You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

任侠ごっこも長いと疲れる

ここ数日は日本シリーズの試合時間が長いので映画見る時間もブログの更新気力もあまり残っておらず(ジャイアンツファンとすれば王手をかけられてガックリ来ているのも心理面でマイナスに作用)そんなわけでこれは先週見た映画の話(すべて日本映画専門チャンネルで)

「アウトレイジ」「アウトレイジ・ビヨンド」

リアルなようでリアルじゃないヤクザ映画。どうもまともに取材したり資料を漁ったりするようなことをせずに、北野武監督が独自にイメージする極道の世界を描いたように感じる。宴会シーンだけが異常にリアルだったのはたけしが過去ああいう場に出たことがあったからだろうと邪推しているが(ーー;) 

さらに二本続けて見てみるとこの映画と映画の間では約10年の歳月が流れているはずなのだけど、それがさほど時間が経っているように感じられず、絵で見せても伝わらないような事なら最低限字幕スーパーで日時を出して説明すれば良いのに「山王会デカくなりましたよ」「刑期は10年くらいじゃないですか」みたいに台詞でしか表現されないのはハッキリ言ってわかりにくいし旨い演出方法とは思えなかった。

それでとにかく思ったのは特にシナリオの薄さ。なんか高校の映画部のヤツが書いたみたいなとってつけたような適当感とでもいうか役者側はそれなりに芝居の出来て尚且つ華のあるメンツを揃えているのに、それが物語にうまく絡めてないように見えて仕方がなかった。椎名桔平や國村隼や石橋蓮司なんか個々の魅力は凄いあるけど結局彼らが映画の中であまり機能していないのがひじょうに勿体なかったなと(役者個々の技量の高さを感じられただけ、という感じ)

一番解せないのはたけし扮する大友がそれほどの重要人物に全然見えないというところと、彼の後輩で悪徳警官やってた小日向文世が最後まで何をしたかったのかサッパリわからない点(ーー;) 全体としてはそういうところでかなり大味な映画だったけど、クセのある登場人物(役者)がたくさん出てくるところは飽きないので、見方とすればそこを楽しむキャラ者大全映画なのだろうと自分なりに咀嚼した所である。


「アナザーAnother」
 
これはアニメにもなってるそうだが、或いはそっちのほうを見た方が良かったのかもしれないな・・・と、それくらい見所の無い映画だった(ーー;) 学園ホラーのハズなのに、死人もたくさん出てきて各自酷い死に方もするのに、原作が綾辻行人なのにこんなにコワくなくていいのか??と思ってしまったよ。

橋本愛のヒロインはビジュアル面では合格だと感じたけど、途中から全然ミステリアスな雰囲気がなくなってしまって、恒一と鳴の関係もなんか「転校生」のラストを彷彿するようなご陽気青春映画風の空気感が漂い始めてどうしようかと思ったほど(__;)

そこからあのオチへとなだれ込んでいくのが流れとしてはあまりにもムリヤリで強引だ。映画の中ではほったらかしだったあの「人形の目」のくだりも原作読んだら説明があるのかどうかわかんないけど、なんでストーリーの中にもう少し上手に放り込めなかったのかとすごい疑問。今回は予告が面白そうだった分このガッカリ具合は相当なものだった。


「コミック雑誌なんかいらない」
 
公開当時はけっこう話題になっていたにも拘わらず劇場へも行かなかったし、その後のビデオ化・テレビ放送の際も未見だった。内田裕也の映画だと「十階のモスキート」を唯一見ていたけど(この映画はわりと好き)これも80年代の世相をリアルに体感するには有効な異色珍作(ロス疑惑や日航ジャンボ機墜落、豊田商事事件とこの時期のエポックを旨く取り入れ虚構と現実をない交ぜにした作りになっているのはなかなか面白かった。ただ、このパターンは一発勝負でしか使えないようなネタでもあるかな)

大阪の暴力団抗争事件に取材に行くという体の場面ではおそらく「ホンモノ」の彼らにカメラを向けた物をそのまま使っていると思われるが、特に何かしているわけでもないのにココは異常に迫力があって凄かった(「アウトレイジ」では微塵も感じられなかったものが充満していたのはさすが)

しかし上↑でも書いているようにコレは着想のみな企画モノ映画でもあるので、そうそう何度も見ようとは思えない映画だとも言えるかもしれない。ただ、80年代当時がどんな時代だったかというのを振り返ると言う意味では貴重な映像テキストとも言えるだろう。
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Comments
Edit
恐縮です(内田裕也風)
ご無沙汰しております!!!orz

「コミック雑誌〜」がUPされてて激・反応してしまいました。その時々の風俗をモロに反映させる作り方の映画(近年だとモテキ等)って異様なエネルギーが籠るというか、この映画も満ち満ち溢れてんなぁって感じでツボなんですよ。まいど松田聖子の自宅前で笑いますw

あとキタノ、しろくろさんの評に同意です。ま、やり尽したんで色々挑戦したい時期なんでしょうか。昔は徹夜で舞台挨拶に並ぶくらい熱入れてた監督さんなんですが ^^;
Editこちらこそ恐縮でした
>こじか さん

すいませんm(__)m 二ヶ月遅れで反映させていただきました。。。

日専でずっとやってたたけし映画を時系列で見ていくと、確かに後年は苦労の跡が伺えますね。元々映画のセオリーからはみ出したところで映画作り始まった人だし、本数増えてくると持ってるセンス等も弾切れ感が強くなるのは仕方ないのかなって気はしました。

もう今はなんとなく「北野武」というブランド力で引っ張ってるだけかもしれないなってところかもしれません。
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