じっくり古都古都見込んだカイジュー(神話編)

予定通り27日夜から京都みなみ会館で開催された"京都怪獣映画祭ナイト4"へ地元怪獣仲間のK先輩と一緒に参加してきた。以下はその現場報告ならびに感想である。

iriguchi.jpg21時30分・・・チケットカウンターで受け付けを済ませて整理券番号順に並んで待った(これは例年通り)今年私が買ったチケットの番号は129番だったため、ヘタしたら待機場所が会場外になるかもしれないと心配していたが、なんとか階段途中の踊り場にいられたので寒さを凌ぐことはできたようだ(そもそも来場直前に晩飯と防寒対策を兼ねてビールも飲んでいたのでさほど寒さは感じてなかったけれども(~_~;))

21時45分・・・入場開始。今回前売りはかなり前に完売しており、急遽設営されたパイプ椅子席+立ち見席の券もおそらくは売り切れ、文字通りフルハウスの来場者があったもよう。過去三回年々少しずつ客は増えていたけれども、ここまで盛況なのは今回が初めて。中へ入ると急いで空いている席を探しなんとか座ることに成功、私は後部5列目あたりの右端、目の悪いKさんは前から2列目に座っていた。

22時00分・・・みなみ会館の吉田館長、司会の木原さん、主催会社のキャストさんによるご挨拶、開会宣言を経て一本目の上映開始。

「ガメラ大怪獣空中決戦」
 

劇場で見るのは公開時(95年)以来だから二度目だけど、DVD等で再見したのはわりと最近だったので退屈して寝たらどうしようと(寒いところから暖かいところへ→酒が抜けて時刻も0時に向かうという通常なら完全なるオヤスミナサイモード)思っていたが、とっぱちの大映マークに大谷幸さんのBGMが♪ばぼん!♪と大音響で鳴り響くのを見聞きした瞬間背筋は伸び目がシャキ(こういうのが怪獣ファンにはどんな精力剤より効果覿面)

ここからはもう最後まで一気に引っ張られた感じ。わかってはいたけれどもこの映画ってやっぱり無駄(というよりはダレ場的なちょっと一休みポイント)なところが殆どないのだ。巨大環礁の登場から間を置かず姫神島でギャオス出現、環礁の正体がガメラであることが判明後その二匹がともに福岡を襲撃し、ギャオス=捕獲/ガメラ=撃退という人間側の間違った対応のせいで(とは言いながら実際そういうことがあったらこんな判断をするのも無理はないだろうという説得力はあって、怪獣映画にありがちなムリヤリ感は薄いのだ)ギャオスによって東京までが大変なことになるという、説明プロセスを丁寧に重ねながら(しかもそれが諄くならず説明のための説明台詞にもならず)持ってくるこの流れが実に旨い。

伝わりにくい喩えで言うと地方巡業での対戦を経て最終決戦を東京の大会場で行う一昔前のプロレス(そして常にガメラと敵怪獣の戦いを三度程度入れていた昭和ガメラのルーティンをここだけは遵守していたのも好感)みたいな感覚があって、ガメラとギャオスが対峙したときにはそうしたビッグマッチの高揚感というのが画面の隅々まで充満していたのである(最後はベビーフェイス側の新・必殺技で快勝という完璧なブック(ーー;))

そして怪獣映画の場合だいたい人間側は添え物になってしまう傾向があるのだけれども、本作は主要登場人物すべてが怪獣との関わり合いが深く、よく言われる狂言回しの役割をはるかに超えた存在として描かれているのもみごと。ことにガメラのシャーマンとなる浅黄(藤谷文子)の存在感はやはり別格で、棒読みと天然の中間(ヘタウマとはまた違うな( ̄。 ̄;))みたいな独特の芝居がこの役にはマッチしていたのだろう。

特撮面では樋口監督お得意のオープンセットを使った天然光下のミニチュアワークが何度見てもすばらしい。これぞ究極のアナログ特撮という雰囲気なのと(リアリティという部分でのクオリティは昨今のCG特撮に劣るけれども、都市破壊描写のワクワク感というのはこちらの方がはるかに大きい)ギャオスの生物鮮度というか"生きてます感"がすごく強くて、これは平成ガメラの敵怪獣レギオン/イリス含めすべてそうなのだけどそのデザイン+造形技術の高さは20年たった今見てもまったく古さを感じることはなかった(前半のギャオス登場場面がいちいち怖いのも良いのだ)

このイベントでは一昨年から3→2→1とシリーズを逆さまの順番で上映してきたが、僕はやっぱりこの一本目が一番おもしろいとあらためて思いましたわ。そしてエンディングでかかる爆風スランプの「神話」がこんなに良い歌だっけと今更のように感動(__;)

○映画終了後の待機中に日付変更 12/28(日)に突入

00時05分・・・藤谷文子トークショー+サイン会

司会の木原さん(下写真左端)キャスト中村社長(同右端)に続き藤谷文子さん(同中央)が舞台に登場。たった今大画面で見た美少女が19年の時を経て目の前に登場するというこの不思議(;゜ロ゜) あんまりほかのメディアで近況を見ていなかったこともあったが現在三五歳とまだまだ美貌は健在(下の写真では少々わかりにくいけど、良い年齢の重ね方をしていると思ったなあ)
ayako.jpg

