今こそ装着せよ!Super Logan Glass!!

今月入って買った本のはなし。

最初の二冊は来年で放送開始二〇周年を迎える「ウルトラマンティガ」および平成ウルトラの関連本。

「光を継ぐために ウルトラマンティガ」 小中千昭  著
「少年宇宙人~平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち~」切通理作/原田昌樹  著

IMG_0615.jpg「光を継ぐために」の方は自ら脚本を書いた「ティガ」の話を中心に、小中さんが平成ウルトラで仕事をしていた頃の回顧録とも言える中身。

また、氏が書いたティガのシナリオ全一四本、そして各セクションスタッフとの対談等バランス良く編集されており、同作品が好きだった人からすればさらっと読める内容となっている。

で、その「さらっと」という読後の印象はなんとなく小中さんがもうウルトラ(及び特撮)の世界に戻ってくることはないんじゃないかと思わせる雰囲気を醸し出していて、どこかで"良い思い出語り"に終始しているような感じを受けたからだと思うのだ(回顧録と言うよりはむしろ懐古禄だったのかも)

それが僕の勝手な思い込みならそれで良いんだけど、そこはちょっとだけ寂しい気持ちになってしまったところでもあったかな。

ほかで興味深かったのは「ティガ」最終回三部作の一話目である第五〇話「もっと高く!〜Take Me Higher!〜」で締めくくりのエピソードに来て主題歌(小中氏はV6の唄う主題歌がそれほど好きではなかったらしい)の歌詞とドラマのテーマが完全に一致したという奇跡のような偶然を語った章。

あの回は僕も何度も見たからわかるけどダイゴ(長野博)がレナ(吉本多香美)の目前で変身する場面に主題歌が被ったのはさぶいぼ(注:鳥肌のことを徳島ではそういう)が出るほど感動したので、ココ読んだらなるほどなと思ってしまった。

しかし平成ウルトラなんて「ついこないだ」みたいな感じにしか思ってなかったのに、もう20年も経つのかね。そらトシ取るはずだよなー・・・( ̄。 ̄;)

そして「少年宇宙人」の方は2008年に五二歳の若さで亡くなった原田昌樹監督の映画人生を振り返ると共に、共著に名を連ねた切通理作が膨大な数の関係者に取材を重ね、原田監督を偲びながら彼の監督/演出家としての像を掘り起こそうという一冊だ。

これがまあ写真だけでは伝わりにくいのだけどページ数が800を超えており、片手で本を持つと手首に重さを感じるレベル。タイトルに「ウルトラマンダイナ」で太田愛が脚本を書いた傑作回「少年宇宙人」を使っていることからもわかるように話の中心はこちらもやはり平成ウルトラシリーズとなっている。

IMG_0617.jpgこの本は作品研究と言うよりは原田昌樹という男がどんな人々に拘わって一生を駆け抜けたのか、映画人としてどういう作品と戦ってきたのか等々、そういう伝記/評伝のようなものになっており、故人の生前の言葉も含めいろんな人たちが原田監督を語ることによってこの圧倒的なボリュームを持たせているのだと思えたのだった(これを手にした人であれば同意してくれると思うけれども、読み始めると深夜まで何時間も止められなくなるのね(ーー;))

すごいおおざっぱな感想だけどこの2冊は共に値段は張ったけれども久しぶりに「買って良かった!」と思える本だったと思いますわ(平成ウルトラについては15年くらい前に出た「地球はウルトラマンの星」もセットにして読むとさらに深く楽しめるはず)

ただ唯一キツかったのは全ページがかなり小さいフォントで三段枠にされていて(右写真参考。殆ど国語辞典かと思ったよ)自分の場合もう老眼鏡なしではまったく読むことも出来なかったのである(×_×)(買ってから毎晩夜中まで読んでたけどホンマに疲れたなー・・・)

※ちなみに「光を継ぐために」でも掲載シナリオだけは小文字三段表記になっており(他の章はそれなりの文字サイズ)僕はこちらでもローガンキョウが必須でありました。←誰か我が輩にウルトラアイの形をした老眼鏡を売ってるところを紹介してくれぬだろうか( ̄。 ̄;)

IMG_0623.jpgさらにもう一冊はこちら。

「映画の中の奇妙なニッポン」 皿井垂  著

期待以上にアタリな本だった「トラウマ日曜洋画劇場」(よく似たタイトルだけど町山智浩さんの映画本とは別物)の著者によるもの。タイトル通り海外の映画に登場する"ヘンな日本"をジャンル別で大量に紹介している本。

僕がこの手(珍妙な日本が描かれた映画)で覚えているのは有名どころだと「007は二度死ぬ」(日本の諜報員が忍者だったり、わざわざ国技館で力士から情報提供してもらったり、しまいにゃショーン・コネリーがバレバレの日本人に化けたりといった)であるとか、ロン・ハワード監督の「ガン・ホー」(数人並んで一斉に名刺を差し出してくるメガネの日本人が間抜け)とか無名時代のサラ・ジェシカ・パーカーがヒロインだった「ナビゲイター」(東京の道行く人が全員カメラを持っているという)などなど。

