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見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

いっそ邦題を「キャリー(句読点はハートマークで)マイ・ラブ」にせんかね

平日有休取った日に「キャリー」を見てきた。夕方16時からの上映だったせいか入場客は片手で数えられたですよ(__;)
 
名作ホラー映画のリメイクということで旧作を見ている(ましてやそれを好きだった)者からすれば比較してしまうのは仕方のないところもあるのだが、主演のキャリー役/クロエ・グレース・モレッツが最初に登場するファーストカットを見た瞬間「あ、もうこれは全然別モンだ(ーー;)」と一瞬にして思えてしまったのは良かったのか悪かったのか。

もう映画が始まって数分のこの場面からすでに"可愛い女の子"として映っているのはダレが見ても間違いなく、その後の展開でどれだけこの子が酷い目に遭おうとも最終的には「サイキック美少女の可哀想なおはなし」として完結しているようにも見えるわけで。

オリジナルの「キャリー」は言っちゃあなんだけどそれほど美人じゃない貧相な女の子が少しずつ綺麗になっていき、生まれて初めて女性として輝いたその瞬間にどツボへ落とされる超・残酷な話なだったからこそ(__;)その後の大殺戮シーンが奇妙な共感と不謹慎ながらある種の爽快感をも生んだと思うのだ。

そして反撥しながらも唯一信頼していた母にまで「悪魔」呼ばわりされ拒絶されるこの悲劇。超能力というある意味「選ばれし者」しか手にすることの出来ない素晴らしい力を得たのに日々の最悪な日常はなんら解消されることもなく、最後には想像を絶する孤独の中へ彼女は埋没していくわけで、自分に置き換えて考えてみたらこんなに悲しくて怖ろしいことはない{{ (>_<) }}(この辺は同じスティーヴン・キング原作の「デッド・ゾーン」にも通じる部分)

それが今回の映画には殆どそういう物が感じられないというか、世評で謳われている「アイドル映画」になっているという声にはなるほどとしか僕にも思えなかった。それは同時に恐怖映画としてのカテゴライズも難しくしていて(ホラー映画の歴史的名場面となったラストシーンを再現しなかったのはよくわからないが、クロエのキャリーだとアレをやってもキャラに合わないという判断をされたのかも)鑑賞後の印象としたら観月ありさの「超少女REIKO」や薬師丸ひろ子の「ねらわれた学園」と似たような感覚しか残らなかったところでもある(それくらい怖い所があまりないということ)

IMG_0749.jpgこの新作は旧作のストーリー展開と殆ど同じ進行をしながらもさらに原作(←左写真は85年に買った文庫版。このイラストは当時もどうなんだとは思ったけど(__;)中身はホントに面白かった。キャリーが受けるイジメはやはりこの小説版が当然ながら最も酷い)に近い描写を随時入れており、ジュリアン・ムーア演じるキャリーの母親のパートがそうなのだが、ここだけはオリジナル(旧作では「ハスラー」や「ツイン・ピークス」で有名なパイパー・ローリーが演っている←このオカンも怖かったなあ・・・(>_<))にひけを取らない壊れかけている人間の恐ろしさみたいな物が十二分に描写されている。この人がいることによってかろうじてこの作品がコワイ映画であるという前提を最低限崩してなかったのが救い。

結局ミスキャストだと言ってしまえば簡単な話なんだけど、やはりクロエの芝居が巧いため最後まで見られてしまう所はあるのだ。なので上にも書いたように「アイドル映画」なら合格点だけど「ホラー映画」としては今ひとつくらいの映画ではなかったかなというのが本作の感想である。

最後に勝手に夢想するもっとちゃんとした(?)キャスティングだとキャリー役には僕ならシアーシャ・ローナンエミリー・ブラウニングあたりを推しますわ。設定年齢無視したら「エミリー・ローズ」のジェニファー・カーペンターが一番合ってると思うのだがトシが30超えてるのでちょっとムリあったかも(考えてみりゃオリジナルでキャリーを演じたシシー・スペイセクは26歳であの役やったからやろうと思えば出来たかもしれんな・・・)
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デ・パルマ監督作のリメイクというより3度目の映画化ということらしい。だから1976年の作品と比べるというのは無粋というもの。・・けれどもねー、1作目がいろんな意味で衝撃的だっただけに、本作が強烈映像の羅列となってしまったことが非情に残念。登場人物の個性は際だったけど、ちょっと弄りすぎだよね..(注:原作は読んでませーん) ■キャリー - Carrie -■  2013年/アメリカ...

