You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

おちゃめでチャーミング

一つ前のエントリーで書いたとおり先月末は福岡遠征に行ってきたのだけれども、主目的が野球観戦だったためこちらでは詳細をカツアイする。ソレ関係の話は別館ブログに書いているので多少なりとも野球に興味のある方はそちらをご覧くださいませ。

ひとつだけこのブログで書ける話と言えばドームの中で流れた選手紹介ビデオ(スタメンの発表等を大ビジョンで映すもの)が今年から一新されており、なんと「パシフィック・リム」のサントラがBGMに使われていたこと(__;) 絵の方もなんかアメコミ風(背景は「テルマエ・ロマエ」かと思ったが・・・)の処理をされていて不思議と曲に合っていた。

※左写真がドームで流れたPV。これに右動画の曲が被っておるわけである。
IMG_0693.jpg 

今回は試合までの待ち時間を使いドームの隣にあるユナイテッドシネマ福岡で二本の映画を見たのでその感想を綴っておく。

一本目は「チャッピー」
 
地元の徳島ではまったく公開の目処も無く、この地でコレを見ることが出来たのは偶然とは言えラッキー。それもあってかなりの高揚感をキープしたまま鑑賞に臨んだのだが、うーむ、当初思っていたのモノとは大分違ってたけど(^◇^;)なんか良い映画だったなあ。好き/嫌いの二極論で言えばすごい好きになれる映画だったと思いましたわ。

自分の中では正直もっとエッジの効いた捻くれ映画じゃないかという予想だったのだけど、お話自体は昔からある案外ふつうのSF映画で(大枠のフォーマットはやっぱり「ロボコップ」かな、そこに「AI」(成長するロボットの物語として)とか「ET」(こじつけだけどチャッピーが冷蔵庫開けるシーンで直ぐコレを思い出した)なんかのイメージも少し被る)特に意外性のある展開があるわけでもなく、本作の監督であるニール・ブロムカンプの前作「エリジウム」や「第9地区」にあったようなビジュアルに対する驚き、衝撃というのもこれまた薄いのだけれども、本作はなにより悪党側メンツがたいへん魅力的な映画だったと僕は思うのである。

その悪党の皆さんだが、ロボットであるチャッピーと不思議な家族関係になるニンジャ(ワトキン・チューダー・ジョーンズ)とヨーランディー(ヨーランディ・ヴィッサー)のカップルがとにかく憎めなくて、もういかにもアタマ悪そうな( ̄。 ̄;)どこをどう見ても悪人としか見えない人たちなのに(もうひとりのメンバーであるヤンキー(ホセ・パブロ・カンティージョ)が普通の人に見えてしまうくらい。街中でもしこいつらに出くわしたら僕なら間違いなく目伏せて逃げるな(@@;)あの迫力の前には頑張って悪役やってたヒュー・ジャックマンもただの小悪党にしか見えず)ずっと見ているとチャッピーの創造主であるデオン(「スラムドッグ$ミリオネア」の デーヴ・パテール。少年イメージが強かったけどもう25歳になるのか・・・)よりこいつらのほうに感情移入してしまったほどだったのだ。

こんな極悪な人相風体をしていながらチャッピーの母となるヨーランディーは全身でチャッピーを愛しており、また金儲けのためと思い盗んできたチャッピーに対し当初は冷たく扱っていたニンジャも少しずつ父としての愛情を持つようになるわけで、その不器用な父性を(そして極端な母性を)感じさせるようになる過程というのは、なんとなくこの映画がB級SFアクション映画(実際はカネはかかっているけど映画のムードはB級のノリだったな~)という体裁を保ちながら、ある意味家族映画としての側面を持っていたのかなと思わせないことも無かったのである。

また、後でも書くけど彼らが家族というユニットになっていくのが最初はけっこう急展開で「それはないやろ~」と思わせる説得力不足なところも多々あるのだが、その反面子供(チャッピー)との距離感を詰めていくリアクションが"親の反応"としてみょうにリアルなため、そこがそれまでの嘘くささを打ち消していたようにも見えた気がしたのだ(他の人は知らないがぼくはこの疑似家族が成立するところでそのプロセスに対し「そんなアホな」と突っ込む気にはなれなくなっていた)。

