やっぱり呉爾羅かもしんねえ

※7/25迄のゴジラ関連情報※


昨日は「ゴジラ(54)六〇周年記念デジタルリマスター版」を見て来た。


20120921_11c4ec.jpg徳島では昨日が初日だったのだが上映は一日一回しかやってくれず(ーー;)土日は14時、平日なら18時20分からとなっている。僕がこの最初の「ゴジラ」を劇場で見るのは二度目で、一度目は83年に企画された「ゴジラ1983・復活フェスティバル」というイベント上映のときだった(左写真がそのときのポスター)

当時はゴジラ復活の機運が盛り上がりつつある時代で(ちょうど今と事情が似ており、このときも最後のゴジラ「メカゴジラの逆襲」から10年近くのインターバルが空いていたのだ)おそらく東宝側でもそれがホンモノかどうを見極めようとしたのか、10本の怪獣映画(ゴジラ以外もあり)をセレクトし2本立てを3~4日の間隔で流していくというプログラムだった(これが成功したので84ゴジラに繋がったんじゃなかったかなあ・・・)

4000円の前売りを通しで買うと五枚の回数券が付いたチケットが貰え、10本すべてを一本当たり400円という素晴らしい単価で(ーー;)鑑賞可能となっていたのである。あの頃僕は高校2年だったがすぐこの前売りを入手してあるときは自転車で、またあるときは路線バスを使って数日おきに徳島東宝へと通い詰めたモノだった(一回熱出して学校休んだときも布団抜け出して見に行ったなあ( ̄。 ̄;)←あとでオフクロに蹴り入れられるほど怒られたけど)

で、「ゴジラ」は確か「怪獣大戦争」とのカップリングで上映されていたのだけど実は最初はあんまし興味が無く「大戦争」のオマケみたいなつもりでまあ必修科目(?)だし見ておいたほうがいいかな、くらいの軽い気持ちで見たのだが(古いし白黒だし怪獣がゴジラ以外出ないし、と言った小児的判断による先入観ってヤツで)見終わった後はしばらく椅子から立てないくらいショックを受けてしまい(;゜ロ゜)同じ日に見たゴジラの"シェー"のことなど記憶から吹っ飛んでしまうほど、オレはこんな凄い映画に触れることもなく今までトクサツファンを名乗っていたのかと自戒するコトしきりであったのだ。

何に驚いたと言ってもう映画の趣が自分の知る怪獣映画のそれと全然違っていたのである。この映画ではあきらかにゴジラを天災として(そして結果的には人間の生み出してしまった人災としても)描かれており、人知を越えた存在であるゴジラに対しなす術がない人類の無力ぶりがこれでもかと綴られていたのだった(言ってしまえばこの最初のゴジラは「大魔神」と同じく荒ぶる神のような物と言えるのかもしれない)

それとこの映画の無常観というのを強烈にプッシュしているのは終戦からまだ10年経たない昭和20年代のリアルな空気感、これの濃度の高さに尽きるとも思うのだが、これについては昨今の「ALWAYS」的な嘘くさい懐古バンザイ調のCGなどでは到底再現することも出来ない時代を切り取った生々しさとでも言うのか、そこに映り込んだ人々、建物、景色その他諸々の「現実」という説得力のすごさの前にはただただ黙ってひれ伏し頷くしかないのである。

書き出したらキリ無いけどそれは大戸島の住人達の暮らしぶりであったり、ゴジラによって廃墟と化した東京のまるで空襲後のような惨状だったり、避難所でそこらじゅう転がっている半死半生の人たちと親の遺体を泣きながら見送る子供等々、すべてに於いて言い方は悪いけど何から何までが本物臭く、戦争とは無縁の世代である自分が見てもそこには間違いなくグっと伝わるものがあったのだ。

IMG_1091.jpgと、初見時の思い出話が長くなったが(ーー;) 昨日は「GODZILLA」の前売りを買ってそれを提示すれば1000円のところ500円で入場できると聞いていたのでそのようにしたのだけど、なんと前売り特典でめっちゃでっかい「GODZILLA」ポスターを貰ってしまい少々途方に暮れてしまったのだった(^_^;) 

さすがにいい年した夫婦が(昨日はコレを見るのに無理言って妻を付き合わせていたのだ)「GODZILLA」と書かれた大袋を持ってモールを散策するのもどうかと思い、一度駐車場に戻って車に置いてきたが、ああいう大きなグッズはもっと若くてイキの良いコレクターかファンの人に廻して我々のような枯れた輩(^◇^;)にはなるべくポケットサイズの物にしていただきたいものですな(贅沢言うけど近年あまりポスターやパンフレットの類に執着心が無くなっていることもあるし)

それで少し心配していた客入りの方は思っていたよりたくさんの人が見に来ていたのでちょっと安心した。初日なのに客がアラフィフのオッサンばかりでぱらぱらしか居なかったら徳島でこんな企画上映もう絶望的だな、と思っていたから(客層も親子連れやカップルだったりと幅広かったし)別に劇場の関係者でもなんでもないけど(^_^;)なんか嬉しかったなと。

今回内容面について改まって書くことはないが、画質・音質のことを言うと過去に見た「ゴジラ」の中では最高にクリアなものだった。この精度の悪い僕の目玉でもそれはハッキリわかるほどで、さらには絵が綺麗になることによりアラがわかるんじゃないかと思った特撮場面もなんら不安を感じず(唯一気になった戦闘機のピアノ線が見えていたのはデジタル処理で消せなかったのかな)逆に完成度の高さに唸ってしまうのである(直近で見たBS日本映画専門チャンネルのHD放送のマスターより全然美しい画面だったと断言できるほど鮮明)