 

Comments
Edit
映画の日なので「ドキドキ! プリキュア」劇場版を1000円払って見てきました。1000円の価値はある作品でした(笑)
Editキャリー
ワタシ、恥ずかしながら「キャリー」は、
観てません。リメイク版を観る前に、
オリジナル版を観てみますね。
Edit嫌いじゃないんですけど
>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございました<(_ _)>

「プリキュア」はテレビの方を全く見ておらず、姪のお伴で劇場版を何度か見たことがありますが、ノリがスーパー戦隊みたいでけっこう面白かった記憶があります(^_^;)

身内のガキがそろそろ大きくなってきたので今後行くことは無いかもしれません。特撮モノはおひとり様でも平気なんですが・・・
Edit監督が好きなので
> 映画カッパ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<m(__)m>

デ・パルマ監督が大好きなためか、どうしても旧作へのリスペクトが大きくなってしまうところもあり、自分の中で冷静な比較論が出来ない所があるかもしれません。

できればカッパさんの冷静なご意見も拝読してみたいので是非お願いいたします。
Edit
こんにちは^^。
賛否両論ですね、リメイク版は。
≫映画が始まって数分のこの場面からすでに"可愛い女の子"として映っているのはダレが見ても間違いなく
やっぱりそうですかー。

仰る通り、シアーシャ・ローナンとか丁度いいですねー。

クロエさんは評判がいいですが、興行収入とか評判を考えると、どうしても意見が分かれるところですね。
Edit決して悪い出来ではないのですが
>茶栗鼠 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>
ならびに初めまして(^^)

単独で見たらそんなに悪くはないんですが、恐怖映画の趣はかなり薄味だと私は思いました。何もかも旧作と比べるのはナンセンスなのかもしれませんが、題材と主演女優のバランスはもっと考慮されても良かったのではと言う気もいたします。

それからシアーナ・ローシャンは幸薄そうな雰囲気がこういう役に合ってるんじゃないかと思っています(^_^;)

※茶栗鼠さんのブログには以前から時々お邪魔させていただいていました。これを機に今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m 
Edit懐かしいタイトル
「キャリー」と言えば私も大好きなデ・パルマ監督の作品を思い出します…。オカルト要素があるこの作品はホラーが好きなんだけど苦手な私に強烈な印象を与えてくれました。
あの画面に広がる「赤色」の使い方は今でもまぶたに焼き付いて離れません…。いやぁぁ、思い出したくないぃぃぃ!

さて、気になる「リメイク版」ですが、記事を見るに若干「ライト」になっているようですね。それはそれで寂しいかなぁ。
映画の映像が綺麗になってCGが発達しても、「面白さや怖さ」に比例させるのは難しいんでしょうねぇ。
Edit豚の血になぜかサラサラ感
>てむてむ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<m(__)m>

ライトと言うよりはちょっとマジメに作りすぎてないかという感じもありまして、その分監督の個性みたいなモノもあんまり感じなかったのかもしれません。

CGの演出も軽かったかな・・・

ただしつこいようですが決してダメな映画とは思わないんですよ。最初にクロエを受け入れられたらそれなりに楽しめる作りにはなってるとも思います。
Edit
こんにちは。

ホラー映画じゃないなんて残念です。
記事を読ませていただいた限りでは、アイドル映画になってしまっていると言う事なので、「ジェニファーズ・ボディ」みたいなノリなのかな~と思ってみたり。


ちなみに恥ずかしながら、リメイクだと言う事を初めて知りました。
Editたぶんアレよりは
>無様な愚か者 さん

こんばんは、コメントありがとうございました<(_ _)>

私の個人的感覚ですけど「ジェニファー」の方がまだ恐怖映画の風味は濃かったんじゃないかなって思います。

おそらくジュリアン・ムーアがいなかったら怖いトコないじゃんってことになってたかも(^_^;)しれません。

Edit
しろくろShowさん、おはようございます^^♪
キャリー、昔テレビのロードショーで見ました♪
あのラストはドキーーーーっと来ましたよね〜(笑)
それと、ホラーなのに可哀想という思いの方が勝る映画でした。
今はホラー見れないくせに、子供の頃はオカルト映画が好きだったんです(^_^;)

キャリー、リメイクされてるのは知ってましたが、全然雰囲気が違うんですね〜!
こんなに可愛い女優さんだと、確かに壮絶で悲惨な感じが出ないかも知れませんね。
Edit悲惨さは確かにあまり
>マナサビイ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

新作のキャリーには物語の悲惨さであるとか主人公の孤独感であるとか、そういった要素をあまり感じられませんでした(全然無いというワケじゃなくて少し薄味とでも言いますか)

このクロエ版はたぶん今ご覧になっても怖くないと思うので(^_^;)安心して見られると思います。

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