秘密でも何でもないですやん

一つ前のエントリーで書いた「ロボコップ」終わりでそのまま「Life!」をハシゴして見て来た。

僕は未見なのだがどうやらダニー・ケイの主演映画「虹を掴む男」(原作はジェイムズ・サーバーの「ウォルター・ミティの秘密の生活」という短編小説←こちらも未読)のリメイクだそうである(狙ったワケじゃないけどこの日は「ロボコップ」共々そういうリブート/リメイク映画を見る日になっていたようだ)

自分の中で知る限りだと「虹を掴む男」のことを最初に知ったのは怪獣映画の文献(誰のエッセイだったかは失念)で「オール怪獣大進撃」が語られたときだった。夢や妄想に現実逃避する癖のある主人公が逃げこんだはずの夢の中で様々な体験をし、一廻り強くなって現実世界へ戻ってくるあたりがまるで「虹を_」を連想させると言うようなことを書かれていたと思うのだが、実際の「虹を掴む男」がそういう作品で「Life!」と同じ文脈かどうかまではわからない。

もひとつ想像していたのは「ジェイコブズ・ラダー」のような走馬燈ムービーのようにイメージの断片みたいな映像が果てしなく現れて夢現のうちに物語が終わっていくみたいなのを勝手に予測していたわけだけど結果的にはそのどちらでもない案外普通の映画だったかなと(ーー;)ざっくり語るとホームドラマの要素が八割、二割は中年男のファンタジーという体になっていたような感じ(鑑賞直後の気分で言うとオーランド・ブルーム主演の「エリザベスタウン」見た時の印象になんとなく近い)

主人公のウォルター・ミティ(ベン・スティラー)がLife誌最終号の表紙となるたった一枚のネガを探し求めていろんなところへ「出張」という形で旅に出るのだけど、僕はてっきりここで脳内世界(または宇宙)旅行が延々と展開されると思い込んでいたのだ(ーー;)(勝手に決めつけた自分が悪いわな)しかし実際それ以降の場面は基本的にすべて現実の出来事として処理されているので奇想天外なムードは殆どなく(だから決めつけんなって( ̄。 ̄;))少しずつ魂を洗われていく真面目なおっさんの姿を眼で追いかけながら応援心が湧いてくると言う、映画から受ける雰囲気はどんどんほのぼのとしたものに変わっていったのだった(それとこの映画を見た人なら殆どの人が同じ事を思うだろうがスケボー絡みのシーンはどの場面も素晴らしい。爽快さはもちろんのこといろんな物事やしがらみから解放されたような自由な空気をやたらと感じさせてくれてこの点は大いに良かったと思っている)

そんなわけで僕は身勝手にこの映画のアプローチを誤って(意表を突いたトリップムービーみたいなもんだろうと考えてたからなあ(ーー;))捉えていたために多少肩すかしを食らった感があり感動する迄には至らなかったけど、不器用な大人が演じる心の割礼("高校デビュー"ならぬ"中年デビュー"のような)映画として受け止めればほっこりできるけっこう良い作品だったと思うのである。

それから感じたのはこの映画は現実の「Life」誌(2007年で廃刊したそうである)に対して思い入れのある人とそうじゃない人では温度差がかなりあるんじゃないかい言うこと。僕なんかはそれが全然無いので(そもそもこの本の日本版ってあったんだっけ??)「Life」の表紙になることがどれほど凄いことなのかというのがまったくピンとこなかったのだ。それがあるかないかでラストの受ける印象はずいぶん変わってくると思うし、自分がライフ誌に関わっていることの誇りとか拘りなんかももっと伝わってきたはずだ。

これが国内の馴染みある老舗雑誌でたとえばコロコロコミックが終わる「COLOCOLO!(仮)」であるとか週刊文春が清原に襲撃されて(ーー;)突然潰れてしまう「Bunshun!(仮)」とかの映画化であればかなりしっくり来ていたかもしれない。もっとも、そんなパターンで良いならたぶん個人的に一番納得いくのは昭和の終わりと共に廃刊した「平凡パンチ」を舞台にした「Punch!(仮)」になったことだろう(最終号のグラビアが何かをネタにした話にすればよいのだ)と、いう最後は比較的どうでもいい話になってしまったな( ̄。 ̄;)
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2 Comments

マナサビイ  

少し過去記事になりますが、見逃してしまっていたのでコメントさせていただきます^^
LIFE! 私も先月見ました♪
期待してなかったせいもあるのか、思った以上に良かったです!
最後の写真のシーンが何と言ってもじーんと来ました。
あとは、遠くに探しに出かけたはずの手がかりが、青い鳥のごとく自分の足許(自分が住んでいる家の中)にあったことに気がついたり、一見ムダだと思える人生の出来事に窮地を救われたり(婚活SNSの担当者に助けられた場面)といったように、結果的に、ひとつひとつの無意味と思われるピースがつながってダイナミックに人生が展開して行くところ、そういう人生の機微や奥深さが織り込まれているところが、素敵だなあと思いながら見ましたよ^^♪

まわりでこの映画を見た人がいなかったので、感想を読ませていただけて、自分も語れて嬉しいです(*^.^*)

2014/05/07 (Wed) 17:23 | REPLY |   

しろくろShow  

完結の仕方としては文句なしでしたね

>マナサビイ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

恋の成就の仕方も満開ハッピーエンドで良かったですが、電話でしか喋ったことの無かった出会い系サイトのサポートさんとの男同士の友情は淡々と描写されて居ながら劇中に於いてはもっとも熱い人間関係だったように感じました。

不器用オトコの魂洗濯ムービーとしては良い映画でしたね(^^)

2014/05/07 (Wed) 22:44 | REPLY |   

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