音声はたぶんモノラルじゃないかなと思うのだが、テレビで見たときは聞き取りにくかった台詞でも音がデカイせいでよく耳に届き、名台詞のすべてを咀嚼することにも成功(「私は見た!確かにジュラ紀の生物だ!」「もうすぐお父ちゃまのところに行くのよ」「いよいよ最後!さようならみなさん!!」等々)

IMG_1088.jpgまあ画質が良くなりすぎて少し前から(HD版放送やBlu-rayが出回りだした頃かな)何人かの人が書いていた大戸島の海女さんがおっぱいぽろんと放り出している場面とか(ちゅーてもあきらかにお婆ちゃんでしたが←これもデジタルリマスターだからわかるというもので(__;))「ゴジラ上陸!」を伝える新聞の本記事文章が「エロ本云々」(ーー;)と書かれたまったく別物であるというのが(しかもこの記事劇中でもう一回使い廻しされている)完璧にわかってしまうと言うのもあったけど、これはこれで楽しい粗探しってヤツだろう。

83年以降もうこれで何十回見たかわからないけど僕にとっては何度見ても姿勢を正して見てしまう、これはそういう映画なのである。

本作「ゴジラ」は怪獣・特撮映画の括りではなく日本映画の傑作として間違いなく公言できる特別な一本(もう一本「大魔神」も含めたいけど)であると今一度言わせていただきたい。

※劇場に行けなかった方は来月のBSプレミアムで同じマスターが放送されるので、そちらをご覧くださいませ。放送予定は一つ前のエントリーに纏めてあります(本記事最上段↑のリンクでも参照)
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6 Comments

楽珍劇場  

今回のリマスター版はぜひ若い人たちに観てもらって、怪獣映画の持つパワーを感じ取ってもらいたいですね!

勿論ワタシも観に行きますよ~(仕事が片付いたら・・・)

コメント修正しました。
変な内容ですみませんでした。


2014/06/23 (Mon) 20:43 | EDIT | REPLY |   

飛翔掘削  

初めて劇場で観る『ゴジラ』が、このデジタルリマスター版というのは、本当に幸せでありました。

怪獣映画の神様にありがとうと言いたいです。

2014/06/24 (Tue) 01:41 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

村中(何処?)の娘っ子を呉爾羅に差し出してでもヒットを願います

>楽珍劇場 さん

こんにちは、ご多忙なところコメントありがとうございます<(_ _)>

あらら、夕べ確認したときに件名読んで一人ウケてたんですが(^▽^)修正されたんですね、ちょっと勿体ない・・・

確かイオン綾川も7/4迄ですよね。仕事が落ち着いたら(いやいや、仮に落ち着かなくとも(^_^;))是非駆けつけてください。

僕は500円ならもう一回行っとこうかなと今本気で考えているところです(ーー;)

2014/06/24 (Tue) 12:10 | REPLY |   

しろくろshow  

今の怪獣ファンは良い環境にいると思います

>飛翔掘削 さん

こんにちは、コメントありがとうございます_(._.)_

確かに60年も前の映画がこうしてくっきりはっきりと見られるなんて、ほんと凄い時代になったもんだとしみじみ思ってしまいました。

しかもその大昔の映画がこれほどまでに色あせること無く(白黒なんで元々色は無いのですが(ーー;))感動を与えてくれるというこのすごさにも驚嘆してしまいますね。

ちなみに飛翔掘削さんがOPから10秒ほどで即感動モードに突入されたと書かれておりましたが、あの気持ちは私もよくわかりますよ(^_^;)

2014/06/24 (Tue) 12:17 | REPLY |   

-  

はじめまして駿河YAMANと申します。
私も映画が大好きです。
よろしくお願いします。

6月7日にゴジラ60周年記念デジタルリマスター版をみました。

初代『ゴジラ』はレンタルなどでテレビ画面を通じて何回も見たことはありますが、
映画館のスクリーンが今回が初めてだったので興奮しました!

最初のゴジラはモノクロの映像の効果もあってか、なかなか怖かったです。
その後のキングギドラなど悪役怪獣と戦う正義怪獣の片鱗などまったく感じられない都市を無慈悲に破壊し続ける恐怖の怪獣でしたね。

来月にはいよいよハリウッド版ゴジラが公開されます。
世界中でヒットしているのを考えると期待できそうです!

2014/06/24 (Tue) 22:22 | REPLY |   

しろくろshow  

ようこそいらっしゃいませ

>駿河YAMAN さん

こんばんは、はじめまして。
ならびにコメントありがとうございましたm(__)m

ここ数年機会が多くて特に痛感していますが、怪獣映画と言うジャンルは劇場で見るとテレビ鑑賞時の数倍比で面白く感じてしまうように思います(逆に言うと作品によってはテレビで見た時しょうもない気分になるケースもあるわけですが)

今年は記念の年だったのでこういう企画上映もありましたけど、可能であれば「ゴジラの逆襲」以降もぜひデジタルリマスター版でリバイバルして欲しいなと思いますね。

それからブログのリンクとツイッターのフォローもありがとうございました。こちらでもリンク反映しておりますので今後とも宜しくお願いいたします<(_ _)>

2014/06/25 (Wed) 08:46 | REPLY |   

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  •  ゴジラ 60周年記念 リマスター版を観てきた。
  • 鑑賞日 6月15日 1954年に公開された『ゴジラ』から今年で60周年。それを記念して、数週間限定で、リマスター版が公開されています。 そして今年の7月25日にはついにハリウッド版の『GODZILLLA』が公開されます。 期待もあるが、不安もあります、だけど僕はすっごいすっごい楽しみにしています。実際予告編だけでテンションが上っちゃってます。 そして、このタイミングで...
  • 2014.07.02 (Wed) 13:06 | でいりーらいふ