さらには街中自転車だらけでコレ大阪じゃなくて中国の話じゃねえの?と思わせた「ブラックレイン」なんかだけど、この本で紹介されている映画は他にも300本以上あったからかなり驚いてしまった(そんなに日本人ってネタにされてたのかと(^◇^;))

先の2冊と違ってこれは笑いながらどんどん読めて疲れない本だったので、まず人に勧めるとしたらこっちになるだろう(値段も1300円とお手頃)

そんなわけでゴールデンウィークに本読んで過ごそう思っている同様の趣味をお持ちの方はいちおう参考にしてみてください(わたしが書いてることだからあんましアテにはなんないけど( ̄。 ̄;))

 
関連記事

14 Comments

ちょい若おやじ  

しろくろさんはウルトラマンにもお詳しそうですね。
僕が最後に見ていたウルトラマンシリーズがティガまでだったので、懐かしいです。
あの主題歌が今でも頭の中で再生できたので、実にいい主題歌だったのかなあ、と思えます。

ウルトラマンはおもちゃ含めハマっていてどの作品もビデオで見たと思いますが、今何が一番見たのかなあと考えたら、たぶんウルトラマンパワードだったような気が・・・

『ジュピター』の記事、こちらもトラックバックさせていただきます。

2015/04/17 (Fri) 02:37 | EDIT | REPLY |   

楽珍劇場  

わたし今、後ろ見えない。だから・・・いいよ

『ティガ』は良いですね~
Showさんも書かれている50話の例のシーン、ワタシも画面に釘付けになってました。

続く『ダイナ』は、ウルトラの原点に戻って明快な作風になりましたが、
『ティガ』のショックが抜けきれなかったために、最初はイマイチ乗り切れなかったんですが・・・
今回の書名にも使われている「少年宇宙人」のエピソードで涙腺大決壊でした・・・!コレにはやられた。

平成ウルトラ3部作については、原田監督ももちろんですが、
川崎郷太監督やシナリオの太田愛と長谷川圭一を知るきっかけになった事でも、
ワタシにとって忘れられないシリーズです。

最後に・・・小中千昭さんの本では、
「恐怖の作法: ホラー映画の技術」もなかなか面白いですよ。

2015/04/17 (Fri) 13:21 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

昭和トクサツ好きとしては

>ちょい若おやじ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

やはり私くらいの年齢の旧世代トクサツファンにとってはゴジラとウルトラマンはマストアイテムになってしまいますねー・・・(^◇^;) 

それで「ティガ」の時私は既にけっこうなオッサン年齢に達していましたが、実は最初全然期待してなかったんですね。主役がジャニタレで主題歌もソレ関係かい、みたいな、なんというかとてもイージーな企画ではないかという穿った決めつけが多々ありました。

ところが初回からこれ(ドラマにしろ怪獣にしろ、新ウルトラマンとしてのティガのスマートさ含めて魅力は十分でした)がなかなか良くてですね、しかも「そんなもん」と思っていたV6の主題歌がいざ聴いたらすげーかっこいいなと思ってしまって、もう三話目終わった頃にはすっかり好意的に番組を捉えられるようになっていました。結局平成ウルトラはそのまま一気に「メビウス」まで付き合いましたね。

ちなみに私が最初にリアルタイムで見たウルトラは71年放送開始の「帰ってきたウルトラマン」になります。

2015/04/17 (Fri) 22:20 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

私はダイナが好き。

 20年か。私もついこないだのシリーズと思っていました。
 言われてみれば、スタートレック新シリーズも30年近く昔です。若いライカー副長も今は初老のメタボオッサン。
 ダイゴ隊員は今もあまり変わっていないのに驚きます。関西ローカルの「魔法のレストラン」にレギュラーで出ていましたが、あの頃のダイゴ隊員のままです。

 私はティガよりダイナが好きでした。ダイゴ隊員はウルトラセブンより続く末席の生真面目隊員でしたが、アスカ隊員はオチャラケのムードメーカーなので好感を持ちました。
 それから、こないだ台湾で酔拳を披露してせっかくスコセッシ監督の仕事をパーにした隆大介がいい味でした。
 ラストの異次元で初めて親子の対面、成長したアスカ隊員の顔を満足そうな顔で見る隆大介の顔が渋かった。

 20年も経ってしまったとは、何だか切ない。

 アメリカのオタクも同じ気持ちかなと思います。スターウォーズのハリソン・フォードしかり、ターミネーターのシャワちゃんしかり。

2015/04/17 (Fri) 22:22 | REPLY |   

しろくろshow  

予告にしか台詞なかったのも驚きました

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

50話の予告見たときレナの台詞で「わたしダイゴがティガだって知ってる」って言ったのを見たときはおおっ!と思ったんですが実際の本編にはそれ無かったですよね(「光を継ぐために」にはその件も記事として書かれていましたが)

