こんな表紙で良いのかと思わず二度見

洋泉社・映画秘宝の別冊を一度に三冊購入した。ラインナップは以下の通り。

「別冊映画秘宝特撮秘宝vol.1」
「<映画秘宝>激動の20年史 」
「映画秘宝ex&オトナアニメex アニメクリエイターの選んだ至高の映画」
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まだ隅から隅まで読んだわけではないが、それぞれの感想を簡単に綴っておく。

「別冊映画秘宝特撮秘宝vol.1」・・・これは過去同社から出ていた「○○研究読本」のような特撮系単発ムックではなく、あくまでも新雑誌として発行されることになったシリーズであるとのこと。巻末に次号予告があり秋口にはVOL.2が出ると書かれていたがこのペースだとよく出て年三冊位になるだろうか。そもそもこんなコアな特集ばかりで"雑誌"としてやっていけるのか、大きなお世話だがそんな心配もしてしまった(内容は盛りだくさんで面白いのは間違いないのだけど、完全に読者層を40代以上に限定している感が強い(大事な創刊号の表紙が♪ぼくらのジャガー♪ことジェットジャガーだったこと(上写真参考)もかなりビックリした(__*)←ウチの家内はこの表紙を見て「コレって「ウルトラマンセブン(こうやって覚えている人のなんと多い事よ( ̄。 ̄;))」のロボット?(←ウィンダムとマチガエられたのだろうか???)」という特撮ファンサイドからすると間違いだらけで実にスカタンな一言を発していたが、世間一般層の認識なんて所詮はそんな程度なのだよと実感)

また、現行の特撮映画・テレビの話などは約300ページのうち20ページ弱しか無く、そこには現役番組である平成ライダー/スーパー戦隊等の関連記事は僅か数行。せっかく「特撮」という括りで雑誌化されているわけだから、わざわざ購買年齢層を狭い幅で絞り込むことはないし、なまじ各記事が面白いだけにそのへん多少は若年層のファン(10代~30代)に向けた紙面作りがされても良いのではないかと思うのだ(今の若い特撮ファンの人は「特撮ゼロ」あたりのスタイルが好ましいのかもしれないと想像しているが)

まあ全方位各世代に向けた気配り編集では中身が薄くなると言う懸念もあったとは思うけれども、それにしたって目玉特集のひとつが「発見!ベルベラ・リーン」というのは渋すぎるよな(ーー;)(上写真右側参照) おっさんファン限定の編集方針ということならそれもわかるし、その世代の一人として本誌の中身については何の不満もないが、今後このジャンルに興味を持つであろう若年層に対しても受け皿というか入り口を広くしてあげた方が"雑誌"としてより長く続けられるのではと言う気がするのである(せっかく創刊したんだからそんな数冊で廃刊なんてことにならないようにしてもらいたいし・・・)

そこいらの個人的心配事はともかくとして、私が今回特に唸った記事は_

・「ここまでわかったウルトラセブンの新事実77」→エレキング幼体についての話には地味に笑えた(^_^;)
・「追悼・川北紘一」→たくさんの関係者から追悼文が届いていたが中でも中野昭慶監督の「贈る言葉」は泣かせる(;ω;)
・伝説のAFM(Amateur Film Maker)中島志津夫氏のインタビューに驚愕→31年前に某所某上映会で見た「ゴ○ラ対狼男」の感動を思い出したなあ・・・(T^T)

もちろんそれ以外でも興味深い記事はてんこ盛りなので、少しでも気になった方は本屋さん(またはAmazon・楽天等)で一度手に取ってみてくださいませ。

あと蛇足ながらジェット・ジャガーのデザインした人って実は井口昭彦さんじゃなかったという新事実が判明したのも本誌を読んで驚いた事のひとつ(この話Vol.2まで引っ張るみたいだけど)

IMG_0671_20150524194117226.jpg「<映画秘宝>激動の20年史 」・・・こちらは「映画秘宝」が今年創刊二〇周年を迎えたことを祝い(?)そのアーカイブとして出された記念の本。1995年から現在までを振り返りながらその時代時代の記事やインタビューを再録し当時を振り返ろうという趣旨のものである。

