人の子が大きくなるのは早いもんだよ

今年初めての平日有休を使い朝一の回で「キックアス2/ジャスティス・フォーエバー」を見てきた。

行ってみて驚いたというか忘れていたというのか、昨日は水曜レディースデーで暇なマダム連中がチケットカウンター前に長蛇の列を作っていた(女子大生風の子もちょろちょろとは居たが)たぶんこの人らは違う映画を見に来ているはずなので座れないことはあるまいと思っていたら正にその通りで「キックアス2」のお客さんは自分含め片手で数えられる程度(あの奥様達は昨日のラインナップの何が目当てで来ていたのだろう)

部屋の真ん中に座り貸し切り気分で鑑賞してきたが、まず簡単に一言感想を書いておくとこれは続編映画としては間違いなく好編の部類に入る映画だったと僕は大真面目に思っているのである(この記事を更新して「JF」をよかった続編達の一群に追加しようかと思ったくらい)

前作の「キックアス」は劇場ではなく衛星でやっていたのを見たのだけど(そもそも徳島では公開自体がなかったはず)ちっちゃくて可愛い女の子がスラングを連発しては人を殺しまくるという(ーー;)言ってみりゃ反則技のオンパレードみたいな映画だったのが強~烈な印象を残した快作であった(また言い方を変えるとヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)の存在なくしてこの作品はあり得ない、映画の魅力の相当を占めるワンマン(ウーマン?)ショーのような作品であったとも思うのだ)

今回はその続編と言うことで主要メンバーはほぼ全員再登場。ただし前作から4年も経っているので当然まったくの子供だったヒットガールは大きくなり本編での設定年齢では15歳(だいたい実年齢通り)米国女性の15、16なんてもう見た目はほとんどオトナと言って良いと思うが、他の同世代の子よりは幼く見えるクロエでも「キックアス」を再見してこの映画に臨むと、そのあまりの成長ぶりに「大きゅうなったのお」と長いこと会ってなかった親戚のオッサンみたいな言葉が口を突いて出てしまうのはきっと僕だけではないはずだ(可愛く成長しすぎてビジュアルと下品な台詞が合わなくなってきたようにも感じたなあ)

ここまで普通のティーンなってしまうと同じ事をやっても前作のようなインパクトはもう派生しないし、仮にそうしていればこの映画もよくある並のアクション映画続編で終わっていたことだろう。しかし敢えてパターンを踏襲せずに正義/悪の側でそれぞれ複数メンバーを登場させ数の個性で勝負に出たことが今回は旨く行ったように思えるのだ(日本のヒーロー物で喩えると前は「仮面ライダー」をやっていたのが今回から「スーパー戦隊」になりましたよ言うイメージ)

特にツボだったのはそれぞれの適当すぎるネーミングの数々で、中でも元・中国マフィア上がりの男が"チンギス・半殺し"と名付けられたのには爆笑してしまった( ̄∇ ̄)またこの細かい台詞の面白さも隠し味になっていて、レッドミストあらためマザーファッカーとなったクリス(クリストファー・ミンツ=プラッセ)の後見人だった男が悪人のくせにいちいち「人種差別的な命名は問題ある」などといたって真面目な指摘をしてみたり、他にも「ゲロゲリ棒」ってなんやねんという(ーー;)字幕による遊び心満載なのもじつに愉快。

その辺含めて個性的な脇役がこれでもかx2と登場し映画的に華を添え続けているのがどこまでも楽しく感じられる部分だったのである。JFチームでは"ナイトビッチ"(なんちゅう名前じゃ(__;)演じていたのはリンディ・ブース←素顔はえらい可愛いのに仮面被っている時間が長いのはちょっと可哀想だった)とジム・キャリー扮するストライプス大佐(マッチョぶりがすごくてジム・キャリーとわかるまでけっこう時間を要する)が良かったな。

