You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

寒さとピンぼけの向こうに

この連休中香川で人と会う予定があり、その合流時間までの暇つぶしに"ベッセルおおち"という施設で緊急上映されていた「幸福の黄色いハンカチ」を見てきた。
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ここは元々三セクでスタートした計画性の殆ど無いハコモノの一つだったのだけど、案の定すぐに破綻が来て現在は温浴施設を専門でやっている民間会社が運営を取り仕切っているとか。場所は上写真の通り切り立った崖の上にありすぐ下は海(しかし泳ぐこともできなければサーフィンをやるスペースもないという(ーー;)今は建物から砂浜には出られないよう通路が封鎖されていた)

館内のメインは天然温泉とレストランと宿泊施設(レンタルコテージ等もあり)だが、その中にはかなり立派なホールも用意されていて(上写真右側参照)なんと500以上の席が構えられている(スクリーンサイズもけっこうな大きさ。このホールでは不定期ではあるが映画の上映も月一程度開催されており、だいたいは少し前まで余所で公開されていた映画を1000~1200円でかけていることが多かった。
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僕も過去「千と千尋の神隠し」や「ティアーズ・オブ・サン」なんかをココで見た記憶がある。今回は古い映画と言うこともあってか入場料は800円均一。気分としては四国じゃ愛媛と高知しかやらなかった「午前10時の映画祭」を見に来たような感覚で覗いてみたわけである。

14時からの上映に合わせまず風呂に入り体を温めてからチケットを買いにフロントまで。すると「スイマセン、今日映画館の中暖房壊れてるんですけどいいですか?」と言うではないか。ここまで来て止めるワケにもいかずとりあえず了承して中に入ってみたが、やはり広いだけに寒いことは寒い{{ (>_<) }}(直前に入浴した意味がもはや無し)

そしてこの広い広いホールに集まってきた客は最終的に自分含めて14人(三回くらいカウントしたけど後から入ってきた人もおらず(__;))映画そのものはもう何度も見てるしHD放送されたヤツを録画してBlu-rayで保存もしているのだが、地方で住んでいる限り昔の名作をスクリーンで見るチャンスなんてそうそうあるわけでもないんで、これは乗っておかないとイカンと思っていたのだ(面白いのは150パーセントわかってるわけだしね)

ちゃんと通しで見るのは3年ぶりくらいかなあと思いながら見始めたけど、今度はなんと画面のピントがピミョーに合っていない(@@;) そのうち自動調整されるだろうとタカをくくっていたらとうとう最後までそのままだったという(だいたいは何が映ってるかわかるけど時々桃井かおりの顔がぼやけて浅田美代子に見えたときもあったな(ーー;) そんなん含めて二番館でのリバイバルの雰囲気があるなと良いように捉えたけどさ)どうやら民間になっても映画館の運営にはそれほどヤル気がないようだ(こんな立派な小屋を持っていながら実に勿体ない)

それでも良い映画には違いないので寒かろうが画面ボケボケだろうが始まって10分もすりゃもうあっという間に没頭。網走刑務所から出所した高倉健がシャバで最初の食事を取るシーンから早くも感情移入しちゃって(コップに入れたビールを一滴も落とすまいと必死に飲んだり、カツ丼とラーメンをオーダーするのにぐっと溜めてから注文したり、芝居としたらオーバーでクサいんだけど逆にそれがすごいリアルな心情としてこっちに伝わってくる。←宿で布団にくるまって眠れることを嬉しそうにしていた場面も同様。映画の演技って本来はこれくらいオーバーアクト気味の方がいいんじゃないかって思えたなあ)そのまま二時間があっという間。

見事にキャラの立った個性バラバラな三人のロードムービーとしても楽しいし、何より行く先々で知り合った人たちの人情や温かさにあらためて昭和って良い時代だったんだとこの時代(77年)まだガキだった僕からすれば羨ましく思わずにはいられなかった(今なら何処の馬の骨やらワカランやつにトイレ貸すのすらも警戒するよな(^_^;))さらにはわかりにわかりきったゆうばりでのラストシーンまでの道中も映画の中と同じようにドキドキして、最後にハンカチが画面一杯に映ったときはやっぱり涙出そうになってしまったのはオレもトシだなってちょっと思ったけどねー(ーー;)

他では武田鉄矢が蟹にあたって腹下した場面なんか、たぶん高倉健は芝居じゃなくて本気で笑ってるように見えて、そういうのはテレビで見たときはまったく気がつかなかった。そういう発見が少しでもあったのは間違いなく収穫だったし見に来た甲斐はあったと思っている。

この値段で古い名作を週一程度でやってくれたら毎回来てもいいんだけど、運営会社の方にはもうちょっと力入れてプログラム組んでもらえるように希望したいもんですわ(思わずなんとかしろよとご意見メールを送ってしまった(__;))
 
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Comments
Editお疲れさまです
寒い中、お疲れさまです。
ピントのズレた日本映画の名作。
それは、それで、素晴らしいです。
やっぱり映画は、スクリーンが一番、
空気を感じる事で、
映画がより味わい深くなりますね。
Edit不思議ととっても満足しています
>映画カッパ さん

こんにちは、コメントありがとうございます<(_ _)>

いやー、ふつうあの状態ならもっと劇場に怒ってフロントに文句言っても良かったハズなんですけど、なんとも館内にいるお客(ワタシが一番若かったと思います。あとはほぼ推定還暦メンバー)、関係者含めて全てが緩い雰囲気の人たちばかりで(^_^;)「ま~しゃーないなあ~」的な空気が充満しておりました。

それ込みで十分堪能できたし、今回は見に行って良かったなって本気で思っています。またこんなんやってほしいですね。
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