でもあのコクピットのシーンはストレートにそういう言葉を発する以上にドラマチックな場面に仕上がっていて、僕はもうあの瞬間だけで「ティガ」はウルトラシリーズ中一二を争う秀逸なシリーズに昇華したなと思いました(ある意味「セブン」最終回のダンとアンヌに匹敵する名場面)

それと「少年宇宙人」は当時やられましたね~(T^T)(完璧な牧歌ジュブナイルSFでした。見た直後は「感動した!」と某総理大臣のようなことを口走っていたくらいで・・・)原点回帰を謳って迷走していた「ダイナ」ですが、あれからどんどん良くなっていった印象があります(太田さんの物だと「ガイア」のウクバールも気に入っています)

しかしこんな事を書いているとまた「ティガ」以降の平成ウルトラを順番に1話から見たくなってしまいますね(ーー;)

2015/04/17 (Fri) 22:42 | REPLY |   

しろくろshow  

長野博にはこれ以降良い印象しかありません

> 晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

主演の長野博はその後二度(2000年と2008年)もダイゴ役を演じて、その熱くて真摯な取り組みにはホントに好感を持ってしまいました。

ティガ以降のV6としてのポジション変化、タレントとしての立場を考えたら映画版のオファーは受けなくても良かったし、もっと言えば出演履歴を「なかったこと」にも出来たはずなのに(^◇^;)(その点は「ダイナ」のつるの剛も同様ですが)僕は彼の侠気を感じましたよ。

2015/04/17 (Fri) 22:55 | REPLY |   

晴雨堂ミカエル  

みんな好きなんですよ。

 本音では皆さん特撮ヒーローは好きだと思います。ワンフェス関係の知人の話だと、ティガやダイナへ出演を希望する有名俳優が多かったとか。
 あの加山雄三氏も特撮の大ファンで、紅白歌合戦で司会をやった時は「仮面舞踏会」と紹介するところ「仮面ライダー」と言ってしまった事は有名です。

 特撮出演で俳優人生をダメ?にした赤影の頃とは時代は変わりました。

 それでもまだプロダクション側はくだらんジンクスを信じているらしいですね。特撮出演したら売れなくなるという。
 また、ジャニーズは肖像権に対して異常に厳格です。愚かな話です。

2015/04/18 (Sat) 06:07 | REPLY |   

ポール・ブリッツ  

ウルトラアイ型の老眼鏡は知りませんが、モノクルの老眼鏡ならあるんじゃないかな。

気分はタイガーマスク(^_^)

2015/04/18 (Sat) 10:50 | REPLY |   

しろくろshow  

平成ライダーや戦隊シリーズを見ているとなるほどなと

>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

確かに福士蒼太や松坂桃李がトーク番組でヒーロー時代のことを生き生きと語っているのを見ると、時代は変わってきたんだと思いました。

今密かに期待しているのは村上弘明がもう一回スカイライダーやってくれんかなってのがありますが(^◇^;) Vシネで良いからぜひ企画してほしいものです。

2015/04/18 (Sat) 21:32 | REPLY |   

しろくろshow  

ミスターXのつけてるヤツですか?

>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

一瞬それもアリかもと思ってしまいました( ̄。 ̄;) あとは赤影の仮面風のものとか、シルバー仮面のスペクトルグラスとか・・・

2015/04/18 (Sat) 21:38 | REPLY |   

-  

懐かしい!!OPデザイン的にまだまだ行けそうな気がしないわけでもない。

2015/04/20 (Mon) 20:26 | REPLY |   

しろくろshow  

遅まきながらですが

>おもしろいもの探し さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

それからリンクしていただいていたのを今確認しました。遅くなりましたがこちらも反映しておりますので宜しくお願いいたします。

このオープニングは唄も良いのでよけいに気に入っています(^_^;)

2015/04/20 (Mon) 22:13 | REPLY |   

ハヌマーン&さとる  

少年宇宙人

ウルトラマンメビウスにメイツ星人が再登場する「怪獣使いの遺産」というエピソードがありますが、問題作「怪獣使いと少年」に対する回答は「少年宇宙人」だったと思います。
なお、切通さんの「怪獣使いと少年」も読みました。

2015/04/27 (Mon) 11:18 | REPLY |   

しろくろshow  

新装版どうしようか思案中です

>ハヌマーン&さとる さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

切通さんの「怪獣使い_」は初版のハードカバー→文庫版と買い足してきたのですが(ハードカバーの方はそののち売却しました)今回の新装版も追記分のページが多ければも一回入手しなおそうかなと考えているところでした。

もう少し悩んでみようとは思いますが(^◇^;)なんとなくお盆までには手を出しているような気もします。

2015/04/27 (Mon) 20:10 | REPLY |   

Leave a comment