そうしたバラバラなところから集まった二人と一体(^_^;)がそれぞれ心通わせながら「家族もどき」になっていくのをクサくならず表現出来るのはたいしたものだと思ったし、それを見ているとああイカン、おれけっこう感動しているよ~(T^T) と珍しく素直に反応することも出来たのだった(あとニンジャがチャッピーに説く野生の犬の生き方/死に方の話が意外と深いなと(^_^;))

もっとも冷静に映画全体を見返せばいろいろ穴もあって、それどーなん?と感じるところは山のようにあったし、チャッピーに対する廻りの反応もけっこう唐突(↑上で書いた家族になっていく課程含め)というかムリからなところが沢山あるのだけれども、これは上にも書いたように細かいディテールを云々するような映画では無くひたすら好きか嫌いかだけで反応する珍しいタイプのSF映画だと僕は思っているのである。なのでチャッピーとその一家が肌に合わなかった人からはたぶんとことんツマランと言われるような気もするし、ハマるひとにはとことん好意的に受け止められる映画でもあると考えているのだ(余所のレビュー見てないからまだわかんないけど、中間地点の評価はあんまり無い気がする)

それで個人的に実質主役だと思ったニンジャ/ヨーランディーの二人だが、最初はよーこんなクセのある役者連れてきたなと感心していたのだけれども、後日ヒナタカさんのところでこの人達がダイ・アントワードというヒップホップグループだと言うことを知ったのである。それを知ってあー、ナルホド、あの味は数多いる役者さんではまず出ないよなとものすごい納得してしまったのだった(ーー;) しかも役名かと思ったらそれぞれ"Ninja""Yo-Landi"と実名で出演していると聞き、ますますこの人達に対する興味が上昇。ふだんヒップホップなんて聞かないけど、思わずyoutubeを漁ってしまったなあ・・・

そんなわけで本作はマトモな純ロボットSFを期待すると見事に肩透かしを食うが、人種も人知も越えた奇妙な家族愛の物語だと受け入れられれば最後まで楽しめる映画だと我が輩そう思っています(あ、2本目の感想書くの忘れた・・・長くなったんで次回廻しで)
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Comments
EditSF映画として
こんにちは。
カリメン2号です。

『チャッピー』の映画評論、面白く拝見させていただきました。
確かにSFとしてのディテールとしては、穴が目立ったように思います。

>細かいディテールを云々するような映画では無くひたすら好きか嫌いかだけで反応する珍しいタイプのSF映画

という部分は、納得の一言ですね。
自分としてはディテール重視だったので、少し残念でしたけど…。
ラストシーンに関しては、クリス・カニンガム監督のPV作品である「All Is Full of Love」のオマージュに他ならないと感じました。
Editふつうは気になるんですが
>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

そーなんですね、ふつうSF映画ってある程度それなりの初期設定を用意してもらうか、最低限のディテールが整ってないとその作品世界に乗りきれなかったりどっかで冷めちゃうところを感じることがあるモンですけど、この映画はそれがあんまり気にならなかったように思うんですよ(ーー;)

カリメン2号さんも書かれたように映画の中身はホントに穴だらけで(^_^;) よくこれで成立したなと言う気もしましたが、本文に書いたような諸々のせいで(?)僕は嫌いになれなかったですね~・・・

Editコンニチワ!
『チャッピー』気にはなってたんですが、なかなか観に行く維時間が取れず・・・(イオン綾川はちと遠いんです)
レンタル待ちかなぁ。
都会はいろんな映画上映していていいなあー

Editいろいろツボの多い映画でもありました
>楽珍劇場 さん

こんばんはー、コメントありがとうございます_(._.)_

「チャッピー」は四国じゃ徳島だけが上映予定入っていないという有様でしたが(もう最近はこういう扱いにも慣れちゃいましたけど(^_^;))香川は高松東じゃなくて綾川だったんですね。確かに移動距離を考えたら微妙かも・・・

たぶんDVDでご覧になってもこれは「第9地区」なんかと違い、あんまり劇場/テレビの鑑賞差は無い映画のような気がします。

それと今度福岡に行くときは名画座も廻ってみたいと思っています。自分が興味あるのは小倉昭和館ってとこなんですけど実に味のある劇場のようですし。

http://www.cinema-st.com/classic/c026.html
Edit
アブラマハリク マハリタ カブラ……いえなんでもありません(^_^;)
Edit見かけは小さなロボットだけど
>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

運転能力を学習するシーンなどがあれば「車はA級ライセンス」とも言えたのですが(あ、これEDだった・・・( ̄。 ̄;))
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