実際のトークを聞いていると劇中の浅黄役同様ひじょうに力の抜けたフラットな女の子というか、なんとも飾りのないナチュラルなムードがあっていわゆる「ワタシジョユウヨ」オーラを一切発していないのがタレントさんとしては新鮮で珍しかった。彼女はこの「ガメラ大怪獣空中決戦」がデビュー作だったそうだが思い出話の中でもなぜか用もないのにスタッフルームに入り浸ったり、特撮現場に頻繁に顔出したりと普通の女優さんならぜったいやらないような行動をよくとっていたそうである。それだけ「映画」というもの、ひいては裏方の仕事なんかにも興味津々だったのだろうと思うが、この話を聞いて何年か後に監督をやったりするんじゃないかという想像もできてしまった。

トーク後のサイン会も深夜と言うこともあり、ある程度で切り上げるという話だったのだが結局ほとんどの希望者にサインを書いてあげ(100人超えてたんじゃないかなあ)そのサービス精神も天晴れなもの。好印象を残して退場した彼女をこれからちょっと応援したくなりましたな(^◇^;)

02時00分・・・二本目の上映開始。の前に先日急逝された川北紘一監督を偲んで全員で黙祷。200人近く集まったこの日の熱いファンたちからの想いはきっと天国の川北監督にも届いたことだろう。さらになぜか飛び入りで現れたロバート・スコットフィールドさん(川北さんが特撮監督を務めた「ゴジラVSキングギドラ」にM11役で出ていた人)がこの後上映される「キングコングの逆襲」のヒロイン/リンダ・ミラーから届いたというメッセージを翻訳、しかも関西弁に多重翻訳して(^◇^;)紹介してくれたのだった。正直マイクが聞き取りにくくてよくわからなかったけど、前振りとしては最高。

「キングコングの逆襲」
 

これは"ゴジラ1983"でのリバイバル以来31年ぶり二度目の劇場鑑賞(けっこう最近BSでも見たが)もう何が意外だったかって参加四回目にして初めてこの時間に眠くなってしまったことだな、これがもっともショックだった(__;) でも言い訳じゃないけど、この映画ってこんなにグタグダした話が前に進まない映画とは思ってなかったのもあって(超・極端に言うと、とにかく怪獣がひたすら穴掘ってるという印象( ̄。 ̄;)何度か見たことあるのにどうしてストーリーを覚えてなかったのかと思ったけど、単純につまんなかったということなのかもしれないな(~_~;))起きていられたのはオープニング(潜行するエクスプロアー号にタイトル文字が被って伊福部テーマが流れるところはすげーカッコええーと思ったが)とゴロザウルスとの絡み、メカニコング登場、東京タワーの戦いあたり。

見終わって頭に残ったのは三体の怪獣(プラス巨大海蛇)たちとリンダ・ミラーのミニスカから覗く太ももときれいなお尻のライン、さらにはマダム・ピラニア(浜美枝)のお色直しのみ(出てくるたんびに衣装と髪型が変わっているのがすごい(@@;))という結果になってしまった。最初に見たガメラに比べたらもうドラマのテンポはかったるいにもほどがあったけど、しかしながらこれは"特撮怪獣映画"なのでそれ以外のところで少しでも魅力があれば成立するジャンルなのである(__*)

たとえば特撮の予算的に本作はかなりの金額を使っているそうで、合成のマスクもブルーのちらつきが出ない方法で作られていたり(そのへんの光学合成を川北さんが一部作業されていたそうだが)この時期の「フランケンシュタイン対地底怪獣」や「サンダ対ガイラ」と同様この映画でもキングコング等怪獣たちの設定は二〇メートル前後とされており、その分縮尺の大きくより精巧なミニチュアが組まれ、そこでの怪獣同志の戦いに於いてはもはや十把一絡げに「怪獣プロレス」とは言えないほどの迫力を生み出しているのだ(東京タワーでの戦いは上映一本目の「ガメラ」と比べても遜色ないし、落下したメカニコングがバラバラになるシーンなんかもタワーの高さ・ロボットの重さをリアルに感じさせてくれる)

と、いうわけで例によって長くなってしまったのでいったん終了してコングと一緒にモンド島に帰ります(__;)
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2 Comments

HORIDASHIDOGU  

こんにちは。

公開当時、『ガメラ~』は面白く観たのですが、周囲が本作を絶賛する時、平成ゴジラがいかにダメな作品かをあげつらう風潮が好きじゃなかったなぁと思い出しました。スクリーンに向かって、ミサイルが飛んでくるシーンとか、カッコイイなぁと思います。中山忍もキレイですし。

『キングコングの逆襲』は、天本英世がいいなぁなんて思いました。ラストの死に様も壮絶でした。

『ゴジラ対メカゴジラ』は、中野昭慶の爆発がたまらなかったなぁと。ゴジラの出血も凄まじかったです。

長々と脈絡なく書きましたが、これからも楽しみにしております。よいお年を。

2014/12/31 (Wed) 16:01 | REPLY |   

しろくろShow  

足キレイでしたね

>HORIDASHIDOGU さん

こんばんは、コメントありがとうございます<m(__)m>

中山忍の芝居はもひとつでしたけどビジュアルは最高でした(私はお姉ちゃんより美人だと思っています)それとあのミサイルはCGなのかアニメなのかちょっと判別つきませんでしたが、確かにスピード感あっていい場面だったと思います。

それから上映中一部のシーンで寝ていた「キングコングの逆襲」と「ゴジラ対メカゴジラ」は帰ってきてからもう一回DVDで見直してしまいました(^0^;)

※来年もよろしくお願いいたします。よいお年を。

2014/12/31 (Wed) 18:53 | REPLY |   

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