いつか辿り着いたら君に打ち明けられるだろう

怪獣話に気を取られて( ̄。 ̄;)書き漏らしていたが、福岡で見たもう一本は「メイズ・ランナー」になってしまった。

コレ実は地元でも上映していて、わざわざ県外で見る意味はあまり無かったのかもしれないが他に見たかった「デッド・シティ2055」「フォーカス」の上映スケジュールが合わず、仕方なくコレを見ることになってしまったのだ。もともと予告を見たときから面白そうだなーと思っていたことも有り、何処かで見に行こうとは考えていたのでちょうど良かったといえばちょうど良かったわけだけれども。

こういう「わけもわからず記憶の無いまま謎の場所に放り込まれる→そこから脱出する」と言うシチュエーションは昔から好きだったし、またそうした謎解きミステリにさらに大仕掛けのVFXアクションも入ってくると言うのであればこれはもう期待するなと言うのが無理な話で、そんなこんなでこの映画についてはかなり楽しみにしているところがあったのである(スケールの大きい「CUBE」みたいな映画だったら良いなあと)

しかし残念ながら僕はちょっと乗り切れなかったというか(ツマンナイというわけでは無いよ)腹ぺこで飯食いに行ったら並んでる食材は多い割に腹八分目にも届かなかった”食い足りない感”にも似たような感覚でこの映画を捉えてしまったのだった。

それが何なのかというと例えばこれは最近の映画にありがちなこととは言え最初から三部作構成(実はそのことを知ったのは映画を見る直前だった(__*))の一作目であったということで、一応最低限の謎は明かしてくれるけど(それでも全体の割合からすると二割も無かったかのではないか)「一旦了」と言うよりは思いっきり中途半端なところで終わられてしまった気持ち悪さがまず一つ。また、この第一部が終わったところで次が気になるか?と言うと残念なことにまったく気にならない(ーー;)引きの弱さがさらに一つ(これは少年たちが集められた場所から迷路を抜け出すまでがけっこうイージーで全然スリリングではなく、脱出劇に必要な"苦労の末に訪れるカタルシス"が皆無であったことも大きなマイナス)

僕の場合この映画に興味があったのは巨大な迷路は一体何のためにあって、それをどのようにして解析し突破していくのか?というところ一本被りだったので、実際の中身を見たときに迷路の存在がゲームで言うただの第一ステージでしか無かったという扱いの軽さにかなりガッカリしてしまったのだった。

映画全体にそうしたある種某かのゲームをプレイしているようなノリというのか(普段からがっつりゲームをしているわけじゃないのであまり偉そうなことも言えないのだけど・・・)そうした「用意された物を粛々と消化していく」感覚とでも言うか、こうした(SFでありアクション物であり脱出劇であり、そのうえジュブナイルの要素もある)映画が本来持っているはずのダイナミズムがどこか欠落していたような気がしたのである。

アタマからイベント事は次々あって最後まで退屈するようなことはない映画だとも思うけれども(迷路の中のVFXと少年達の疾走感はなかなか小気味よく迫力ある映像が続く。また謎の怪物なんかも出るのでそこも楽しめる要素)上で↑書いたように何処か食い足りない気分は最後まで解消されることはなかった。たぶん我が輩次作以降はテレビでやるまで見ないと思いますわ(__;)


で、徳島に戻ってから見に行ったのは「寄生獣・完結編」

前編が意外に良かったので一応見ておかねばと思い劇場へ駆けつけたのだけれども、あれほど丁寧に原作を加工していた前作と比べるとかなり雑になってしまったなと言うのが全体の印象だった。原作の物量(単行本全一〇巻)で言えば前編が四巻までで完結編は残り六冊分と、処理する項目は増えていたがそこは前回同様適度に剪定すれば良い話なのに、どういうわけかこの「完結編」はそれをした形跡がまったく見られない。原作の大きな見せ場であった「市役所攻防戦」「田宮良子の最後」「後藤との戦い」を全部ぶち込んできたのは理解できるが、それ以外の省こうと思えば省けたシークエンスまでをことごとく入れ込んできたのはムリがあったのではないのか(いちいち「どれ」という指摘までは書かないが)

にもかかわらずこれは無いとアカンだろと思った「最終決戦直前のおばちゃん(光代さん)との邂逅」がばっさり切られてしまい、結果的に最強のラスボスのはずだった後藤との戦いが殆ど盛り上がらずに終わってしまったこと。さらにその戦いの途中でのミギーと新一の別れ→再会も全然ドラマチックにならず(ーー;) なんというか先に書いた「メイズランナー」の感想じゃないけど「はい、やるべき項目はこんだけありますよ」と機械的に見せ場を羅列してそれを順番に見せられていたような、そんな感じにも近かったような気がするのである(とにかく今回は見せ場として用意されたすべての場面で説得力がものすごく薄いのだ( ̄。 ̄;))

せっかく前作で漫画原作の実写化としては珍しく成功の部類に入るような物を提示出来ていたのに、この「完結編」だけを見てしまうといつもの「実写化して大失敗」のよくあるパターンと同じやないかいと思えて仕方がなく、そのことが実に勿体ないとも感じたのだった(個人的には前編を気に入っていたのでホントに残念。別にキャストもスタッフも何も変わってないのにどうしてこうなったのだろうかねー・・・或いはあと一時間あったら何とかなったのかもしれんなあ(×_×))

そんなわけで今回は二本続けて"ややハズレ"だった映画を見たはなし(しつこいようだがどちらもツマラナイわけではないので(ーー;)あくまでも意見の一つってことで)
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4 Comments

晴雨堂ミカエル  

寄生獣。

三部作にしたほうが良かったと思います。

2015/06/22 (Mon) 22:06 | REPLY |   

しろくろshow  

これだったら

>晴雨堂ミカエル さん

いっそジョーとか宇田も出せば良かったのにと思いましたねー(ーー;) 返す返すもひじょーに勿体ない映画だったなと・・・

2015/06/23 (Tue) 21:38 | REPLY |   

カリメン2号  

分ければ良いって問題でも…。

こんにちは。
カリメン2号です。

最近の映画は、どうも2部作や3部作という作りが、流行りの用で、正直に言いますと好きになれないですね。
映画や映像とは、省略や時間の短縮の芸術という一面もあると、自分は考えています。
何でも尺が足りないから、増やしてしまえっていう考えには、やはり賛同は出来ないです。
どうやって映像を短縮して、観客に想像させるのかが監督の腕の見せ所だと思います。

2015/06/28 (Sun) 20:26 | REPLY |   

しろくろshow  

同感です

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

どちらかというと私も最初から分割ありきで映画が公開されるのは好きではありません。

使った原作がどれだけ長くても映画とは別物なワケですし、どうせやるなら一番絵になりやすいところを軸にした、それこそ映像ならではの二時間の物語を作ってくれたら良いと思うんですけどね~。

別に原作そのまんまをやれば良いという話ではないんだから、もっと素材を大胆にアレンジした「映画オリジナル」として1本勝負してほしいなっていう風にも思います(最後まで見た後だと「寄生獣」なんかは特にそうしてほしかったなと・・・)

2015/06/29 (Mon) 22:00 | REPLY |   

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