友達がいる仲間がいる、友情がある愛がある、でもでもおカネが無いよ

game.jpg少し前からやたら見かけるデアゴスティーニの新シリーズ「大映特撮映画DVDコレクション」創刊号(9/2に発売開始。テレビでもCMガンガン流れてますな)を書店で手にとってぱらぱらと立ち読みしてみた。

999円だし大判で写真もいっぱいあるガイド誌も付いてるなら手を出してみようかと一瞬思ったが、少し前に買った北米版ブルーレイでガメラは全部揃ってしまったので結局読んだ後はそのまま棚へと返させてもらった(ーー;)(ごめんね、本屋の人)

今後のラインナップを見たら46号まで予定されておりガメラや大魔神や妖怪シリーズ以外でもかなりの本数が収録されるらしく「透明人間と蠅男」や「怪談佐賀屋敷」「赤胴鈴之助 一本足の魔人」のような、なかなか渋いところも控えているようだ(DVDソフトは買い控えている自分だが、長谷川一夫の「四谷怪談」が出たらさすがに買うかもしれんなあ)

そして本ブログ上では完全に記録し損ねていたが、実は北米版ブルーレイ「ガメラ・アルティメットコレクションVolume.2」は7月末に我が家へ無事届いていたのだった。Volume.1の時と同じく注文から納品まで20日程度待たされたが、価格は送料込みで1330円とさらに値が下がっていたのである(ーー;)(本体価格はとうとう1000円切っていたな)

収録されているのは「ガメラ対大悪獣ギロン」(69)「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(70)「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(71)「宇宙怪獣ガメラ」(80)の四本。全てガキの頃にそれぞれ7~8回ずつくらいはテレビで見た映画ばかりだけど(以前も書いたが「ジグラ」だけはなんとな~く映画館で見たような曖昧な記憶が残っている)オッサンになってから見るのはたぶん初めて。

IMG_0144.jpgこのガメラシリーズ中盤以降というのは大映本体が倒産に向かっていた時期(大映は71年に一度倒産。紆余曲折の末現在は角川書店に吸収合併されている)でもあったため、映画製作にかかる予算の目減り具合というのは一作ごとに一目瞭然となっており、今見ると苦労の跡がうかがえてたいへん痛々しい( ̄。 ̄;)

本編の8割近くに役者がほぼ4人しか出てこない「ギロン」、ありがとう万博/EXPO70の「ジャイガー」、ありがとう鴨川シーワールドの「ジグラ」、そして編集の人お疲れ様の「宇宙」といった具合で、ギャラの低いであろう役者を主演に並べたかと思うとわかりやすいタイアップ(「ジャイガー」の万博会場は違うという記事も読んだことあるけど、この流行り物へ乗っかかったやり方自体が安易だと思うわけで)でなんとか舞台を用意しているといった風情がよりもの悲しさを感じさせるのだった。

そこには初期作のような大怪獣スペクタクルというものはもはや一切無く(ーー;) どちらかといえば狭い特撮ステージと限られたミニチュアセットの中で行われる"怪獣寸劇"のような状態になってしまっていた。しかしながらドラマの要素が端から端まで「明」と「陽」のムードで構成されているためにガメラが戦闘中に突然体操選手のまねごとをしたり、敵怪獣の背中で音楽を奏でたり(岩で角を木琴のように叩くと音が鳴る)と言った文字にするとまったく冗談にしか思えないような動きを(^0^;)見せても何故か平気で受け入れられてしまう、また許せてしまう空気をこれらの作品は持っていたのである。

これはひとえにスタッフサイドの「どんなに低予算でも必ず子供に楽しんでもらえる物を作ろう」といった気概というかそういうものを見ているこちらが感じたからだと思っているが、だからこそ当時子供だった我々はガメラを見捨てることなく最後まで見続けたのだろうし(子供は少しでも「つまらん」と思えばその場で容赦なく切り捨てる冷徹な選択眼も持っているわけでね)それは今改めて見直しても随所で感じる部分ではあった。

主役を必ず幼稚園~小学生くらいの子供二人組(ひとりは外国人)にして、彼らの目線で物語が展開されるようになっているのは観客である同年代の子供からするとこれほど感情移入し易い物はない。その彼らがあるときは宇宙へ行き、あるときは海底や怪獣の体内へ侵入しガメラと一緒になって活躍するのを見ていると自分も冒険に参加しているような気分になれたことだろう。