悪側では何と言っても"マザー・ロシア"(オルガ・カーカリナ)が最高に魅力的。ぱっと見グレイス・ジョーンズブリジット・ニールセンを足して顔だけカート・ラッセルにしたかのような、そもそも俳優なのかアスリートなのか、もっと言えば男か女かすらわからない人物ではあるけど、この人のおかげでこの作品が娯楽映画として2ランクは上がったのは間違いないと思うのだ。

そしてほどよい間合いでヒーローを卒業してフツーの女子高生になろうとするミンディ(クロエ)と、その逆にヒーローとしてさらにステップアップしようとするデイブ(アーロン・ジョンソン)の描写が盛り込まれ、主役二人が霞むようなこともない構成になっているのも感心した(しかも個々の見せ場はしっかりとキープされているし)一見するとキャラが増えすぎてガチャガチャと騒々しいだけの内容になりそうな映画なのに、シーン毎の時間配分が適量(長くなく短くもないという)なのは計算してやったとするならば見事なもの。

つまり何もかもがヒットガールにおんぶでだっこだった前作「キックアス」とくらべて「ジャスティスフォーエバー」の方がバランス感覚では優れていたと僕は思っているのである。2本目なので新鮮味や衝撃度の面では前作には敵わないけど(それと次の展開がだいたい予想通りになる意外性のなさというのはあるけれど←これをアイディア不足ととるか安心感と取るかだが僕は後者になった)上映時間の100分が感覚的にはあっという間で、エンドロールが流れたときは本気で寂しいと感じたし、素直にまだ続きが見たいと思ったほど。

その続編というか第三弾はあってもおかしくない終わり方になっていたので4年後くらいに是非またやってもらいたい。今度は成人となったヒットガールの物語として全然毛色の変わった映画になっても面白いかも。
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12 Comments

マーク  

こんばんは~ 僕もキック・アス2観ました。
今作は色々な面白キャラが増えたりで楽しい作品になっていましたね~ やはりシリーズ2作目だと色々好きな事が出来るのかなと思いました。

たしかに終わった時、僕もさびしくなりました。3作目もできれば制作してほしいですね。

2014/02/27 (Thu) 20:06 | REPLY |   

しろくろShow  

その気になればあと2本

>マーク さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

続編というのは前作が大ヒットしたり良作であったりするほど、どこかで最初からハンデを背負っている部分もあると思うのですが、今作は良い意味で力が抜けていて、あまり気負いのような物も感じなかったですね。

個人的にはそこがお祭り気分で楽しめたところかなと思っています(肩の力を抜いて楽しめーという声が聞こえるかのような・・・)

それと続編あるならやっぱり見たいですよね(^_^;)

2014/02/27 (Thu) 21:04 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

逆に幼く見えますよ。

 日本では黒田勇気や後藤久美子といったかつてのローティーン・アイドルは実年齢よりやや上の役をやることが少なくありませんが、アメリカは児童保護の法律が厳しいのか、オッサン・オバサンが高校生の役をよくやります。下手したら30男が思春期の中学生を演じたりします。「グリース」で30女のオリビアが女子高生を演じたのはあまりにも有名。

 ですから、オッサン・オバサン高校生に見慣れて、たまにホンモノの高校生が登場すると新鮮です。やっぱり肌の輝きが違うな、と改めて思います。

2014/02/28 (Fri) 05:06 | REPLY |   

mia☆mia  

こんにちわ

わぁ☆ご覧になったんですね。
これ、こっちでは公開してないです。残念っ。
前作は、主役はアーロン君のはずなのに、ヒットガールのインパクトが強すぎて強すぎて!
あれから、色んな映画に引っ張りだこですもんね。
クロエちゃん。
大人っぽくなりましたねぇ。
この作品での2人の活躍ぶりが楽しみです♪
ほんと、4年後位にすっかり大人になったヒットガール(ヒットレディ?)の色仕掛け作戦なんかが
見てみたいです(*'ー'*)ふふっ♪

2014/02/28 (Fri) 17:06 | REPLY |   

しろくろShow  

趣味的には全然アリなのですが

>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

巨乳だけではなく熟女も好きな私にとってはまったく好みの範疇内なのですが→30オンナの女子高生(ーー;)

ミンディをいちびっていた女子高生役のクラウディア・リーは実年齢リアル17歳だったそうですが、この子なんかすごいオトナに見えてましたね(^_^;)

2014/02/28 (Fri) 19:12 | REPLY |   

しろくろShow  

30歳くらいまではあってもいいんじゃないかと

>mia☆mia さん

こんばんは、コメントありがとうございます(・_・)(._.)