私の場合「映画秘宝」本誌については2003年を最後に買うのをやめているので(99年に大判・隔月刊(のち月刊)化して以降は誌面にあまり魅力を感じなくなっていた←ワンテーマの別冊の方は今もずっと買ってるけど)強烈にノスタルジーを感じたのはやはり前半(1995~2003年)の記事になるが、今回は創刊の経緯について詳細な記述もあり今や古株の一つとなった映画雑誌がいったいどういういきさつで誕生したのかという、そういう「物語」を読む面白さもあった。

それで読後にちょっと創刊号が唐突に読みたくなり、思わず本棚を漁って掘り出してきたが(右写真参照)数ページ再読したらやっぱり面白くなってしまって( ̄。 ̄;) 今夜あらためて全ページ読み返してみようかと思っているところだ。

「映画秘宝ex&オトナアニメex アニメクリエイターの選んだ至高の映画」・・・タイトル通り現在活躍している現役アニメ関係者の皆さんから映画にまつわる思い出を語ってもらった本。少し前「アニメ映画ベスト10」のときにも書いたけど、近年(と、言っても自分の場合それは90年以降になる)のアニメに対してはテレビ・劇場・OVA何れも殆ど見ることが無く、この本についても登場するのは知らないアニメ関係者(名前を聞いてわかったのは村井さだゆき、會川昇、大畑晃一、原恵一だけ)ばかりなので、最初はどうしようかなと躊躇していたのだけれども、どんなジャンルでも映像クリエイターの創作原点が映画やTVになるのは誰しも同じという事に(考えてみれば当たり前のはなしか(⌒-⌒; ))合点がいって、読み進めば進むほどなるほどなと思えたのであった(この本の中に書いてあった一節で「昨今映画ファンは映画しか見ないし、アニメファンはアニメしか見ない」という一文があるのだが、最初は確かにその通りだなと思いながら読んでいた)

アニメにさほど縁のない自分にとって本誌は今回入手した三冊の中じゃ「ついで」に買ってみたくらいの気分だったが、読後の今は持ってて損のない良い本だなと思っている(みんな根っこは同じいち映画ファンだと思うと一気に仲間意識が湧いてしまうのだよなあ)
 
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2 Comments

楽珍劇場  

「特撮秘宝vol.1」ワタシも買いました!

時間が取れなくてまだちゃんと読んでないのですが、
かなり充実した内容ですね!
ここ最近、洋泉社の特撮へのこだわりは、異常。

Showさんも書いていらっしゃる、加藤礼次郎氏の
「ジェットジャガーのデザイナーを探せ」漫画も大変興味深いです。
過去に『特撮エース』誌上で連載していた「幻の怪獣テラインコグニータを探せ」も大好きだったんですが、
それと全く同じノリで楽しく読めます。

永く続いてくれたら良いですね!

2015/06/05 (Fri) 19:39 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

私の願い聞いておくれ

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

と、思わずミヤラビの祈りを歌いながら「特撮秘宝」出版継続をキングシーサーに願っているところです(^_^;)

次号は秋と言うことなので9月中くらいには出してほしいんですが、ホントこのまま続いてほしいですよね。(創刊号のAmazonでの売れ行きは好調のようですが)とりあえず当面は三ヶ月ごとの周期で年四冊出してくれたら言うことナシかなと思いますし←最初の「宇宙船」を思い出すペース。

あとツイッターだったかな?特撮好きの人同士の会話でジェット・ジャガーが当たり前のように"JJ"と呼ばれているのを呼んで笑いましたね~(ラッパーじゃないんだから(^◇^;) 次回そのJJの謎が解明されるのが楽しみですすけど)

それから僕は巻末の遠矢孝信怪獣写真館も意外と気に入っています。巻頭カラーのウルトラ未公開フォトもとかも含めて、ああいう写真だけのコーナーってなんか良いですね。

2015/06/05 (Fri) 22:30 | REPLY |   

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