そう考えるとここまで子供に対するサービス精神を徹底させたことは賞賛に値すると思えたし低予算とはいえ決してバカには出来ない映画群でもあったなと、これは僕にとってたった1300円でいろんな事を考えさせられたソフトでもあったのである。

jya.jpgそれで例によってこのDVDについてだが、構成等はVolume.1と全く一緒。トップメニューは1画面のみでそこから映画四本本編を選択するのみ。特典映像はなく英語字幕がデフォルトで表示されるがプレーヤー側の設定でこれはOn/Off可能。

画質・音質はこれくらいクリアだったら全然問題ないと思っているけど、プレーヤーとの相性によっては何カ所か音飛びするところもあった(それが仕様なのか自分のだけがそうなのかはわからないが)なので、ガメラシリーズと大魔神シリーズに関しては高画質で低価格(なおかつ一枚で複数本収録されているのを)を求める人なら北米版ブルーレイ、SD画質(特典や音声については不明)でも一作ずつきちりケースに入ったガイドブック付きの物を求める人にはディアゴ版をすれぞれお薦めするべきかと思っている。

最後に色々ツボだったり意外だったりしたことを箇条書きでまとめ。

○「バシフィック・リム」でナイフヘッドのモデルとなったギロンだが、やっぱり本家の方が愛嬌あってかわいい。いっそあの隠し手裏剣もそのままパクってくれればよかったのに(しかしコイツは一度見たらまず忘れられないような独特のフォルムを持っているなあ。デザインのセンスが奇抜でほんとに素晴らしい)あとハッチから出てくるシーンは思っていたよりかなり格好良かったし、ずっと2足歩行の怪獣だと思っていたら四つ足だったので驚いた。

○地球人親子を宇宙船に拉致して「我々の科学力を誇示するために今から東京にマグニチュード13の地震を発生させる」と宣言するジグラ星人の言葉を聞いた子供が突然「ぱぱ、マグニチュードってなに?」と質問してきたのもビックリしたが、それを丁寧に「それはね」と説明を始める父親のシーンがものすごく可笑しかった( ̄。 ̄;)(その間ジグラ星人のおねいさんは棒立ちでそれを聞いているという)

○「宇宙怪獣ガメラ」新撮部分(どんな事情だかは知らないが宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999とガメラがすれ違う場面があったり等)の"浮き上がり感"が半端無く凄まじい。そもそも誰が得して喜ぶのかわからないマッハ文朱の起用がハッキリ言ってそうとうミスマッチ。同じ女子プロなら当時まだ現役だったミミ萩原を出してくれた方が個人的には嬉しかったかもしれない(ソレも含めてサービス精神豊富だったと言うことなのだろうけどねー・・・)

関連記事

18 Comments

映画カッパ  

やっぱり…

「大映特撮映画DVDコレクション」
やっぱり買われましたね!!
ただ、2号から高くなるんですよね…、
ワタシも、明日宮脇書店へ行ってみます!!

2014/09/12 (Fri) 23:00 | REPLY |   

ちょい若おやじ  

手を出したいのですが・・・

しろくろShowさん、こんばんは!
実は私が初めて見たガメラは既に平成版でして、それで福岡ドームがぶっ壊されているのを見て大ハマりし、オリジナル版をいくつかビデオ屋さんで見たというガメラ経験です。
私が覚えているのは、
ガメラのあの歌、ガメラが鉄棒の大車輪みたいなことをして敵に蹴りをいれるシーン、少年がミドリガメを捨てているようなシーン、といったところです。
小学生だったためかかなり記憶から消えています。

オリジナル版を手に取りたいのですが、ディアゴスティーニを最終的に集めるとべらぼうな額になってしまうという、なかなか手が出しにくいのが現状です。
オリジナル版ビギナーとしては、どのあたりから見ていくのがいい、などはありますか???