続編と言うことを考えるとこの出来ならば僕はよくやったなと思いました(なにせ見ている間は一切退屈しませんでしたからね~)

今作のクロエは前作同様ばっちしカッコ良いところと女子力アップして綺麗に登場するところとで2度楽しめるようになってました(にわかで鍛えたアーロンのマッチョボディにうっとりするようなシーンもあったり( ̄。 ̄;))

最後は子連れ狼みたいに赤ん坊抱いて登場しないだろうかと妄想は続いてしまいます(そうなるともはやヒットマミーかな?で、子供がベビーカーから拳銃を手渡すとか)

2014/02/28 (Fri) 19:19 | REPLY |   

バニーマン  

もう4年も経ったのですね・・・。

映画館には行けない(まわりにない)ので、
DVDになるのを楽しみにしております。

実を言うと、大人になってしまったクロエが
ちょっと心配だったのですが、大丈夫そうですね。

早く観たいです!!!

2014/02/28 (Fri) 20:15 | REPLY |   

しろくろShow  

枝葉の細かいことを気にしなければ

>バニーマン さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

もっとマジメな映画の見方をしたらアレも足りないコレも踏み込み不足だっていう部分はたくさんある作品でもありましたが、前作を好きだった人ならこの映画はサービス満点の後日談になっているとも思えました。

なんやかんやと手を変え品を変え目一杯楽しませてくれたのはホントよーやってくれた!と言いたくなりましたよ(^_^;)

2014/03/01 (Sat) 09:13 | REPLY |   

ポール・ブリッツ  

日曜日見てきました。

オルガ・カーカリナさんには「マザー・ロシア」というタイトルのスピンオフ映画に出てもらいたいな、と心底思いました。

ターミネーターよりインパクトあるよあの人!(笑)

ヒットガールもナイトビッチも素敵でしたけど、真のヒロインはあの人。もうあの女だか男だかもわからないような肉体美の前に平伏。ボディビル界のシンデレラガール(笑) いやマジであの人の印象しか残っていない。

とりあえずどこかで前作のレンタルDVDを借りてこなければ。まさかツタヤにしかないなどとは思わなかった。とほほ。

2014/03/11 (Tue) 21:50 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

人食いの設定映画終わる頃には多分みんな忘れてますね(ーー;)

>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

いやそうなんですよ、彼女(彼?とも思ったんですがメイキングなんか見ると一応ホンモノの女子のようでした( ̄。 ̄;))がいるいないでこの映画の面白さはガラッと変わっていただろうなと思いました(ぜひ別の映画でも見てみたい人でもあります)

2014/03/11 (Tue) 22:18 | REPLY |   

ポール・ブリッツ  

オルガ・カーカリナさん、ウクライナ生まれみたいですね。

今のウクライナ情勢を見ると悲しい気持ちだろうなあ。

問題は、ウクライナのどちら側生まれかですね。

西側生まれだと、ウクライナ人なのに「マザー・ロシア」だなんていわれてつらいだろうし、

東側生まれだと、「なんでみんなロシアを悪者にするんだ」という思いでいっぱいだろうし、

どちらにしろ同胞の血が流れると悲しいだろうし。

カーカリナさんのこれからの役者人生のためにも、ウクライナ情勢がソフトランディングすることをお祈りしています。ほんとに。

2014/03/15 (Sat) 22:30 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

正に映画のような展開に

>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

故郷が劇的な事態に陥っているのは気の毒だなと思いつつも、今後もし俳優として本格的に働いていくのであればこの体験も彼女の人生に必ずプラスに作用するのではないかと思いますね。

2014/03/16 (Sun) 18:15 | REPLY |   

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