UDONの国からギラギラ

img_kaijyu01.jpg昨日の2/15(日)は香川県高松市で開催中の「さぬき映画祭2015」を覗いてきた。

さぬき映画祭とは??

もう今年で9回目になるらしいのだがお隣の県でやっているにもかかわらず我が輩今まで一度も行ったことがなく、今回が初めての参加となったのである。

己の鑑賞意欲をぐっと高めたのはなんといってもこの日上映予定のあった「第二回全国自主怪獣映画選手権さぬき大会」というイベント。昨年第一回が鳥取・米子で開催され、その第二弾として今回さぬき映画祭のラインナップに入ってきたのであった。

その情報を二日前になりようやくキャッチした私は県内の友人と香川在住の友人二人に声をかけ、現地に潜入することを決めたのだが、場所は高松駅前にあるかがわ国際会議場というスゴそうな名前のところで(なんとなく入り口に万国旗が掲げられてジャミラでも登場するんじゃないかと妄想するような)所謂サンポート高松と呼ばれるエリアの中にある。 

映画祭そのものはここだけではなく県内いくつかの会場でも同時進行でイベントが行われているそうで、それぞれの上映作品に関係したゲストもかなりの人数が登場するらしい。

IMG_0588_20150216220236429.jpg無料パーキングが近隣になく車を置くのが面倒なので我々四名は集結ポイントである仏生山から琴電に乗り現地まで徒歩で赴くことにした。私は30年くらい前香川で住んでいたことがあり、当時は駅前にもよく来ていたのだけど電車を降りてぱっと景色を見たときそこが何処なのかまったくわからないほど変化を見せており、記憶の中にある方向感覚が役に立つことは全くと言って良いほどなかった(ここへ来たのは九年前に同所であった「ぴあフィルムフェスティバル」に訪れて以来だったけど、あのときは夜だったので眼前の景色イメージが今回と一致せず(__;)そのうえ凝ったデザインの高層ビルが隣立し多数の人々が行き交う「街っぷり」とでも言うのかな?田舎モンの私にすればそれに少し気圧されてしまうところもあったし、大阪や東京等へ行けばそれは毎回感じることだけど、自分のよく知っているところが都市化されつつあることへの違和感もあるのだろうなあ、わずか八〇キロ手前の徳島駅前とはエライ違いだよ)

さてそんなまるで地球防衛軍の研究施設みたいなビル(右写真参照)に入り会場である六階ホールに辿り着くと来場者は既に集結しており、中にはこの日この場所での上映予定はないが「UDON-MAN」というヒーロー映画のキャラが賑やかしゲストとして登場していた。

そして予定通りに始まった大会はこちらの予想を遙かに超えて楽しい物となっていたのである。
そのあたりを以下に追想記として書いてみた。

○12時50分 開場

司会として登場したのは吉本興業の"地元住みます芸人"・まるがめ→ぜの二人、実写版パトレイバーの辻本貴則監督、地元香川でOLをしながら映画を撮っている香西志帆監督、そしてこのイベントの企画者でもある特撮監督の田口清隆氏というメンバー。

taka.jpg冒頭挨拶で進行についての打ち合わせはしていないと言っていたが、正にその通り一本目の音は出ないわDVDがなかなか再生を始めないわとグダグダしたスタートではあったけど( ̄。 ̄;)これも自主映画上映会の醍醐味(?)と言うヤツだろう。

ここから合計七本の作品が流され、それらを観客に採点してもらい優勝を決めようという趣旨となっており、客である我々にはアンケートを兼ねた採点シートが事前に配られていた。

賞金があるなら責任重大だなと思っていたが(__;)名誉以外特に授与される物はナニモナイらしいので気楽に見させてもらうことに(今にして思えばトロフィーくらいあっても良かったのでは・・・)

1.「大怪獣グラガイン」(17分)

アタマ一分程度見ているとすぐわかるが、やっていることは和製「SUPER8」の怪獣版。

四人の学生さんが素人芝居ながらなかなか達者でCGによる怪獣との映像シンクロも巧くハマっていて見応えはあった。ただナイトシーンが多く画面上で何が起こっているのかよくわからないシーンが多かったのと、BGMが不必要な場面でも入っていてそれが邪魔をしていたところもあり。

オチもありがちだけどきっとこの撮影現場は楽しいだろうなと言う想像が容易に出来て、その良い雰囲気というのは見ているこちらにも伝わってきたためかひじょうに好感が持てる作り。

2.「M-09 首都防衛前線」(13分)

なんと高校生の男の子が趣味で作ったという作品(映画甲子園2013エントリー作)見ているともう端から端まで自分の高校時代(我が輩も一応自主映画経験者なので)を見ているようで心がざわついてしょーがなかった(ーー;) 前後まったく繋がりのないカット、意味のない空のインサート、ゴミ袋にしか見えない空飛ぶ大怪獣、同録とアフレコが混在したバラバラな音声、無許可で鳴り響く伊○部マーチ、おそらく拝み倒して出てもらったであろう女の子の棒立ち演技等々・・・

映画技術面の欠陥をさらけ出しながらも「俺はこれが好きなんだ!」という情熱のほとばしりのみが前面に出ている、これぞ高校生映画の王道という感じがして私は本作をまったく嫌いになることが出来なかった。嗚呼、青春って良いなあ(ノД`)