2014/09/12 (Fri) 23:50 | EDIT | REPLY |   

ポール・ブリッツ  

ギャオスやバルゴンや平成だけでなく、

「大怪獣ガメラ」も好きですし、

バイラス以降の昭和ガメラも好きです。

しかしマイベストに入れるには抵抗がありすぎる作品群でもあります(^^;)

2014/09/13 (Sat) 12:18 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

いや~、買ったのは別の方でして・・・

>映画カッパ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

ごめんなさい、私は結局デアゴ版は買わなかったんですよ(^_^;) 安くてたくさん入っている北米版の方をチョイスしてしまったので(ギリギリまで悩みましたが( ̄。 ̄;))買うとしたらガメラ/大魔神以外の何かになると思います。

でも創刊号というのは不思議となにかしら魅力がありますね。唯一の白黒ガメラを楽しんでいただけると良いのですが。

2014/09/13 (Sat) 22:30 | REPLY |   

しろくろShow  

ギャオスを閉じ込めるヒントは秋山のホームランにありましたね

> ちょい若おやじ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

うーむ、昭和ガメラでしたら私は好きな物からですと「バルゴン」>「ギャオス」>「バイラス」>「1作目」>「ギロン」>「ジグラ」と「ジャイガー」>「宇宙」という並びになってしまいます。

こればっかりは好き好きの問題もありますし、とりうえず1作目から入って順番に見進んでいくのが良いような気がします。

最初の三本は予算もそれなりにかかっているので見応えはあると思いますし。

2014/09/13 (Sat) 22:37 | REPLY |   

しろくろShow  

ガメラマーチのイントロで燃えてしまうのも困った物ですが

>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

なんだかんだ言っても「嫌いなガメラ映画」はというのは無いわけですけど、実は「小さな勇者たちガメラ」だけは大きな声では言えませんがまだ見ておりません( ̄。 ̄;)(なぜかデアゴのラインナップには入ってなかったですね)

2014/09/13 (Sat) 22:41 | REPLY |   

ちょい若おやじ  

タイトルに爆笑しました。

お返事ありがとうございます。
とりあえず1作目を押さえておいて、2,3作の流れに乗ってみようかな、と。
後は入手のし易さや私の満足具合で判断してみます。

秋山さんが選手時代に応援できていたことを誇りに思いますよ(笑)

クライマックスシリーズがあるとはいえ、リーグ優勝しておきたいですねえ。

2014/09/14 (Sun) 00:44 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

初期ガメラは音楽も良いです

>ちょい若おやじ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

たぶんこの形(古い順)が無難だとは思うのですが、楽しんで頂ければ幸いです(この初期3本はそれぞれ音楽も聞き応えあると思いますので)

2014/09/14 (Sun) 21:29 | REPLY |   

ちょい若おやじ  

ご教授ありがとうございます。

ディアゴ版でかはわかりませんが、参考にさせていただきます!
ありがとうございました!

2014/09/15 (Mon) 01:35 | EDIT | REPLY |   

シャオティエン  

蝿男と蜘蛛男

ガメラと大魔神以外にも大映の特撮映画は多数あるのですね。驚きました。「透明人間と蝿男」は、内容は恐らくorzだと思いますが、手を出すかもしれません。それからラインナップにあるか分かりませんが「蜘蛛男」も気になる作品です。

2014/09/19 (Fri) 08:25 | REPLY |   

しろくろShow  

古くからニッチな特撮映画をやってるようで

>シャオティエン さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

大映は有名な3シリーズ(ガメラ/大魔神/妖怪)以外でも古いところですと「風速75米」みたいなパニックものとか「鯨神」とか「釈迦」のようなスペクタクル劇であったり、私の大好きな(^_^;)「四谷怪談」「怪談雪女郎」みたいな怪談時代劇もあったりで特撮を実に幅広いジャンルで使っていたようです。

ちんみに「蠅男」は以前見る機会がありましたが、古い映画にしてはエロ部分でけっこう頑張ったなと思いました。

2014/09/19 (Fri) 21:31 | REPLY |   

HORIDASHIDOGU  

こんばんは。

ギロンが宇宙ギャオスをズタズタにしたり、ガメラが寄生虫に侵されたりと、けっこう生っぽいシーンが多かったような気がします。子供心の「残酷」な部分とか、そういった要素も反映したうえでの「子供向け」だったのかなぁと。作り手の真剣さを感じさせます。

