたヒロインの上戸彩は、最初どうかな?って思っていたが意外なほどこの役は合っていたような気がしている(漫画家目指してバイトしてた女の子が一夜漬け程度の勉強で語学を完全マスターしたり、ローマに行ってからは急にキャラチェンジしたりと彼女の能力スペックがよくわからない事になっているのだが(原作版だとヒロインの設定は成る程なって事になっているのだけど)時間内に話を纏めなければいけないことを思えば許せる範囲)

映画の方は終盤けっこうグダってくるけど(ーー;)終わってみたら楽しい映画だったなあという気分には間違いなく浸れることだろう。これはどちらかというとマンガ先に読んでから映画見た方がより楽しめる作品だと僕は思う(さらに来春続編公開予定とのこと)
 
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6 Comments

ポール・ブリッツ  

「テルマエ・ロマエ」は蛙男商会のフラッシュアニメも面白いですよ(^^)

2013/10/05 (Sat) 22:18 | EDIT | REPLY |   

映画カッパ  

漫画

漫画は、まだ読んでいません…。
是非と読んでみたいと思います!!

2013/10/05 (Sat) 23:51 | REPLY |   

しろくろShow  

探したけど

>ポール・ブリッツ さん

こんにちは、コメントありがとうございます<(_ _)>

探してみたんですけどニコ動じゃ削除されてたしyoutubeじゃ予告しかなかったんでアニメ専門チャンネルかBSでやってくれるの待とうかと思っています(同じトコがトゥエルビで「ガラスの仮面」やってますよね?あの後あたりにやんないかなと)

2013/10/06 (Sun) 10:58 | REPLY |   

しろくろShow  

>たぶんあっという間に

>映画カッパ さん

こんにちは、コメントありがとうございました_(._.)_

あんまり長いと読み始めるのに勇気(?)いりますけどこれは本文にも書いたとおり6冊で完結してるので、あっさり楽しめると思います(あんまり引っ張れるような話ではないからちょうど良い長さではありますよね(^_^;))

2013/10/06 (Sun) 11:01 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

私はファンです。

 古代ローマ時代のファンなので、漫画は映画上映記念に配られた冊子も含め全巻そろえています。
 ヤマザキマリの専門は漫画ではなく美術ですから、デッサン力は確かです。

 ローマ人の役を日本人俳優がやるということで一抹の不安がありましたが、阿部寛をはじめ巧く演じていましたね。登場する日本人には典型的な日本のお爺さんお婆さんを選んでキャスティングしていましたから不自然さはありません。
 
 続編ができるようですが、どういう展開になるか楽しみです。続編にありがちな劣化は全く心配していません。

2013/10/11 (Fri) 21:48 | REPLY |   

しろくろShow  

まだ原作だと

>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございましたm(__)m

この映画で原作の分量で言うと三分の一くらいですかね?だとするとあと二本撮って三部作でやれるかもしれませんね。

完結編のあたりで上戸彩が実生活でも原作の最後のような状況に(ーー;)なっているかもと想像してしまいます。

どちらにせよ続編は私も楽しみです。

2013/10/12 (Sat) 20:53 | REPLY |   

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