3.「地雷大怪獣イヴァラ Pilot Film」(2分)

予告と言うよりは実景とCG怪獣の合成テスト画面みたいな映像。全編このクオリティなら本編も見てみたいと思ったが完成は何年後になるのだろう・・・ロングショットで本物の市街地奥に怪獣を配置しているカットはちょっと気に入った。

4.「ハジラVSキングデスラ(短縮版)」(11分)

これは第一回大会でグランプリを取った映画のダイジェスト版と言うことだったのだけど、なるほどこれはオモシロイ(ーー;)なんと言ってもCGを使わないアナログ特撮にこだわった気合いを随所に感じさせてくれるのが良いのだ。大阪と京都の実際の景色をリアルにミニチュアで再現しているのも凄かった(やや平成ガメラ風味ではあるが)

ちょっとだけ残念なのは画面の色調に統一感が無く、すべてをフィルム風のエフェクトで調整してくれればもっと良かったとは思ったなあ(肝心な特撮パートが全部ビデオ感丸出しなのは勿体ない)これも是非完全版を鑑賞希望。

5.「プロメテウスの火-予告編」(2分)

特撮場面の質は高く一目で良くできているなとは思ったが、誰が見ても「巨神兵東京に現る」のエピゴーネン(言い過ぎかな?(ーー;))になっているのがわかる作りなのは実に惜しい。これも本編あるならその第一印象からどう変化していくのかを楽しみに見てみたい。

6.「解夢 ゲム」(32分)

もうファーストシーンの数カット見ただけでそれまでの5本とは明らかに完成度が違う。社会人野球を見に来たのに一試合だけプロのチームが参加していたような圧倒的な力量差を感じてしまった(出演者もちゃんとした役者さんを起用してドラマへの没入度を上げている)但しそれはテクニック的な面であって純然たる「怪獣映画」としてのパワー度で言えばそれまでの作品に及ばない部分があったのも事実。「映画」としてならこの日のラインナップで突出した出来だったと思うけど、私はその部分でこれを一番に推すことは出来なかった(要は映画がちゃんとしすぎてインディーズとしての可愛げが無かったんでしょうな(^_^;))雰囲気はちょっとだけ「牙狼」のイメージに近いかも。

7.「ZONE-絶対区域」(4分)

本作は主催者である田口監督の新作短編映画。あくまでも参考映像として上映されたので採点対象にはなっていないが、やっぱりプロが撮ると断然本編パートに迫力あるのがよくわかる。怪獣デザインもなかなか気持ち悪くて個性的。

と、いうことで上映インターバルの間一生懸命採点用紙に感想と得点を書いていたのだが、ここで田口監督から「決定は挙手で行いますので自分が選んだ最高得点の映画が呼ばれたら手を上げてください」という声が飛び、なんだよ最初からそう言ってよと思いながら私は「大怪獣グラガイン」に一票を投じた。結果から言うともう予想通り「解夢 ゲム」が最多得票を集め第二回の覇者となったのであった。

本作を撮った前畠慎悟監督(昨年急逝された川北紘一監督の教え子だそうだ)から受賞の挨拶もあったが、彼は関西人でしゃべりも巧く話を聞いているとなんだか応援したくなるオーラを持っていたのが魅力。たぶんすぐプロ監督としてデビューするだろうから今後の作品には大いに注目していきたい。

IMG_0585_20150216220240304.jpgで、これで終わりかと思いきや最後に田口監督の用意したプレゼント争奪じゃんけん大会が行われることになり、我々も嬉々として参加したのであった。ん?なんとなくこのシチュエーション年末の京都でも同様の場面があったなと想い出しながら、ふと隣を見ればこれまた今日一緒に来ているメンバーの中にはあの日勝者となったK先輩もいたのだ。なに?このデジャヴ感?と思いつつじゃんけんが始まると、なんとなんとなんと( ̄。 ̄;)K先輩はこの日も圧勝。しっかり戦利品を手に徳島へ帰ることが出来たのだった(ご本人は「じゃんけんだけは負ける気がせんよ、ふっ( ´-`)」とニヒルに笑っておられたが・・・)

ちなみにいただいたのは「ウルトラゾーンVol.5」のDVD。どうせなら田口監督にサインもしてもらえば良かったなあ~

そんなわけでこの「第二回全国自主怪獣映画選手権さぬき大会」はこれにて終了。このあとは「三分映画宴」という別企画があってこれも見てきたのだが長くなったのでこの項はいったん終わり、続きはまた明日に(たぶん(^◇^;))





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2 Comments

ハヌマーン&さとる  

自主映画

動画全部観せていただきました。ものすごく出来が良くて感心しました。何にくらべて出来が良いかというと、昔、私が作っていた8ミリ怪獣映画です。

2015/02/17 (Tue) 09:45 | REPLY |   

しろくろshow  

今やスマホがあればちょっとした映画化撮れる時代

>ハヌマーン&さとる さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

私も若い頃は8ミリフィルムで映画を撮っていたクチですが(怪獣映画はチャレンジしませんでしたけど( ̄。 ̄;))昨今の自主映画を見ているとそのテクニック差に愕然としてしまうことがよくあるので、お気持ちはわかりますね(最近の若人はほんとにみんな上手く映画を撮るなと感心してしまいます)

第三回があったら是非また行ってみたいと思っています。

2015/02/17 (Tue) 19:26 | REPLY |   

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