「バイラス」の時もそうでしたが、「ジャイガー」のオープニングとか、これまでのシリーズのダイジェストになっていて、ビデオのなかった時代には、子供にとっては嬉しい映像だったのかなぁとも思います。「宇宙怪獣ガメラ」も未公開だった映像があったような・・・。

2014/09/20 (Sat) 21:12 | REPLY |   

HORIDASHIDOGU  

すみません、寄生虫ではなく、ジャイガーの子供でした。

2014/09/20 (Sat) 21:32 | REPLY |   

しろくろShow  

ニュアンスはよくわかります(^_^;)

>HORIDASHIDOGU さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

いえいえ、ジャイガーの幼獣が寄生虫というイメージは確かにありしたし、実際私もこれ見直してそう思いました(^_^;)

どちらかといえばゴジラをはじめとする東宝の怪獣は「超生物」のような感覚がありましたけど、ガメラシリーズのそれはより動物っぽい描き方をされていたように思います(宇宙ギャオスの肉が臭いという表現もそれっぽかったですね( ̄。 ̄;))

2014/09/20 (Sat) 22:16 | REPLY |   

楽珍劇場  

我がうどん県では・・・

実はこの商品、香川では5月くらいから売ってたんですよ。
多分試験販売だったんでしょうね。
今はもう6~7巻ぐらい出てたかな?

この手の“週刊○○シリーズ”は完走するのはかなり大変ですよね。
『ミステリーゾーン』は15巻ぐらいで挫折しました・・・

2014/09/21 (Sun) 21:07 | EDIT | REPLY |   

しろくろShow  

だいたい創刊号だけで挫けるパターンですね~(ーー;)

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

そう言うと007のときも最初の号だけ買ってストップしました(アレは790円でしたっけ・・・)

「トワイライトゾーン」も最初話を聞いたときはいっちょ買ってみようかと思いましたが、一枚/三話ずつだと完結するまでいったい何年かかるんだ?という気がして止めてしまいました(ーー;)

こういうので北米版ブルーレイの1枚に8話収録のボックスみたいな売り方にしてくれたらぜったい買ってたと思います(^_^;)

2014/09/22 (Mon) 20:39 | REPLY |   

マナサビイ  

こんばんは〜〜^^

宇宙怪獣ガメラ、何年か前に見たんですよ、実は!(笑)
その時ブログにも書いたんですけど、あれってほんとB級感がハンパないですよね〜〜!ヾ(≧∇≦*)
そうそう、なぜかアニメ映像でヤマトや999が出て来るし、マッハさんがなぜか個人的に悪役にしか見えなかったり^^;

http://manasavvy.blog42.fc2.com/blog-entry-221.html
↑これが以前書いたブログです。

ありえへんやろ〜〜!な場面が多いですが、でも、昭和のあの時代ならではのふっと笑えるのんびりとした雰囲気がいいなあと思いましたe-257e-278

2014/09/30 (Tue) 19:31 | REPLY |   

しろくろShow  

なるほどと

>マナサビイ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

早速記事拝読いたしました。読んでいてなるほどなーと感銘を受けたんですが確かにこ性善説を描くことになんのてらいもない、馬鹿正直な誠実さが画面の端々に溢れていたと思います。

考えてみればそういうおおらかと言いますか、たとえ悪でも月光仮面じゃないけど「憎まず殺さず許しましょう」の精神が生きていた最後の時代だったのかもしれませんね。
(それからすると「宇宙怪獣ガメラ」が1980年公開(この暢気な世界観が70年代で終わってしまったという)だったというのは時代の転換を象徴するような話でした)

2014/10/01 (Wed) 23:41 | REPLY |   

Leave a comment

1 Trackbacks

この記事へのトラックバック
  •  ガメラ:「隔週刊:大映特撮映画DVDコレクション」関連情報 2014/09/13
  •  昨日ご紹介の「  /09/12 」に続き、 今月2日、デアゴスティーニ(GeAGOSTINI)から全国発売が開始されました、 「隔週刊:大映特撮映画DVDコレクション」関連につき情報をまとめ。 http://deagostini.jp/det/  もれなく買うつもり: 『 after effect 』 http://ameblo....
  • 2014.09.13 (Sat) 16:27 | ガメラ医師のBlog